7.2.11 時間監視障害

時間監視障害の障害処理について,次の表に示します。

表7-14 時間監視障害の障害処理

障害内容MQTの障害処理ユーザの処理
チャネル確立完了監視タイムアウト
  1. <16329-E>「タイムアウト発生」
  2. コネクションを強制解放します。
相手システムの状態と自システムのTCP構成定義の-v rtimを見直してください。
開始要求応答監視タイムアウト
  1. <16329-E>「タイムアウト発生」
  2. コネクションを強制解放します。
  3. チャネルを終了します1(チャネル使用不可状態2)。
相手システムの状態と自システムのチャネルの定義の-v tim1を見直し,mqtstachaコマンドを入力してください。
確認メッセージ受信監視タイムアウト
  1. <16329-E>「タイムアウト発生」
  2. メッセージの送信を中断します。
  3. 送信中のメッセージ3は転送キューに戻します。
  4. コネクションを強制解放します。
  5. コーラ側:チャネルを終了します1(チャネル使用不可状態2)。
    レスポンダ側:チャネルを終了し,再度相手システムからのコネクション確立要求を待ちます(チャネル停止状態)。
相手システムの状態と自システムのチャネル定義の-v tim2を見直し,処置してください。
5.のコーラ側の場合は,mqtstachaコマンドを入力してください。
継続セグメント受信監視タイムアウト
  1. <16329-E>「タイムアウト発生」
  2. メッセージの受信を中断します。
  3. 受信中のメッセージ3を破棄します。
  4. コネクションを強制解放します。
  5. コーラ側:チャネルを終了します1(チャネル使用不可状態)。
    レスポンダ側:チャネルを終了し,再度相手システムからのコネクション確立要求を待ちます(チャネル停止状態)。
相手システムの状態と自システムのチャネル定義の-v tim3を見直し,処置してください。
5.のコーラ側の場合は,mqtstachaコマンドを入力してください。
継続メッセージ受信監視タイムアウト
  1. <16329-E>「タイムアウト発生」
  2. メッセージの受信を中断します。
  3. 受信中のメッセージ3を破棄します。
  4. コネクションを強制解放します。
  5. コーラ側:チャネルを終了します1(チャネル使用不可状態)。
    レスポンダ側:チャネルを終了し,再度相手システムからのコネクション確立要求を待ちます(チャネル停止状態)。
相手システムの状態と自システムのチャネル定義の-v mtimを見直し,処置してください。
5.のコーラ側の場合は,mqtstachaコマンドを入力してください。
終了処理監視タイムアウト
  1. <16312-E>「タイムアウト発生」
  2. メッセージの送受信を中断します。
  3. 送信中のメッセージ3は転送キューに戻し,受信中のメッセージ3は破棄します。
  4. コネクションを強制解放します。
  5. 全チャネルを終了します。
  6. MQTを強制停止します。
TCP構成定義の-v etimを見直し,修正してください。
ハートビートメッセージ受信監視タイムアウト
  1. <16329-E>「タイムアウト発生」
  2. コネクションを強制解放します。
  3. コーラ側:チャネルを終了します※1(チャネル使用不可状態)。
    レスポンダ側:チャネルを終了し,再度相手システムからのコネクション確立要求を待ちます(チャネル停止状態)。
相手システムの状態と自システムのチャネル定義の-v htimを見直し,処置してください。
3.のコーラ側の場合は,mqtstachaコマンドを入力してください。
(凡例)
< >:出力されるメッセージログIDです。メッセージログIDには,先頭にKFCAが付きます。
「 」:メッセージログの内容です。
注※1
チャネル定義のタイムアウト時のチャネル確立再試行の有無指定(TCP定義のmqtalccha定義コマンドの-v vretryオペランド指定)にyesを指定した場合は,チャネル確立再試行の指定(-bオプション)に従ってチャネル確立再試行を実行します。
注※2
クラスタチャネルの場合は,チャネル状態は「チャネル停止」になります。
注※3
バッチ転送によって複数のメッセージを転送していた場合,そのバッチのすべてのメッセージが該当します。
ファーストチャネルが転送する非永続メッセージが,転送キューから取り出されて相手システムに登録される前に,該当するバッチに障害が発生した場合,非永続メッセージは破棄されることがあります。