7.3.8 時間監視障害(ファーストメッセージ)

時間監視障害(ファーストメッセージ)の障害処理について,次の表に示します。

表7-27 時間監視障害(ファーストメッセージ)の障害処理

障害内容MQTの障害処理ユーザの処理
確認メッセージ受信監視タイムアウト
  1. <16329-E>「タイムアウト発生」
  2. メッセージの送信を中断します。
  3. 送信中のメッセージ1は破棄します。
  4. コネクションを強制解放します。
  5. コーラ側:チャネルを終了します2(チャネル使用不可状態3)。
    レスポンダ側:チャネルを終了し,再度相手システムからのコネクション確立要求を待ちます(チャネル停止状態)。
  • 相手システムの状態と自システムのチャネル定義の-v tim2を見直してください。
  • メッセージを再登録してください。
  • 5.のコーラ側の場合は,mqtstachaコマンドを入力してください。
継続メッセージ(セグメント)受信監視タイムアウト
  1. <16329-E>「タイムアウト発生」
  2. メッセージの受信を中断します。
  3. 受信中のメッセージ1を破棄します。
  4. コネクションを強制解放します。
  5. コーラ側:チャネルを終了します2(チャネル使用不可状態)。
    レスポンダ側:チャネルを終了し,再度相手システムからのコネクション確立要求を待ちます(チャネル停止状態)。
  • 相手システムの状態と自システムのチャネル定義の-v tim3,mtimを見直してください。
  • メッセージを再登録してください。
  • 5.のコーラ側の場合は,mqtstachaコマンドを入力してください。
終了処理監視タイムアウト
  1. <16312-E>「タイムアウト発生」
  2. メッセージの送受信を中断します。
  3. 送信中のメッセージ1は破棄し,受信中のメッセージ1は破棄します。
  4. コネクションを強制解放します。
  5. 全チャネルを終了します。
  6. MQTを強制停止します。
  • TCP構成定義の-v etimを見直してください。
  • メッセージを再登録してください。
(凡例)
< >:出力されるメッセージログIDです。メッセージログIDには,先頭にKFCAが付きます。
「 」:メッセージログの内容です。
注※1
バッチ転送によって通常メッセージを同時に転送していた場合,送信中のメッセージは転送キューに戻り,受信中のメッセージは破棄されます。
バッチ転送によって送信済みのファーストメッセージは,ロールバックされません。
注※2
チャネル定義のタイムアウト時のチャネル確立再試行の要否指定(TCP定義のmqtalccha定義コマンドの-v vretryオペランド指定)にyesを指定した場合は,チャネル確立再試行の指定(-bオプション)に従ってチャネル確立再試行を実行します。
注※3
クラスタチャネルの場合は,チャネル状態は「チャネル停止」になります。