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OpenTP1 Version 7 OpenTP1 メッセージキューイング機能 TP1/Message Queue 使用の手引


運用コマンドの概要

運用コマンドの入力方法および記述形式について説明します。

〈このページの構成〉

入力方法

TP1/Message Queueの運用コマンドの入力方法には,シェルから入力する方法と,アプリケーションの中に組み込んで実行する方法があります。

TP1/Message Queueの運用コマンドは,すべてアプリケーションから実行できます。アプリケーションから実行するには,OpenTP1の提供するdc_adm_call_command関数を使用して実行します。したがって,コマンドがあるディレクトリを,OpenTP1のユーザサービス定義のputenv PATHであらかじめ定義しておいてください。コマンドの実行結果は,アプリケーションに返されます。返される内容は,標準出力または標準エラー出力に出力される値です。

記述形式

運用コマンドの記述形式を次に示します。

コマンド名 オプション コマンド引数

コマンド名

コマンド名は,実行するコマンドのファイル名称です。

OpenTP1の運用コマンドは$DCDIR/bin/にありますので,PATHに$DCDIR/binを加えてください。

オプション

次に示す説明中に使用する「$」はシェルのプロンプト,「cmd」はコマンド名称です。

  1. オプションはマイナス記号(-)で始まる文字列で,フラグ引数を取らないか,または1個のフラグ引数を取ります。

    オプションの記述形式を次に示します。

    -オプションフラグ
    または
    -オプションフラグ フラグ引数

    オプションフラグは,1文字の英数字(英大文字と英小文字は区別されます)です。

    フラグ引数は,オプションフラグに対する引数です。

  2. フラグ引数を取らないオプションフラグは,一つのマイナス記号(-)の後ろにまとめて指定できます。

    (例)次に示す二つは同じ意味です。

    $ cmd -a -b -c
    $ cmd -abc
  3. フラグ引数を必要とするオプションフラグのフラグ引数は,省略できません。

  4. フラグ引数中に空白を含める場合で,シェルから入力するときには,前後を引用符(")で囲まなければなりません。

    (例)1 2を引数に持つオプションfは,次に示すとおり記述します。

    $ cmd -f "1 2"
  5. 同じオプションフラグを2回以上指定すると,最後に指定したものが有効になります。

    (例)

    $ cmd -a 1 -a 2
          無効 有効
  6. オプションは,コマンド引数より前に指定しなければなりません。

    (例)

    オプションフラグaが,フラグ引数を取らない場合,次に示すとおり入力すると,file-bは,コマンド引数とみなされます。

    $ cmd -a file -b
  7. 二つのマイナス記号(-)は,オプションの終わりを示します。

    (例)

    次に示すとおり入力すると,-bはコマンド引数とみなされます。

    $ cmd -a -- -b
  8. マイナス記号(-)だけのオプションは入力できません。

    (例)

    次に示すとおり入力すると,-はコマンド引数とみなされます。

    $ cmd -

コマンド引数

コマンド引数は,コマンド操作の対象になるものを指定します。