4.1.7 UOC作成上の注意事項

UOC作成上の注意事項を次に示します。

<この項の構成>
(1) UOCの構造
(2) UOCで使用できる関数
(3) UOCの異常処理
(4) UOCの実行タイミング
(5) ユーザセグメントの操作方法

(1) UOCの構造

UOCで使用するローカル変数のサイズの合計は,各UOCで1024バイト以内になるよう作成してください。また,UOCの中で関数の再帰呼び出しはしないでください。

(2) UOCで使用できる関数

UOCを作成する場合,UOCでは次に示す関数だけが使用できます。ほかの関数を使用した場合,正常に動作しないことがあるためご注意ください。

(3) UOCの異常処理

SLU - TypeP2のUOCで異常を検知した場合,MCFの所定のリターンコードを使用して,MCFに異常の発生を通知してください。UOCでプロセス終了となるシグナルまたはabort()を発行すると,MCFが異常終了します。

(4) UOCの実行タイミング

MCFが起動するUOCの実行タイミングは,OpenTP1システムおよびUAPの開始,終了シーケンスと同期しない場合があります。したがって,UAPより先にUOCが実行されたり,UAPがすべて終了してからUOCが呼び出されたりしてもよいように作成してください。

(5) ユーザセグメントの操作方法

UOCでユーザセグメントを参照または設定する場合,ユーザセグメントの先頭アドレスがバウンダリ調整されていないことを確認してください。ユーザセグメントの参照・設定方法によっては,バウンダリアクセス例外が発生する場合があります。必要に応じて,メモリ操作関数(memcpy,memsetなど)を使用してください。