Hitachi

OpenTP1 Version 7 OpenTP1 メッセージキューイング機能 TP1/Message Queue 使用の手引


付録B.9 MQTトレースファイルのサイズの見積もり式

MQTトレースファイルのサイズの見積もり式を次の表に示します。

表B‒10 MQTトレースファイルの使用容量

分類

条件

MQTトレースファイルの使用容量

(単位:バイト)

変数の説明

サービス開始

MQTサービスを開始するごと

32ビット版の場合:

2200+Σ(40)

64ビット版の場合:

2500+Σ(70)

Σ:mqtalccha定義コマンドの定義数の総数を意味します。

(例)

mqtalccha定義コマンドの定義数=5の場合,MQTサービス開始時のトレース容量は,次のようになります。

32ビット版の場合:

 2200+40×5=2400バイト

64ビット版の場合:

 2500+70×5=2850バイト

MQクラスタのMQTサービスを開始するごと

32ビット版の場合:

4200

64ビット版の場合:

6000

運用コマンド

MQT運用コマンドを実行するごと

Σ(1000)

Σ:チャネル名または相手キューマネジャ名を指定するMQT運用コマンドはその条件に一致するチャネル数の総数を意味します。チャネル名または相手キューマネジャ名を指定しないMQT運用コマンドは,チャネル名=1とします。

(例)

mqtalccha定義コマンドの定義数=16でmqtstacha -n "*"の場合,チャネル数の総数=16となります。

MQクラスタ(クラスタセンダ)

チャネル要求監視間隔(mqttcpcs -v stim)ごと

450

MQクラスタ(クラスタレシーバ)

チャネル要求監視間隔(mqttcpcr -v stim)ごと

330

イニシエーションキュー監視

タイマ方式によるイニシエーションキュー監視(mqttcp -z time)ごと

32ビット版の場合:

300

64ビット版の場合:

350

(例)

1秒間隔(mqttcp -v itim=1)の監視を行う場合,1分間のMQTトレース容量は,次のようになります。

32ビット版の場合:300×60=18000バイト

64ビット版の場合:350×60=21000バイト

イベント方式によるイニシエーションキュー監視(mqttcp -z event)を行う場合

32ビット版の場合:

Σ(60)

64ビット版の場合:

Σ(70)

Σ:イニシエーションキュー監視を行っている時間(単位:秒)の総数を意味します。

(例)

1分間のMQTトレース容量は,次のようになります。

32ビット版の場合:60×60=3600バイト

64ビット版の場合:70×60=4200バイト

チャネル開始(コーラ側)

コーラ側チャネルを開始するごと(チャネルの確立を再試行する場合は,その再試行処理ごと)

32ビット版の場合:

Σ(500×tretrycnt)※1

64ビット版の場合:

Σ(520×tretrycnt)※1

tretrycnt:mqtalccha -v tretrycntの値

Σ:開始するコーラ側チャネル数の総数を意味します。

チャネル開始(レスポンダ側)

レスポンダ側チャネルを開始するごと

32ビット版の場合:

Σ(3000)

64ビット版の場合:

Σ(3500)

Σ:開始するレスポンダ側チャネル数の総数を意味します。

チャネル終了(コーラ側)

コーラ側チャネルを終了するごと

32ビット版の場合:

Σ(1500)

64ビット版の場合:

Σ(1800)

Σ:終了するコーラ側チャネル数の総数を意味します。

チャネル終了(レスポンダ側)

レスポンダ側チャネルを終了するごと

32ビット版の場合:

Σ(1000)

64ビット版の場合:

Σ(1400)

Σ:終了するレスポンダ側チャネル数の総数を意味します。

メッセージ送受信

メッセージ送受信ごと

Σ(2000+XQH)

XQH:第1セグメントの場合は500,第2セグメント以降の場合は0となります。

(転送するメッセージ長+476)/最大セグメントサイズ≦1の場合は,第1セグメントだけとなります。

(転送するメッセージ長+476)/最大セグメントサイズ>1の場合は,その値がセグメント数となります。

Σ:メッセージ送受信を行うチャネル数の総数を意味します。

ハートビート

チャネルが「チャネル動作中」にハートビート電文を送受信するごと

32ビット版の場合:

Σ(1200)

64ビット版の場合:

Σ(1500)

Σ:ハートビート電文を送受信するチャネル数の総数を意味します。「チャネル動作中」以外の状態のチャネル数はカウントしません。

転送キュー監視

タイマ方式による転送キュー監視(mqtalccha -z time)を行う場合,転送キュー監視間隔(mqtalccha -v tim4)ごと

32ビット版の場合:

Σ(400)

64ビット版の場合:

Σ(750)

Σ:タイマ方式による転送キュー監視を行うチャネル数の総数を意味します。「チャネル動作中」以外の状態のチャネル数はカウントしません。

イベント方式による転送キュー監視(mqtalccha -z event)を行う場合

32ビット版の場合:

Σ1Σ2(80)

64ビット版の場合:

Σ1Σ2(150)

Σ1:イベント方式による転送キュー監視を行うチャネル数の総数を意味します。「チャネル動作中」以外の状態のチャネル数はカウントしません。

Σ2:イベント方式による転送キュー監視を行っている時間(単位:秒)の総数を意味します。

(例)

二つのチャネルが1分間イベント方式による転送キュー監視を行う場合,次のようになります。

32ビット版の場合:

 2×60×80=9600バイト

64ビット版の場合:

 2×60×150=18000バイト

サービス終了

MQTサービスを終了するごと

32ビット版の場合:

1300

64ビット版の場合:

2000

UOC※2

チャネルを開始するごと

200

クラスタレシーバチャネルが確立するごと

260

メッセージ送受信ごと

260

チャネルを終了するごと

260

(凡例)

−:該当しません。

注※1

TCP/IPコネクションの状況によっては,計算式よりも少なくなる場合があります。

注※2

64ビット版の場合にだけ該当します。