高速トランザクション処理基盤 TP1/EE/Extended Data Cache 使用の手引

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5.3 TP1/EEプロセスで確保するメモリの見積もり

ここで求めた値をTP1/EEサービス定義(メモリ関連定義)のmax_mem_sizeオペランドの指定値(TP1/EEプロセスで確保するメモリの最大サイズ)に加算してください。max_mem_sizeオペランドについては,マニュアル「TP1/Server Base Enterprise Option 使用の手引」を参照してください。

計算式

 
max_mem_sizeオペランドに加算する値(単位:バイト)=
   28672+4096×(T+tpc+8)+512×ARN+XTS
 
変数の説明
この計算式で使用する変数を次に示します。
項番 変数 説明
1 T スレッド数:
thread_noオペランドの値+reserve_thread_noオペランドの値+recover_thread_noオペランドの値+send_thread_noオペランドの値+1
2 tpc trn_tran_process_countオペランドの値
3 ARN eexdbareaオペランドの指定数
4 XTS XDBトレース情報の管理領域サイズ:
216+{(128+XBS×1024)×XBN}+128×XFN+128+XBS×1024+(64+XES×1024)×TA
XDBトレース情報の管理領域サイズは,xdb_trace_outオペランドの指定値に関係なく確保されます。
5 XBS XDBトレース情報をスタックするバッファサイズ(xdb_trace_buffer_sizeオペランドの値)
6 XBN XDBトレース情報をスタックするバッファの面数(xdb_trace_buffer_numberオペランドの値)
7 XFN XDBトレース情報ファイルの世代数(xdb_trace_file_numberオペランドの値)
8 XES 一時バッファ領域のサイズ(xdb_trace_entry_sizeオペランドの値)
9 TA 総スレッド数:
8+TS+TR+TM+TV+TL+TK+TN+TX+TU+TF+TP+TH+TJ+TT
10 TF MCP受信スレッド数:
TFts+TFtc+TFu
11 TFts MCP受信スレッド数(TCP Server):
eemcpcn定義コマンドの-yオプションにmode=serverを指定したときの,-r ipaddrと-r portnoの組み合わせの数
ただし,-r hostnameを指定した場合は,IPアドレス変換後の値とポート番号との組み合わせのなかで,ユニークな組み合わせの数となります。
12 TFtc MCP受信スレッド数(TCP Client):
eemcpcn定義コマンドの-yオプションにmode=clientを一つ以上指定している場合は1,それ以外の場合は0
13 TFu MCP受信スレッド数(UDP):
eemcple定義コマンドのUDP用定義を一つ以上指定している場合は1,それ以外の場合は0
14 TH 系監視スレッド:
xtc_use=Yの場合は1,Nの場合は0
15 TJ XDBトレーススレッド:
xdb_use=Yの場合は1,Nの場合は0
16 TK 統計情報スレッド数:
trb_stc_use=Yの場合は1,Nの場合は0
17 TL rap受信スレッド数:
rap_listen_portオペランドを指定した場合は1,省略した場合は0
18 TM 処理スレッド数:
thread_noオペランドの値+reserve_thread_noオペランドの値
ただし,reserve_start_pce_no=0の場合は,reserve_thread_noオペランドの値を加算する必要はありません。
19 TN ネームスレッド数:
name_use=Yの場合は1,Nの場合は0
20 TP UDP受信スレッド数:
  • xtc_use=Yの場合は,myudprcvdef定義コマンドに指定したポート番号の数+clgrpdef定義コマンドに指定したポート番号の数
  • xtc_use=Nの場合は0
ただし,cluster_mode=Nの場合は,clgrpdef定義コマンドに指定したポート番号の数を加算する必要はありません。
21 TR 受信スレッド数:
mysvgdef定義コマンドに指定した「ホスト名:ポート番号」の組み合わせ数
22 TS 送信スレッド数:
  • xtc_use=Yの場合はsend_thread_noオペランドの値
  • xtc_use=Nの場合で,かつrpc_cmtsend_retry=Yのときは1,Nのときは0
23 TT PPトレーススレッド:
mcp_use=Yの場合は1,Nの場合は0
24 TV 回復スレッド数:
recover_thread_noオペランドの値
25 TX 転送スレッド数:
  • name_useオペランドの値がYで,かつrpc_loadbalanceまたはrpc_transfer_othersvgオペランドの値のどちらかがYの場合は1
  • それ以外の場合は0
26 TU rapクライアントスレッド数:
eesvgdef定義コマンドの-tオプションにRAP指定がある場合は1,ない場合は0
変数の説明文中には,TP1/EEサービス定義のオペランドとMCPのMCP構成定義のオペランドがあります。TP1/EEサービス定義については,マニュアル「TP1/Server Base Enterprise Option 使用の手引」を参照してください。MCP構成定義については,マニュアル「TP1/EE/Message Control Extension 使用の手引」を参照してください。