eepcerefer(滞留メッセージのファイル出力)

機能

引き出し禁止状態のサービスの入力キュー(ITQ)に滞留しているメッセージを,指定したファイルに出力して参照できるようにします。

出力対象となるのは,一つのサービスの通常キューまたは優先キューのどちらかのキューに滞留しているすべてのメッセージです。

ファイルへの出力は,TP1/EEプロセスで行います。eepcereferコマンドは,TP1/EEプロセスが出力要求を受け付けた時点で終了します。TP1/EEプロセスは,ファイル出力終了時にKFSB85407-Iメッセージを出力します。

コマンドの形式

eepcerefer -g サービスグループ名
          -v サービス名
          -p {p|n}
          -o 出力ファイル名
        〔-r〕

オプションの説明

●-g サービスグループ名

  ~〈1~31文字の識別子〉
TP1/EEプロセスのサービスグループ名を指定します。

●-v サービス名

  ~〈1~31文字の識別子〉
滞留メッセージを出力するサービス名を指定します。

●-p {p|n}

 
優先キュー,通常キューのどちらの滞留メッセージを出力するかを指定します。
p:
優先キュー
n:
通常キュー

●-o 出力ファイル名

  ~〈510文字以内のパス名〉
滞留しているメッセージを出力するファイル名を絶対パス名で指定します。ファイルの容量は,次に示す計算式で見積もってください。

滞留メッセージ数×(メッセージ長×5+200)+2000(単位:バイト)

●-r

 
このオプションを指定すると,-oオプションで指定したファイルがすでにある場合にファイルを上書きします。上書きした場合,元のファイルの内容は失われます。このオプションを指定する場合は,必要に応じて手動でバックアップを取得してください。
このオプションを省略すると,-oオプションで指定したファイルがすでにある場合は,ファイル出力を中止します。

出力形式

eepcereferコマンドの出力形式を次の図に示します。

図6-8 eepcereferコマンドの出力形式

[図データ]

[図データ]

注※
滞留メッセージの数だけ繰り返します。
変数の説明
変数意味
aa-aa-aaコマンドを実行したTP1/EEのバージョン
bb-bb-bbコマンドを実行したXTCのバージョン
cc....ccサービスグループ名(最大31文字)
ddddddddTP1/EEのランID(16進数,8けた)
ee....eeサービス名(最大31文字)
fキューの種別(1文字)
  • p:優先キュー
  • n:通常キュー
gg....ggメッセージ通番(10進数,最大10けた)
hhhメッセージ種別
  • RPC:RPCメッセージ
  • MCH:MCHメッセージ
  • MCP:MCPメッセージ
  • TIM:タイマトランザクション
  • RLn:MCP後処理トランザクション
    RLO:コネクション確立
    RLC:コネクション解放
    RLF:論理端末閉塞解除
    RLH:論理端末閉塞
  • MV:イベントトランザクション
ll....llメッセージ長(10進数,最大10けた)
メッセージ長が0の場合は,以降の項目は出力しません。
xxxxxxxxメッセージの先頭からのロケーション(16進数,8けた)
yyyyyyyyメッセージの内容(16進数,最大8けた)
1行前に出力した行と同一の場合,次の文字列を出力します。
TO NEXT LINE LOCATION SAME AS ABOVE
複数行同一の場合,次の文字列を一度だけ出力します。
TO NEXT LINE LOCATION SAME AS ABOVE
ただし,最終行の2行が同一の場合は,「TO NEXT LINE LOCATION SAME AS ABOVE」を出力しません。
zzzzzzzzzzzzzzzzメッセージの内容(ASCII文字で最大16文字)
表示できないASCII文字の場合は「.」を出力します。

出力メッセージ

メッセージID内容出力先
KFSB95301-Eコマンドの形式が不正です。標準エラー出力
KFSB95302-Eフラグ引数が不正です。標準エラー出力
KFSB95304-Eオプションの組み合わせが不正です。標準エラー出力
KFSB95305-Eコマンドが失敗しました。標準エラー出力
KFSB95306-E領域の確保に失敗しました。標準エラー出力
KFSB95307-E内部矛盾が発生しました。標準エラー出力
KFSB95378-Iヘルプメッセージ標準出力
KFSB95379-Iコマンドを受け付けました。標準出力
KFSB95380-Eコマンドを受け付けませんでした。標準エラー出力

注意事項

eepcereferコマンドに関する注意事項を次に示します。