3.16.1 スプールジョブ保管機能の概要
スプールジョブ保管機能の概要を次の図に示す。
スプールジョブの保管時には「ジョブ名_ホスト名_ジョブ識別子_ユーザ名」のディレクトリに複写して保管する。元のスプールジョブは従来どおり残り,転送処理が行われる。保管されたスプールジョブはバッチジョブ実行システムの管理から外す。
スプールジョブ保管機能を使用して,次のことができる。
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ジョブ終了時のジョブコントローラによる自動保管
ジョブ終了時にジョブコントローラが自動でスプールジョブを設定ファイルで指定した保管先に保管する。
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bjexchjobコマンドによるスプールジョブの保管
bjexchjobコマンドで-Cオプションを指定し,スプールジョブを設定ファイルで指定した保管先に保管する。
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保管するスプールジョブのパーミッションの変更
ジョブ終了時とbjexchjobコマンドでの保管では,保管先のSYSOUTデータファイルのパーミッションや所有者などは,元のSYSOUTデータファイルの情報を引き継ぐ。保管先のスプールジョブの権限を変更する場合には,設定ファイルのPERMISSION_SPOOL_STORE_JOBパラメータを指定する。
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日付や時間ごとのサブディレクトリへの保管
保管先ディレクトリの下にジョブの実行開始日付ごとまたは実行開始日時ごとにサブディレクトリを作成し,スプールジョブをサブディレクトリの下に保管する。
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保管先ディレクトリの名称変更
スプールジョブの保管時には,通常「ジョブ名_ホスト名_ジョブ識別子_ユーザ名」のディレクトリに保管するが,この名称を変更できる。