2.6.2 メッセージの同時引き出しの有無

メッセージは,該当するサービスに接続されている入力キューの先頭から毎回読み出されることでスケジュールされます。

このとき,入力キューのメッセージを読み出すトランザクションを一つずつ起動する(メッセージの同時引き出しなし)か,複数のトランザクションを起動する(メッセージの同時引き出しあり)かをservice_attr定義コマンドの-eオプションで指定できます。

なお,メッセージの同時引き出しなしを指定した場合に,起動中のトランザクションがあったときは,そのトランザクションが終了してから次のトランザクションを起動します。

メッセージの同時引き出しの有無によって,次に示す差異があります。

表2-19 メッセージの同時引き出しの有無よる差異

項番項目メッセージの同時引き出し
なしあり
1メッセージの同時引き出し限界数11~255※1
2メッセージの同時引き出し限界数の変更変更できないeelspceコマンドで変更できる
3複数メッセージの読み出し使用できる※2使用できない
4読み出しメッセージの差し戻し使用できる※2使用できない
5ロールバック時の読み出しメッセージの扱いリトライする※3破棄する
注※1
同時引き出し限界数は,TP1/EEサービス定義のユーザサービス関連定義のserviceオペランドで指定します。
注※2
連鎖モード連携機能による再起動トランザクションでは使用できません。連鎖モード連携機能については,「2.6.8 連鎖モード連携機能」を参照してください。
注※3
次に示すメッセージ,およびトランザクションの場合は破棄します。
・応答型RPC
・トランザクショナルRPC
・RAPメッセージ
・エラートランザクション
・MCP後処理トランザクション(RL)
・イベント通知トランザクション(MV)