チャネルはチャネル確立中,チャネル解放中など幾つかの異なる状態を持ちます。相手システムとの通信状態を確認するには,チャネル状態を確認してください。チャネル状態を確認するにはmqtlschaコマンドを使用します。
チャネルには次に示す状態があり,コマンドの入力や通信障害などのイベントによって遷移します。
- チャネル停止
- MCAが停止している状態
- チャネルタイプがセンダ,レシーバ,リクエスタ,またはサーバ
mqtalccha定義コマンドの-iオプションでチャネルの自動確立をするよう指定した場合,TP1/Message Queueの開始直後に,この状態になります。
- 事前定義チャネル(チャネルタイプがクラスタセンダ,またはクラスタレシーバ)
mqtalccha定義コマンドで事前定義されたクラスタチャネルは,mqtalccha定義コマンドの-iオプションでチャネルの自動確立をするよう指定した場合,TP1/Message Queueの開始直後に,この状態になります。
- 自動定義チャネル(自動定義クラスタセンダ,またはクラスタレシーバインスタンス)
自動的にクラスタチャネルが作成される時,デフォルトチャネル定義のmqtalccha定義コマンドの-iオプションでチャネルの自動確立をするよう指定した場合,またはデフォルトチャネル定義を指定しない場合,自動作成直後およびそれ以降のTP1/Message Queueの開始直後に,この状態になります。
- MCA起動中
- 開始を要求されたが,MCAがまだ起動していない状態
- チャネル確立中
- TCP/IPコネクションの確立中,およびネゴシエーション中の状態
- チャネル動作中
- メッセージ転送中,または転送キューへのメッセージの登録を待っている状態
- チャネル解放中
- チャネルの解放処理中,またはチャネルの終了要求を受け付けた状態
- チャネル確立リトライ中
- コネクション障害,時間監視障害,またはMCP障害が発生したため,チャネル確立時再試行間隔で確立の再試行契機を待っている状態
- チャネル使用不可
- mqtstpchaコマンドの入力,チャネル確立の再試行回数超過,または障害発生でチャネルを解放して使用できない状態
- チャネルタイプがセンダ,レシーバ,リクエスタ,またはサーバ
mqtalccha定義コマンドの-iオプションでチャネルの自動確立をしないよう指定した場合,TP1/Message Queueの開始直後に,この状態になります。
- 事前定義チャネル(チャネルタイプがクラスタセンダ,またはクラスタレシーバ)
mqtalccha定義コマンドで事前定義されたクラスタチャネルは,mqtalccha定義コマンドの-iオプションでチャネルの自動確立をしないよう指定した場合,TP1/Message Queueの開始直後に,この状態になります。
- 自動定義チャネル(自動定義クラスタセンダ,またはクラスタレシーバインスタンス)
自動的にクラスタチャネルが作成される時,デフォルトチャネル定義のmqtalccha定義コマンドの-iオプションでチャネルの自動確立をしないよう指定した場合,自動作成直後およびそれ以降のTP1/Message Queueの開始直後に,この状態になります。
- チャネル確立リクエスト中
- チャネルタイプがリクエスタの場合で,MCAがリモートMCAからのチャネルの開始要求を待っている状態
チャネルタイプ別の状態遷移について,以降の図に示します。
図2-15 チャネルの状態遷移(センダ)
![[図データ]](figure/zu020406.gif)
図2-16 チャネルの状態遷移(サーバ)
![[図データ]](figure/zu020409.gif)
図2-17 チャネルの状態遷移(レシーバ)
![[図データ]](figure/zu020412.gif)
図2-18 チャネルの状態遷移(リクエスタ)
![[図データ]](figure/zu020415.gif)
図2-19 チャネルの状態遷移(クラスタセンダ)
![[図データ]](figure/zu020418.gif)
図2-20 チャネルの状態遷移(クラスタレシーバ)
![[図データ]](figure/zu020421.gif)