MQCゲートウェイサーバユーザサービス定義

MQCサーバ機能の定義のうち,MQCゲートウェイサーバユーザサービス定義について説明します。

関連製品であるTP1/Message Queue - Accessを使用する場合に作成します。

概要

mqcgwpをOpenTP1のユーザサーバとして開始するため,開始するMQCゲートウェイサーバごとにMQCゲートウェイサーバユーザサービス定義が必要です。詳細については,マニュアル「OpenTP1 システム定義」を参照してください。

MQCゲートウェイサーバユーザサービス定義は,OSのテキストエディタを使用して,テキストファイルとして作成します。MQCゲートウェイサーバユーザサービス定義の定義ファイル名を次に示します。

$DCCONFPATH/MQCゲートウェイサーバ名

MQCゲートウェイサーバ名には,mqcgwpnam定義コマンドの-nオプションの指定値を指定します。

形式

 set  module = "実行形式プログラム名"
 set  atomic_update = Y|N
 set  receive_from = none
 set  auto_restart = Y
 set  critical = N
〔set  trn_rm_open_close_scope = process〕
〔set  nice = プロセスの優先順位〕

機能

MQCゲートウェイサーバをユーザサーバとして開始するための情報を定義します。

オプション

● module = "実行形式プログラム名"

 ~<1~14文字の識別子>

実行形式プログラム名にはmqcgwpを指定してください。

● atomic_update=Y|N

MQCゲートウェイサーバプロセスをトランザクションの範囲に入れるかどうかを指定します。

このオペランドの指定値は,次に示すように,OSや製品のバージョンによって異なります。

OS製品の形名製品のバージョンatomic_updateオペランドの指定値
AIXP-1M64-C37107-01-05以前Y
07-01-06以降N
P-1M64-D11107-01以降N
HP-UXP-1J64-C37107-01Y
07-01-01以降N
P-1J64-C57107-01以降N
LinuxP-9V64-C37107-01Y
P-9S64-C37107-01以降N
P-9S64-C57107-01以降N
P-9W64-C31107-01以降N
WindowsP-2464-C37407-01-01以前Y
07-01-02以降N

この表に示した値を指定すると,MQCゲートウェイサーバプロセスはトランザクションの範囲に入れます。トランザクションとして動作することを考慮し,トランザクションサービス定義のtrn_tran_process_countオペランドなどの関連する定義を見積もってください。詳細については,マニュアル「OpenTP1 システム定義」を参照してください。

なお,この表とは異なる値を指定すると,トランザクションの範囲に入れません。このため,MQCゲートウェイサーバの起動時にアボートコードMqcgw03を出力し,MQCゲートウェイサーバが異常終了します。

● receive_from = none

● auto_restart = Y

● critical = N

● trn_rm_open_close_scope = process

$DCCONFPATH/trn(トランザクションサービス定義)に次のように設定されている場合,指定してください。

set trn_rm_open_close_scope = transaction

● nice = プロセスの優先順位

 ~<符号なし整数>((0~39))

サービスグループプロセスの優先順位を指定します。この値が大きくなるとCPUの優先順位は低くなります。

注意事項

MQCゲートウェイサーバユーザサービス定義はSUPの形式で設定してください。