eedefchk
形式
eedefchk -t {syntax|detail} TP1/EEサービス定義ファイル名
機能
コマンド引数で指定したTP1/EEサービス定義ファイルの定義内容をチェックし,該当する定義でTP1/EEを稼働できるかどうかを判定します。また,コマンドのオプションで指定するチェックレベルで,チェックする内容を選択できます。
TP1/EEの定義に加え,TP1/EEサービス定義ファイルに設定する関連製品(XTCおよびTP1/FSP)の定義の内容もチェック対象となります。MCP構成定義やOBM構成定義など,TP1/EEサービス定義ファイルとは別のファイルに設定する定義は,チェック対象となりません。OBM構成定義については,TP1/FSPの関連ドキュメントを参照してください。
オプション
●-t {syntax|detail}
チェックレベルを指定します。
- syntax
-
定義構文チェックをします。
定義構文チェックでは,定義の記述のフォーマットチェック,指定値の範囲チェック,必ず指定する値の有無チェック,およびオペランドの二重定義チェックをします。
- detail
-
定義詳細チェックをします。
定義詳細チェックでは,定義構文チェックで実行するチェック内容に加えて,定義の指定値間の詳細な論理チェックを実行し,メモリ領域を確保します。また,定義の内容に基づいて実際に確保したメモリ領域のサイズに共用ワーク領域分のサイズを足した値を表示します。
コマンド引数
●TP1/EEサービス定義ファイル名 〜〈1023文字以内のパス名〉
チェック対象となるTP1/EEサービス定義ファイル名を指定します。
出力形式
コマンドを実行したTP1/EEのバージョンを表示するメッセージを標準出力に出力します。その後,チェック結果をメッセージとして標準出力に出力します。チェック結果を表示するメッセージは,TP1/EE初期化中の定義チェック処理で出力されるメッセージと同じです。チェック結果のメッセージの対策が「TP1/EEを再起動してください」の場合は,「eedefchkコマンドを再実行してください」と読み替えてください。
出力メッセージ
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メッセージID |
内容 |
出力先 |
|---|---|---|
|
KFSB91801-E |
コマンドの形式が不正です。 |
標準エラー出力 |
|
KFSB91802-E |
フラグ引数が不正です。 |
標準エラー出力 |
|
KFSB91805-E |
内部矛盾が発生しました。 |
標準エラー出力 |
|
KFSB91806-E |
領域の確保に失敗しました。 |
標準エラー出力 |
|
KFSB91807-E |
コマンド実行中にエラーが発生しました。 |
標準エラー出力 |
|
KFSB91853-I |
ヘルプメッセージ |
標準出力 |
|
KFSB91854-I |
定義チェック処理を終了します。 |
標準出力 |
|
KFSB91855-I |
定義チェック処理を開始します。 |
標準出力 |
|
KFSB91856-I |
定義チェック処理を終了します。 |
標準出力 |
注意事項
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定義構文チェックを実行する場合は,定義ファイルのほかに次に示す準備が必要です。
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環境変数DCDIRの設定
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TP1/EEのインストール
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定義詳細チェックを実行する場合は,定義ファイルのほかに次に示す準備が必要です。
-
環境変数DCDIRの設定
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TP1/EEのインストール
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メモリ関連定義のmax_mem_sizeオペランドで指定したサイズの空きメモリの確保
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UAP共用ライブラリの作成(プロセス関連定義のfsp_useオペランドにYを指定した場合は,UAP共用ライブラリ格納ディレクトリ)
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定義詳細チェックでは,メモリ関連定義のmax_mem_sizeオペランドに指定したサイズのメモリを実際に使用します。max_mem_sizeオペランドで指定したサイズのメモリを確保できない環境の場合は,ulimitコマンドまたは環境変数LDR_CNTRLを使用してリソースの使用制限を変更してください。
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本番用のメモリ関連定義のmax_mem_sizeオペランドには,定義詳細チェックで得られたメモリサイズ以上の値を指定してください。
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eedefchkコマンドでは,次に示すシステム構成物との整合性はチェックしません。
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TP1/EEの実行形式ファイル
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UAP共用ライブラリ(UAP共用ライブラリの存在確認チェック以外)
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ステータスファイル
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関連するソフトウェア製品の構成およびインストール状況
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データベースのテーブル構成
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eedefchkコマンドでは,次に示す定義内容の整合性はチェックしません。
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トラブルシュート関連定義のtrb_stc_sys_kindオペランドにdbqを指定してDBキュー情報を取得する場合,またはtrb_stc_ext_kindオペランドにedbqを指定してDBキュー統計情報を取得する場合に,前提となる定義(プロセス関連定義のdbq_useオペランドにYを指定)が指定されているかどうか
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トラブルシュート関連定義のtrb_stc_ext_kindオペランドにeobsを指定してオンラインバッチ統計情報を取得する場合に,前提となる定義(プロセス関連定義のdbq_obs_useオペランドにYを指定)が指定されているかどうか
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DBキュー機能関連定義のdbqgrpdef定義コマンドで指定したサービスグループ名が,サービスグループ情報関連定義のeesvgdef定義コマンドで指定したサービスグループ名のどれかと一致するかどうか
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