3.6 UOCの作成についての注意事項

UOCの作成についての注意事項について説明します。

<この節の構成>
(1) UOCの異常処理
(2) UOCが動作するプロセス
(3) UOCのスタック領域
(4) 使用ライブラリの制限
(5) バージョンアップ時の注意
(6) UOCで使用できる関数

(1) UOCの異常処理

UOCで異常を検知した場合,MQTで定められたリターンコードを使用して,MQTに異常の発生を通知するようにコーディングしてください。UOCでプロセス終了のシグナル,またはabort関数が発行された場合,TP1/Message Queueは異常終了します。

(2) UOCが動作するプロセス

UOCは,メッセージを送受信しているMQTサーバのプロセス内で動作します。このため,UOCが実行する処理は,同一プロセス内で動作しているすべてのチャネルの動作に影響します。

(3) UOCのスタック領域

UOCがスタック領域として使用できる領域は,1キロバイトです。

1キロバイトを超えるスタック領域を確保した場合,MQTサーバのメモリが破壊され,不正に動作することがあります。

(4) 使用ライブラリの制限

MQTのUOC機能を使用する場合,UOCから次に示すアプリケーションインタフェースをコールできません。

(5) バージョンアップ時の注意

TP1/Message Queueをバージョンアップした場合,および修正版を組み込んだ場合,UOCを組み込んだMQTデーモンを再度メイクしてください。

UOCおよびUOCメイン関数の再コンパイルおよび再リンケージを実行してください。

(6) UOCで使用できる関数

UOCを作成する場合,UOCでは次に示す関数を使用できます。ほかの関数を使用した場合の動作は保証できません。