TP1キャッシュ機能では,CLサーバの実行系で障害が発生した際のフェールオーバ(系切り替え)に掛かる時間を大幅に短縮しています。高可用性を実現する上で次のような特長があります。
TP1キャッシュ機能では,XTCがHAモニタと独自のインタフェースで連携し,障害発生時の系の切り替えを高速で行います。CLサーバの実行系と待機系の整合性が保証されているため,待機系で再開始処理(実行系への追い付き処理)を実行することなく,高速で系切り替えを実行できます。
TP1キャッシュ機能では,マシン単位ではなく,TP1/EEのプロセス単位に系切り替えを行います。これによって,高速な切り替えを実現し,オンライン停止時間を極小化します。
CLサーバが2台構成時に,実行系で障害が発生して残り1台になると,自動的にオンライン処理を停止します。その際,データを保持するためにメモリリソース情報(データベースの情報,キューの情報など)を取得します。