高速トランザクション処理基盤 TP1/EE/Extended Transaction Controller 使用の手引

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2.3.1 UDPプロトコルを使用したRPC通信

OpenTP1の通常のRPC通信では,クライアントとサーバの間の通信を,TCPプロトコルを使用したコネクション経由で行います。XTCでは,UDPプロトコルを使用したRPC通信ができます。UDPプロトコルを使用したRPC通信を行うと,クライアントとサーバの間をコネクションレスで通信できます。

<この項の構成>
(1) UDPプロトコルを使用したRPC通信を行うための条件
(2) 定義との関連

(1) UDPプロトコルを使用したRPC通信を行うための条件

UDPプロトコルを使用したRPC通信を行う場合は,ee_rpc_call関数のflags引数にEERPC_UDPを指定します。

また,クライアントおよびサーバがTP1/EE(07-60以降)であり,かつTP1/EEサービス定義のプロセス関連定義のxtc_useオペランドにYを指定していなければなりません。

(2) 定義との関連

UDPプロトコルを使用したRPC通信(サービスグループ情報関連定義のeesvgdef定義コマンド)とUDP通信機能(UDPグループ情報関連定義のeeudpdef定義コマンド)との関係を次の表に示します。

表2-5 RPC通信(サービスグループ情報関連定義)とUDP通信機能(UDPグループ情報関連定義)との関係

サービスグループ情報関連定義 UDPグループ情報関連定義 内容
eesvgdef
 -g サービスグループ名
 -u あて先UDPグループ名
 -t UDP
eeudpdef
 -g あて先UDPグループ名
 -a ホスト名
 -p ポート番号[,ポート番号]…
 -c UC | MC
サービス要求先のあて先UDPグループを指定します。
サービス要求先ごとに定義する必要があります。

なお,eesvgdef定義コマンドの-tオプションにUDPを指定した通信と,-tオプションにRPCを指定した通信を同時に行う場合,それぞれのeesvgdef定義コマンドには同じサービスグループ名を指定できます。

同期応答型RPCで通信する場合を例に,APIおよび定義の関連を次の図に示します。

図2-13 同期応答型RPCで通信する場合のAPIおよび定義の関連

[図データ]