高速トランザクション処理基盤 TP1/EE/Extended Data Cache 使用の手引

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7.3.2 システム統計情報に出力されるXDBに関する情報

TP1/EEが取得するシステム統計情報にXDBに関する情報が出力されます。TP1/EEのシステム統計情報に出力されるXDBに関する情報を次の表に示します。

システム統計情報の取得方法,およびシステム統計情報の表示方法については,マニュアル「TP1/Server Base Enterprise Option 使用の手引」を参照してください。

表7-3 TP1/EEのシステム統計情報に出力されるXDBに関する情報

項番 システム統計情報に出力されるXDBに関する情報 説明
1 更新バッファ長 トランザクションが取得する更新バッファのサイズ(単位:バイト)の最大値・最小値・平均値が出力されます。
また,コミットおよびロールバックの回数が出力されます。
2 共有メモリ面数※1 DBエリアが使用している共用メモリの面数の最大値が出力されます。
3 共有メモリ合計長※1 DBエリアが使用している共用メモリの合計サイズ(単位:バイト)の最大値が出力されます。
4 SQLプール機能に関する統計情報※2 SQLプールリクエスト回数 SQLプールで前処理結果が検索された回数が出力されます。
5 SQLプールヒット回数 SQLの前処理結果がSQLプールに保存されていたため,SQLの前処理が省略できた回数が出力されます(SQLの前処理結果が再利用された回数の累計です)。
6 SQLプール登録回数 SQLの前処理結果がSQLプールに保存された回数が出力されます。
7 SQLプール掃き出し回数 SQLプールから保存されている前処理結果が掃き出された回数が出力されます。
8 SQLプール使用サイズ 実際に使用されているSQLプールサイズ(単位:バイト)の最大値・最小値・平均値が出力されます。
なお,出力される情報は,スレッドごとのSQLプールサイズです。
スレッドごとに割り当てられるSQLプールサイズについては,「4.1.3 SQLプールサイズの見積もり」を参照してください。
また,SQLプールの使用量に変動があった回数※3が表示されます。
9 SQLプール動的メモリ確保サイズ SQLプールサイズが不足したため,前処理結果を保存するメモリが動的に確保されたときのメモリサイズ(単位:バイト)の最大値・最小値・平均値が出力されます。
また,SQLプールが不足して,動的に領域を確保した回数が出力されます。
10 表定義プール機能に関する統計情報※4 表定義情報取得要求回数 表定義情報の取得要求回数の累計が出力されます。
11 表定義情報取得要求エラー回数 存在しない表をSQL中に指定したときのエラー回数の累計が出力されます。
12 表定義プールヒット回数 表定義プールから表定義情報を再利用した回数の累計が出力されます。
13 表定義プール情報掃き出し回数 表定義プールから表定義情報が掃き出された回数の累計が出力されます。
14 表定義プール表定義最大サイズ 表定義プールに保存されている表定義情報の合計長(単位:バイト)の最大値が出力されます。
15 作業表確保ページ数 作業表で確保したページ数の最大値が出力されます。
注※1
この統計情報を基にDBエリアの容量チューニングを行います。詳細については,「3.4.4 DBエリアの共用メモリ面数を決めるときの検討項目」を参照してください。
注※2
この統計情報を基にSQLプール機能のチューニングを行います。詳細については,「4.1.4 SQLプール機能の効果を確認する方法」を参照してください。
注※3
SQLプール内に前処理結果がなかったために,SQLの前処理を行ったときにカウントされます。
トランザクション終了時に,再利用できない前処理結果を削除した場合,削除された前処理結果の個数分カウントされます。
注※4
この統計情報を基に表定義プール機能のチューニングを行います。詳細については,「4.2.3 表定義プールサイズが適切かどうか確認する方法」を参照してください。