SLU - TypeP2運用中の障害と対応処理について,障害の種類ごとに示します。
また,センスコードの詳細は,「付録C.3 SLU-TypeP2が使用するセンスコード」を参照してください。
コネクション障害の発生個所に応じたSLU - TypeP2の障害処理については,「8.2 コネクション障害」を参照してください。
表8-1 コネクション障害発生時の処理
障害の内容 | SLU - TypeP2の処理 | ユーザの処置 |
---|---|---|
通信管理からのH2_ABORT受信など |
| 端末起動の場合は運用コマンド(mcftactcn)を入力して,再び確立処理をします。ホスト起動の場合はホスト側から確立要求をするようにしてください。 |
通信管理マクロエラーリターン |
| |
セションパラメタ不正のBINDコマンドを受信 |
| SLU-TypeP2の定義誤りの場合,誤りを訂正し,定義オブジェクトを作り直してOpenTP1を再開始します。 |
論理端末の端末タイプごとに処理が異なります。
表8-2 request型論理端末の障害発生時の処理
障害の内容 | SLU - TypeP2の処理 | ユーザの処置 |
---|---|---|
メッセージ送信完了エラー,拒否応答(-RSP)受信 |
| 障害要因を取り除いたあと,運用コマンド(mcftactle)を入力して,論理端末を閉塞解除します。 |
出力キュー読み込み障害,出力メッセージ編集UOCエラーリターン,送信バッファサイズ不足 |
|
|
送信メッセージ削除失敗 | 処理を続行します。 | ありません。 |
タイムアウト |
| 端末起動の場合は運用コマンド(mcftactcn)を入力して,再び確立処理をします。ホスト起動の場合はホスト側から確立要求をするようにしてください。 |
不正応答メッセージ受信(ブラケット違反,チェイン違反,RU長不正) |
| 相手システムへ不正応答メッセージを受信したことを連絡してください。 |
入力キュー書き込み障害,アプリケーションスケジュール失敗,入力メッセージ編集UOCエラーリターン |
| 運用コマンド(mcftactle)を入力して,論理端末を閉塞解除します。 |
送信仕掛り中のmcftdctle入力 |
| ありません。 |
応答ダミーデータ受信 |
| ありません。 |
メッセージコンテンション (ブラケット開始拒否) |
| ありません。 |
表8-3 send型論理端末の障害発生時の処理
障害の内容 | SLU - TypeP2の処理 | ユーザの処置 |
---|---|---|
メッセージ送信完了エラー,拒否応答(-RSP)受信 |
| 障害要因を取り除いたあと,運用コマンド(mcftactle)を入力して,論理端末を閉塞解除します。 |
出力キュー読み込み障害,出力メッセージ編集UOCエラーリターン,送信バッファサイズ不足 |
|
|
送信メッセージ削除失敗 | 処理を続行します。 | ありません。 |
送信仕掛り中のmcftdctle入力 |
| ありません。 |
メッセージコンテンション (ブラケット開始拒否) |
| ありません。 |
表8-4 receive型論理端末の障害発生時の処理
障害の内容 | SLU - TypeP2の処理 | ユーザの処置 |
---|---|---|
入力キュー書き込み障害,アプリケーションスケジュール失敗,入力メッセージ編集UOCエラーリターン |
| 障害要因を取り除いたあと,運用コマンド(mcftactle)を入力して,論理端末を閉塞解除します。 |
表8-5 論理端末の型に共通する,その他の障害発生時の処理
障害の種類 | SLU - TypeP2の処理 | ユーザの処置 |
---|---|---|
受信メッセージと論理端末の端末タイプの不一致※1 |
| ホスト側との構成を見直してください。 |
送信メッセージと論理端末の端末タイプの不一致※2 | UAPにエラーリターンします。 | UAPで後処理をする必要があります。 |
送信メッセージ消去失敗 | 処理を続行します。 | ありません。 |
送信バッファ面数不足 |
| バッファ面数を増やしてOpenTP1を再開始します。 |
受信バッファ面数不足 |
| バッファ面数を増やしてOpenTP1を再開始します。 |
同期送受信 (sendrecv)中にUAP終了 |
| UAPを見直し,障害要因を取り除いたあと,論理端末が閉塞されている場合は,運用コマンド(mcftactle)を入力して,論理端末を閉塞解除します。 |
内部矛盾 |
| OpenTP1を再開始します。 |