7.3.6 MCP障害(メッセージ受信時の転送障害・ファーストメッセージ)

MCP障害(メッセージ受信時の転送障害・ファーストメッセージ)の障害処理について,次の表に示します。

表7-25 MCP障害(メッセージ受信時の転送障害・ファーストメッセージ)の障害処理

障害内容MQTの障害処理ユーザの処理
メッセージ登録障害(あて先キューがない場合を含む)
  1. <16333-E>「キューファイル障害発生」
  2. デッドレターキューがある場合:受信中のメッセージを登録し,受信処理を続行します※1
  3. デッドレターキューがない場合:受信中のメッセージを破棄し,受信処理を続行します※1
  • 障害要因を取り除いてください。
  • メッセージを再登録してください。
メッセージシーケンス番号不一致
  1. <16343-E>「シーケンス番号不一致」
  2. 受信中のメッセージ2を登録します。
  3. コーラ側:
    (a)チャネルを終了します。
    (b)チャネル定義のMCP障害再試行の指定によって,チャネル確立を再試行します。
    (c)再試行しない場合※3,または再試行回数を超えた場合はチャネルを終了します(チャネル使用不可状態)。
  4. レスポンダ側:チャネルを終了し,再度相手システムからのコネクション確立要求を待ちます(チャネル停止状態)。
  • mqtrstchaコマンドを入力してシーケンス番号を一致させてください。
  • 3.のコーラ側の場合はmqtstachaコマンドを入力してください。
(凡例)
< >:出力されるメッセージログIDです。メッセージログIDには,先頭にKFCAが付きます。
「 」:メッセージログの内容です。
注※1
チャネルのバッファ方式がセグメント方式で,メッセージの中間セグメントおよび最終セグメントの登録で障害が発生した場合,コネクションを強制解放することがあります。
注※2
バッチ転送によって通常メッセージを同時に転送していた場合,送信中のメッセージは転送キューに戻り,受信中のメッセージは破棄されます。
バッチ転送によって送信済みのファーストメッセージは,ロールバックされません。
注※3
クラスタチャネルの場合は,チャネル状態は「チャネル停止」になります。