分散トランザクション処理機能 OpenTP1 プロトコル TP1/NET/NCSB編

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4.1.2 入力メッセージ編集UOCインタフェース

入力メッセージ編集UOCは,次に示す形式で呼び出します。

<この項の構成>
(1) 形式
(2) 説明
(3) パラメタの内容
(4) MCFが値を設定する項目
(5) ユーザが値を設定する項目
(6) リターン値
(7) パラメタとバッファの関係

(1) 形式

ANSI C,C++の形式
 
#include <dcmcf.h>
#include <dcmcsb.h>
#include <dcmcfuoc.h>
 
DCLONG  uoc_func(dcmcf_uoc_min_n *parm)
 
K&R版Cの形式
 
#include <dcmcf.h>
#include <dcmcsb.h>
#include <dcmcfuoc.h>
DCLONG    uoc_func(parm)
 
dcmcf_uoc_min_n  *parm ;
 

(2) 説明

uoc_func(入力メッセージ編集UOC)を呼びだすとき,MCFは次に示す所定のパラメタをparmに設定します。

(3) パラメタの内容

(a) dcmcf_uoc_min_nの内容
 
typedef struct {
  DCLONG pro_kind;                      …プロトコル種別
  char   le_name[9];                    …論理端末名称
  char   reserve1[7];                   …予備
  DCLONG rcv_prim;                      …受信サービスプリミティブ
  dcmcf_uocbuff_list_n *buflist_adr;    …受信バッファリストアドレス
  dcmcf_uocbuff_list_n *ebuflist_adr;   …編集バッファリストアドレス
  char   aplname[9];                    …アプリケーション名
  char   reserve2[7];                   …予備
  char   *pro_indv_ifa;                 …MCFが使用
  DCLONG rtn_detail;                    …詳細リターンコード
   char   reserve3[8];                  …予備
 } dcmcf_uoc_min_n;
 
(b) dcmcf_uocbuff_list_n(バッファリスト)の内容
 
typedef struct {
    DCLONG buf_num;                     …バッファ情報数
    DCLONG used_buf_num;                …使用バッファ情報数
    char   reserve1[8];                 …予備
    dcmcf_uocbufinf_n buf_array[DCMCF_UOC_BUFF_MAX];
                                        …バッファ情報
} dcmcf_uocbuff_list_n;
 
(c) dcmcf_uocbufinf_n(バッファ情報)の内容
 
typedef struct {
    char *buf_adr;                     …バッファアドレス
    DCLONG buf_size;                   …バッファ最大長
    DCLONG seg_size;                   …バッファ使用長
    char reserve1[4];                  …予備
    dcmcfuoc_w_type buff_id;           …MCF内部情報1
    DCLONG buff_addr;                  …MCF内部情報2
    char   reserve2[4];                …予備
} dcmcf_uocbufinf_n;
 

(4) MCFが値を設定する項目

(a) dcmcf_uoc_min_n
(b) dcmcf_uocbuff_list_n(バッファリスト)
(c) dcmcf_uocbufinf_n(バッファ情報)

(5) ユーザが値を設定する項目

(a) dcmcf_uoc_min_n
(b) dcmcf_uocbuff_list_n(バッファリスト)
(c) dcmcf_uocbufinf_n(バッファ情報)

(6) リターン値

uoc_func()は次のコードでリターンしてください。

リターン値 意味
DCMCF_UOC_MSG_OK 正常リターン(編集バッファでスケジューリング)
DCMCF_UOC_MSG_OK_RCV 正常リターン(受信バッファでスケジューリング)
DCMCF_UOC_MSG_NG メッセージ編集エラー

(7) パラメタとバッファの関係

UOCインタフェース用のパラメタとバッファの関係を次の図に示します。

図4-2 UOCインタフェース用のパラメタとバッファの関係

[図データ]

注※1
送信メッセージの迂回判定UOCの場合,またはMCF通信構成定義(mcftalccn -e)を指定しない場合はヌル文字となり,バッファリストとバッファは確保されません。
注※2
バッファ情報は32バイトで次の形式をしています。
[図データ]