HSC2手順(同期モード)の場合のTP1/NET/HSC運用中の障害と対応処理について,障害の種類ごとに示します。
コネクション障害時のTP1/NET/HSCの障害処理については,「11.2 コネクション障害」を参照してください。
表11-1 通信障害発生時の処理(HSC2手順(同期モード))
障害の内容 | TP1/NET/HSCの処理 | ユーザの処理 |
---|---|---|
コネクション確立時障害(回復不可能) |
| 障害の要因を取り除いたあと,運用コマンド(mcftactcn)を入力して,再びコネクションを確立します。 |
発信,着信要求時障害(回復不可能) |
| 障害の要因を取り除いたあと,運用コマンド(mcftactcn)を入力して,再びコネクションを確立します。 |
メッセージ送受信時障害(回線回復不可能) |
| 障害の要因を取り除いたあと,運用コマンド(mcftactcn)を入力して,論理端末の閉塞を解除します。 |
発信要求時のHSC手順エラー |
| 障害の要因を取り除いたあと,運用コマンド(mcftactle)を入力して,論理端末の閉塞を解除し,発信要求をします。または,着信待ちとします。 |
着信要求時のHSC手順エラー |
| 障害の要因を取り除いたあと,運用コマンド(mcftactle)を入力して,論理端末の閉塞を解除し,発信要求をします。または,着信待ちとします。 |
メッセージ送受信時HSC手順エラー |
| 障害の要因を取り除いたあと,運用コマンド(mcftactle)を入力して,論理端末の閉塞を解除し,発信要求をします。または,着信待ちとします。 |
発信失敗 |
| 一定時間経過後,運用コマンド(mcftactle)を入力して,論理端末の閉塞を解除し,発信要求をします。または,着信待ちとします。 |
発信要求時の受信バッファオーバフロー |
| ありません。 |
着信要求時の受信バッファオーバフロー |
| ありません。 |
メッセージ受信時の受信バッファオーバフロー |
| 構成定義を見直してください。 |
表11-2 HSC2手順(同期モード)プロトコル障害発生時の処理
障害の内容 | TP1/NET/HSCの処理 | ユーザの処理 |
---|---|---|
発信要求時に該当する相手ターミナルIDがない場合 |
| 発信用相手ターミナルIDリスト,またはUAPを見直してください。 |
着信要求時に該当する相手ターミナルIDがない場合 | 相手ターミナルIDなし(着信要求時)を通知するメッセージログ(KFCA14404-W)を出力します。 | 着信用相手ターミナルIDリストを見直してください。 |
発信要求時の相手ターミナルIDチェック不正 |
| 発信用相手ターミナルIDリストを見直してください。 |
発信要求時の接続拒否 |
| 障害の要因を取り除いたあと,運用コマンド(mcftactle)を入力して,論理端末の閉塞を解除し,発信要求をします。または,着信待ちとします。 |
発信要求時のID・ENQ受信 |
| 障害の要因を取り除いたあと,運用コマンド(mcftactle)を入力して,論理端末の閉塞を解除し,発信要求をします。または,着信待ちとします。 |
メッセージ送信時のDLE・EOT受信 |
| 障害の要因を取り除いたあと,運用コマンド(mcftactle)を入力して,論理端末の閉塞を解除し,発信要求をします。または,着信待ちとします。 |
発信,着信時の受信バッファ不足 |
| 構成定義を見直してください。 |
メッセージ受信時の受信バッファ不足 |
| 構成定義を見直してください。 |
着信要求時の論理端末未定義 |
| UAPを見直してください。 |
発信要求時の送信テキスト形態不正 |
| UAPを見直してください。 |
メッセージ送信時の送信テキスト形態不正 |
| UAPを見直してください。 |
送信最大セグメント長オーバー |
| UAPを見直してください。 |
発信要求時のダイヤル番号長不正 |
| UAPを見直してください。 |
分岐種別不正 |
| UAPを見直してください。 |
シーケンス不正 |
| UAPを見直してください。 |
発信要求時の運用コマンド(mcftdctle)による論理端末明示閉塞 |
| ありません。 |
メッセージ送受信時の運用コマンド(mcftdctle)による論理端末明示閉塞 |
| ありません。 |
発信,着信用相手ターミナルIDリスト読み込み障害 |
| 構成定義を見直してください。 |
表11-3 受信スケジュール関係の障害発生時の処理(HSC2手順(同期モード))
障害の内容 | TP1/NET/HSCの処理 | ユーザの処理 |
---|---|---|
アプリケーション名未定義 |
| アプリケーション定義を見直してください。 |
アプリケーション名形式不正 |
| UOCを見直してください。 |
MCFイベントの名称未定義
| メッセージ,およびMCFイベントを破棄します。 | ありません。 |
|
| ありません。 |
回線接続時の入力メッセージ編集UOCエラーリターン |
| ありません。 |
メッセージ受信時の入力メッセージ編集UOCラーリターン |
| ありません。 |
回線接続時の入力メッセージ編集UOCパラメタ不正 |
| UOCを見直してください。 |
メッセージ受信時の入力メッセージ編集UOCパラメタ不正 |
| UOCを見直してください。 |
表11-4 送信スケジュール関係の障害発生時の処理(HSC2手順(同期モード))
障害の内容 | TP1/NET/HSCの処理 | ユーザの処理 |
---|---|---|
発信要求時の出力キュー読み込み障害 |
| ありません。 |
メッセージ送信時の出力キュー読み込み障害 |
| ありません。 |
出力キュー消し込み障害 |
| ありません。 |
発信要求時の送信バッファオーバフロー |
| バッファグループ定義またはUAPを見直してください。 |
メッセージ送信時の送信バッファオーバフロー |
| バッファグループ定義またはUAPを見直してください。 |
発信要求時の送信バッファ不足 |
|
|
メッセージ送信時の送信バッファ不足 |
|
|
発信要求時の出力メッセージ編集UOCパラメタ不正 |
| UOCを見直してください。 |
メッセージ送信時の出力メッセージ編集UOCパラメタ不正 |
| UOCを見直してください。 |
発信要求時の出力メッセージ編集UOCエラーリターン |
| ありません。 |
メッセージ送信時の出力メッセージ編集UOCエラーリターン |
| ありません。 |
表11-5 UAP障害発生時の処理(HSC2手順(同期モード))
障害の内容 | TP1/NET/HSCの処理 | ユーザの処理 |
---|---|---|
回線接続通知前のUAP異常終了 | ERREVT2を起動します。 | UAPを見直してください。 |
回線接続通知後のUAP異常終了 |
| UAPを見直してください。 |
メッセージ送受信時のUAP異常終了 |
| UAPを見直したあと,運用コマンド(mcftdctle)を入力してください。 |
表11-6 PRC障害,sendsync関数・recvsync関数のリターン障害時の処理(HSC2手順(同期モード))
障害の内容 | TP1/NET/HSCの処理 | ユーザの処理 |
---|---|---|
同期要求完了障害 |
| ありません。 |
表11-7 MCFの障害発生時の処理(HSC2手順(同期モード))
障害の内容 | TP1/NET/HSCの処理 | ユーザの処理 |
---|---|---|
|
| ありません。 |