3.1.3 コネクションと論理端末の関係

<この項の構成>
(1) 非同期モードの場合
(2) 同期モードの場合

(1) 非同期モードの場合

TP1/NET/HSCを使用してメッセージの送受信をする場合,ユーザはコネクションと論理端末を対応付けて定義する必要があります。

コネクションは,メッセージの送受信をするための論理的な通信路です。通信管理との接点であり,公衆回線網に加入している複数の回線を1グループとしてまとめるための通信点です。コネクションは,MCF通信構成定義(mcftalccn)で指定します。HSC2手順では,システムに複数のコネクションを指定できます。

論理端末(LE)は,UAPがメッセージの送受信をするための窓口です。論理端末は,MCF通信構成定義(mcftalcle)で指定します。HSC2手順では,一つのコネクションに対し,論理端末を複数指定できます。論理端末は相手システムの論理端末と1対1に対応します。自システムの論理端末と相手システムの論理端末は,送受信データが発生した時点で接続されます。接続に使用する回線は,コネクションでグループ化されている中から動的に選択されます。

コネクションと論理端末の関係を次の図に示します。

図3-7 コネクションと論理端末の関係(HSC2手順(非同期モード))

[図データ]

(2) 同期モードの場合

TP1/NET/HSCを使用してメッセージの送受信をする場合,ユーザはコネクションと論理端末を対応付けて定義する必要があります。

コネクションは,メッセージの送受信をするための通信管理との論理的な通信路です。公衆回線網の回線と1対1に対応します。コネクションは,MCF通信構成定義(mcftalccn)で指定します。HSC2手順では,システムに複数のコネクションを指定できます。

論理端末(LE)は,UAPがメッセージの送受信をするための窓口です。論理端末は,MCF通信構成定義(mcftalcle)で指定します。HSC2手順では,一つのコネクションに対し,論理端末を複数指定できます。ただし,相手システムと回線がつながったとき,コネクションと論理端末は1対1で結び付き,回線が切断されるまで,ほかの論理端末とは結び付きません。

コネクションと論理端末の関係を次の図に示します。

図3-8 コネクションと論理端末の関係(HSC2手順(同期モード))

[図データ]