7.4 障害時に取得する情報

TP1/Message Queueが障害時に取得する情報について,次の表に示します。

表7-30 障害時に取得する情報

取得情報出力情報参照方法注意事項
メッセージログファイル
($DCDIR/spool/dclog1,dclog2)
OpenTP1,またはUAPが出力するメッセージlogcatコマンドを実行してください。古いメッセージログファイルを残しておきたい場合は,メッセージログファイルの交替で内容が失われる前にコピーしてください。
コンソールメッセージOpenTP1が出力するシステム情報コンソールを見てください。プリンタ出力,集中コンソールへの出力はOSの機能です。
コマンド実行時の標準出力,標準エラー出力OpenTP1の運用コマンドの出力情報,およびエラーメッセージ運用コマンドを入力した画面で見てください。ファイルに残したい場合は,必要に応じてリダイレクトしてください。
コアファイル(./core)OpenTP1の関連プロセスのデータ,スタックOpenTP1が起動するプロセスのコアファイルは,
$DCDIR/spool/saveディレクトリ下に
サーバ名n1という名称で退避されます。
一つのサーバについて3個までしか退避されないので,残しておきたいコアファイルは必要に応じてコピーしてください。
UAPトレースuatdumpコマンドを実行してください。
MQCリスナサーバの内部情報のプロセスなど
共用メモリダンプファイル
($DCDIR/spool/shmdump)
OpenTP1が共用メモリに保持するデータ古いダンプファイルを残しておきたい場合は,必要に応じてコピーしてください。
MQAサービス専用共用メモリダンプファイル
($DCDIR/spool/shmdump.mXX※2
MQAサービスが共用メモリに保持するデータ古いダンプファイルを残しておきたい場合は,必要に応じてコピーしてください。
MQTサービスローカルメモリダンプファイル
$DCDIR/spool/mqtdmpXX※2_YY....YY※3
MQTスナップダンプファイル出力したダンプファイルは削除されません。
不要なファイルはOSの削除コマンドを使用して削除してください
MQTトレースファイルMQTトレース古いMQTトレースファイルを残しておきたい場合は,必要に応じてコピーしてください。
チャネル管理情報格納ファイルチャネル管理情報古いチャネル管理情報格納ファイルを残しておきたい場合は,必要に応じてコピーしてください。
MQRトレースファイルMQRトレース古いMQRトレースファイルを残しておきたい場合は,必要に応じてコピーしてください。
キューファイルユーザデータ
ジャーナルファイルジャーナルデータ
MQCトレースファイル
($DCDIR/spool/mqcXXXYYYZZZZZ※4
MQCトレース情報など残しておきたい場合は,必要に応じてコピーしてください。
(凡例)
-:該当しません。
注※1
n:退避コアファイルの通番(1~3)です。
ただし,OpenTP1が強制停止時(dcsvstop -fコマンドを実行した時,または実時間監視タイムアウトになった時)に出力されるコアファイルには,通番は付きません。なお,プロセスサービスのコアファイルが"core"という名称でこのディレクトリに取得されることがあります。また,ユーザ環境設定コマンドが異常終了した場合,そのコアファイルは"_usrcmd"に通番(1~3)が付いた名称で退避されます。
注※2
XX:MQT通信プロセス識別子
注※3
YY....YY:MQT通信プロセス開始からの通算秒(10進数)
注※4
XXXYYYZZZZZの意味を次に示します。
 XXX:サーバ種別
  lsn:MQCリスナサーバ
  gwp:MQCゲートウェイサーバ
 YYY:MQCゲートウェイサーバ識別子(000~255の10進数)
 ZZZZZ:00001~00003

<この節の構成>
7.4.1 MQTトレースファイルの出力
7.4.2 MQRトレースファイルの出力