8.1.3 メッセージの送受信で発生する障害

メッセージの送受信で発生する障害を次の図に示します。

図8-1 メッセージの送受信で発生する障害

[図データ]

説明
障害障害内容障害時の動作システムまたはユーザの対応ユーザによる対処
1端末障害MCPではメッセージが受信できません。端末が起動できない場合は,送信メッセージを破棄します。MCPでは,リトライによる接続を試みます。リトライ失敗時はメッセージを破棄します。出力されたメッセージを基に,原因を取り除く必要があります。
2端末とのLAN障害
  • メッセージの動作は障害1と同様です。
  • TCP/IPによる通信の場合,通信障害が発生して,通信回線上でメッセージが消失するおそれがあります。
3MCPの障害(HAサーバ)プロセスダウンになります(UOCを含みます)。障害原因を取り除く必要があります。
4XTCの障害(HAサーバ系)プロセスダウンになります。
5LAN障害(1LAN)W-send機能によって,処理を継続できます。業務には影響ありません。XTCでの対応はありません。LANの起動が必要です。
6LAN障害(2LAN)
  • 転送ができなくなり,エラーが発生します。
  • 出力キュー(OTQ)を閉塞します。
XTCでは,リトライによる再送を試みます。リトライ失敗時はメッセージを破棄します。
7XTCの障害(CLサーバの実行系)待機系が起動している場合は,系切り替えが発生します。障害原因を取り除く必要があります。ユーザによる対処がなくても,オンラインを継続できます。
障害のあった実行系については,必要に応じて障害対策を実施してください。
8XTCの障害(CLサーバの待機系)待機系が停止します。メモリの内容は消失します。出力されたメッセージを基に,原因を取り除く必要があります。