2.3.5 チャネルの開始

チャネルを開始する方法を次に示します。チャネルの開始後,チャネルの確立に成功するとメッセージの送受信が開始されます。

チャネルの開始方法とチャネル定義の指定値による動作の違いについて,次の表に示します。

表2-5 チャネルの開始方法とチャネル定義の指定値による動作

チャネル開始方法チャネルタイプコーラ/
レスポンダ
通信相手の指定1動作
運用コマンド
(mqtstacha)
センダ
(sender)
コーラ必ず指定
  • チャネルの確立(チャネル開始要求の送信)2
  • メッセージ送信
サーバ
(server)
コーラ指定あり
  • チャネルの確立(チャネル開始要求の送信)2
  • メッセージ送信
レスポンダ指定なし
  • ネットワークリクエストを待ちます。
レシーバ
(receiver)
レスポンダ
  • ネットワークリクエストを待ちます。
リクエスタ
(requester)
コーラ指定あり
  • チャネルの確立(チャネル開始要求の送信)2
  • メッセージ受信
レスポンダ指定なし
  • ネットワークリクエストを待ちます。
クラスタセンダ(clussdr)コーラ必ず指定
(自動定義される)
  • チャネルの確立(チャネル開始要求の送信)2
  • メッセージ送信
クラスタレシーバ(clusrcvr)レスポンダ
  • ネットワークリクエストを待ちます。
トリガ起動センダ
(sender)
コーラ必ず指定
  • チャネルの確立(チャネル開始要求の送信)
  • メッセージ送信
サーバ
(server)
コーラ指定あり
  • チャネルの確立(チャネル開始要求の送信)
  • メッセージ送信
指定なし
(コネクションを持たないため起動されません)
レシーバ
(receiver)

(転送キューを持たないため対象外)
リクエスタ
(requester)

(転送キューを持たないため対象外)
クラスタセンダ(clussdr)コーラ必ず指定
(自動定義される)
  • チャネルの確立(チャネル開始要求の送信)
  • メッセージ送信
クラスタレシーバ(clusrcvr)
(転送キューを持たないため対象外)
ネットワーク
リクエスト
センダ
(sender)
レスポンダ必ず指定
  • チャネルの確立(チャネル開始応答の送信)後解放3
コーラ
  • チャネルの確立(チャネル開始要求の送信)
  • メッセージ送信
サーバ
(server)
レスポンダ
  • チャネルの確立(チャネル開始応答の送信)
  • メッセージ送信
レシーバ
(receiver)
レスポンダ
  • チャネルの確立(チャネル開始応答の送信)
  • メッセージ受信
リクエスタ
(requester)
レスポンダ
  • チャネルの確立(チャネル開始応答の送信)
  • メッセージ受信
クラスタセンダ(clussdr)
(クラスタセンダは必ずコーラ側になるため対象外)
クラスタレシーバ(clusrcvr)レスポンダ
  • チャネルの確立(チャネル開始応答の送信)
  • メッセージ受信
システム起動センダ
(sender)
コーラ必ず指定
  • チャネルの確立(チャネル開始要求の送信)
  • メッセージ送信
サーバ
(server)
コーラ指定あり
  • チャネルの確立(チャネル開始要求の送信)
  • メッセージ送信
レスポンダ指定なし
(システム起動しないため対象外)
レシーバ
(receiver)

(システム起動しないため対象外)
リクエスタ
(requester)
コーラ指定あり
  • チャネルの確立(チャネル開始要求の送信)
  • メッセージ受信
レスポンダ指定なし
(システム起動しないため対象外)
クラスタセンダ(clussdr)コーラ必ず指定
  • チャネルの確立(チャネル開始要求の送信)
  • メッセージ送信
クラスタレシーバ(clusrcvr)
(システム起動しないため対象外)
(凡例)
-:該当しません。
注※1
TCP定義のmqtalccha定義コマンドの-oオプションの指定です。
注※2
チャネル状態が「チャネル使用不可」の場合にmqtstachaコマンドに-aオプションを入力して実行すると,チャネルの確立とメッセージ送受信の処理はしないで,チャネル状態は「チャネル停止」になります。
注※3
チャネルタイプがセンダのMCAがネットワークリクエストによって起動されると,ネットワークリクエストを受信したコネクションをいったん解放して,再度センダMCAのチャネル開始要求によって,センダMCAのチャネル定義に指定された通信相手とチャネルを確立します。