MCP障害(メッセージ受信時の転送障害)の障害処理について,次の表に示します。
表7-11 MCP障害(メッセージ受信時の転送障害)の障害処理
障害内容 | MQTの障害処理 | ユーザの処理 |
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メッセージ登録障害(あて先キューがない場合を含む) | - <16333-E>「キューファイル障害発生」
- デッドレターキューがある場合:受信中のメッセージを登録し,受信処理を続行します。
- デッドレターキューがない場合(コーラ側):
(a)受信中のメッセージ※1を破棄し,チャネルを終了します。 (b)チャネル定義のMCP障害再試行の指定によって,チャネル確立を再試行します。 (c)再試行しないとき※2,または再試行回数を超えたときはチャネルを終了します(チャネル使用不可状態)。
- デッドレターキューがない場合(レスポンダ側):受信中のメッセージ※1を破棄し,チャネルを終了します(チャネル使用不可状態)。
| 2.の場合,障害要因を取り除いてください。 3.の(c)または4.の場合,障害要因を取り除いたあと,mqtstachaコマンドを入力してください。 |
メッセージシーケンス番号不一致 | - <16343-E>「シーケンス番号不一致」
- メッセージの受信を中断します。
- 受信中のメッセージ※1を破棄します。
- コーラ側:
(a)チャネルを終了します。 (b)チャネル定義のMCP障害再試行の指定によって,チャネル確立を再試行します。 (c)再試行しない場合※2,または再試行回数を超えた場合はチャネルを終了します(チャネル使用不可状態)。
- レスポンダ側:チャネルを終了し,再度相手システムからのコネクション確立要求を待ちます(チャネル停止状態)。
| mqtrstchaコマンドを入力して番号を一致させてください。 4.コーラ側の(c)の場合はmqtstachaコマンドを入力してください。 |
- (凡例)
- < >:出力されるメッセージログIDです。メッセージログIDには,先頭にKFCAが付きます。
- 「 」:メッセージログの内容です。
- 注※1
- バッチ転送によって複数のメッセージを転送していた場合,そのバッチのすべてのメッセージが該当します。
- ファーストチャネルが転送する非永続メッセージが,転送キューから取り出されて相手システムに登録される前に,該当するバッチに障害が発生した場合,非永続メッセージは破棄されることがあります。
- 注※2
- クラスタチャネルの場合は,チャネル状態は「チャネル停止」になります。