チャネルを終了すると,チャネルが解放されMCAは停止します。
次に示す場合に,チャネルは終了します。
- 転送キューのメッセージの送信完了
転送キューに登録されているメッセージがすべて送信された場合
転送キュー監視機能を使用している場合は,監視処理完了後に終了します。転送キュー監視については,「2.5.5 転送キュー監視と切断時間間隔」を参照してください。
- 運用コマンド
- ユーザがmqtstpchaまたはdcstopコマンドを入力した場合
受信側でチャネルを終了する場合は,コマンドの入力後にメッセージを受信しないと,チャネルは終了しません。正常終了させるにはメッセージの送信側から,アプリケーションが登録したメッセージを転送するか,ハートビートメッセージを転送してください。
- ユーザがmqtstpchaコマンドに-fオプションを指定して入力した場合
処理を中断して即座に終了します。相手システムのMCAは通信障害になります。
次回にチャネルを開始するには,mqtstachaコマンドを使用してください。
- チャネル確立の再試行回数超過
TCP定義のmqtalccha定義コマンドの-b bretrycntまたはbretrylgcntオペランドで指定したチャネルの確立再試行回数を超えた場合
次回にチャネルを開始するには,mqtstachaコマンドを使用してください。
- 障害発生
TCP/IPコネクションでコネクションの重度障害またはキュー障害が発生し,チャネルを使用できなくなった場合
メッセージ送受信中に運用コマンドまたは障害発生によってチャネルが解放された場合のMQTの処理について,次の表に示します。
表2-8 メッセージ送受信中にチャネルが解放された場合のMQTの処理
解放の方法 | 種別 | MQTの処理 |
---|
mqtstpchaコマンド | 正常解放 | 送受信途中のメッセージ送受信完了後,TCP/IPコネクションを解放します。 |
強制解放 | メッセージ送信を中断し,TCP/IPコネクションを解放します。 送信途中のメッセージは転送キューに保留されます。受信途中のメッセージは破棄されます。 |
dcstopコマンド | 正常終了 | 送受信途中のメッセージ送受信を完了し,TCP/IPコネクションを解放します。 |
計画停止A |
計画停止B |
強制終了 | メッセージ送受信を中断し,TCP/IPコネクションを解放します。 送信途中のメッセージは転送キューに保留されます。受信途中のメッセージは破棄されます。 |
障害発生 | - | メッセージ送受信を中断し,TCP/IPコネクションを解放します。 送信途中のメッセージは転送キューに保留されます。受信途中のメッセージは破棄されます。 |
- (凡例)
- -:該当しません。