はじめに

このマニュアルは,次に示すプログラムプロダクトのシステム構築方法および運用方法について説明したものです。

以降,このマニュアルでは,「uCosminexus TP1/EE/Extended Transaction Controller」を「XTC」と表記します。

<はじめにの構成>
対象読者
マニュアルの構成
関連マニュアル
読書手順
図中で使用する記号
文法の記号
計算式の記号
このマニュアルでの表記
略語一覧
KB(キロバイト)などの単位表記について

対象読者

TP1キャッシュ機能(インメモリデータ処理技術を中心とした高速トランザクション処理機能)を使用したシステムを構築・運用するシステム管理者,システム設計者,プログラマ,およびオペレータの方を対象としています。

なお,このマニュアルは,次に示す知識があることを前提にして説明されています。

マニュアルの構成

このマニュアルは,次に示す章と付録から構成されています。

第1章 概要
TP1キャッシュ機能の概要とシステム構成,および特長について説明しています。
第2章 XTCの機能
XTCの機能について説明しています。
第3章 XTCが扱うファイルの種類と容量見積もり
XTCが扱うファイルの種類と容量見積もりについて説明しています。
第4章 環境設定
TP1キャッシュ機能使用時の環境設定とその手順について説明しています。
第5章 システム定義
TP1キャッシュ機能使用時のシステム定義について説明しています。
第6章 運用
XTCの開始・終了方法,および運用コマンドについて説明しています。
第7章 CL連携による系切り替え機能
CL連携による系切り替え機能の仕組みと運用方法について説明しています。
第8章 障害時の運用
障害時の運用について説明しています。
付録A インストールディレクトリとファイル
XTCのインストールディレクトリの構成とファイルについて説明しています。
付録B 各バージョンの変更内容
各バージョンの変更内容について説明しています。
付録C 用語解説
このマニュアルで使用している用語について説明しています。

関連マニュアル

[図データ]

[図データ]

読書手順

[図データ]

図中で使用する記号

このマニュアルの図中で使用する記号を,次のように定義します。

[図データ]

文法の記号

(1)文法記述記号

システム定義,コマンドのオプションおよび引数の指定方法について説明する記号です。

文法記述記号意味
〔   〕この記号で囲まれている項目は省略できることを意味しています。
(例)〔-g サービスグループ名〕
この場合,-gオプションの指定を省略できます。
この記号で示す直前の項目を繰り返し指定できることを意味しています。
(例)eetrbqueed キューダンプファイル名 〔キューダンプファイル名〕…
この場合,eetrbqueedコマンドにキューダンプファイル名を複数指定できます。
この記号で区切られた項目は選択できることを意味しています。
(例)〔Y|N〕
この場合,YまたはNのどちらかを指定できます。
{{   }}この記号で囲まれた複数の項目が一つの繰り返し項目の単位であることを示します。
(例){{eemchsrvdef -g サービスグループ名}}
これは,次のように繰り返し指定できることを示します。
eemchsrvdef -g サービスグループ名
eemchsrvdef -g サービスグループ名
{   }この記号で囲まれている複数の項目のうち,一つだけ選択できることを意味しています。
(例){act|dct|all}
この場合,act,dct,allのうち,どれか一つを指定できます。
_
(下線)
この記号で示す項目は,該当オペランド,またはオプションを省略した場合に仮定される値を意味しています。
(例)trn_transactional_rpcless_use=Y|N
この場合,trn_transactional_rpcless_useオペランドを省略すると,Nが仮定されます。

(2)属性表示記号

システム定義,およびコマンドに指定できる値の範囲を説明する記号です。

属性表示記号意味
この記号のあとに指定値の属性を示します。
《  》指定を省略したときに仮定される値を示します。
〈  〉指定値の構文要素を示します。
((  ))指定値の指定範囲を示します。

(3)構文要素記号

システム定義,およびコマンドに指定できる文字または値を説明する記号です。

構文要素記号意味
〈英字〉アルファベット(A~Z,a~z)と_(アンダスコア)
〈英数字〉英字と数字(0~9)
〈符号なし整数〉数字列(0~9)
〈16進数〉数字(0~9),A~F,およびa~f
〈識別子〉先頭がアルファベットの英数字列
〈パス名〉記号名称,/,および .(ピリオド)
ただし,パス名は使用するOSに依存します。
〈ホスト名〉英数字,および!,#,$,%,&,',(,),*,+,-,.(ピリオド),/,;,<,=,>,?,@,[,¥,],^,_(アンダスコア),{,|,},~,,(コンマ)
ただし,OSによって使用できる文字が異なります。詳細は,使用しているOSのマニュアルを参照してください。
使用上の注意
すべて半角文字を使用してください。

計算式の記号

記号意味
↑↑計算結果の値を小数点以下で切り上げます。
(例) ↑34÷3↑
この場合,計算結果は,12となります。
↓↓計算結果の値を小数点以下で切り捨てます。
(例) ↓34÷3↓
この場合,計算結果は,11となります。
MAX括弧内の項目のうち,最も大きい値を選びます。
(例)MAX(3,8+2,2×2)
この場合,計算結果は10となります。
MIN括弧内の項目のうち,最も小さい値を選びます。
(例)MIN(3,8+2,2×2)
この場合,計算結果は3となります。

このマニュアルでの表記

このマニュアルでは,製品の名称を省略して表記しています。製品の名称と,このマニュアルでの表記を次に示します。

製品名称このマニュアルでの表記
Linux(R)Linux
Red Hat Enterprise Linux 5 (AMD/Intel 64)
Red Hat Enterprise Linux 5 (Intel Itanium)
Red Hat Enterprise Linux 5 (x86)
Red Hat Enterprise Linux 5 Advanced Platform (AMD/Intel 64)
Red Hat Enterprise Linux 5 Advanced Platform (Intel Itanium)
Red Hat Enterprise Linux 5 Advanced Platform (x86)
Red Hat Enterprise Linux Server 6(64-bit x86_64)
Red Hat Enterprise Linux Server 7(64-bit x86_64)
uCosminexus TP1/EE/Extended Data CacheXDB
uCosminexus TP1/EE/Extended Transaction ControllerXTC
uCosminexus TP1/EE/Message Control ExtensionMCP
uCosminexus TP1/Server BaseTP1/Server Base
uCosminexus TP1/Server Base Enterprise OptionTP1/EE
uCosminexus TP1/Server Base Enterprise Option(64)

略語一覧

このマニュアルで使用する英略語の一覧を次に示します。

英略語英字での表記
APIApplication Programming Interface
ASCIIAmerican Standard Code for Information Interchange
CPUCentral Processing Unit
DBDatabase
DNSDomain Name System
HAHigh Availability
I/OInput/Output
IDIdentifier
IPInternet Protocol
ITInformation Technology
LANLocal Area Network
MPManagement Processor
MTUMaximum Transmission Unit
OSOperating System
RPCRemote Procedure Call
SPPService Providing Program
TCPTransmission Control Protocol
TCP/IPTransmission Control Protocol/Internet Protocol
TTLTime To Live
UAPUser Application Program
UDPUser Datagram Protocol
UOCUser Own Coding
XAExtended Architecture

KB(キロバイト)などの単位表記について

1KB(キロバイト),1MB(メガバイト),1GB(ギガバイト),1TB(テラバイト)はそれぞれ1,024バイト,1,0242バイト,1,0243バイト,1,0244バイトです。