1.1 TP1キャッシュ機能とは

TP1キャッシュ機能とは,インメモリデータ処理技術を中心とした高速トランザクション処理機能の総称です。インメモリデータ処理技術とは,オンライントランザクション処理システムで処理するデータをすべてメモリ上に配置し,高速に処理するための技術です。

TP1キャッシュ機能は,TP1/Server Base Enterprise Option(TP1/EE)を前提とする機能です。高速メッセージ処理基盤であるuCosminexus TP1/EE/Extended Transaction Controller(XTC)と,高速データ処理基盤であるuCosminexus TP1/EE/Extended Data Cache(XDB)の2製品から構成されます。

TP1キャッシュ機能を使用することで,トランザクション処理の高速化と,高信頼性,高可用性を同時に実現するオンライントランザクション処理システムを構築できます。

ここでは,高速トランザクション処理を取り巻く環境について説明したあと,トランザクション処理の高速化と高信頼性,高可用性の共存について説明します。

<この節の構成>
1.1.1 高速トランザクション処理を取り巻く環境
1.1.2 トランザクション処理の高速化と高信頼性,高可用性の共存