eefilmkfs
形式
キャラクタ型スペシャルファイルの場合
eefilmkfs{-s セクタ長 -n 容量 -l 最大ファイル数
〔-v TP1EEファイルシステム名〕
〔-p 物理区画サイズ〕 スペシャルファイル名
|-c 物理区画サイズ スペシャルファイル名}ブロック型スペシャルファイルの場合(Linux版限定)
eefilmkfs{-s セクタ長 -n 容量 -l 最大ファイル数
〔-v TP1EEファイルシステム名〕}通常ファイルの場合
eefilmkfs 〔-r〕 -n 容量 -l 最大ファイル数
〔-v TP1EEファイルシステム名〕 通常ファイル名機能
指定したハードディスクのパーティション,または通常ファイルを,TP1EEファイルシステム用に初期設定します。初期設定は,TP1EEファイルシステムとして通常ファイル,またはパーティションを割り当てるときに一度だけ行います。
eefilmkfsコマンドを実行できるのは,キャラクタ型スペシャルファイルまたはブロック型スペシャルファイルの場合,スーパユーザまたはファイルの所有者です。通常ファイルの場合は,スーパユーザ,または通常ファイルを作成するディレクトリに書き込みを許可されているユーザです。通常ファイルがすでに存在する場合は,スーパユーザ,または通常ファイルの所有者です。
オプション
●-s セクタ長 〜〈128の倍数かつ4096の約数〉
TP1EEファイルシステムを構築するハードディスクのセクタ長を指定します。
●-r
ユーザに確認を求めないで初期化します。そのため,指定した通常ファイルがすでにある場合,そのファイルの内容は失われます。
-rオプションの指定を省略すると,指定した通常ファイルがすでにある場合,初期化するかどうか,確認を求められます。
●-n 容量 〜((1〜4095))(単位:メガバイト)
TP1EEファイルシステムとして割り当てる容量をメガバイトで指定します。
●-l 最大ファイル数 〜((1〜4096))
TP1EEファイルシステム内に作成するファイル数の上限を指定します。
●-v TP1EEファイルシステム名 〜〈1〜8文字のファイル名〉
TP1EEファイルシステムに付ける名称を指定します。
-vオプションの指定を省略すると,TP1EEファイルシステムに名称が付きません。
●-p 物理区画サイズ 〜((1〜1024))(単位:メガバイト)(AIX版限定)
-pオプションは,新たにTP1EEファイルシステムを作成する場合に指定します。スペシャルファイル名に指定したキャラクタ型スペシャルファイルが存在するボリュームグループの物理区画サイズを指定してください。物理区画サイズは,mkvgコマンドなどでボリュームグループを作成する際に定められている値です。すでにボリュームグループを作成している場合の実際の物理区画サイズは,lsvgコマンドなどで確認できます。-pオプションで指定した物理区画サイズは,eefilstatfsコマンドで確認できます。
-pオプションを指定したTP1EEファイルシステムの場合,物理区画を意識したデータの書き込みが行われます。これによって,データの書き込み時の障害によって発生するおそれのあるデータの不整合を抑止できます。
-pオプションの指定を省略した場合は,物理区画を意識しないデータの書き込みが行われます。
なお,このオプションは,OSがAIXの場合に指定できます。
●-c 物理区画サイズ 〜((1〜1024))(単位:メガバイト)(AIX版限定)
-cオプションは,すでに存在するTP1EEファイルシステムの物理区画サイズを設定または変更する場合に指定します。スペシャルファイル名に指定したキャラクタ型スペシャルファイルが存在するボリュームグループの物理区画サイズを指定してください。-cオプションで指定した物理区画サイズは,eefilstatfsコマンドで確認できます。
-cオプションを指定した場合,スペシャルファイル名に指定したTP1EEファイルシステムの初期化は行いません。TP1EEファイルシステムを初期化したい場合は,-pオプションを指定したeefilmkfsコマンドを実行してください。
なお,このオプションは,OSがAIXの場合に指定できます。
コマンド引数
●スペシャルファイル名 〜〈パス名〉
初期化するスペシャルファイルの名称を指定します。
指定するファイルはキャラクタ型スペシャルファイルまたはブロック型スペシャルファイルです。
パス名は,TP1EEファイル名を含めて510文字以内になるように指定してください。
●通常ファイル名 〜〈パス名〉
初期化する通常ファイルの名称を指定します。
パス名は,TP1EEファイル名を含めて510文字以内になるように指定してください。
出力メッセージ
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メッセージID |
内容 |
出力先 |
|---|---|---|
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KFSB91505-I |
ヘルプメッセージ |
標準出力 |
|
KFSB91527-E |
TP1EEファイルシステム領域は,他プロセスで使用中のため,TP1EEファイルシステムとして初期化できません。 |
標準エラー出力 |
|
KFSB91530-Q |
ファイルをTP1EEファイルシステムとして初期化します。 |
標準エラー出力 |
|
KFSB91531-E |
容量不足が発生したため,TP1EEファイルシステム領域をTP1EEファイルシステムとして初期化することができません。 |
標準エラー出力 |
|
KFSB91532-E |
このコマンドは,スーパユーザまたはTP1EEファイルシステム領域の所有者だけが実行できます。 |
標準エラー出力 |
|
KFSB91534-E |
フラグ引数が不正です。 |
標準エラー出力 |
|
KFSB91535-E |
コマンド引数が不正です。 |
標準エラー出力 |
|
KFSB91536-E |
コマンドの形式が不正です。 |
標準エラー出力 |
|
KFSB91537-E |
オプションフラグの組み合わせが不正です。 |
標準エラー出力 |
|
KFSB91571-E |
TP1EEファイルシステム領域に対するアクセス権がありません。 |
標準エラー出力 |
|
KFSB91573-E |
TP1EEファイルシステム領域が存在しません。 |
標準エラー出力 |
|
KFSB91575-E |
TP1EEファイルシステムを構築できるファイルではありません。 |
標準エラー出力 |
|
KFSB91576-E |
TP1EEファイルシステムではありません。 |
標準エラー出力 |
|
KFSB91578-E |
TP1EEファイルシステムのロックに失敗しました。 |
標準エラー出力 |
|
KFSB91582-E |
領域の確保に失敗しました。 |
標準エラー出力 |
|
KFSB91583-E |
入出力エラーが発生しました。 |
標準エラー出力 |
|
KFSB91599-E |
内部矛盾が発生しました。 |
標準エラー出力 |
注意事項
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初期設定時,容量としてディスクボリューム,またはパーティションの容量より大きな値を指定すると,そのパーティションに物理的に続くパーティションを破壊することがあります。そのためOpenTP1管理者は,TP1EEファイルシステムの容量を正確に計算して,ディスクを割り当ててください。
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TP1EEファイルシステムにキャラクタ型スペシャルファイルまたはブロック型スペシャルファイルを指定する場合,UNIXファイルシステムとして使用しているパーティションを指定しないでください。
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オンラインで使用しているTP1EEファイルシステムを初期化しないでください。オンラインで使用しているTP1EEファイルシステムを初期化した場合,オンラインが正常に動作しなくなったり,TP1EEファイルシステム中の管理情報やTP1EEファイルの内容が破壊されたりするおそれがあります。
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TP1EEファイルシステムの初期化に失敗した場合は,TP1EEファイルシステムの中の管理情報が破壊されているおそれがあります。
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-pオプションまたは-cオプションで指定する物理区画サイズは,lsvgコマンドなどで表示される物理区画サイズと同じ値を指定してください。異なる値を指定した場合は,指定した物理区画サイズが設定され,コマンドは正常終了します。
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-pオプションまたは-cオプションで指定した値が有効となるのは,eefilmkfsコマンド実行後の,TP1EEファイルシステムへの書き込み時です。
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-pオプションは,キャラクタ型スペシャルファイルにTP1EEファイルシステムを作成する場合だけに実行してください。-cオプションは,キャラクタ型スペシャルファイルに作成したTP1EEファイルシステムの物理区画サイズを設定または変更する場合だけに実行してください。
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通常ファイルに作成したTP1EEファイルシステムに対して,-pオプションまたは-cオプションを指定したeefilmkfsコマンドを実行した場合,KFSB91505-IメッセージおよびKFSB91537-Eメッセージを出力します。
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オンラインで使用中(現用,または予備の状態)のTP1EEファイルが存在するTP1EEファイルシステムに対して,eefilmkfsコマンドを実行しないでください。