トランザクション関連定義

ここでは,トランザクション関連定義の各オペランドについて説明します。

なお,トランザクション関連定義のオペランドには,HAサーバで指定できないオペランドがあります。HAサーバで指定できないオペランドについては,「HAサーバで指定できないXTCサービス定義」を参照してください。

形式

〔set trn_transactional_rpcless_use={Y|N}〕
〔set trn_expiration_time_ui=実行系連絡トランザクション(UI)処理監視時間〕
〔set trn_expiration_time_mv=イベント通知トランザクション(MV)処理監視時間〕
〔set trn_cl_rpc_reply_timing={Y|N}〕

オペランドの説明

trn_transactional_rpcless_use={Y|N

  ~《N》
トランザクショナルRPCの実行を抑止するかどうかを指定します。トランザクショナルRPCの抑止については,「2.5.3 トランザクショナルRPCの抑止(CLサーバ)」を参照してください。
Y:
トランザクショナルRPCの実行を抑止します。
N:
トランザクショナルRPCの実行を抑止しません。

trn_expiration_time_ui=実行系連絡トランザクション(UI)処理監視時間

  ~〈符号なし整数〉((0~65535))《trn_expiration_timeオペランドの指定値》(単位:秒)
実行系連絡トランザクション(UI)でのトランザクション処理の監視時間を秒単位で指定します。
監視時間が指定値を超えた場合は,プロセス関連定義のuapabend_downmodeオペランドの指定に従って異常終了します。
このオペランドに0を指定した場合は,時間監視しません。
このオペランドを省略した場合は,トランザクション関連定義のtrn_expiration_timeオペランドの指定値を省略時解釈値とします。

trn_expiration_time_mv=イベント通知トランザクション(MV)処理監視時間

  ~〈符号なし整数〉((0~65535))《trn_expiration_timeオペランドの指定値》(単位:秒)
イベント通知トランザクション(MV)でのトランザクション処理の監視時間を秒単位で指定します。
監視時間が指定値を超えた場合は,プロセス関連定義のuapabend_downmodeオペランドの指定に従って異常終了します。
このオペランドに0を指定した場合は,時間監視しません。
このオペランドを省略した場合は,トランザクション関連定義のtrn_expiration_timeオペランドの指定値を省略時解釈値とします。

trn_cl_rpc_reply_timing={Y|N

  ~《N》
TP1/EE/XTCのCLサーバで,RPC応答の送信タイミング変更機能を使用するかどうかを指定します。
この機能を使用した場合,RPCのレスポンスタイムが落ちます。RPC応答メッセージに転送処理の結果を反映したいときだけ使用してください。
このオペランドは,次の条件を満たした場合だけ有効です。
  • cluster_modeオペランドにYを指定している
  • clgrpdef定義コマンドでクラスタグループ内のノード情報を2個以上指定している
  • cluster_test_modeオペランドにYを指定していない
Y:
RPC応答の送信タイミング変更機能を使用します。
RPC応答の送信は,転送処理によってリソースの永続化が完了したあとに行います。
転送処理によるリソースの永続化に失敗したときは,RPCエラー応答を送信します。
N:
RPC応答の送信タイミング変更機能を使用しません。