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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 TP1/Server Base Enterprise Option プログラム作成の手引


はじめに

このマニュアルは,次に示すプログラムプロダクトのアプリケーションプログラムの作成方法,API関数の文法について説明したものです。

以降,このマニュアルでは,「uCosminexus TP1/Server Base Enterprise Option」および「uCosminexus TP1/Server Base Enterprise Option(64)」を「TP1/EE」と表記します。また,「uCosminexus TP1/EE/Extended Transaction Controller」を「XTC」と表記します。

〈はじめにの構成〉

■ 対象読者

TP1/EEで使うアプリケーションプログラムを作成するプログラマの方々を対象としています。

また,次に示す知識があることを前提としています。

なお,このマニュアルの記述は,マニュアル「TP1/Server Base Enterprise Option 使用の手引」の知識があることを前提としていますので,あらかじめお読みいただくことをお勧めします。

■ 図中で使用する記号

このマニュアルの図中で使用する記号を,次のように定義します。

[図データ]

■ JISコード配列のキーボードとASCIIコード配列のキーボードとの違いについて

JISコード配列とASCIIコード配列では,次に示すコードで入力文字の違いがあります。このマニュアルの文字入力例(コーディング例)の表記は,JISコード配列(日本語のキーボード)に従った文字に統一しています。

コード

JISコード配列

ASCIIコード配列

(5c)16

' \ '(円記号)

' \ '(バックスラッシュ)

(7e)16

'  ̄ '(オーバライン)

' ~ '(チルダ)

■ 文法の記号

このマニュアルで使用する各種記号を説明します。特に断りがない場合は,C言語,COBOL言語の説明で共通に使用する記号です。なお,C言語とCOBOL言語で共通の内容を説明するときは,C言語の用語に統一して説明します。C言語の用語に対応するCOBOL言語の用語については,マニュアル「OpenTP1 プログラム作成リファレンス COBOL言語編」でご確認ください。

(1)文法記述記号

指定する値の説明で使用する記号の一覧を示します。

文法記述記号

意味

〔  〕

この記号で囲まれている項目は省略してもよいことを示します。この記号は,C言語の説明だけに使用しています。

(例){EENOFLAGS|EERPC_NOREPLY}〔|EERPC_TPNOTRAN〕

EERPC_TPNOTRANは省略できることを示します。

{  }

この記号で囲まれている複数の項目のうちから一つを選択することを示します。項目の区切りは|で示します。この記号は,C言語の説明だけに使用しています。

(例){EENOFLAGS|EERPC_NOREPLY}

これはEENOFLAGSとEERPC_NOREPLYの二つの項目のうち,どちらかを指定することを示します。

【  】

第1章,第2章,および第3章では,関数を最初に説明する個所で,C言語の関数名に対応するCOBOL言語の関数名をこの記号で囲んで表記しています。それ以降は,C言語の関数名に統一して説明します。

【XTC限定】

関連製品であるXTCを使用する場合に限定して関係する記述であることを示します。XTCを使用しない場合は記述を無視してください。

【TP1/FSP限定】

関連製品であるTP1/FSPを使用する場合に限定して関係する記述であることを示します。TP1/FSPを使用しない場合は記述を無視してください。

半角スペースを示します。この記号は,COBOL言語の説明だけに使用しています。

(2)引数として指定する記号の説明

関数の引数として指定する記号を示します。

記号

意味

一つの引数に複数の項目を指定するときに,項目同士の区切りを示します。この記号を項目との間に入れて指定してください。この記号は,C言語の説明だけに使用しています。

(例)EENOFLAGS|EERPC_TPNOTRAN

(3)構文要素記号

説明で使用する構文要素の一覧を示します。すべて半角文字で指定します。

構文要素記号

意味

英字

アルファベット(A〜Z,a〜z)と_(アンダスコア)

英数字

英字と数字(0〜9)

数字

0〜9

パス名

英数字,/,および .(ピリオド)

(ただし,パス名は使用するOSに依存)

(4)設定する値の条件

設定する値の条件を示します。

設定する値

指定できる値の条件

サービスグループ名

31バイトのアスキー文字列で設定します。ただしNULL文字,空白,ピリオド,および@(アットマーク)は除きます。

C言語をご使用の場合,引数に設定するときはNULL文字で終了させてください。このNULL文字は文字列の長さには数えません。

COBOL言語をご使用の場合,データ領域に設定するときは空白で終了させてください。この空白は文字列の長さには数えません。

サービス名

31バイトのアスキー文字列で設定します。ただしNULL文字,空白は除きます。

C言語をご使用の場合,引数に設定するときはNULL文字で終了させてください。このNULL文字は文字列の長さには数えません。

COBOL言語をご使用の場合,データ領域に設定するときは空白で終了させてください。この空白は文字列の長さには数えません。

物理ファイル名

スペシャルファイル名に14バイト以内の名称を続けたパス名で設定します。このパス名は63文字以内で設定してください。

論理ファイル名

1〜8バイト以内の,先頭が英字の英数字の名称で設定します。

■ 謝 辞

COBOL言語仕様は,CODASYL(the Conference on Data Systems Languages:データシステムズ言語協議会)によって,開発された。原開発者に対し謝意を表すとともに,CODASYLの要求に従って以下の謝辞を掲げる。なお,この文章は,COBOLの原仕様書「CODASYL COBOL JOURNAL OF DEVELOPMENT 1984」の謝辞の一部を再掲するものである。

いかなる組織であっても,COBOLの原仕様書とその仕様の全体又は一部分を複製すること,マニュアルその他の資料のための土台として原仕様書のアイデアを利用することは自由である。ただし,その場合には,その刊行物のまえがきの一部として,次の謝辞を掲載しなければならない。書評などに短い文章を引用するときは,"COBOL"という名称を示せば謝辞全体を掲載する必要はない。

COBOLは産業界の言語であり,特定の団体や組織の所有物ではない。

CODASYL COBOL委員会又は仕様変更の提案者は,このプログラミングシステムと言語の正確さや機能について,いかなる保証も与えない。さらに,それに関連する責任も負わない。

次に示す著作権表示付資料の著作者及び著作権者

FLOW-MATIC(Sperry Rand Corporationの商標),Programming for the Univac

(R)I and II,Data Automation Systems, Sperry Rand Corporation 著作権表示

1958年,1959年;

IBM Commercial Translator Form No.F 28-8013,IBM著作権表示1959年;

FACT,DSI 27A5260-2760,Minneapolis-Honeywell,著作権表示1960年

は,これら全体又は一部分をCOBOLの原仕様書中に利用することを許可した。この許可は,COBOL原仕様書をプログラミングマニュアルや類似の刊行物に複製したり,利用したりする場合にまで拡張される。