ユーザサービス関連定義

ここでは,ユーザサービス関連定義の各オペランドについて説明します。

なお,ユーザサービス関連定義のオペランドには,HAサーバで指定できないオペランドがあります。HAサーバで指定できないオペランドについては,「HAサーバで指定できないXTCサービス定義」を参照してください。

形式

〔set event_trn=サービス名〕
〔set system_start_ui=実行系連絡トランザクションを起動するエントリポインタ名〕
〔set scd_rollback_retry_mode={H|P}〕
〔set errtrn_serialize={Y|N}〕

オペランドの説明

event_trn=サービス名

  ~〈1~31文字の識別子〉
イベント通知トランザクション(MV)を起動するサービス名を指定します。ユーザサービス関連定義のserviceオペランドで指定したサービス名を指定してください。
イベント通知トランザクションはserviceオペランドに指定したサービスに登録しますが,該当するサービスが閉塞中であってもserviceオペランドに指定したエントリポインタを起動します。イベント通知トランザクションのエラートランザクションは起動しません。なお,サービス閉塞による処理キュー引き出し禁止となっている場合(ユーザサービス関連定義のforbid_draw_serviceオペランドにYを指定している場合)は,引き出し禁止が解除されるまでイベント通知トランザクションを起動しません。
なお,このオペランドを省略した場合は,イベント通知トランザクションを起動しません。

system_start_ui=実行系連絡トランザクションを起動するエントリポインタ名

  ~〈1~31文字の識別子〉
実行系連絡トランザクション(UI)を起動するエントリポインタ名を指定します。
このオペランドで指定したエントリポインタ名は,ほかのオペランドで指定したエントリポインタ名と同じものでもかまいません。ユーザサービス関連定義のserviceオペランドで指定したエントリポインタ名を指定してください。
なお,このオペランドを省略した場合は,実行系連絡トランザクションを起動しません。

scd_rollback_retry_mode={H|P}

  ~《H》
ユーザサービス関連定義のservice_attr定義コマンドの-fオプションに指定した,連続ロールバック監視回数を超えた場合の動作を指定します。
H:
サービス閉塞します。
P:
プロセスダウンします。

●errtrn_serialize={Y|N}

  ~《Y》
ERRTRNR,ERRTRN3を起動する障害発生時の端末キュー,処理キューから次のメッセージを引き出す契機を,ERRTRN3/ERRTRNR終了後か,ERRTRN3/ERRTRNRの終了とは非同期かを指定します。
Y:
ERRTRNR,ERRTRN3が終了してから端末キュー,処理キューから次のメッセージを引き出します。
N:
ERRTRNR,ERRTRN3の終了とは非同期に,障害が発生したトランザクション決着時に端末キュー,処理キューから次のメッセージを引き出します。
このオペランドには,省略,またはYを指定することを推奨します。
このオペランドを指定できるのは,TP1/EEのバージョンが次の場合です。
  • 07-7xの場合,07-73以降
  • 07-8xの場合,07-81以降
TP1/EEのバージョンがこのオペランドを指定できないバージョンの場合は,このオペランドにNを指定した場合の動作をします。