2.1.3 メッセージ送信時のコネクション選択

UAPが論理端末を指定してメッセージを送信したときに,実際に使用されるコネクションは次のようになります。

使用されるコネクションは,指定した論理端末に対応するコネクショングループ内から,TP1/NET/NCSBによってラウンドロビン方式で選択されます。ただし,確立状態でないもの,ほかのメッセージの送受信で使用されているものは除かれます。

コネクション障害などでメッセージが正しく送信されなかった場合,TP1/NET/NCSBは,送信メッセージの迂回判定UOCを呼び出します。送信メッセージの迂回判定UOCでは,送信メッセージと通信管理から渡された理由コードを基に,ほかのコネクションに迂回してメッセージを再送するかどうかを判定します。判定の結果,迂回する場合はほかの正常なコネクションを使用して再びメッセージ送信を試みます。迂回しない場合は,迂回不可メッセージ廃棄通知イベント(MDELEVT)を通知して,送信メッセージを廃棄します。

送信障害時に迂回不可メッセージ廃棄通知イベント(MDELEVT)が通知される場合の処理の流れを次の図に示します。

図2-5 迂回不可メッセージ廃棄通知イベントが通知される場合の処理の流れ

[図データ]

送信メッセージの迂回判定UOCが登録されていない場合,迂回しない場合と同じに処理します。

送信メッセージの迂回判定UOCのインタフェースの詳細は,「4.1.6 送信メッセージの迂回判定UOCインタフェース」を参照してください。