OpenTP1の通常のRPC通信では,クライアントとサーバの間の通信を,TCPプロトコルを使用したコネクション経由で行います。XTCでは,UDPプロトコルを使用したRPC通信ができます。UDPプロトコルを使用したRPC通信を行うと,クライアントとサーバの間をコネクションレスで通信できます。
UDPプロトコルを使用したRPC通信を行う場合は,ee_rpc_call関数のflags引数にEERPC_UDPを指定します。
また,クライアントおよびサーバがTP1/EE(07-60以降)であり,かつTP1/EEサービス定義のプロセス関連定義のxtc_useオペランドにYを指定していなければなりません。
UDPプロトコルを使用したRPC通信(サービスグループ情報関連定義のeesvgdef定義コマンド)とUDP通信機能(UDPグループ情報関連定義のeeudpdef定義コマンド)との関係を次の表に示します。
表2-5 RPC通信(サービスグループ情報関連定義)とUDP通信機能(UDPグループ情報関連定義)との関係
サービスグループ情報関連定義 | UDPグループ情報関連定義 | 内容 |
---|---|---|
eesvgdef | eeudpdef | サービス要求先のあて先UDPグループを指定します。 サービス要求先ごとに定義する必要があります。 |
なお,eesvgdef定義コマンドの-tオプションにUDPを指定した通信と,-tオプションにRPCを指定した通信を同時に行う場合,それぞれのeesvgdef定義コマンドには同じサービスグループ名を指定できます。
同期応答型RPCで通信する場合を例に,APIおよび定義の関連を次の図に示します。
図2-13 同期応答型RPCで通信する場合のAPIおよび定義の関連