2.7 ステータスファイルレス機能

TP1/EEで取得するステータスファイルには,TP1キャッシュ機能使用時は必要のないシステム制御情報があります。そのため,ステータスファイルレス機能によって,ステータスファイルに取得するシステム制御情報を限定します。

ステータスファイルレス機能には,全体レスと部分レスのオプションがあります。オプションによる違いを次の表に示します。

表2-21 ステータスファイルレス機能での全体レスと部分レスの違い

項番項目全体レス部分レス
1指定するシステム構成CLサーバ(必須)HAサーバ(任意)
2取得するシステム制御情報すべてのシステム制御情報を取得しません。トランザクションに関連するシステム制御情報を取得しません。
3ステータスファイルの使用使用しません。使用します。

取得するシステム制御情報の詳細を次の表に示します。

表2-22 取得するシステム制御情報の詳細

項番システム制御情報全体レス部分レス
1サービスの閉塞情報×
2システムの終了状態×
3ランID,システムステータス×
4処理キューの最大同時処理限界数の変更情報×
5システム定義情報×
6オンラインEEのプロセス定義情報××
7トランザクション情報××
8ロールバックアボート時のRPC情報××
9RPC応答メッセージ送信抑止機能使用時のRPC情報××
10UAP共用ライブラリ入れ替え情報×
11ERRTRNRによるRPC応答メッセージ送信情報××
(凡例)
○:システム制御情報を取得します。
×:システム制御情報を取得しません。
注※
CLサーバの場合,実行系から待機系へシステム制御情報を転送することによって永続化されます。そのため,実行系がプロセスダウンしても,待機系でシステム制御情報を引き継ぐことができます。

ステータスファイルレス機能の使用は,ステータスファイル関連定義のsts_fileless_useオペランドで指定します。また,全体レスとするか部分レスとするかは,sts_fileless_levelオペランドで指定します。