MQCクライアント機能のJMSインタフェース一覧

MQCクライアント機能が提供するJMSインタフェースの概要について説明します。

Java言語のJMSインタフェースの一覧を次の表に示します。なお,Sun Microsystems, Inc. が提供するJMS 1.0とMQCクライアント機能のJMSインタフェースとの機能差については,「付録B JMS仕様とMQCクライアント機能のJMSインタフェースとの差異」を参照してください。

表7-1 JMSインタフェースの一覧

クラス名機能
BytesMessage解釈されないバイトのストリームを含むメッセージです。
ConnectionMetaDataConnectionを示すインフォメーションを提供します。
DeliveryModeJMSによってサポートされる配送モードです。
Destination
Queue
プロバイダ特有のキュー名をカプセル化します。
MessageすべてのJMSメッセージのルートインタフェースです。
MessageConsumer
QueueReceiver
クライアントはキューに届けられたメッセージを受け取ります。
MessageProducer
QueueSender
クライアントはキューにメッセージを送ります。
QueueBrowserクライアントがキューのメッセージを取り去らないで参照します。
QueueConnection
Connection
JMS PTPプロバイダへのアクティブな接続です。
QueueConnectionFactory
ConnectionFactory
クライアントがJMS PTPプロバイダでQueueConnectionを生成するためにQueueConnectionFactoryを使用します。
QueueSession
Session
QueueReceiver,QueueSender,QueueBrowser,およびTemporaryQueueを作るためのメソッドを提供します。
TemporaryQueueQueueConnectionがアクティブ状態のときに生成されるユニークなQueueオブジェクトです。

インタフェースの一覧を次の表に示します。

表7-2 インタフェースの一覧(JMSインタフェース)

インタフェース名機能
MQCTP1/Message Queueの定義値です。

JMSインタフェース使用時のJava例外クラスの一覧を次の表に示します。

表7-3 例外クラスの一覧(JMSインタフェース)

クラス名例外をスローするタイミング
IllegalStateExceptionメソッドが不正な場合,不適当なタイミングで起動された場合,またはプロバイダが要求されたオペレーションを実行するための適切な状態でない場合
InvalidClientIDExceptionクライアントが接続のクライアントIDをプロバイダによって拒否される値にセットしようとした場合
InvalidDestinationException宛先がプロバイダによって理解されない,つまり宛先が有効でない場合
InvalidSelectorExceptionJMSクライアントが不正な構文のメッセージセレクタをプロバイダに指定しようとした場合
JMSExceptionすべてのJMS例外のルートクラスであるため,特定のタイミングに該当しません。
JMSSecurityExceptionクライアントによって送られたユーザ名またはパスワードが,プロバイダによって拒否された場合
MessageEOFExceptionStreamMessageかBytesMessageが読みこまれている最中に,ストリームが予期しないで終了に達した場合
MessageFormatExceptionJMSクライアントがメッセージによってサポートされていないデータタイプを使おうとした場合,またはメッセージデータを間違ったタイプで読み込もうとした場合
MessageNotReadableExceptionJMSクライアントが書き込み専用のメッセージを読み込もうとした場合
MessageNotWriteableExceptionJMSクライアントが読み込み専用のメッセージに書き込もうとした場合
ResourceAllocationExceptionプロバイダがメソッドによって要求されたリソースを割り当てられない場合
TransactionInProgressExceptionトランザクションが進行中であるために,オペレーションが無効の場合
TransactionRolledBackExceptionSession.commitの呼び出しの結果が現在のトランザクションのロールバックに帰着する場合