ここでは,転送処理によって待機系に転送されるリソースについて説明します。
待機系に転送されるリソースの一覧を次の表に示します。XTCでは,これらのリソースを待機系に転送することでリソースを永続化しています。
表7-2 待機系に転送されるリソースの一覧
項番 | 待機系に転送されるリソース | 説明 | |
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1 | 入力メッセージ※1 | 実行系で受信した次の入力メッセージです。
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2 | トランザクションと同期して転送されるリソース※2 | 送信メッセージ | UAPからのee_mch_cmtsend関数(永続指定)要求時のメッセージを永続化します。 |
3 | XDBの更新ログ | データベースの更新情報を永続化します。 | |
4 | タイマトランザクションの起動要求 | UAPからのee_tim_execap関数(永続指定)要求時のメッセージを永続化します。 | |
5 | 滞留メッセージ | UAPからのee_scd_msg_receive関数の発行によって受信した永続指定の入力メッセージを永続化します。 | |
6 | トランザクションと非同期で転送されるリソース※3 | サービスの閉塞状態 | 次に示す閉塞状態を永続化します。
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7 | 出力キュー(OTQ)の閉塞状態 | 次に示す閉塞状態を永続化します。
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8 | サービスの最大同時処理限界数 | eelspceコマンドで変更したサービスの最大同時処理限界数を永続化します。 | |
9 | 出力キュー中の未送信メッセージのスキップ状態 | eemchotqskipコマンド,またはee_mch_otqskip関数で変更した出力キュー中の未送信メッセージのスキップ状態を永続化します。 | |
10 | 滞留メッセージのスキップ状態 | eepceskipコマンド,またはee_scd_msg_skip関数で変更した滞留メッセージのスキップ状態を永続化します。 |