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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 TP1/Server Base Enterprise Option メッセージ


メッセージの出力先

メッセージの出力先を次の表に示します。

表1‒1 メッセージの出力先

出力先

出力するメッセージの種類

メッセージログファイル

メッセージログファイル出力設定があるTP1/EEのメッセージ,およびUAPのメッセージを出力します。すべてのメッセージを付加情報付きで出力します。

syslog

syslog出力設定があるTP1/EEのメッセージ,およびUAPのメッセージを出力します。メッセージログ関連定義のlog_syslog_outオペランドで,出力するメッセージのレベルを指定できます。また,付加情報付きで出力することもできます。

標準出力

標準出力の出力設定があるTP1/EEのメッセージを出力します。

標準エラー出力

標準エラー出力の出力設定があるTP1/EEのエラーメッセージおよび警告メッセージを出力します。また,障害などが原因で,メッセージログファイルにメッセージを出力できない場合は,該当するメッセージを出力します。

注※

標準出力,および標準エラー出力に複数行で出力するメッセージ,またはUAPから出力するメッセージテキスト内に改行「\n」を含んだメッセージは,1行で出力します。

メッセージログファイル,標準出力および標準エラー出力の格納先を次に示します。

メッセージログファイル

格納先:$DCDIR/spool/dceeinf/log/*

ファイル名:XX....XXlognnn

XX....XX:サービスグループ名(最大31文字の半角英数字)

nnn:メッセージログファイルのID(001〜010の半角数字)

標準出力および標準エラー出力
格納先:/tmp

格納先は,TP1/EEのあるシステムのTP1/Server Baseに設定されているデフォルトの格納先です。格納先の変更方法は,マニュアル「OpenTP1 運用と操作」を参照してください。

ファイル名:betran.log

betran.logには,コマンド実行時のメッセージ,およびエラーメッセージは格納されません。

〈このページの構成〉

メッセージの付加情報と形式

メッセージの付加情報と形式について説明します。

syslogおよびメッセージログに出力するメッセージの形式

syslogおよびメッセージログに出力するメッセージには,TASKTM情報との対応を取るために,メッセージIDとメッセージテキストのほかに,付加情報が出力されます。syslogに出力する付加情報は,メッセージログ関連定義で指定できます。

メッセージログに出力される付加情報とメッセージの形式を次に示します。

AAAAAAAAAA BBBBBBB CCCCC DD……DD EEEEEEEE yyyy/mm/dd hh:mm:ss KFSB00000-X YY……YY
付加情報

AAAAAAAAAA:プロセスID(半角数字10文字)

BBBBBBB:プロセス内メッセージ通番(半角数字7文字)

CCCCC:IFA番号(半角数字5文字)

DD……DD:サービス名(半角英数字31文字)

EEEEEEEE:中央処理通番(半角数字8文字)

yyyy/mm/dd:年月日(半角数字10文字)

hh:mm:ss:時分秒(半角数字8文字)

メッセージ固定部

KFSB00000-X:メッセージID(半角英数字11文字)

YY……YY:メッセージテキスト

注※

UAPから出力されるメッセージの場合,プログラムID(半角英数字2文字)+半角スペース1文字+メッセージテキスト(最大222バイト)となります。

メモリまたはバッファが不足してsyslogに出力できないメッセージは,syslog失敗リストに保管し,syslog失敗リストからsyslogに出力を再試行します。syslog失敗リストのエレメントのメッセージ格納領域長より長いメッセージをsyslog失敗リストに保管する場合は,(超過文字列+4バイト)の文字列をメッセージ終端から切り捨てます。文字列を切り捨てられたメッセージには,文字列の最後に「(EL)」(4バイトの半角英字記号)が付加されます。なお,syslog失敗リストはOSがAIXの場合に使用できます。

標準出力および標準エラー出力に出力するメッセージの形式

標準出力および標準エラー出力に出力するメッセージには,メッセージIDとメッセージテキストのほかに,付加情報が出力されます。標準出力および標準エラー出力に出力する付加情報は,メッセージログ関連定義で指定できます。

標準出力および標準エラー出力に出力される付加情報とメッセージの形式を次に示します。

AAAAAAA BBBBBBBBBB CCCCCCC DD yyyy/mm/dd hh:mm:ss EEEEEEEE FFF KFSB00000-X YY……YY
付加情報

AAAAAAA:プロセス内メッセージ通番(半角数字7文字)※1

BBBBBBBBBB:プロセスID(半角数字10文字)

CCCCCCC:プロセス内メッセージ通番(半角数字7文字)※1

DD:TP1/EE識別子(半角数字2文字)※2

yyyy/mm/dd:年月日(半角数字10文字)

hh:mm:ss:時分秒(半角数字8文字)

EEEEEEEE:要求元ホスト名(半角英数字8文字)

FFF:要求元プログラムID(半角英字3文字)※3

注※1

「AAAAAAA」と「CCCCCCC」に出力される情報の内容は,同一です。「AAAAAAA」を出力するかどうかは,メッセージログ関連定義のlog_msg_allnoオペランドで指定します。「CCCCCCC」を出力するかどうかは,メッセージログ関連定義のlog_msg_prcnoオペランドで指定します。

注※2

RPC関連定義のnode_idオペランドの指定値の下2けたが出力されます。

注※3

「ee」+半角スペース1文字が出力されます。

メッセージ固定部

KFSB00000-X:メッセージID(半角英数字11文字)

YY……YY:メッセージテキスト

注※

UAPから出力されるメッセージの場合,プログラムID(半角英数字2文字)+半角スペース1文字+メッセージテキスト(最大222バイト)となります。

メモリまたはバッファが不足してsyslogに出力できないメッセージは,syslog失敗リストに保管し,syslog失敗リストからsyslogに出力を再試行します。syslog失敗リストのエレメントのメッセージ格納領域長より長いメッセージをsyslog失敗リストに保管する場合は,(超過文字列+4バイト)の文字列をメッセージ終端から切り捨てます。文字列を切り捨てられたメッセージには,文字列の最後に「(EL)」(4バイトの半角英字記号)が付加されます。なお,syslog失敗リストはOSがAIXの場合に使用できます。