3.2.2 TASKTMファイルの容量見積もり

TASKTMファイルのサイズの見積もりに必要な情報を次に示します。ここで求める値を,TP1/EEの見積もりサイズに加算してください。

全体のTASKTMファイルのサイズは次の計算式で求めます。

全体のTASKTMファイルのサイズ(T)=(512×x)
                  +(↑((512×x)÷b)↑×96)
                  +(128+34×s+256)

(凡例)
b:trb_tasktm_buffer_sizeオペランドで指定する値
s:サービス数
x:トランザクション数

また,トランザクション数を見積もる場合の参考値は,システム構成によって異なります。なお,次に示す計算式は参考値です。実際には余裕を持って見積もってください。

■HAサーバの場合

トランザクション数=受信メッセージ数(MCH)×2
          +受信メッセージ数(RPC,MCP)
          +ee_tim_execap関数のAPI発行回数
          +ee_mch_cmtsend関数のAPI発行回数

■CLサーバの場合

トランザクション数=受信メッセージ数(MCH)×21
          +受信メッセージ数(RPC)2
          +受信メッセージ数(MCP)3
          +ee_mch_cmtsend関数のAPI発行回数×2
          +ee_tim_execap関数のAPI発行回数×3
          +転送対象コマンド発行回数4
          +転送対象API発行回数4

注※1
受信メッセージを永続化している場合は,さらに2倍します。
注※2
RPC関連定義で受信メッセージを永続化する指定(rpc_recv_permanenceオペランドにYを指定)の場合は,4倍します。
注※3
MCP構成定義で受信メッセージを永続化する指定(eemcpfunc定義コマンドの-mオプションのrecvpermanenceオペランドにyesを指定)の場合は,4倍します。
注※4
転送対象コマンドおよび転送対象APIとは,次のコマンドおよびAPIです。
  • スレッドダウンによるサービス自動閉塞
  • eedctsvコマンド,eeactsvコマンド,またはee_thd_abdctl関数によるサービス閉塞状態の変更
  • 一方送信メッセージ障害による出力キュー(OTQ)の自動閉塞
  • eemchotqactコマンド,eemchotqdctコマンド,またはee_mch_otqbkctl関数による出力キュー閉塞状態の変更
  • eelspceコマンドによるサービスの最大同時処理限界数の変更
  • eemchotqskipコマンドまたはee_mch_otqskip関数による出力キューメッセージのスキップ
  • eepceskipコマンドまたはee_scd_msg_skip関数による滞留メッセージのスキップ