XTCでは,ネットワーク経路を二重化した構成でhbondingドライバ(HA Network Driver Mirroring Edition for Linux)を適用し,二つの経路から同一のパケットを送受信できます。これをW-send機能といいます。W-send機能を使用するためには,hbondingドライバのバージョンが02-01以降であり,hbondingドライバの動作モードにbroadcastモードを選択する必要があります。
W-send機能を使用した場合のメリットは次のとおりです。
W-send機能を使用した場合,受信側では,二つの経路から同一のパケットを重複して受信します。このとき,重複して受信したパケット(重複受信パケット)は,hbondingドライバまたはXTCによって破棄されます。
hbondingドライバで重複受信パケットを破棄する場合は,hbondingドライバの重複受信パケットフィルタリング機能を使用します。XTCで受信パケットを破棄する場合と比較して次のメリットがあるため,hbondingドライバで重複受信パケットを破棄することをお勧めします。
hbondingドライバの重複受信パケットフィルタリング機能を使用しない場合,または重複受信パケットフィルタリング機能で破棄できなかった場合は,XTCによって重複受信パケットが破棄されます。