論理端末は,コネクションとUAPの間に位置し,メッセージの送受信をする論理的なインタフェース概念です。UAPでは,メッセージ受信時には入力元論理端末として,メッセージ送信時には出力先論理端末として論理端末を考慮して値を設定します。非同期モードの場合,相手システムと1対1で対応します。同期モードの場合,回線接続時,UAPは仕掛り中の論理端末と結び付き,その後,仕掛りが終了するまで同期送受信の通信接点として,その論理端末と結び付きます。
論理端末の状態を次に示します。
論理端末の閉塞方法には,次に示す方法があります。
コネクションの解放または切断と同時に,自動的に論理端末を閉塞します。
ユーザが,運用コマンド(mcftdctle)を入力して論理端末を明示的に閉塞します。
論理端末レベルの障害(障害通知イベントのCERREVT)が発生したとき,障害が発生した論理端末を暗黙的に閉塞します。
論理端末の閉塞解除方法には,次に示す方法があります。
コネクションの確立と同時に,自動的に論理端末の閉塞解除をする方法です。
MCF通信構成定義(mcftalccn -l)でautoを指定しておくと,コネクションの確立と同時に論理端末を自動的に閉塞解除します。この時点から,相手システムとの回線を接続できるようになります。ただし,運用コマンド(mcftdctle)で論理端末を閉塞している場合,自動的に閉塞解除はしません。
運用コマンド(mcftactle)を入力して論理端末の閉塞解除をする方法です。
MCF通信構成定義(mcftalccn -l)でmanualを指定した場合,コネクションが確立しても論理端末の閉塞解除はされません。この時点では,同期モードの回線接続要求のメッセージと非同期モードの送信メッセージ(send)は出力キューに保留され,同期モードで送信するメッセージ(sendsync)は論理端末で拒否されます。その場合,運用コマンド(mcftactle)を入力して論理端末の閉塞解除をします。