システム運用中に障害が発生すると,TP1/NET/X25-Extendedは,エラーメッセージを出力したり,MCFイベントを通知したりします。ユーザがMCFイベント処理用MHPを作成してシステム定義で登録しておくと,障害に応じたユーザ任意の回復処理ができます。
TP1/NET/X25-Extended運用中の障害と対応処理について,障害の種類ごとに示します。
表8-1 コネクション障害と対応処理
障害内容 | TP1/NET/X25-Extendedの処理 | ユーザの処理 |
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コネクション確立時回復不可能障害 |
| 障害の要因を取り除いたあと,mcftactcnコマンドを入力します。 |
コネクション確立時回復可能障害 |
| ありません。 |
リトライアウトした場合
| 障害の要因を取り除いたあと,mcftactcnコマンドを入力します。 | |
コネクション切断 |
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メッセージ送信時障害 (回復不可能) |
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メッセージ送信時リセットパケット受信 |
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受信バッファオーバフロー |
| システム定義を修正します。 |
受信バッファ不足 |
| システム定義を修正します。 |
メッセージ受信時リセットパケット受信 |
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表8-2 コネクショングループ障害と対応処理
障害内容 | TP1/NET/X25-Extendedの処理 | ユーザの処理 |
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グループ内のコネクションが一つも使用できない | 論理端末閉塞を通知するメッセージログ(KFCA17751-I)を出力します。 | グループ内のコネクションを再確立します。 |
表8-3 受信スケジュール関係の障害と対応処理
障害内容 | TP1/NET/X25-Extendedの処理 | ユーザの処理 |
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ユーザアプリケーション名未定義 |
| システム定義を修正します。 |
MCFイベント未定義
| メッセージおよびイベントを破棄します。 | ありません。 |
MHPサービス,サービスグループ閉塞 |
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入力キュー書き込み障害 |
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入力メッセージ編集UOCエラーリターン,またはパラメタ不正 |
| 入力メッセージ編集UOCを見直してください。 |
アプリケーション名形式不正 |
| アプリケーション名取得失敗の要因を取り除いてください。 |
表8-4 送信スケジュール関係の障害と対応処理
障害内容 | TP1/NET/X25-Extendedの処理 | ユーザの処理 |
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出力キュー読み込み障害 |
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出力メッセージ編集UOCエラーリターン,またはパラメタ不正 |
| 出力メッセージ編集UOCを見直してください。 |
メッセージ消し込み障害 |
| ありません。 |
送信バッファ不足 |
| システム定義を修正します。 |
表8-5 UAP障害と対応処理
障害内容 | TP1/NET/X25-Extendedの処理 | ユーザの処理 |
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セグメント受信前のUAP異常終了 |
| UAPを見直してください。 |
セグメント受信後のUAP異常終了 |
| UAPを見直してください。 |
表8-6 MCF障害と対応処理
障害内容 | TP1/NET/X25-Extendedの処理 | ユーザの処理 |
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| 保守情報($DCDIR/spoolディレクトリ以下)を退避します。 |
KFCA16997-EまたはKFCA17797-Eの場合 3. 処理を続行します。 | ||
KFCA16999-EまたはKFCA17799-Eの場合 3. MCFを異常終了します。 |