キューファイルの構造について説明します。
キューファイルは,キューに出力したメッセージが格納される物理的なファイルです。キューファイルは,オンライン開始前にmqainitコマンドでOpenTP1ファイルシステム上に作成しておきます。TP1/Message Queueの開始時にキューファイルをメモリ上に読み込み,キューに対する準備をします。
一つのキューファイルには,複数の論理的なファイルの情報が格納されます。
キューファイルには,次に示す2種類の物理ファイルが対応づけられます。mqainitコマンドによって,一つのキューファイルに対しそれぞれの物理ファイルが作成されます。
なお,MQAサービス定義のmqa_quefil_infオペランドにYを指定すると,キューファイル単位での容量監視ができます。
複数のキューファイルを,一つの論理的なキューファイルとして扱うことができます。複数のキューファイルのまとまりをキューファイルグループといいます。MQAサービス定義のmqaquegrp定義コマンドで,キューファイルグループを構成するキューファイル名を指定します。
一つのキューファイルグループに複数のキューファイルが対応づけられている場合,どのキューファイルにメッセージが格納されるかは,TP1/Message Queueによって決定されます。
キューファイルグループの構造について,次の図に示します。
図2-4 キューファイルグループの構造
複数のキューファイルを一つのキューファイルグループにする場合の長所について,次に示します。
なお,MQAサービス定義のmqaquegrp定義コマンドの-kオプションにYを指定すると,キューファイルグループ単位での容量監視ができます。
ユーザは,メッセージキューイング機能を使用するために,キューとキューファイルを対応づける必要があります。
キューとキューファイルの対応は,mqamkqueコマンドで指定するキュー属性定義ファイル(UNIXテキストファイル,またはMQAサービス定義ファイル)に指定されたmqaqueatl定義コマンドで行います。mqamkqueコマンドまたはMQOPEN命令で作成したキューは,モデルキューの属性定義で関連づけられたキューファイルに対応づけられます。