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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 TP1/Server Base Enterprise Option プログラム作成の手引


トランザクションインタフェース情報

SPPの引数には,TP1/EEからトランザクションインタフェース情報が渡されます。TP1/EEからSPPに渡されるトランザクションインタフェース情報を次の表に示します。

表4‒4 トランザクションインタフェース情報

トランザクションインタフェース情報(変数名)

トランザクション種別

MI

ME

MN

E1

E2

E3

E4

ES

ER

TM

UI

MV

RL

UT

CU

JI

BS

情報長(trn_len)

サービスグループ名長(group_len)

※1

サービスグループ名(servicegroup)

※1

サービス名長(service_len)

×

×

×

×

×

×

×

サービス名(service)

×

×

×

×

×

×

×

トランザクション種別(trn_id)

自動閉塞有無(auto_block)

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

コミット有無(commit_inf)

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

処理スレッド通番(thread_no)

エラー要因コード(err_code)

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

ユーザIFAエリアサイズ(uifa_len)

ユーザIFAエリアポインタ(*uifa)

ユーザSATエリアサイズ(usat_len)

ユーザSATエリアポインタ(*usat)

応答要否(ans_inf)

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

メッセージ状態(msg_inf)

×

×

×

×

×

×

×

プロセス起動要因(start_inf)

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

前回プロセス終了要因(before_end_inf)

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

プロセス終了要因(end_inf)

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

スレッドダウン種別(thread_down_inf)

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

異常発生トランザクション種別(uap_errtrn_inf)

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

拡張トランザクション種別(trninf_ex)

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

リソースマネジャ数(rm_no)

リソースマネジャ接続状態(rm_inf)

×

送信サービスグループ名長(es_group_len)

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

送信サービスグループ名(es_servicegroup)

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

送信サービス名長(es_service_len)

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

送信サービス名(es_service)

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

異常発生処理スレッド通番(abn_thread_no)

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

拡張トランザクションインタフェース情報(ex_inf)

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

XTC拡張トランザクションインタフェース情報(*xtc_pt)※2

×

×

×

×

MCP拡張トランザクションインタフェース情報(*mcp_pt)

×

※3

×

※3

※3

※3

×

※3

※3

×

×

×

×

×

×

×

メッセージ種別(msg_type)

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

エラートランザクション要因(errtrn_factor)

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

拡張ユーザIFAエリアサイズ(uifa_large_len)

拡張ユーザSATエリアサイズ(usat_large_len)

トランザクション起動要因(run_inf)

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

サーバ再起動回数(rerun_cnt)

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

トランザクション起動時刻(start_time)

送信元のノード識別子(node_id)

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

リトライ回数(rtyrbk_cnt)

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

トランザクションレベル名長(trnlevel_len)

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

トランザクションレベル名(trnlevel)

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

トランザクション引き継ぎ情報(rtyrbk_area)

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

(凡例)

○:参照できます。

△:拡張トランザクション種別がNULL以外の場合は参照できます。

×:参照できません。

注※1

サービスグループ名の代わりにジョブ名の情報が設定されます。

注※2

XTCを使用する場合にだけ有効です。

注※3

メッセージ種別(msg_type)がEEMCP_MSGTYPE_TCPまたはEEMCP_MSGTYPE_UDPの場合にだけ参照できます。

上記の表のトランザクションインタフェース情報について,次に説明します。なお,TP1/FSPを使用する場合は,ここで説明していない内容が設定されることがあります。詳細については,TP1/FSPの関連ドキュメントを参照してください。

●情報長

トランザクションインタフェース情報の長さが設定されます(単位:バイト)。

[図データ]

●サービスグループ名長

サービスグループ名の長さが設定されます(単位:バイト)。

●サービスグループ名

該当するトランザクションのサービスグループ名が設定されます。

●サービス名長

サービス名の長さが設定されます(単位:バイト)。

●サービス名

サービス名が設定されます。

●トランザクション種別

トランザクション種別が設定されます。

EERPC_TRNKIND_MI

初期化トランザクション

EERPC_TRNKIND_ME

終了トランザクション

EERPC_TRNKIND_MN

サービストランザクション

EERPC_TRNKIND_E1

エラートランザクション(ERRTRN1)

EERPC_TRNKIND_E2

エラートランザクション(ERRTRN2)

EERPC_TRNKIND_E3

エラートランザクション(ERRTRN3)

EERPC_TRNKIND_E4

エラートランザクション(ERRTRN4)

EERPC_TRNKIND_ES

エラートランザクション(ERRTRNS)

EERPC_TRNKIND_ER

エラートランザクション(ERRTRNR)

EERPC_TRNKIND_TM

タイマトランザクション

EERPC_TRNKIND_UI

実行系連絡トランザクション

EERPC_TRNKIND_MV

イベント通知トランザクション

EERPC_TRNKIND_RL

MCP後処理トランザクション

●自動閉塞有無

サービスの自動閉塞の有無が設定されます。

EERPC_SRV_AUTOABD

自動閉塞有

EERPC_SRV_AUTOABD_NONE

自動閉塞無

●コミット有無

エラーになったトランザクションの同期点の有無が設定されます。

EERPC_COMMIT_NONE

コミット無

EERPC_COMMIT

コミット有

エラーになったサービス処理で一度でも同期点を取得している場合は,コミット有が設定されます。

●処理スレッド通番

該当するトランザクションのスレッド通番が設定されます。

●エラー要因コード

エラーの要因コードが設定されます。

スレッドダウンの場合は,その詳細が設定されます。この場合,スレッドダウン種別によって設定情報が異なります。

トランザクション種別がエラートランザクション(EERTRNR)の場合は,次に示す情報が設定されます。

EERPC_ERRINF_ROLLBACK

UAPリターン後,トランザクションはロールバックしました。

EERPC_ERRINF_HEURISTIC

UAPリターン後,トランザクションはヒューリスティック決着しました。

EERPC_ERRINF_NET_DOWN

UAPリターン後の同期点処理で通信障害が発生したため,トランザクションは未決着です。

EERPC_ERRINF_RM_DOWN

UAPリターン後の同期点処理でリソースマネジャ障害が発生したため,トランザクションは未決着です。

EERPC_ERRINF_XDB_BEFORE_ERR

UAPリターン後,XDB前処理エラーによってロールバックしました。

EERPC_ERRINF_XDB_ERR

UAPリターン後,XDB処理エラーによってロールバックしました。

EERPC_ERRINF_SENDSYNC_ERR

UAPリターン後,トランザクション同期のメッセージの送信失敗によってロールバックしました。

トランザクション種別がエラートランザクション(EERTRNS)の場合は,次に示す情報が設定されます。

EERPC_ERRINF_SENDSYNC_ERR

UAPリターン後,トランザクション同期のメッセージの送信失敗によってロールバックしました。

EERPC_ERRINF_SEND_ERR

UAPリターン後,トランザクション非同期のメッセージの送信失敗によってロールバックしました。

●ユーザIFAエリアサイズ

ユーザIFAエリアのサイズが設定されます(単位:バイト)。

64ビットアーキテクチャの場合,ユーザIFAエリアのサイズが4ギガバイト以上のときは0が設定されます。この場合,uifa_large_lenを参照してユーザIFAエリアのサイズを取得してください。ユーザIFAエリアのサイズが4ギガバイト未満の場合でも,uifa_large_lenを参照してユーザIFAエリアのサイズを取得できます。

●ユーザIFAエリアポインタ

ユーザIFAエリアのポインタが設定されます。ユーザIFAエリアサイズが0の場合は,値を参照できません。

●ユーザSATエリアサイズ

ユーザSATエリアのサイズが設定されます(単位:バイト)。

64ビットアーキテクチャの場合,ユーザSATエリアのサイズが4ギガバイト以上のときは0が設定されます。この場合,usat_large_lenを参照してユーザSATエリアのサイズを取得してください。ユーザSATエリアのサイズが4ギガバイト未満の場合でも,usat_large_lenを参照してユーザSATエリアのサイズを取得できます。

●ユーザSATエリアポインタ

ユーザSATエリアのポインタが設定されます。ユーザSATエリアサイズが0の場合は,値を参照できません。

●応答要否

クライアントUAPからのRPC要求に対する応答要否が設定されます。

EERPC_REPLY

応答要

EERPC_REPLY_NONE

応答不要

●メッセージ状態

引き渡しメッセージの状態が設定されます。

EERPC_MSGINF_NORMAL

正常

EERPC_MSGINF_OVERFLOW

オーバフロー

オーバフローの場合,SPPに渡される入力パラメタにはメッセージの一部しか設定されません。

●プロセス起動要因

TP1/EEプロセス起動時の要因が設定されます。

EERPC_START_STS_NORMAL

通常起動

EERPC_START_STS_RERUN

再起動

●前回プロセス終了要因

前回のTP1/EEプロセス終了時の要因が設定されます。

EERPC_BEEND_STS_NORMAL

正常終了

EERPC_BEEND_STS_PLANA

計画停止A

EERPC_BEEND_STS_PLANB

計画停止B

EERPC_BEEND_STS_FORCE

異常終了

●プロセス終了要因

TP1/EEプロセス終了時の要因が設定されます。

EERPC_END_STS_NORMAL

正常終了

EERPC_END_STS_PLANA

計画停止A

EERPC_END_STS_PLANB

計画停止B

EERPC_END_STS_ISOLATEA

実行系孤立モードA

EERPC_END_STS_ISOLATEB

実行系孤立モードB

●スレッドダウン種別

スレッドダウン種別が設定されます。

EERPC_THDDOWN_SIGNAL

同期シグナル

EERPC_THDDOWN_TIMER

トランザクションタイマ

EERPC_THDDOWN_ROLLBACK

ロールバック要求(スレッド強制終了指示)

EERPC_THDDOWN_ROLLBACKLIMITOVER

ee_trn_chained_rollback関数またはee_trn_rollback_mark関数の呼び出し回数の上限値オーバ

EERPC_THDDOWN_INSTRUCTION

スレッドダウン指示による終了

リトライロールバック前処理UOCでリターン値EETRN_UOC_NORETRY_KILL,EETRN_UOC_NORETRY_ABORT設定時

EERPC_THDDOWN_COMMITLIMITOVER

ee_trn_chained_commit関数の呼び出し回数の上限値オーバ

EERPC_THDDOWN_XDBERROR

XDBの障害

EERPC_THDDOWN_UNKNOWN

上記以外

●異常発生トランザクション種別

異常が発生したトランザクション(要求元トランザクション)の種別が設定されます。

EERPC_UAPABN_MN

サービストランザクション

EERPC_UAPABN_TM

タイマトランザクション

EERPC_UAPABN_RM

再起動トランザクション

●拡張トランザクション種別

拡張トランザクション種別が設定されます。

EERPC_SERVICE_TRN_EX

拡張トランザクションインタフェース情報(DBキュー機能およびオンラインバッチ機能を使用しない場合)

EERPC_TRN_EX_DBQ

拡張トランザクションインタフェース情報(DBキュー機能を使用する場合)

EERPC_TRN_EX_DBQ_OBS

拡張トランザクションインタフェース情報(オンラインバッチ機能を使用する場合)

拡張トランザクション種別がNULL以外の場合は,トランザクションインタフェース情報の一部として拡張トランザクションインタフェース情報が設定されます。

●リソースマネジャ数

接続しているリソースマネジャの数が設定されます。

●リソースマネジャ接続状態

リソースマネジャとの接続状態が設定されます。

EERPC_RM_CONNECT

リソースマネジャ接続正常

EERPC_RM_ERROR

リソースマネジャ接続失敗によるトランザクション縮退起動

複数のリソースマネジャと接続している場合,一部のリソースマネジャでの接続失敗も含みます。

●送信サービスグループ名長

トランザクション種別がEERPC_TRNKIND_ESの場合

ee_rpc_cmtsend関数,ee_mch_cmtsend関数,またはee_mch_cmtsend_sync関数で指定したサービスグループ名の長さが設定されます(単位:バイト)。

トランザクション種別がEERPC_TRNKIND_MVの場合

サービスグループレベルで出力キュー(OTQ)が自動閉塞していたサービスグループ名の長さが設定されます(単位:バイト)。

●送信サービスグループ名

トランザクション種別がEERPC_TRNKIND_ESの場合

ee_rpc_cmtsend関数,ee_mch_cmtsend関数,またはee_mch_cmtsend_sync関数で指定したサービスグループ名が設定されます。

トランザクション種別がEERPC_TRNKIND_MVの場合

サービスグループレベルで出力キュー(OTQ)が自動閉塞していたサービスグループ名が設定されます。

●送信サービス名長

ee_rpc_cmtsend関数,ee_mch_cmtsend関数,またはee_mch_cmtsend_sync関数で指定したサービス名の長さが設定されます(単位:バイト)。

●送信サービス名

ee_rpc_cmtsend関数,ee_mch_cmtsend関数,またはee_mch_cmtsend_sync関数で指定したサービス名が設定されます。

●異常発生処理スレッド通番

異常が発生したトランザクション(要求元トランザクション)のスレッド通番が設定されます。

●拡張トランザクションインタフェース情報

拡張トランザクションインタフェース情報が設定されます。拡張トランザクションインタフェース情報は,DBキュー機能およびオンラインバッチ機能を使用するかどうかによって設定される情報が異なります。それぞれの場合について説明します。

DBキュー機能およびオンラインバッチ機能を使用しない場合

DBキュー機能およびオンラインバッチ機能を使用しない場合,トランザクションインタフェース情報の一部として,次の表に示す拡張トランザクションインタフェース情報がTP1/EEから渡されます。

表4‒5 拡張トランザクションインタフェース情報(DBキュー機能およびオンラインバッチ機能を使用しない場合)

拡張トランザクションインタフェース情報(変数名)

トランザクション種別

MI

ME

MN

E1

E2

E3

E4

ES

ER

TM

UI

MV

RL

情報長(trn_len)

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

サービス関数起動時の応答の長さ(service_out_len)

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

(凡例)

○:参照できます。

×:参照できません。

  • 情報長

    拡張トランザクションインタフェース情報の長さが設定されます(単位:バイト)。

    [図データ]

  • サービス関数起動時の応答の長さ

    クライアントUAPで設定したサービス関数起動時の応答の長さ(out_len)が設定されます。

DBキュー機能を使用する場合

DBキュー機能を使用する場合,トランザクションインタフェース情報の一部として,次の表に示す拡張トランザクションインタフェース情報がTP1/EEから渡されます。

表4‒6 拡張トランザクションインタフェース情報(DBキュー機能を使用する場合)

拡張トランザクションインタフェース情報(変数名)

トランザクション種別

MI

ME

MN

E1

E2

E3

E4

ES

ER

TM

UI

MV

RL

情報長(trn_len)

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

読み込みDBキュー名(dbqname)

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

通番(読み込み)(seq_num)

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

ロールバック回数(rollback_cnt)

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

(凡例)

○:参照できます。

×:参照できません。

  • 情報長

    拡張トランザクションインタフェース情報の長さが設定されます(単位:バイト)。

    [図データ]

  • 読み込みDBキュー名

    読み込み時のDBキュー名が設定されます。

  • 通番

    読み込みメッセージの通番が設定されます。

  • ロールバック回数

    同じメッセージに対してee_trn_chained_rollback関数およびee_trn_rollback_mark関数でロールバックした回数が設定されます。65535を超えた場合は65535が設定されます。

    同一メッセージ処理の連続ロールバック監視回数(DBキュー機能関連定義のdbq_rollback_retry_countオペランドの指定値)を超えたためにスケジュールを停止した場合,ロールバック回数は0に戻ります。

オンラインバッチ機能を使用する場合

オンラインバッチ機能を使用する場合,トランザクションインタフェース情報の一部として,次の表に示す拡張トランザクションインタフェース情報がTP1/EEから渡されます。

表4‒7 拡張トランザクションインタフェース情報(オンラインバッチ機能を使用する場合)

拡張トランザクションインタフェース情報(変数名)

トランザクション種別

MI

ME

MN

E1

E2

E3

E4

ES

ER

TM

UI

MV

RL

情報長(trn_len)

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

トランザクション種別(trn_kind)

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

バッチキュー名(batchque_name)

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

ロット名(lot_name)

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

引き継ぎの情報サイズ(cont_size)

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

引き継ぎの情報アドレス(*cont_pt)

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

オンラインバッチ処理形態(lot_type)

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

該当するロットの全メッセージ数(write_event_num)

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

読み込んだメッセージの通番(seq_num)

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

ロット終了要因コード(end_code)

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

終了時のステータスコード(sts_code)

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

読み出し済みメッセージ数(read_num)

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

スキップメッセージ数(skip_num)

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

未読み出しメッセージ数(unread_count)

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

メッセージ長情報(msglen_inf)

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

(凡例)

○:参照できます。

△:トランザクションの種別や,使用するオンラインバッチ処理の処理方法によって異なります。詳細については,表4-6を参照してください。

×:参照できません。

注※

サービス関数の入力パラメタ長(in_len)が0以外の場合だけ参照できます。

表4‒8 拡張トランザクションインタフェース情報の詳細(オンラインバッチ機能を使用する場合)

トランザクション種別

バッチ処理トランザクション

バッチ終了トランザクション

オンラインバッチ処理形態

データ型

イベント型

データ型

イベント型

該当するロットの全メッセージ数

×

×

読み込んだメッセージの通番

×

×

×

ロット終了要因コード

×

×

終了時のステータスコード

×

×

読み出し済みメッセージ数

×

×

×

スキップメッセージ数

×

×

×

未読み出しメッセージ数

×

×

×

メッセージ長情報

×

×

×

(凡例)

○:参照できます。

×:参照できません。

  • 情報長

    拡張トランザクションインタフェース情報の長さが設定されます(単位:バイト)。

    [図データ]

  • トランザクション種別

    トランザクション種別が設定されます。

    EEDBQ_OBS_TRNKIND_CNTL

     バッチ処理トランザクション

    EEDBQ_OBS_TRNKIND_END

     バッチ終了トランザクション

  • バッチキュー名

    バッチキュー名が設定されます。

  • ロット名

    ロット名が設定されます。

  • 引き継ぎ情報のサイズ

    ee_dbq_obsstart関数,およびee_dbq_obschdata関数で設定したロットの引き継ぎ情報のサイズが設定されます。

  • 引き継ぎ情報のアドレス

    ee_dbq_obsstart関数,およびee_dbq_obschdata関数で設定したロットの引き継ぎ情報のエリアアドレスが設定されます。

  • オンラインバッチ処理形態

    実行中のロットのオンラインバッチ処理形態が設定されます。

    EEDBQ_OBS_TYPE_DATA

     データ型オンラインバッチ処理

    EEDBQ_OBS_TYPE_EVNT

     イベント型オンラインバッチ処理

  • 該当するロットの全メッセージ数

    該当するロットの全メッセージ数が設定されます。該当するロットのバッチ処理トランザクションには,同じ値が設定されます。

    回復処理の失敗による中断,および回復処理の失敗による中断の強制終了要求の場合は,設定されません。

  • 読み込んだメッセージの通番

    該当するロットで読み出したメッセージ通番が設定されます。

  • ロット終了要因コード

    該当するロットの終了要因が設定されます。ユーザ指定による処理の中断と,障害による処理の中断の両方が発生した場合は,障害による処理の中断が優先して設定されます。

    EEDBQ_OBS_END_NORMAL

     正常終了

    EEDBQ_OBS_USER_SUSPEND

     ユーザ指定による中断

    EEDBQ_OBS_ABND_SUSPEND

     障害による中断

    EEDBQ_OBS_END_FORCE

     強制終了要求

    EEDBQ_OBS_RRN_SUSPEND

     回復処理の失敗による中断

    EEDBQ_OBS_END_FORCE_RRN

     回復処理の失敗による中断中の強制終了要求

  • 終了時のステータスコード(理由コード)

    処理終了時のステータスコード(理由コード)が設定されます。

    障害または回復処理の失敗による処理の中断の場合に設定されます。強制終了要求および回復処理の失敗による中断中の強制終了要求の場合は,以前に設定された値が引き継がれます。複数の障害が重なった場合は,範囲が大きい方の障害が優先して設定されます。そのほかの場合はNULLが設定されます。

    EEDBQ_OBS_STATUS_DATAFORM

     データフォーマット不正

    EEDBQ_OBS_STATUS_OBSERR

     オンラインバッチ機能処理中のエラー

    EEDBQ_OBS_STATUS_ROLLBACK

     次に示す要因以外でのロールバック

     ・UAPでのthkindにEETRN_KEEPを設定したee_trn_chained_rollback関数の呼び出し

     ・UAPでのee_trn_rollback_mark関数の呼び出し

     ・データフォーマット不正

     ・オンラインバッチ機能処理中のエラー

     ・DBキューのリソースマネジャへのアクセスエラー

     ・スレッドダウン

     ・プロセスダウン

    EEDBQ_OBS_STATUS_RMERR

     DBキューのリソースマネジャへのアクセスエラー

    EEDBQ_OBS_STATUS_THDDOWN

     スレッドダウン

    EEDBQ_OBS_STATUS_PROCDOWN

     プロセスダウン

  • 読み出し済みメッセージ数

    該当するロットの読み出し済みメッセージ数が設定されます。

    回復処理の失敗による中断,および回復処理の失敗による中断の強制終了要求の場合は,設定されません。

  • スキップメッセージ数

    該当するロットで読み出しをスキップしたメッセージ数が設定されます。

    回復処理の失敗による中断,および回復処理の失敗による中断の強制終了要求の場合は,設定されません。

  • 未読み出しメッセージ数

    該当するロットの未読み出しメッセージ数が設定されます。

    回復処理の失敗による中断,および回復処理の失敗による中断の強制終了要求の場合は,設定されません。

  • メッセージ長情報

    メッセージの前にユーザが設定するメッセージ長と,実際に入力したメッセージ長が一致しているかどうかを確認するための情報が設定されます。

    EEDBQ_OBS_MSGLEN_EQUAL

     一致しているか,またはオーバフローしています。オーバフローしているかどうかは,トランザクションインタフェース情報のメッセージ状態を参照して確認してください。

    EEDBQ_OBS_MSGLEN_DATA

     ユーザが設定するメッセージ長が実際に入力したデータ長より大きいため,一致していません。実際に入力したデータ長によって,入力パラメタ(in)にメッセージが設定されます。

    EEDBQ_OBS_MSGLEN_LL

     ユーザが設定するメッセージ長が実際に入力したデータ長より小さいため,一致していません。メッセージの前に設定されたメッセージ長によって,入力パラメタ(in)にメッセージが設定されます。

●XTC拡張トランザクションインタフェース情報

XTC拡張トランザクションインタフェース情報が設定されます。次の表に示すXTC拡張トランザクションインタフェース情報がTP1/EEから渡されます。

表4‒9 XTC拡張トランザクションインタフェース情報

XTC拡張トランザクションインタフェース情報(変数名)

トランザクション種別

MI

ME

MN

E1

E2

E3

E4

ES

ER

TM

UI

MV

RL

系情報(system_inf)

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

系切り替え前の実行系の状態(pre_online_inf)

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

出力キュー(OTQ)自動閉塞(otq_auto_block)

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

出力キュー(OTQ)自動閉塞レベル(otq_auto_block_level)

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

出力キュー(OTQ)通番(otq_number)

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

エラー要因詳細(err_code_ex)

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

入力キュー(ITQ)通番(itq_number)

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

ロールバックリトライ回数(rollback_cnt)

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

系切り替え後の実行系の状態(online_inf)

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

×

(凡例)

○:参照できます。

×:参照できません。

●MCP拡張トランザクションインタフェース情報

マニュアル「TP1/EE/Message Control Extension 使用の手引」を参照してください。

●メッセージ種別

トランザクション起動契機となった入力メッセージの種別が設定されます。

EERPC_MSGTYPE_RPC

RPCメッセージ(TCP/IP)

EERPC_MSGTYPE_TIM

タイマトランザクションメッセージ

EERPC_MSGTYPE_RAP

RAPメッセージ(TCP/IP)

EERPC_MSGTYPE_MCH

一方送信メッセージ(UDP)

EERPC_MSGTYPE_RPC_UDP

RPCメッセージ(UDP)

EEMCP_MSGTYPE_TCP

MCPメッセージ(TCP/IP)

EEMCP_MSGTYPE_UDP

MCPメッセージ(UDP)

EERPC_MSGTYPE_DBQ

DBキューメッセージ

EERPC_MSGTYPE_OBS

オンラインバッチメッセージ

●エラートランザクション要因

ERRTRN4を起動した要因が設定されます。

EERPC_ERRTRN4_SERVICE_HOLD

サービス閉塞による起動

EERPC_ERRTRN4_ONLINE_END

オンライン終了による起動

●拡張ユーザIFAエリアサイズ

拡張ユーザIFAエリアのサイズが設定されます(単位:バイト)。

●拡張ユーザSATエリアサイズ

拡張ユーザSATエリアのサイズが設定されます(単位:バイト)。

●トランザクション起動要因

TP1/FSPの関連ドキュメントを参照してください。

●サーバ再起動回数

TP1/FSPの関連ドキュメントを参照してください。

●トランザクション起動時刻

トランザクションを開始した時刻が,YYYYMMDDHHMMSSの形式の文字列で設定されます。文字列の末尾にNULL文字は付きません。

●送信元のノード識別子

TP1/FSPの関連ドキュメントを参照してください。

●リトライ回数

TP1/FSPの関連ドキュメントを参照してください。

●トランザクションレベル名長

TP1/FSPの関連ドキュメントを参照してください。

●トランザクションレベル名

TP1/FSPの関連ドキュメントを参照してください。

●トランザクション引き継ぎ情報

TP1/FSPの関連ドキュメントを参照してください。