CLサーバでは,HAモニタのマルチスタンバイ機能を使用して,システムを三重化して障害に備えています。処理を実行しているマシンで障害が発生した場合,待機しているマシンに自動的に業務処理が切り替わります。これを自動系切り替えといいます。
自動系切り替えを次の図に示します。
図7-1 自動系切り替え
なお,CL連携を行うサーバのグループをクラスタグループといいます。クラスタグループは,UDPグループ情報関連定義のclgrpdef定義コマンドで定義します。
HAモニタの計画系切り替えコマンドを実行すると,実行系を強制停止して待機系に切り替えます。これを,計画系切り替えといいます。
実行系で複数のサーバが動作している場合に,障害発生や計画系切り替えコマンドの実行を契機として,複数のサーバを一括して切り替える機能を連動系切り替えといいます。
連動系切り替えは,複数のサーバをグループ化することで実現します。グループ化したサーバでは,そのうちの一つに障害が発生した際に,グループ単位で系を切り替えることができます。なお,グループ化したサーバ内でも,障害発生によって系を切り替えるサーバと系を切り替えないサーバを個別に設定できます。
連動系切り替えの環境設定は,HAモニタで行います。