4.1.5 送信メッセージの通番編集

<この項の構成>
(1) 送信メッセージの通番編集
(2) OpenTP1への組み込み方法

(1) 送信メッセージの通番編集

送信メッセージの通番編集UOCでは,受け取った通番をもとに,ユーザ独自の処理ができます。例えば,通番を使用して送信メッセージを編集できます。

送信メッセージの通番編集UOCを起動する場合,メッセージ送信の関数で,出力通番を付けるように設定してください。UOCは,UAPがsend関数またはresend関数を発行したときに,MCFによって起動されます。

送信メッセージの通番編集UOCは,次に示す形式で,send_uoc関数として作成します。

(2) OpenTP1への組み込み方法

UAPのメイン関数の中に,送信メッセージの通番編集UOCの関数アドレスを登録しておきます。UAPのメイン関数に登録するdc_mcf_regster関数の形式を次に示します。

(a) 形式
ANSI C,C++ の場合

#include <dcmcf.h>
int dc_mcf_regster(DCLONG flags,DCLONG (*uoc_addr)
                  (DCLONG flags,char *termname,
                   DCLONG sendno,DCLONG sendid,
                   DCLONG dataleng, char *senddata))

K&R版 C の場合

#include <dcmcf.h>
int dc_mcf_regster(flags,uoc_addr)
DCLONG flags;
DCLONG (*uoc_addr)();

(b) ユーザが値を設定する引数
(c) リターン値
リターン値意味
DC_OK正常に終了しました。
DCMCFER_INVALID_ARGS引数の指定が間違っています。
DCMCFER_NOMEMローカルメモリが不足しました。
(d) メイン関数への登録例

メイン関数,サービス関数,スタブ関数にUOC関数をリンケージしてUAPの実行形式プログラムを生成します。