7.2.8 MCP障害(メッセージ受信時の転送障害)

MCP障害(メッセージ受信時の転送障害)の障害処理について,次の表に示します。

表7-11 MCP障害(メッセージ受信時の転送障害)の障害処理

障害内容MQTの障害処理ユーザの処理
メッセージ登録障害(あて先キューがない場合を含む)
  1. <16333-E>「キューファイル障害発生」
  2. デッドレターキューがある場合:受信中のメッセージを登録し,受信処理を続行します。
  3. デッドレターキューがない場合(コーラ側):
    (a)受信中のメッセージ※1を破棄し,チャネルを終了します。
    (b)チャネル定義のMCP障害再試行の指定によって,チャネル確立を再試行します。
    (c)再試行しないとき※2,または再試行回数を超えたときはチャネルを終了します(チャネル使用不可状態)。
  4. デッドレターキューがない場合(レスポンダ側):受信中のメッセージ※1を破棄し,チャネルを終了します(チャネル使用不可状態)。
2.の場合,障害要因を取り除いてください。
3.の(c)または4.の場合,障害要因を取り除いたあと,mqtstachaコマンドを入力してください。
メッセージシーケンス番号不一致
  1. <16343-E>「シーケンス番号不一致」
  2. メッセージの受信を中断します。
  3. 受信中のメッセージ1を破棄します。
  4. コーラ側:
    (a)チャネルを終了します。
    (b)チャネル定義のMCP障害再試行の指定によって,チャネル確立を再試行します。
    (c)再試行しない場合※2,または再試行回数を超えた場合はチャネルを終了します(チャネル使用不可状態)。
  5. レスポンダ側:チャネルを終了し,再度相手システムからのコネクション確立要求を待ちます(チャネル停止状態)。
mqtrstchaコマンドを入力して番号を一致させてください。
4.コーラ側の(c)の場合はmqtstachaコマンドを入力してください。
(凡例)
< >:出力されるメッセージログIDです。メッセージログIDには,先頭にKFCAが付きます。
「 」:メッセージログの内容です。
注※1
バッチ転送によって複数のメッセージを転送していた場合,そのバッチのすべてのメッセージが該当します。
ファーストチャネルが転送する非永続メッセージが,転送キューから取り出されて相手システムに登録される前に,該当するバッチに障害が発生した場合,非永続メッセージは破棄されることがあります。
注※2
クラスタチャネルの場合は,チャネル状態は「チャネル停止」になります。