3.1.2 ジョブ定義XMLファイル
バッチジョブの制御を行うために,ジョブ定義XMLファイルにXML言語でその要求を記述する。
ジョブ定義XMLファイルの主な制御要素を次に示す。
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JOB要素
ジョブの始まりを示し,ジョブの名称とそのジョブの属性などを定義する。
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STEP要素
ジョブステップの始まりを示し,ジョブステップ名称を定義する。
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EXEC要素
実行するプログラム名を定義する。
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DD要素
ジョブまたはジョブステップで利用するファイルを定義する。
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CALL要素
実行するプロシジャ名を定義する。
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PROC要素
CALL要素で呼び出すプロシジャを定義する。
- 〈この項の構成〉
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(1) ジョブの構成
ジョブは,その処理内容に応じて(処理を行うプログラム対応に)幾つかの段階に分かれるのが一般的である。この各段階を"ジョブステップ"と呼ぶ。ジョブステップは,処理を行うプログラムの定義と,そのプログラムが使用するファイルなどの資源の定義から成る。
ジョブ内での複数個のジョブステップの間には前後関係が存在していて,並べられた順序に従って処理していくことを原則とするが,先行するジョブステップの終了状態によって後続するジョブステップの実行をやめることもできる。
(a) ジョブを構成するためのジョブ定義XMLファイル
ジョブの実行をバッチジョブ実行システムに依頼するためには,ジョブ定義XMLファイルを準備する必要がある。
ジョブを構成するためのジョブ定義XMLファイル例を次の図に示す。これはジョブ制御,プログラム検索パスの定義などを使用する場合を含めてジョブ定義XMLファイルの規則を示したものである。
ジョブ実行の手順はジョブ定義XMLファイルによって記述され,定義に従いファイルの準備と環境変数を設定し,EXEC要素で指定されたプログラムのプロセスを作成することによって実行される。
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