1.2.1 TP1キャッシュ機能使用時のサーバ構成

TP1キャッシュ機能を使用するシステムでは,HAサーバとCLサーバを配置します。HAサーバとCLサーバ間はネットワーク経路を多重化することもできます。

HAサーバ
HAサーバとは,TP1キャッシュ機能使用時に,メッセージやRPCの送信側となるサーバです。それぞれのサーバにXTCを配置します。
HAサーバは,一般的なクラスタ構成とし,実行系1台,待機系1台の2台で構成します。
共用ディスクなどを使用してデータの永続化を図る場合はHAサーバとします。
CLサーバ
CLサーバとは,TP1キャッシュ機能使用時に,メッセージやRPCの受信側となって,高速データ処理を行うサーバです。それぞれのサーバにXTCおよびXDBを配置します(XDBを配置したサーバは必ずCLサーバにする必要があります)。
CLサーバは,HAモニタのマルチスタンバイ機能を使用したクラスタ構成として,実行系1台,待機系2台の3台で構成します。
TP1キャッシュ機能を使用すると,CLサーバ間で連携して,実行系のデータベースの更新内容を,待機系のデータベースに逐次反映して整合性を保持します。
インメモリデータ処理を行う場合はCLサーバとします。

TP1キャッシュ機能を使用する場合のシステム構成例を次の図に示します。

図1-4 TP1キャッシュ機能を使用する場合のシステム構成例

[図データ]