4.14.2 管理方法
セマフォ,共有メモリは,ftok関数で生成するIPC(InterProcessCommunication:プロセス間通信)キーを使用して,バッチジョブ実行システムが生成,削除を行う。生成,削除するセマフォ,共有メモリは,IPCキーによって区別され,同一のセマフォ,共有メモリを使用するには,同一のIPCキーを使用する。
バッチジョブ実行システムがIPCキーを作成するときには,次の識別子とファイル情報を指定している。
機能 |
識別子(仮定値) |
ファイル情報 |
---|---|---|
排他制御機能および実行中のジョブ情報表示機能 |
1 |
設定ファイルのSPOOL_DIRパラメータで指定したスプールディレクトリにある排他制御管理ファイルの情報 |
メッセージ制御機能 |
77 |
設定ファイルのSPOOL_DIRパラメータで指定したスプールディレクトリの情報 |
ftok関数で生成するIPCキーは,完全に一意にならないで,場合によってはシステム内で重複することがある。IPCキーが重複すると,本来別のセマフォ,共有メモリを使用しなければならないが,同じセマフォ,共有メモリを重複して使用することがある。