3.16.5 スプールジョブ保管機能使用時の注意事項
スプールジョブ保管機能使用時の注意事項を次に示す。
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保管されたスプールジョブはユーザ責任で削除する必要がある。
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保管されたスプールジョブはバッチジョブ実行システムのコマンドで印刷指示などの操作はできない。
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ジョブ終了を契機とする保管時に保管先にすでに同一のディレクトリが存在する場合,保管処理に失敗する。
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ジョブ終了時に保管するSYSOUTデータファイルは,プリンタサーバへの転送有無とは無関係にすべて保管の対象となる。このため,転送処理で削除されるダミー出力クラスのSYSOUTデータファイルやデータサイズが0のSYSOUTデータファイルも削除されないで保管される。スプールジョブ管理ファイルも転送処理後の内容とは異なる。
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bjexchjobコマンドで-Cオプションを指定してスプールジョブを保管する場合,ジョブを実行したユーザと同一ユーザまたは特権ユーザで実行する必要がある。
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保管はbjexchjobコマンドで-Cオプションを指定しても実行できる。この場合,保管先にすでに同一のディレクトリが存在する場合,上書きで保管する。また,コマンドで保管するスプールジョブは一度転送処理が行われており,ジョブ終了時に保管される内容とは一致しない。保管するときのディレクトリ名はジョブ終了時と同一であるが,ホスト名やユーザ名はスプールジョブに格納されている値を使用する。
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保管したスプールジョブはバッチジョブ実行システムのスプールに戻すことはできない。このため,スプールのバックアップとしては利用できないため,再度印刷する予定があるスプールジョブはスプールから削除しないようにする必要がある。ただし,スプールから削除してしまった場合は,次の方法でSYSOUTデータファイルごとに印刷できる。
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PDEで印刷する場合
印刷するSYSOUTデータファイルを特定する。印刷するSYSOUTデータファイルの印刷属性をジョブ定義XMLファイルのDD要素,設定ファイルのSysoutClassパラメータから調査する。これらの情報を基にPDEのバッチジョブ実行システムと連携しない方法で印刷する。詳細については,マニュアル「PRINT DATA EXCHANGE for Open」を参照のこと。
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EURで印刷する場合
印刷するSYSOUTデータファイルを特定する。印刷するSYSOUTデータファイルで使用するEUR定義ファイルから実行するEURのコマンド情報を調査する。これらを基に直接EURのコマンドを使って印刷する。詳細については,EURのマニュアルを参照のこと。
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