2.3.3 チャネル状態

チャネルはチャネル確立中,チャネル解放中など幾つかの異なる状態を持ちます。相手システムとの通信状態を確認するには,チャネル状態を確認してください。チャネル状態を確認するにはmqtlschaコマンドを使用します。

チャネルには次に示す状態があり,コマンドの入力や通信障害などのイベントによって遷移します。

チャネル停止
MCAが停止している状態
  • チャネルタイプがセンダ,レシーバ,リクエスタ,またはサーバ
    mqtalccha定義コマンドの-iオプションでチャネルの自動確立をするよう指定した場合,TP1/Message Queueの開始直後に,この状態になります。
  • 事前定義チャネル(チャネルタイプがクラスタセンダ,またはクラスタレシーバ)
    mqtalccha定義コマンドで事前定義されたクラスタチャネルは,mqtalccha定義コマンドの-iオプションでチャネルの自動確立をするよう指定した場合,TP1/Message Queueの開始直後に,この状態になります。
  • 自動定義チャネル(自動定義クラスタセンダ,またはクラスタレシーバインスタンス)
    自動的にクラスタチャネルが作成される時,デフォルトチャネル定義のmqtalccha定義コマンドの-iオプションでチャネルの自動確立をするよう指定した場合,またはデフォルトチャネル定義を指定しない場合,自動作成直後およびそれ以降のTP1/Message Queueの開始直後に,この状態になります。
MCA起動中
開始を要求されたが,MCAがまだ起動していない状態
チャネル確立中
TCP/IPコネクションの確立中,およびネゴシエーション中の状態
チャネル動作中
メッセージ転送中,または転送キューへのメッセージの登録を待っている状態
チャネル解放中
チャネルの解放処理中,またはチャネルの終了要求を受け付けた状態
チャネル確立リトライ中
コネクション障害,時間監視障害,またはMCP障害が発生したため,チャネル確立時再試行間隔で確立の再試行契機を待っている状態
チャネル使用不可
mqtstpchaコマンドの入力,チャネル確立の再試行回数超過,または障害発生でチャネルを解放して使用できない状態
  • チャネルタイプがセンダ,レシーバ,リクエスタ,またはサーバ
    mqtalccha定義コマンドの-iオプションでチャネルの自動確立をしないよう指定した場合,TP1/Message Queueの開始直後に,この状態になります。
  • 事前定義チャネル(チャネルタイプがクラスタセンダ,またはクラスタレシーバ)
    mqtalccha定義コマンドで事前定義されたクラスタチャネルは,mqtalccha定義コマンドの-iオプションでチャネルの自動確立をしないよう指定した場合,TP1/Message Queueの開始直後に,この状態になります。
  • 自動定義チャネル(自動定義クラスタセンダ,またはクラスタレシーバインスタンス)
    自動的にクラスタチャネルが作成される時,デフォルトチャネル定義のmqtalccha定義コマンドの-iオプションでチャネルの自動確立をしないよう指定した場合,自動作成直後およびそれ以降のTP1/Message Queueの開始直後に,この状態になります。
チャネル確立リクエスト中
チャネルタイプがリクエスタの場合で,MCAがリモートMCAからのチャネルの開始要求を待っている状態

チャネルタイプ別の状態遷移について,以降の図に示します。

図2-15 チャネルの状態遷移(センダ)

[図データ]

図2-16 チャネルの状態遷移(サーバ)

[図データ]

図2-17 チャネルの状態遷移(レシーバ)

[図データ]

図2-18 チャネルの状態遷移(リクエスタ)

[図データ]

図2-19 チャネルの状態遷移(クラスタセンダ)

[図データ]

図2-20 チャネルの状態遷移(クラスタレシーバ)

[図データ]