TP1/EEで取得するステータスファイルには,TP1キャッシュ機能使用時は必要のないシステム制御情報があります。そのため,ステータスファイルレス機能によって,ステータスファイルに取得するシステム制御情報を限定します。
ステータスファイルレス機能には,全体レスと部分レスのオプションがあります。オプションによる違いを次の表に示します。
表2-21 ステータスファイルレス機能での全体レスと部分レスの違い
項番 | 項目 | 全体レス | 部分レス |
---|---|---|---|
1 | 指定するシステム構成 | CLサーバ(必須) | HAサーバ(任意) |
2 | 取得するシステム制御情報 | すべてのシステム制御情報を取得しません。 | トランザクションに関連するシステム制御情報を取得しません。 |
3 | ステータスファイルの使用 | 使用しません。 | 使用します。 |
取得するシステム制御情報の詳細を次の表に示します。
表2-22 取得するシステム制御情報の詳細
項番 | システム制御情報 | 全体レス | 部分レス |
---|---|---|---|
1 | サービスの閉塞情報※ | × | ○ |
2 | システムの終了状態 | × | ○ |
3 | ランID,システムステータス | × | ○ |
4 | 処理キューの最大同時処理限界数の変更情報※ | × | ○ |
5 | システム定義情報 | × | ○ |
6 | オンラインEEのプロセス定義情報 | × | × |
7 | トランザクション情報 | × | × |
8 | ロールバックアボート時のRPC情報 | × | × |
9 | RPC応答メッセージ送信抑止機能使用時のRPC情報 | × | × |
10 | UAP共用ライブラリ入れ替え情報 | × | ○ |
11 | ERRTRNRによるRPC応答メッセージ送信情報 | × | × |
ステータスファイルレス機能の使用は,ステータスファイル関連定義のsts_fileless_useオペランドで指定します。また,全体レスとするか部分レスとするかは,sts_fileless_levelオペランドで指定します。