メッセージの出力先
メッセージの出力先を次の表に示します。
出力先 |
出力するメッセージの種類 |
---|---|
メッセージログファイル※ |
メッセージログファイル出力設定があるTP1/EEのメッセージ,およびUAPのメッセージを出力します。すべてのメッセージを付加情報付きで出力します。 |
syslog※ |
syslog出力設定があるTP1/EEのメッセージ,およびUAPのメッセージを出力します。メッセージログ関連定義のlog_syslog_outオペランドで,出力するメッセージのレベルを指定できます。また,付加情報付きで出力することもできます。 |
標準出力 |
標準出力の出力設定があるTP1/EEのメッセージを出力します。 |
標準エラー出力 |
標準エラー出力の出力設定があるTP1/EEのエラーメッセージおよび警告メッセージを出力します。また,障害などが原因で,メッセージログファイルにメッセージを出力できない場合は,該当するメッセージを出力します。 |
メッセージログファイル,標準出力および標準エラー出力の格納先を次に示します。
- メッセージログファイル
-
格納先:$DCDIR/spool/dceeinf/log/*
- ファイル名:XX....XXlognnn
-
XX....XX:サービスグループ名(最大31文字の半角英数字)
nnn:メッセージログファイルのID(001〜010の半角数字)
- 標準出力および標準エラー出力
-
- 格納先:/tmp
-
格納先は,TP1/EEのあるシステムのTP1/Server Baseに設定されているデフォルトの格納先です。格納先の変更方法は,マニュアル「OpenTP1 運用と操作」を参照してください。
- ファイル名:betran.log
-
betran.logには,コマンド実行時のメッセージ,およびエラーメッセージは格納されません。
- 〈このページの構成〉
メッセージの付加情報と形式
メッセージの付加情報と形式について説明します。
syslogおよびメッセージログに出力するメッセージの形式
syslogおよびメッセージログに出力するメッセージには,TASKTM情報との対応を取るために,メッセージIDとメッセージテキストのほかに,付加情報が出力されます。syslogに出力する付加情報は,メッセージログ関連定義で指定できます。
メッセージログに出力される付加情報とメッセージの形式を次に示します。
AAAAAAAAAA BBBBBBB CCCCC DD……DD EEEEEEEE yyyy/mm/dd hh:mm:ss KFSB00000-X YY……YY
- 付加情報
-
AAAAAAAAAA:プロセスID(半角数字10文字)
BBBBBBB:プロセス内メッセージ通番(半角数字7文字)
CCCCC:IFA番号(半角数字5文字)
DD……DD:サービス名(半角英数字31文字)
EEEEEEEE:中央処理通番(半角数字8文字)
yyyy/mm/dd:年月日(半角数字10文字)
hh:mm:ss:時分秒(半角数字8文字)
- メッセージ固定部
-
KFSB00000-X:メッセージID(半角英数字11文字)
YY……YY:メッセージテキスト※
- 注※
-
UAPから出力されるメッセージの場合,プログラムID(半角英数字2文字)+半角スペース1文字+メッセージテキスト(最大222バイト)となります。
メモリまたはバッファが不足してsyslogに出力できないメッセージは,syslog失敗リストに保管し,syslog失敗リストからsyslogに出力を再試行します。syslog失敗リストのエレメントのメッセージ格納領域長より長いメッセージをsyslog失敗リストに保管する場合は,(超過文字列+4バイト)の文字列をメッセージ終端から切り捨てます。文字列を切り捨てられたメッセージには,文字列の最後に「(EL)」(4バイトの半角英字記号)が付加されます。なお,syslog失敗リストはOSがAIXの場合に使用できます。
標準出力および標準エラー出力に出力するメッセージの形式
標準出力および標準エラー出力に出力するメッセージには,メッセージIDとメッセージテキストのほかに,付加情報が出力されます。標準出力および標準エラー出力に出力する付加情報は,メッセージログ関連定義で指定できます。
標準出力および標準エラー出力に出力される付加情報とメッセージの形式を次に示します。
AAAAAAA BBBBBBBBBB CCCCCCC DD yyyy/mm/dd hh:mm:ss EEEEEEEE FFF KFSB00000-X YY……YY
- 付加情報
-
AAAAAAA:プロセス内メッセージ通番(半角数字7文字)※1
BBBBBBBBBB:プロセスID(半角数字10文字)
CCCCCCC:プロセス内メッセージ通番(半角数字7文字)※1
DD:TP1/EE識別子(半角数字2文字)※2
yyyy/mm/dd:年月日(半角数字10文字)
hh:mm:ss:時分秒(半角数字8文字)
EEEEEEEE:要求元ホスト名(半角英数字8文字)
FFF:要求元プログラムID(半角英字3文字)※3
- 注※1
-
「AAAAAAA」と「CCCCCCC」に出力される情報の内容は,同一です。「AAAAAAA」を出力するかどうかは,メッセージログ関連定義のlog_msg_allnoオペランドで指定します。「CCCCCCC」を出力するかどうかは,メッセージログ関連定義のlog_msg_prcnoオペランドで指定します。
- 注※2
-
RPC関連定義のnode_idオペランドの指定値の下2けたが出力されます。
- 注※3
-
「ee」+半角スペース1文字が出力されます。
- メッセージ固定部
-
KFSB00000-X:メッセージID(半角英数字11文字)
YY……YY:メッセージテキスト※
- 注※
-
UAPから出力されるメッセージの場合,プログラムID(半角英数字2文字)+半角スペース1文字+メッセージテキスト(最大222バイト)となります。
メモリまたはバッファが不足してsyslogに出力できないメッセージは,syslog失敗リストに保管し,syslog失敗リストからsyslogに出力を再試行します。syslog失敗リストのエレメントのメッセージ格納領域長より長いメッセージをsyslog失敗リストに保管する場合は,(超過文字列+4バイト)の文字列をメッセージ終端から切り捨てます。文字列を切り捨てられたメッセージには,文字列の最後に「(EL)」(4バイトの半角英字記号)が付加されます。なお,syslog失敗リストはOSがAIXの場合に使用できます。