2.10.6 排他のテスト
資源の排他をする関数(ee_lck_get関数)で,資源を排他できるかどうかをテスト(flagsにEELCK_TESTを設定)できます。この場合ee_lck_get関数は,資源を確保できる状態でも実際に排他をしないで正常終了します。指定した資源がほかのUAPから排他されている場合は,排他待ちの指定の有無に関係なくEELCKER_WAIT(00450)でエラーリターンとなります。そのほか,テストの排他の場合は次に示すリターン値が戻ります。なお,タイムアウトおよびメモリ不足のエラーリターンはしません。
-
EELCKER_PARAM(00401)
引数の設定誤り
-
EELCKER_OUTOFTRN(00455)
トランザクション処理でないUAPからの関数呼び出し
- 注意事項
-
排他のテストは,排他できる状態かどうかを知るために行います。排他のテストが正常終了したことで,それ以降の排他要求が正常終了するかどうかは保証されません。また,排他のテストが正常終了しても,実際には資源は占有されていません。そのため,排他のテストが正常終了したあとに排他を解除する関数(ee_lck_release_all関数,ee_lck_release_byname関数)を呼び出すとエラーリターンします。