3.3 HSC2手順の機能

TP1/NET/HSCは,HSC2手順のオプション機能のうち,次の表に示す範囲をサポートします。

表3-5 HSC2手順の機能とTP1/NET/HSCの扱い

HSC2手順の機能使用の可否TP1/NET/HSCの扱い
ブロック転送
  • UAPからのsendまたはsendsync(ESI)で送信要求された1セグメントを1ブロックとして相手システムに送信します。同期モードの場合,メッセージ送信は,sendsync(EMI)の送信完了で,相手システムとの同期がとられます。
  • 相手システムから受信したメッセージテキストは,最終セグメントの受信までTP1/NET/HSCで保留し,最終セグメントの受信でUAPを起動します。ユーザは,各ブロックを1セグメントとして受け取れます。
列信非同期モードの場合,MCF通信構成定義(mcftalcle -w)で指定する値によってTP1/NET/HSCで制御します。
同期モードの場合,同期送受信によってUAPで制御します。
逆中断(RVI)送信,受信の両方をサポートします。
受信の場合は,MCF通信構成定義(mcftalccn -u)で受理するかどうかを指定できます。
一時送信延期(TTD)送信,受信の両方をサポートします。
送信の場合は,MCF通信構成定義(mcftalccn -B)でサポートするかどうかを指定できます。
一時受信抑止(WACK)
通常テキスト送信,受信の両方をサポートします。
ヘッダ付きテキスト×サポートしません。
透過モードテキスト送信,受信の両方をサポートします。
ヘッダ付き透過モードテキスト×サポートしません。
コンテンション制御MCF通信構成定義(mcftalccn -y)で優先局,非優先局を指定できます。
制御付き会話×サポートしません。
EOT交換EOT交換をして回線接続を維持します。
HSC2呼制御発信と着信をサポートします。
ID交換をする場合,一度確定したIDの切り替えは回線の再接続が必要です。
(凡例)
○:TP1/NET/HSCのHSC2手順で使用できます。
×:TP1/NET/HSCのHSC2手順では使用できません。