通信形態の種類と,AP間通信をする場合の通信形態の組み合わせについて説明します。
HSC2手順(同期モード)の通信形態には,分岐送信形態,一方受信形態,同期送信形態,および同期受信形態があります。
HSC2手順を使用した通信形態を,次の図に示します。
図1-4 HSC2手順(同期モード)を使用した通信形態
回線接続要求をするときに,自システムのUAPが,相手ターミナルIDの送信要求をするために使用する形態です。
相手システムとの回線が接続されたとき,相手ターミナルIDなどの接続情報通知を受け取る形態です。
自システムから相手システムにメッセージを送信する形態です。相手システムからの送達確認を受けるまで,自システムのUAPは待ち状態になります。
相手システムからメッセージを受信する形態です。自システムのUAPは,相手システムからメッセージを受信するまで,待ち状態になります。
HSC2手順(同期モード)の場合,通信形態を組み合わせてAP間通信をします。発信と着信の場合で通信形態の組み合わせの順序は異なります。ここでは,通信形態の組み合わせの例を発信と着信の場合に分けて説明します。AP間通信の詳細については,「3. HSC2手順の機能」を参照してください。
発信の場合の通信形態の組み合わせの例を,次の図に示します。
図1-5 発信の場合の通信形態の組み合わせ
着信の場合の通信形態の組み合わせの例を,次の図に示します。
図1-6 着信の場合の通信形態の組み合わせ