CL連携では,実行系と待機系の間で通信を行い,実行系の状態を待機系に逐次反映しています。実行系と待機系の間で通信障害が発生した場合,通信障害が発生した待機系をクラスタグループから切り離します。
実行系と待機系の間で通信障害が発生した場合のXTCの処理を次の図に示します。
図7-4 実行系と待機系の間で通信障害が発生した場合のXTCの処理
![[図データ]](figure/zu080040.gif)
- ■管理者の対処
- 切り離された待機系(図中の待機系B)でeesvstopコマンドなどを実行して,待機系をすぐに終了してください。
- 注意
- 切り離された待機系(図中の待機系B)が終了する前に実行系が異常終了した場合,切り離された待機系が実行系になることがあります。この場合,リソースなどが正しく待機系に転送されないで,メモリ内の情報が古くなっているおそれがあります。そのため,管理者は次に示す手順で実行系を切り替えてください。
- 切り替わった実行系と待機系の間(図中の待機系Aと待機系Bの間)で通信ができることを確認してください。
- 切り替わった実行系(図中の待機系B)を終了させて,もう一つの待機系(図中の待機系A)を実行系にしてください。
このとき,実行系孤立状態になります。対処方法については,「7.4 実行系孤立状態になった場合の対処」を参照してください。
- なお,切り替わった実行系と待機系の間で通信ができない場合は,系を切り替えることはできません。
通信障害によって待機系がなくなり,実行系孤立状態になった場合は,メモリ上のダンプ情報をファイルに出力して停止します。詳細については,「7.1.2 待機系がなくなった場合のXTCの処理」を参照してください。
なお,通信障害はHAモニタで監視できません。そのため,HAモニタが管理しているサーバの状態と,XTCが管理しているサーバの状態が異なることがあります。