8.2 MCFメイン関数の作成
TP1/NET/OSAS-NIFは,OpenTP1プロセスサービスによって起動されます。
TP1/NET/OSAS-NIFを起動するには,ユーザがMCFメイン関数をコーディングし,コンパイル,およびリンケージを行ってTP1/NET/OSAS-NIFの実行形式プログラムを作成する必要があります。リンケージには,mcfplosasnfコマンドを使用します。
MCFメイン関数では,スタート関数(dc_mcf_svstart)を呼び出します。UOCを使用する場合は,MCFメイン関数でUOC関数アドレスを指定してください。UOCは,MCFメイン関数と同じ言語(K&R版 C,ANSI CまたはC++)で作成してください。
MCFメイン関数のコーディング概要を図8-1および図8-2に示します。また,ディレクトリへの組み込み方法を図8-3に示します。
なお,これらのコーディング例を次のファイルで提供しています。
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図8-1(ANSI C,C++):/BeTRAN/examples/mcf/OSASNIF/cmlib/ansi/com.c
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図8-2(K&R版 C):/BeTRAN/examples/mcf/OSASNIF/cmlib/c/com.c
- 注※
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TP1/NET/OSAS-NIF提供の標準UOCを使用する場合は,「msgrcv01」の代わりに「dc_mcf_stduoc_msgin」をコーディングしてください。さらに,下記のようにextern宣言を行ってください。
- ANSI Cの場合
extern DCLONG dc_mcf_stduoc_msgin(dcmcf_uoc_min_n *);
- C++の場合
extern "C"{ extern DCLONG dc_mcf_stduoc_msgin(dcmcf_uoc_min_n *); }
- K&R版Cの場合
extern DCLONG dc_mcf_stduoc_msgin();
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TP1/NET/OSAS-NIFで提供するヘッダファイルを取り込みます。
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使用するUOC関数をextern宣言します。UOCのリターン値はDCLONG型にしてください。
これらのUOCを使用する場合だけ,コーディングしてください。
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UOCテーブルをextern宣言します。UOC使用する場合,必ずこのとおりにコーディングしてください。
2.のUOCを使用する場合だけ,コーディングしてください。
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各UOC関数のアドレスを,次に示すシステム提供変数に設定します。
dcmcf_uoctbl.msgrcv /*入力メッセージ編集UOCアドレス */ dcmcf_uoctbl.msgsend /*出力メッセージ編集UOCアドレス */
これらのUOCを使用する場合だけ,コーディングしてください。
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スタート関数を呼び出します。
MCFメイン関数には必ずコーディングしてください。
スタート関数を呼び出したあとは,MCFメイン関数に制御が戻りません。そのため,スタート関数のあとにコーディングした処理は実行されませんので注意してください。
図8‒3 MCFメイン関数のディレクトリへの組み込み方法
- 注※1
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UOCを使用しない場合は,必要ありません。
- 注※2
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mcfplosasnfコマンドでリンケージします。
mcfplosasnfコマンドの詳細については,TP1/NET/OSAS-NIFの「リリースノート」を参照してください。
- 注※3
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TP1/NET/OSAS-NIFの実行形式プログラム名は,先頭がmcfuで始まる8文字以内の名称にしてください。