TP1/EEでは,処理キューの制御に処理キュー制御用バッファ(PCE)および入力バッファ(IBF)を使用します。TP1キャッシュ機能使用時はそれに加え,入力キュー(ITQ)を使用して処理キューを制御します。
TP1キャッシュ機能を使用する場合とTP1キャッシュ機能を使用しない場合での処理キューの制御方式の違いを,次の表に示します。
表2-18 TP1キャッシュ機能を使用する場合と使用しない場合での処理キューの制御方式の違い
項目 | 制御方式の違い | |
---|---|---|
TP1キャッシュ機能を使用しない場合 | TP1キャッシュ機能を使用する場合 | |
メッセージの流れ | メッセージ受信時に入力バッファに格納し,UAP起動時に入力メッセージ引き渡しエリア(IMA)にコピーしてから,入力バッファを解放します。 | メッセージ受信時に入力バッファに格納し,処理キュー登録時にそのまま入力キューに登録します。 |
処理キュー制御用バッファおよび入力バッファの解放 | トランザクション起動時にすべて解放します。 | トランザクション終了まで保持します。 |
TP1キャッシュ機能使用時の処理キューの制御方式を,メッセージの受信からUAP起動までの流れを例にして,次の図に示します。
図2-35 処理キューの制御方式