10.1 障害の種類と対応処理

HSC2手順(非同期モード)の場合のTP1/NET/HSC運用中の障害と対応処理について,障害の種類ごとに示します。

<この節の構成>
(1) 通信障害
(2) HSC2手順(非同期モード)プロトコル障害
(3) 受信スケジュール関係(入力キュー,入力メッセージ編集UOC)の障害
(4) 送信スケジュール関係(出力キュー,出力メッセージ編集UOC)の障害
(5) UAP障害
(6) MCFの障害

(1) 通信障害

コネクション障害時のTP1/NET/HSCの障害処理については,「10.2 コネクション障害」を参照してください。

表10-1 通信障害発生時の処理(HSC2手順(非同期モード))

障害の内容TP1/NET/HSCの処理ユーザの処理
コネクション確立時障害(回復不可能)
  1. コネクションの障害を通知するメッセージログ(KFCA14500-W)を出力します。
  2. 論理端末の閉塞を通知するメッセージログ(KFCA14004-I)を出力します。
  3. コネクションの閉塞を通知するメッセージログ(KFCA14002-E)を出力します。
  4. CERREVT(コネクションの確立不可能)を起動します。
障害の要因を取り除いたあと,運用コマンド(mcftactcn)を入力して,再びコネクションを確立します。
回線接続前障害(回復不可能)
  1. コネクションの障害を通知するメッセージログ(KFCA14500-W)を出力します。
  2. 回線をクローズします。
  3. 回線クローズを通知するメッセージログ(KFCA14504-I)を出力します。
障害の要因を取り除いたあと,運用コマンド(mcftactcn)を入力して,再びコネクションを確立します。
コネクション切断障害(全回線回復不可能)
  1. コネクションの障害を通知するメッセージログ(KFCA14500-W)を出力します。
  2. 論理端末の閉塞を通知するメッセージログ(KFCA14004-I)を出力します。
  3. コネクションの閉塞を通知するメッセージログ(KFCA14002-E)を出力します。
  4. CERREVT(コネクションの切断)を起動します。
障害の要因を取り除いたあと,運用コマンド(mcftactcn)を入力して,再びコネクションを確立します。
メッセージ送信時障害(回線回復不可能)
  1. コネクションの障害を通知するメッセージログ(KFCA14500-W)を出力します。
  2. メッセージの送信中断を通知するメッセージログ(KFCA10608-W)を出力します。
  3. 送信メッセージを出力キューから取り出す前の状態に戻します。
  4. SERREVTを起動します(send関数で設定した場合)。
  5. 論理端末の閉塞を通知するメッセージログ(KFCA14004-I)を出力します。
  6. CERREVT(メッセージ送信中の回線回復不可能障害)を起動します。
  7. 回線の切断を通知するメッセージログ(KFCA14411-I)を出力します。
  8. 回線をクローズします。
  9. 回線のクローズを通知するメッセージログ(KFCA14504-I)を出力します。
障害の要因を取り除いたあと,運用コマンド(mcftactle)を入力して,論理端末の閉塞を解除します。
回線接続維持中障害(回線回復不可能)
  1. コネクションの障害を通知するメッセージログ(KFCA14500-W)を出力します。
  2. 論理端末の閉塞を通知するメッセージログ(KFCA14004-I)を出力します。
  3. CERREVT(回線維持中の回線回復不可能障害)を起動します。
  4. 回線の切断を通知するメッセージログ(KFCA14411-I)を出力します。
  5. 回線をクローズします。
  6. 回線のクローズを通知するメッセージログ(KFCA14504-I)を出力します。
障害の要因を取り除いたあと,運用コマンド(mcftactle)を入力して,論理端末の閉塞を解除します。
メッセージ受信時障害(回線回復不可能)
  1. コネクションの障害を通知するメッセージログ(KFCA14500-W)を出力します。
  2. 受信テキストの破棄を通知するメッセージログ(KFCA14401-W)を出力します。
  3. 論理端末の閉塞を通知するメッセージログ(KFCA14004-I)を出力します。
  4. CERREVT(メッセージ受信中の回線回復不可能障害)を起動します。
  5. 回線の切断を通知するメッセージログ(KFCA14411-I)を出力します。
  6. 回線をクローズします。
  7. 回線のクローズを通知するメッセージログ(KFCA14504-I)を出力します。
障害の要因を取り除いたあと,運用コマンド(mcftactcn)を入力して,再びコネクションを確立します。
メッセージ送信時のHSC手順エラー
  1. コネクションの障害を通知するメッセージログ(KFCA14500-W)を出力します。
  2. メッセージの送信中断を通知するメッセージログ(KFCA10608-W)を出力します。
  3. 送信メッセージを出力キューから取り出す前の状態に戻します。
  4. SERREVTを起動します(send関数で設定した場合)。
  5. 論理端末の閉塞を通知するメッセージログ(KFCA14004-I)を出力します。
  6. CERREVT(メッセージ送信中のHSC手順エラー)を起動します。
  7. DLE・EOTを送信します。
  8. 回線の切断を通知するメッセージログ(KFCA14411-I)を出力します。
障害の要因を取り除いたあと,運用コマンド(mcftactle)を入力して,論理端末の閉塞を解除します。
メッセージ受信時のHSC手順エラー
  1. コネクションの障害を通知するメッセージログ(KFCA14500-W)を出力します。
  2. 受信メッセージの破棄を通知するメッセージログ(KFCA14401-W)を出力します。
  3. CERREVT(メッセージ受信時のHSC手順エラー)を起動します。
  4. 論理端末の閉塞を通知するメッセージログ(KFCA14004-I)を出力します。
  5. DLE・EOTを送信します。
  6. 回線の切断を通知するメッセージログ(KFCA14411-I)を出力します。
障害の要因を取り除いたあと,運用コマンド(mcftactle)を入力して,論理端末の閉塞を解除します。
回線接続維持中のHSC手順エラー
  1. コネクションの障害を通知するメッセージログ(KFCA14500-W)を出力します。
  2. 論理端末の閉塞を通知するメッセージログ(KFCA14004-I)を出力します。
  3. CERREVT(HSC手順エラー)を起動します。
  4. DLE・EOTを送信します。
  5. 回線の切断を通知するメッセージログ(KFCA14411-I)を出力します。
障害の要因を取り除いたあと,運用コマンド(mcftactle)を入力して,論理端末の閉塞を解除します。
回線接続処理中HSC手順エラー
  1. コネクションの障害を通知するメッセージログ(KFCA14500-W)を出力します。
  2. DLE・EOTを送信します。
ありません。
発信失敗
  1. コネクションの障害を通知するメッセージログ(KFCA14500-W)を出力します。
  2. 発信処理を繰り返します。
    発信の再試行をすることを指定している場合,リトライオーバーまたは発信リトライの定義がないときは,次の処理をします。
  3. 発信の失敗を通知するメッセージログ(KFCA14432-W)を出力します。
  4. 論理端末の閉塞を通知するメッセージログ(KFCA14004-I)を出力します。
  5. CERREVT(発信失敗)を起動します。
    再試行間隔時間を経過しても回線に空きがない場合,すぐに再試行できないときがあります。
障害の要因を取り除いたあと,運用コマンド(mcftactle)を入力して,論理端末の閉塞を解除します。
メッセージ受信時の受信バッファオーバフロー
  1. 受信メッセージの破棄を通知するメッセージログ(KFCA14401-W)を出力します。
  2. 回線の切断を通知するメッセージログ(KFCA14411-I)を出力します。
  3. 論理端末の閉塞を通知するメッセージログ(KFCA14004-I)を出力します。
  4. 全回線をクローズします。
  5. 回線のクローズを通知するメッセージログ(KFCA14504-I)を出力します。
  6. コネクションの解放を通知するメッセージログ(KFCA14001-I)を出力します。
  7. コネクションの閉塞を通知するメッセージログ(KFCA14002-E)を出力します。
  8. CERREVT(受信バッファオーバフロー)を起動します(メッセージ受信時)。
構成定義を見直してください。
着信時に該当するターミナルIDがない場合
  1. ターミナルID未定義を通知するメッセージログ(KFCA14421-W)を出力します。
  2. DLE・EOTを送信します。
構成定義を見直してください。
発信時の相手システム接続拒否
  1. 相手システム接続拒否を通知するメッセージログ(KFCA14409-W)を出力します。
  2. メッセージの送信中断を通知するメッセージログ(KFCA10608-W)を出力します。
  3. 送信メッセージを出力キューから取り出す前の状態に戻します。
  4. SERREVTを起動します(send関数で設定した場合)。
  5. 論理端末の閉塞を通知するメッセージログ(KFCA14004-I)を出力します。
  6. CERREVT(発信時の接続拒否)を起動します。
障害の要因を取り除いたあと,運用コマンド(mcftactle)を入力して,論理端末の閉塞を解除します。

(2) HSC2手順(非同期モード)プロトコル障害

表10-2 HSC2手順(非同期モード)プロトコル障害発生時の処理

障害の内容TP1/NET/HSCの処理ユーザの処理
メッセージ送信時のDLE・EOT受信
  1. メッセージ送受信中のDLE・EOT受信を通知するメッセージログ(KFCA14412-W)を出力します。
  2. メッセージの送信中断を通知するメッセージログ(KFCA10608-W)を出力します。
  3. 送信メッセージを出力キューから取り出す前の状態に戻します。
  4. SERREVTを起動します(send関数で設定した場合)。
  5. 論理端末の閉塞を通知するメッセージログ(KFCA14004-I)を出力します。
  6. CERREVT(メッセージ送受信時のDLE・EOT受信)を起動します。
  7. 回線の切断を通知するメッセージログ(KFCA14411-I)を出力します。
障害の要因を取り除いたあと,運用コマンド(mcftactle)を入力して,論理端末の閉塞を解除し,発信要求からします。
メッセージ受信中(ETBブロック受信後)のDLE・EOT受信
  1. メッセージ送受信中のDLE・EOT受信を通知するメッセージログ(KFCA14412-W)を出力します。
  2. 受信メッセージの破棄を通知するメッセージログ(KFCA14401-W)を出力します。
  3. 論理端末の閉塞を通知するメッセージログ(KFCA14004-I)を出力します。
  4. CERREVT(メッセージ受信中のDLE・EOT受信)を起動します。
  5. 回線の切断を通知するメッセージログ(KFCA14411-I)を出力します。
障害の要因を取り除いたあと,運用コマンド(mcftactle)を入力して,論理端末の閉塞を解除し,発信要求からします。
メッセージ送信中のEOT受信
  1. メッセージ送受信中のEOT受信を通知するメッセージログ(KFCA14422-W)を出力します。
  2. メッセージの送信中断を通知するメッセージログ(KFCA10608-W)を出力します。
  3. 送信メッセージを出力キューから取り出す前の状態に戻します。
  4. SERREVTを起動します(send関数で設定した場合)。
  5. 論理端末の閉塞を通知するメッセージログ(KFCA14004-I)を出力します。
  6. CERREVT(メッセージ送信中のEOT受信)を起動します。
  7. DLE・EOTを送信します。
  8. 回線の切断を通知するメッセージログ(KFCA14411-I)を出力します。
障害の要因を取り除いたあと,運用コマンド(mcftactle)を入力して,論理端末の閉塞を解除し,発信要求からします。
メッセージ受信中(ETBブロック受信後)のEOT受信
  1. メッセージ送受信中のEOT受信を通知するメッセージログ(KFCA14422-W)を出力します。
  2. 受信メッセージの破棄を通知するメッセージログ(KFCA14401-W)を出力します。
  3. 論理端末の閉塞を通知するメッセージログ(KFCA14004-I)を出力します。
  4. CERREVT(メッセージ受信中のEOT受信)を起動します。
  5. DLE・EOTを送信します。
  6. 回線の切断を通知するメッセージログ(KFCA14411-I)を出力します。
障害の要因を取り除いたあと,運用コマンド(mcftactle)を入力して,論理端末の閉塞を解除します。
ETXブロック送受信後のDLE・EOT受信
  1. DLE・EOT受信を通知するメッセージログ(KFCA14432-W)を出力します。
  2. 回線の切断を通知するメッセージログ(KFCA14411-I)を出力します。
ありません。
回線接続時の受信バッファ不足
  1. ローカルメモリ不足を通知するメッセージログ(KFCA10618-E)を出力します。
  2. グループバッファ取得失敗を通知するメッセージログ(KFCA14005-E)を出力します。
  3. 全回線をクローズします。
  4. 論理端末の閉塞を通知するメッセージログ(KFCA14004-I)を出力します。
  5. コネクションの解放を通知するメッセージログ(KFCA14001-I)を出力します。
  6. コネクションの閉塞を通知するメッセージログ(KFCA14002-E)を出力します。
  7. CERREVT(受信バッファ不足)を起動します。
構成定義を見直してください。
メッセージ受信時の受信バッファ不足
  1. ローカルメモリ不足を通知するメッセージログ(KFCA10618-E)を出力します。
  2. グループバッファ取得失敗を通知するメッセージログ(KFCA14005-E)を出力します。
  3. 受信メッセージの破棄を通知するメッセージログ(KFCA14401-W)を出力します。
  4. 回線の切断を通知するメッセージログ(KFCA14411-I)を出力します。
  5. 論理端末の閉塞を通知するメッセージログ(KFCA14004-I)を出力します。
  6. 全回線をクローズします。
  7. 回線のクローズ(全回線数分)を通知するメッセージログ(KFCA14504-I)を出力します。
  8. コネクションの解放を通知するメッセージログ(KFCA14001-I)を出力します。
  9. コネクションの閉塞を通知するメッセージログ(KFCA14002-E)を出力します。
  10. CERREVT(受信バッファ不足)を起動します。
構成定義を見直してください。
送信テキスト形態不正
  1. 送信テキスト形態不正を通知するメッセージログ(KFCA14400-W)を出力します。
  2. 送信メッセージの破棄を通知するメッセージログ(KFCA10607-W)を出力します。
  3. 送信メッセージを出力キューから消去します。
  4. SERREVTを起動します(send関数で設定した場合)。
  5. 論理端末の閉塞を通知するメッセージログ(KFCA14004-I)を出力します。
  6. CERREVT(送信テキスト形態不正)を起動します。
  7. DLE・EOTを送信します。
  8. 回線の切断を通知するメッセージログ(KFCA14411-I)を出力します(回線切断中の場合)。
UAPを見直してください。
送信最大セグメント長オーバー
  1. 送信最大セグメント長オーバーを通知するメッセージログ(KFCA14418-W)を出力します。
  2. 送信メッセージの破棄を通知するメッセージログ(KFCA10607-W)を出力します。
  3. 送信メッセージを出力キューから消去します。
  4. SERREVTを起動します(send関数で設定した場合)。
  5. 論理端末の閉塞を通知するメッセージログ(KFCA14004-I)を出力します。
  6. CERREVT(送信最大セグメント長オーバー)を起動します。
  7. DLE・EOTを送信します。
  8. 回線の切断を通知するメッセージログ(KFCA14411-I)を出力します(回線切断中の場合)。
UAPを見直してください。
自システムからの回線接続処理中の論理端末に着信回線接続処理中の回線にDLE・EOTを送信します。ありません。
回線接続完了後の論理端末に着信
  1. 使用中の論理端末に着信を通知するメッセージログ(KFCA14421-W)を出力します。
  2. 着信した回線にDLE・EOTを送信します。
ありません。
論理端末明示閉塞中の着信DLE・EOTを送信します。障害の要因を取り除いたあと,運用コマンド(mcftactle)を入力して,論理端末の閉塞を解除します。
メッセージ送信時の運用コマンド(mcftdctle)による論理端末明示閉塞
  1. メッセージの送信中断を通知するメッセージログ(KFCA10608-W)を出力します。
  2. 送信メッセージを出力キューから取り出す前の状態に戻します。
  3. SERREVTを起動します(send関数で設定した場合)。
  4. 論理端末の閉塞を通知するメッセージログ(KFCA14004-I)を出力します。
  5. CERREVT(メッセージ送信中の運用コマンド(mcftdctle)の入力)を起動します。
  6. DLE・EOTを送信します。
  7. 回線の切断を通知するメッセージログ(KFCA14411-I)を出力します。
ありません。
メッセージ受信時または回線維持中の運用コマンド(mcftdctle)による論理端末明示閉塞
  1. 論理端末の閉塞を通知するメッセージログ(KFCA14004-I)を出力します。
  2. 受信メッセージの破棄を通知するメッセージログ(KFCA14401-W)を出力します(メッセージ受信時)。
  3. CERREVT(運用コマンド(mcftdctle)による論理端末明示閉塞)を起動します。
  4. DLE・EOTを送信します。
  5. 回線の切断を通知するメッセージログ(KFCA14411-I)を出力します。
ありません。
相手ダイヤル番号未定義
  1. 相手ダイヤル番号未定義を通知するメッセージログ(KFCA14433-W)を出力します。
  2. 送信メッセージの破棄を通知するメッセージログ(KFCA10607-W)を出力します。
  3. SERREVTを起動します(send関数で設定した場合)。
  4. 論理端末の閉塞を通知するメッセージログ(KFCA14004-I)を出力します。
  5. CERREVT(相手ダイヤル番号未定義)を起動します。
構成定義を見直してください。

(3) 受信スケジュール関係(入力キュー,入力メッセージ編集UOC)の障害

入力キュー障害時の障害処理については,「10.5 入力キュー障害」を参照してください。

表10-3 受信スケジュール関係の障害発生時の処理(HSC2手順(非同期モード))

障害の内容TP1/NET/HSCの処理ユーザの処理
アプリケーション名未定義
  1. ERREVT1を起動します。
  2. アプリケーション名未定義を通知するメッセージログ(KFCA10604-E)を出力します。
アプリケーション定義を見直してください。
アプリケーション名形式不正
  1. ERREVT1を起動します。
  2. アプリケーション名の形式不正を通知するメッセージログ(KFCA10610-E)を出力します。
UOCを見直してください。
システムアプリケーション名未定義
  • ERREVTn
  • SxxxEVT
  • CxxxEVT
メッセージ,およびMCFイベントを破棄します。ありません。
  • MHPサービス,サービスグループ閉塞
  • 入力キュー書き込み障害
  1. ERREVT2を起動します。
  2. 入力キュー障害を通知するメッセージログ(KFCA10604-E)を出力します。
  3. 論理端末の閉塞を通知するメッセージログ(KFCA14004-I)を出力します。
  4. DLE・EOTを送信します。
  5. 回線の切断を通知するメッセージログ(KFCA14411-I)を出力します。
ありません。
メッセージ受信時の入力メッセージ編集UOCエラーリターン
  1. UOCエラーリターンを通知するメッセージログ(KFCA10611-E)を出力します。
  2. 論理端末の閉塞を通知するメッセージログ(KFCA14004-I)を出力します。
  3. CERREVT(UOC障害)を起動します。
  4. DLE・EOTを送信します。
  5. 回線の切断を通知するメッセージログ(KFCA14411-I)を出力します。
ありません。
メッセージ受信時の入力メッセージ編集UOCパラメタ不正
  1. UOCパラメタ不正を通知するメッセージログ(KFCA10620-E)を出力します。
  2. 論理端末の閉塞を通知するメッセージログ(KFCA14004-I)を出力します。
  3. CERREVT(UOC障害)を起動します。
  4. DLE・EOTを送信します。
  5. 回線の切断を通知するメッセージログ(KFCA14411-I)を出力します。
UOCを見直してください。
論理端末名称決定UOCエラーリターン
  1. 論理端末名称決定UOCエラーリターンを通知するメッセージログ(KFCA14504-I)を出力します。
  2. DLE・EOTを送信します。
  3. 回線の切断を通知するメッセージログ(KFCA14411-I)を出力します。
論理端末名称決定UOCがエラーリターンした理由を調査してください。
論理端末名称決定UOCでリターンした論理端末名称未定義
  1. 論理端末名称未定義を通知するメッセージログ(KFCA14429-E)を出力します。
  2. DLE・EOTを送信します。
  3. 回線の切断を通知するメッセージログ(KFCA14411-I)を出力します。
UOCを見直してください。
論理端末名称決定UOCでリターンした論理端末名称形式不正
  1. 論理端末名称形式不正を通知するメッセージログ(KFCA14431-E)を出力します。
  2. DLE・EOTを送信します。
  3. 回線の切断を通知するメッセージログ(KFCA14411-I)を出力します。
UOCを見直してください。
論理端末名称決定UOCで決定した論理端末名称が使用中
  1. 論理端末使用中を通知するメッセージログ(KFCA14431-E)を出力します。
  2. DLE・EOTを送信します。
ありません。

(4) 送信スケジュール関係(出力キュー,出力メッセージ編集UOC)の障害

出力キュー障害時の障害処理については,「10.6 出力キュー障害」を参照してください。

表10-4 送信スケジュール関係の障害発生時の処理(HSC2手順(非同期モード))

障害の内容TP1/NET/HSCの処理ユーザの処理
メッセージ送信時の出力キュー読み込み障害
  1. 出力キュー障害を通知するメッセージログ(KFCA10605-E)を出力します。
  2. 送信メッセージの破棄を通知するメッセージログ(KFCA10607-W)を出力します。
  3. メッセージを出力キューから消去します。
  4. SERREVTを起動します(send関数で設定した場合)。
  5. 論理端末の閉塞を通知するメッセージログ(KFCA14004-I)を出力します。
  6. CERREVT(出力キュー読み込み障害)を起動します。
  7. DLE・EOTを送信します。
  8. 回線の切断を通知するメッセージログ(KFCA14411-I)を出力します。
ありません。
出力キュー消去障害
  1. 出力キュー障害を通知するメッセージログ(KFCA10617-E)を出力します。
  2. 処理を続行します。
ありません。
メッセージ送信時の送信バッファオーバフロー
  1. 出力キュー障害を通知するメッセージログ(KFCA10605-E)を出力します。
  2. 送信メッセージの破棄を通知するメッセージログ(KFCA10607-W)を出力します。
  3. メッセージを出力キューから消去します。
  4. SERREVTを起動します(send関数で設定した場合)。
  5. 論理端末の閉塞を通知するメッセージログ(KFCA14004-I)を出力します。
  6. CERREVT(受信バッファオーバフロー)を起動します。
  7. DLE・EOTを送信します。
  8. 回線の切断を通知するメッセージログ(KFCA14411-I)を出力します。
ありません。
メッセージ送信時の送信バッファ不足
  1. ローカルメモリ不足を通知するメッセージログ(KFCA10618-E)を出力します。
  2. 出力キュー障害を通知するメッセージログ(KFCA10605-E)を出力します。
  3. メッセージ送信中断を通知するメッセージログ(KFCA10608-W)を出力します。
  4. 送信メッセージを出力キューから取り出す前の状態に戻します。
  5. SERREVTを起動します(send関数で設定した場合)。
  6. 論理端末の閉塞を通知するメッセージログ(KFCA14004-I)を出力します。
  7. CERREVT(受信バッファ不足)を起動します。
  8. DLE・EOTを送信します。
  9. 回線の切断を通知するメッセージログ(KFCA14411-I)を出力します。
構成定義を見直してください。
メッセージ送信時の出力メッセージ編集UOCパラメタ不正
  1. UOCパラメタ不正を通知するメッセージログ(KFCA10620-E)を出力します。
  2. 送信メッセージの破棄を通知するメッセージログ(KFCA10607-W)を出力します。
  3. メッセージを出力キューから消去します。
  4. SERREVTを起動します(send関数で設定した場合)。
  5. 論理端末の閉塞を通知するメッセージログ(KFCA14004-I)を出力します。
  6. CERREVT(論理端末障害)を起動します。
  7. DLE・EOTを送信します。
  8. 回線の切断を通知するメッセージログ(KFCA14411-I)を出力します。
UOCを見直してください。
メッセージ送信時の出力メッセージ編集UOCエラーリターン
  1. UOCエラーリターンを通知するメッセージログ(KFCA10611-E)を出力します。
  2. 送信メッセージの破棄を通知するメッセージログ(KFCA10607-W)を出力します。
  3. メッセージを出力キューから消去します。
  4. SERREVTを起動します(send関数で設定した場合)。
  5. 論理端末の閉塞を通知するメッセージログ(KFCA14004-I)を出力します。
  6. CERREVT(UOC障害)を起動します。
  7. DLE・EOTを送信します。
  8. 回線の切断を通知するメッセージログ(KFCA14411-I)を出力します。
UOCを見直してください。

(5) UAP障害

表10-5 UAP障害発生時の処理(HSC2手順(非同期モード))

障害の内容TP1/NET/HSCの処理ユーザの処理
セグメント受信前のUAP異常終了ERREVT2を起動します。相手システムにUAPの異常終了を通知(send)してください。
セグメント受信後のUAP異常終了ERREVT3を起動します。相手システムにUAPの異常終了を通知(send)してください。

(6) MCFの障害

表10-6 MCFの障害発生時の処理(HSC2手順(非同期モード))

障害の内容TP1/NET/HSCの処理ユーザの処理
  • 内部論理矛盾
  • 他PPとのインタフェースエラー
  1. 障害情報の取得を通知するメッセージログ(KFCA10189-E)を出力します。
  2. 全回線をクローズします。
  3. 論理端末の閉塞を通知するメッセージログ(KFCA14004-I)を出力します。
  4. コネクションの解放を通知するメッセージログ(KFCA14001-I)を出力します。
  5. コネクションの閉塞を通知するメッセージログ(KFCA14002-E)を出力します。
  6. CERREVT(内部論理矛盾)を起動します。
ありません。