HSC2手順(非同期モード)の場合だけ使用できます。
論理端末名称決定UOCは,IDを交換しない場合,着信による回線接続後,相手システムとのメッセージ送受信に使用する論理端末を決定します。
論理端末名称決定UOCは,相手システムとの接続が完了してから最初の論理メッセージを受信した時点,かつ入力メッセージの編集UOCで呼び出す前に起動されます。ただし,MCFイベント発生時とUAPからのアプリケーションプログラム起動時には,UOCは起動しません。
論理端末名称決定UOCで論理端末名称を決定する場合の形式は,UOCがリターン情報として返す論理端末名称格納領域の先頭から,'¥0'の手前までの1~8バイトの識別子です。先頭から9バイト目までに'¥0'がないときは,入力論理端末名称形式不正とします。また,識別子と'¥0'の間に空白がある場合は,空白を'¥0'に置き換えます。
TP1/NET/HSCは,UOCからのリターンが次に示す場合,相手システムに対してDLE・EOTを送信して回線を切断します。
MCFメイン関数で呼び出すスタート関数(dc_mcf_svstart)に,作成したUOCの関数アドレスを指定します。論理端末名称決定UOCの関数アドレスは任意に決められます。UOCのオブジェクトファイルは,MCFメイン関数をコンパイル・リンケージすれば,TP1/NET/HSCの実行形式ファイルに結合されて実行できる状態になります。MCFメイン関数の詳細については,「8.2 MCFメイン関数の作成」を参照してください。
論理端末名称決定UOCでは,相手システムからのメッセージを受信すると,自システム内の未使用の論理端末を検索し,使用する論理端末を決定します。このような処理をするUOCのコーディング例を,「付録E 論理端末名称決定UOCのコーディング例」に示します。