発生した障害の種類によって系が切り替わる単位が異なります。次に示す三つのうちのどれかの単位で系が切り替わります。
ハードウェア障害,カーネル障害,HAモニタが異常終了した場合などは,系障害として系切り替えが行われます。この場合,このサーバ下の全TP1/EEプロセスの系が切り替わります。これをHAモニタ単位の系切り替えといいます。
TP1/Server BaseはHAモニタの監視対象外のため,TP1/Server Baseが異常終了しても,TP1/Server Baseの系は切り替わりません。TP1/Server Baseが異常終了した場合,TP1/EEのプロセスもダウンします。このTP1/EEのプロセスダウンをHAモニタが検知して,系を切り替える仕組みになっています。この場合,TP1/Server Base下の全TP1/EEプロセスの系が切り替わります。これをTP1/Server Base単位の系切り替えといいます。
TP1/EEのプロセスダウンが発生した場合,プロセスダウンしたTP1/EEプロセスの系だけが切り替わります。ほかのTP1/EEプロセスの系は切り替わりません。これをTP1/EEプロセス単位の系切り替えといいます。