TP1キャッシュ機能使用時のCLサーバでのトランザクションは,ルートブランチだけで構成されます。
TP1キャッシュ機能使用時にトランザクション連携できるリソースマネジャは,CLサーバのXDBだけです。TP1キャッシュ機能使用時のXDBの呼び出しタイミングを次の表に示します。
表2-14 TP1キャッシュ機能使用時のXDBの呼び出しタイミング
項番 | タイミング | 実施内容 |
---|---|---|
1 | トランザクション開始時 |
|
2 | トランザクションコミット時 |
|
3 | 更新ログサイズ取得時 | XTCからXDBに対し,更新ログサイズを問い合わせ |
4 | トランザクションロールバック時 |
|
5 | 待機系での更新ログ反映時 | XDBが更新ログ反映 |
また,XDBとのインタフェースにはXAインタフェースを使用しないで,独自のインタフェースによって連携します。HAサーバでは,データベースとしてHiRDBを使用できますが,TP1キャッシュ機能とのトランザクション連携はできません。
TP1キャッシュ機能を使用する場合とTP1キャッシュ機能を使用しない場合でのトランザクション制御の違いを,次の表に示します。
表2-15 TP1キャッシュ機能を使用する場合と使用しない場合でのトランザクション制御の違い
項番 | 項目 | TP1キャッシュ機能を使用しない場合 | TP1キャッシュ機能を使用する場合 | |
---|---|---|---|---|
HAサーバ | CLサーバ | |||
1 | トランザクション構成 | 複数のトランザクションブランチで構成 | 複数のトランザクションブランチで構成 | ルートトランザクションブランチだけで構成 |
2 | トランザクショナルRPC | サポート | サポート | 未サポート |
3 | 連携リソースマネジャ | HiRDB,Oracle(XAインタフェースに準拠したリソースマネジャ) | HiRDB,Oracle(XAインタフェースに準拠したリソースマネジャ) | XDB(独自のインタフェース) |
4 | コミット | 二相コミット | 二相コミット | 一相コミット |