TP1/NET/HSCの定義の概要

TP1/NET/HSCのシステム定義は,OpenTP1のネットワークコミュニケーション定義の中で定義します。また,自システムの通信管理プログラムとシステム定義内容を関連づける必要があります。

OpenTP1のネットワークコミュニケーション定義の中での定義

OpenTP1のネットワークコミュニケーション定義のうち,TP1/NET/HSCに固有の定義について説明します。

使用する定義ファイル

MCFおよびTP1/NET/HSCを起動するには,定義ファイルに環境情報を設定する必要があります。MCFで使用する定義ファイルを次の表に示します。

表6-1 MCFで使用する定義ファイル

定義の種類定義のソースファイル定義の内容
MCFマネジャ定義MCFマネジャ定義ソースファイルMCF全体の実行環境
MCF通信構成定義共通定義ソースファイルプロトコルごとの実行環境
プロトコル固有定義ソースファイル
発信用相手ターミナルIDリストファイル通信相手のターミナルID(HSC2手順(同期モード)の場合)
着信用相手ターミナルIDリストファイル
回線リストファイル通信に使用する回線(HSC2手順(非同期モード)の場合)
MCFアプリケーション定義MCFアプリケーション定義ソースファイルアプリケーションの属性

定義のソースファイルは,定義コマンド,オプション,およびオペランドを指定して作成します。それらの中には,プロトコルで共通のものと,プロトコルに固有のものがあります。表6-1の定義の中で,TP1/NET/HSCに固有の定義があるものを次に示します。

この章では,TP1/NET/HSCに固有の定義コマンド,オプション,およびオペランドについて,HSC1手順,HSC2手順(非同期モード)およびHSC2手順(同期モード)の場合に分けて説明します。プロトコル共通の定義については,マニュアル「OpenTP1 システム定義」を参照してください。ただし,mcftbuf(バッファグループ定義)のlength,countオペランドの指定値については,次に示す個所に記載してあります。

【HSC1手順の場合】
「mcftalccn(コネクション定義の開始)-HSC1手順」の注意事項
【HSC2手順(非同期モード)の場合】
「mcftalccn(コネクション定義の開始)-HSC2手順(非同期モード)」の注意事項
【HSC2手順(同期モード)の場合】
「mcftalccn(コネクション定義の開始)-HSC2手順(同期モード)」の注意事項

TP1/NET/HSCの組み込み時に必要なファイル

次に示すファイルは,TP1/NET/HSCをOpenTP1システムに組み込むときに必要なファイルです。

この章では,システムサービス情報定義ファイルとシステムサービス共通情報定義ファイルの記述内容,およびMCF定義オブジェクトファイルを生成するユティリティの起動コマンドについて説明します。TP1/NET/HSCを組み込む方法については,「8. 組み込み方法」を参照してください。

通信定義の内容の関連づけ

相手システムと通信するためには,TP1/NET/HSCのシステム定義内容を自システムの通信管理プログラムと関連づける必要があります。

この章では,自システムの通信管理プログラム(XNF/AS)と関連づける内容を示します。