分散トランザクション処理機能 OpenTP1 プロトコル TP1/NET/NCSB編

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mcftalccnコネクション定義

形式

 
mcftalccn -c コネクションID
          -p ncsb
          -g "sndbuf=メッセージ送信用バッファグループ番号
              rcvbuf=メッセージ受信用バッファグループ番号"
        〔-e "〔msgbuf=メッセージ編集用バッファグループ番号〕
              〔count=メッセージ編集用バッファ数〕"〕
        〔-i auto|manual-k 回線名称
        〔-y winner|loser〕
          -u NCS_B|CAFIS|ARU|ACS|KOSIN|SINKIN
        〔-b "〔bretryyes|no〕
              〔bretrycnt=コネクション確立障害時の確立再試行回数〕
              〔bretryint=コネクション確立障害時の確立再試行間隔〕"〕

機能

コネクションに関する環境を定義します。

オプション

●-c コネクションID  〜〈1〜8文字の識別子〉

OpenTP1システム内で,一意となるコネクションIDを指定します。

●-p ncsb

プロトコルの種別を指定します。

ncsb
NCSBプロトコル

●-g

(オペランド)

sndbuf=メッセージ送信用バッファグループ番号  〜〈符号なし整数〉((1〜512))
メッセージ送信用バッファのグループ番号を指定します。
mcftbufコマンドの-gオプションのgroupnoオペランドに指定されているバッファグループ番号を指定してください。
同じコネクショングループに属するコネクションでは,この指定値を一致させてください。
rcvbuf=メッセージ受信用バッファグループ番号  〜〈符号なし整数〉((1〜512))
メッセージ受信バッファのグループ番号を指定します。
mcftbufコマンドの-gオプションのgroupnoオペランドに指定されているバッファグループ番号を指定してください。
同じコネクショングループに属するコネクションでは,この指定値を一致させてください。

●-e

(オペランド)

msgbuf=メッセージ編集用バッファグループ番号  〜〈符号なし整数〉((1〜512))
入力,出力メッセージ編集UOCの場合,メッセージ編集用として使用するバッファグループ番号を指定します。
このオペランドを省略した場合は,メッセージ編集用バッファは確保されません。メッセージ編集用バッファグループ番号は,mcftbufコマンドの-gオプションのgroupnoオペランドで指定するバッファグループ番号を指定してください。
同じコネクショングループに属するコネクションでは,この指定値を一致させてください。
count=メッセージ編集用バッファ数  〜〈符号なし整数〉((1〜131070))
msgbufオペランドで指定するメッセージ編集用バッファグループ番号に対応するmcftbufコマンドの-gオプションのcountオペランド,およびextendオペランドで指定するバッファ数の中から,メッセージ編集用に使用するバッファ数を指定します。
また,このcountオペランドで指定するメッセージ編集用バッファ数は,mcftbufコマンドの-gオプションのcountオペランド,およびextendオペランドで指定するバッファ数の合計値を超える指定はできません。
msgbufオペランドを省略した場合は,このオペランドの指定は無効です。

●-i auto|manual  〜《manual》

MCF開始時および再開始時に,自動的にコネクションを確立するかどうかを指定します。

auto
コネクションを自動的に確立します。
manual
MCF起動後,運用コマンド(mcftactcn)を入力して,コネクションを確立します。

●-k 回線名称  〜〈1〜8文字の識別子〉

使用する回線の名称を指定します。

通信管理の定義の,basicline文のnameオペランドに指定した回線名称を指定してください。

●-y winner|loser  〜《winner》

コンテンション発生時の優先/非優先を指定します。

winner
優先局
loser
非優先局

同じコネクショングループに属するコネクションでは,この指定値を一致させてください。

●-u NCS_B|CAFIS|ARU|ACS|KOSIN|SINKIN

使用するデータリンクプロトコルの種別(NCS-B手順のプロトコルクラス)を指定します。

NCS_B
NCS-Bインタフェース接続仕様書で規定されたプロトコル
CAFIS
クレジット情報データ通信システム接続仕様書で規定されたプロトコル
ARU
ARUシステム接続仕様書で規定されたプロトコル
ACS
地銀CD全国ネットサービスデータ通信システム接続仕様書で規定されたプロトコル
KOSIN
個人信用情報センタ接続仕様書で規定されたプロトコル
SINKIN
信用金庫オンライン接続仕様書で規定されたプロトコル

同じコネクショングループに属するコネクションでは,この指定値を一致させてください。

●-b

(オペランド)

bretry=yes|no  〜《yes》
コネクション確立時に障害が発生した場合,コネクションの確立を再試行するかどうかを指定します。
yes
コネクションの確立を再試行します。
no
コネクションの確立を再試行しません。
同じコネクショングループに属するコネクションでは,この指定値を一致させてください。
bretrycnt=コネクション確立障害時の確立再試行回数  〜〈符号なし整数〉((0〜65535))《0》(単位:回)
コネクション確立時に障害が発生した場合の,コネクションの確立を再試行する回数を指定します。
このオペランドを省略した場合,または0を指定した場合,無限に再試行されます。
bretryオペランドでnoを指定した場合,このオペランドの指定は無効です。
同じコネクショングループに属するコネクションでは,この指定値を一致させてください。
bretryint=コネクション確立障害時の確立再試行間隔  〜〈符号なし整数〉((0〜2550))《60》(単位:秒)
コネクション確立時に障害が発生した場合の,コネクションの確立を再試行する時間間隔を指定します。
0を指定した場合,障害後直ちに再試行されます。
bretryオペランドでnoを指定した場合,このオペランドの指定は無効です。
同じコネクショングループに属するコネクションでは,この指定値を一致させてください。

注意事項

同じコネクショングループに属するコネクションでは,次のオプションおよびオペランドの指定値がすべて一致する必要があります。

-gオプションおよび-eオプションで指定するバッファグループ番号は,バッファグループ定義のmcftbufコマンドに対応しています。mcftbufコマンドでは,1コネクショングループ単位に次の表に示す資源が必要です。バッファグループ定義については,マニュアル「OpenTP1 システム定義」を参照してください。


バッファ種別
mcftbufコマンド
lengthオペランドの指定値 countオペランドの指定値
送信用バッファ
(sndbuf)
送信最大メッセージ長
+MCF使用領域長(92バイト)
最大セグメント分割数
×コネクション数
受信用バッファ
(rcvbuf)
受信最大メッセージ長
+MCF使用領域長(92バイト)
(最大セグメント分割数+1)
×同時受信メッセージ数
×コネクション数
編集用バッファ
(msgbuf)
メッセージ編集UOCで編集後の最大メッセージ長
+MCF使用領域長(92バイト)
コネクション数
×最大セグメント分割数×2
注※
UOCでメッセージを編集しない場合は,指定の必要はありません。