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OpenTP1 Version 7 OpenTP1 メッセージキューイング機能 TP1/Message Queue 使用の手引


2.4.5 メッセージのバッチ転送

転送キューに格納された幾つかのメッセージをバッチといいます。バッチ単位でメッセージの送達確認をすることをバッチ転送といいます。バッチ転送をすると,メッセージ単位で送達確認をするよりも確認待ちの回数が少なくなります。このため,連続してメッセージを送信する時に効率が向上します。

一つのバッチで送信するメッセージの数をバッチサイズといいます。バッチサイズは,TCP定義のmqtalccha定義コマンドの-jオプションで指定したバッチサイズを基に,チャネル確立時に通信相手システムとの間で決定された値です。

送信側MCAは,バッチサイズの個数のメッセージを送信するか,転送キューにメッセージがなくなるまで,送達確認しないで送信をします。バッチの送信の最後に,バッチの各メッセージが受信側のキューに格納されたかどうか,確認を要求します。受信側MCAは,バッチのメッセージをすべて登録できたかどうかで,送信側MCAに応答します。

すべてのメッセージの登録に成功した場合,受信側でメッセージの登録を完了し,送信側でメッセージを削除します。

一つでもメッセージの登録に失敗すると,受信側でメッセージの登録を取り消し,送信側でメッセージを転送キューに戻します。