Hitachi

uCosminexus Batch Job Execution Server 使用の手引


10.1.1 BJEX EEの概要

BJEX EEは,BJEXのサーバ内を対象とした排他/共用制御機能をサーバ間で実現したサーバ間排他/共用制御機能を提供する。

BJEX EEでは,サーバ間排他/共用制御機能を実現するために,クライアントライブラリ,クライアント監視マネージャ,およびロック制御マネージャのコンポーネントで排他管理を行う。クライアントライブラリおよびクライアント監視マネージャは各バッチサーバに配置し,ロック制御マネージャは管理サーバに配置する。管理サーバはバッチサーバと同居することもできる。

また,各サーバ(管理サーバおよびバッチサーバ)上で必ず動作するサーバをシステムサーバと呼ぶ。

サーバ間排他/共用制御機能を使用する際の基本的な構成例を次に示す。

図10‒1 サーバ間排他/共用制御機能を使用する際の基本的な構成例

[図データ]

注※
RPC(Remote Procedure Call):

プログラムから他のプログラムへサービスを要求し,サービスを要求されたプログラムが要求元のプログラムへ処理結果を返す通信のこと。

  1. BJEXからサーバ間排他の確保・解放要求をクライアントライブラリに要求する。

  2. サーバ間排他の確保・解放をRPCでロック制御マネージャに要求する。

  3. 排他確保の場合,バッチサーバ側のシステムアライブチェックをRPCでクライアント監視マネージャに要求する。

  4. システムアライブチェックの結果をロック制御マネージャに返す。

  5. 排他確保要求の場合

    「排他確保完了」または「排他確保中のため確保未完了」のどちらかの結果をクライアントライブラリに返す。

    排他解放要求の場合

    「解放完了」結果をクライアントライブラリに返す。

  6. BJEXに排他確保・解放要求の結果を返す。

    排他確保要求の場合

    「排他確保完了」または「排他確保中のため確保未完了」のどちらかの結果をBJEXに返す。

    確保未完了の場合,BJEXから排他確保のリトライ要求が発行される。

    解放要求の場合

    「解放完了」結果をBJEXに返す。

また,管理サーバおよびバッチサーバは,論理ホストとして構成して動作させることもできる。ただし,サーバ間排他/共用制御機能を使用する際は,1つの物理ホスト環境に1つの論理ホスト環境しか構成できない。論理ホスト環境の設定方法については,「4.7 バッチジョブ実行システムの環境を複数構築する場合の設定」を参照のこと。

論理ホスト環境の構成例を次に示す。

図10‒2 論理ホスト環境の構成例

[図データ]