UDP通信機能で使用するリソースについて説明します。
UDP通信機能で使用するポートは,目的に応じて送信用ポート,または受信用ポートと呼ばれます。
ポートごとに異なるソケット属性を指定する場合(例えば,UDPを使用したRPC通信と高速メッセージ送信制御でポート番号を切り替えたい場合など)は,UDPグループを複数定義して,異なる属性を指定します。
ポート種別による定義の違いを次の表に示します。
表2-10 ポート種別による定義の違い
項番 | ポート種別 | 内容 |
---|---|---|
1 | 送信用ポート | メッセージの送信に使用し,送信UDPグループとして管理します。UDPグループ情報関連定義のmyudpsnddef定義コマンドで定義します。 |
2 | 受信用ポート | メッセージの受信,ならびに肯定応答および否定応答の送受信に使用し,受信UDPグループとして管理します。UDPグループ情報関連定義のmyudprcvdef定義コマンドまたはclgrpdef定義コマンドで定義します。 |
UDPソケット送信バッファ ≧ RPC関連定義のrpc_udp_lmsg_deliverychk_sizeオペランド,またはrpc_udp_msg_deliverychk_sizeオペランドの指定値 |
UDPソケット受信バッファ ≧ 送信するユーザデータのサイズ※1 × 1.1 × 送信元スレッド数※2 |