dc_mcf_recvsync - 同期型のメッセージの受信(C言語)
形式
ANSI C,C++の形式
#include <dcmcf.h>
int dc_mcf_recvsync(DCLONG action, DCLONG commform, char *termnam,
char *resv01, char *recvdata,
DCLONG *rdataleng, DCLONG inbufleng,
DCLONG *time, DCLONG watchtime)
K&R版Cの形式
#include <dcmcf.h>
int dc_mcf_recvsync(action, commform, termnam, resv01,
recvdata, rdataleng, inbufleng,
time, watchtime)
DCLONG action;
DCLONG commform;
char *termnam;
char *resv01;
char *recvdata;
DCLONG *rdataleng;
DCLONG inbufleng;
DCLONG *time;
DCLONG watchtime;
機能
TP1/NET/HSCでは,HSC2手順(同期モード)のメッセージの受信に使用します。
相手システムから届いた同期型の受信メッセージのうち,一つのセグメントを受信します。セグメントの数だけdc_mcf_recvsync関数を呼び出すと,一つの論理メッセージを受信できます。
セグメントを受信する領域の形式を次に示します。Lは,バッファ形式1の場合は8バイト,バッファ形式2の場合は4バイトです。
UAPで値を設定する引数
●action
メッセージの先頭セグメントを受信するかどうか,および使用するバッファ形式を,次の形式で設定します。
{DCMCFFRST|DCMCFSEG}〔|{DCMCFBUF1|DCMCFBUF2}〕
●commform
DCNOFLAGSを設定します。
●termnam
入力元の論理端末名称を設定します。論理端末名称の長さは最大8バイトです。論理端末名称の後ろにはヌル文字を付けてください。
●resv01
ヌル文字を設定します。
●recvdata
セグメントを受信する領域を設定します。受信できるセグメントの長さの最大値は,通信管理の受信する最大セグメント長にテキスト形態の4バイトを加えた値です。
dc_mcf_recvsync関数が終了すると,recvdataにはメッセージのセグメントの一つが返されます。
●inbufleng
セグメントを受信する領域の長さを設定します。
●watchtime
この引数の設定は無効です。0を設定しておいてください。また,MCFマネジャ定義のUAP共通定義で同期受信監視時間を指定しても,時間監視をしません。
OpenTP1から値が返される引数
●recvdata
テキスト形態と受信したセグメントの内容が返されます。
●rdataleng
テキスト形態と受信したセグメントの長さが返されます。
●time
メッセージを受信した時刻が,1970年1月1日0時0分0秒からの通算の秒数で返されます。
リターン値
リターン値 | 意味 |
---|---|
DCMCFRTN_00000 | 正常に終了しました。 |
DCMCFRTN_71001 | メッセージの最終セグメントを受信したあとで,その次のセグメントを受信するdc_mcf_recvsync関数を呼び出しています。直前に呼び出したdc_mcf_recvsync関数でそのメッセージはすべて受信しました。 このリターン値が返されたあとに,再び次のセグメントを受信するdc_mcf_recvsync関数を呼び出した場合は,リターン値DCMCFRTN_72000が返されます。 |
DCMCFRTN_71002 | MCFが終了処理中のため,メッセージの受信を受け付けられません。 |
DCMCFRTN_71004 | メッセージを格納するバッファをメモリ上に確保できませんでした。 |
DCMCFRTN_71108 | メッセージ受信に必要な管理テーブルが確保できませんでした。 |
プロセスのローカルメモリが不足しています。 | |
DCMCFRTN_72000 | 先頭セグメントを受信するdc_mcf_receive関数を呼び出す前に,dc_mcf_recvsync関数を呼び出しています。 |
リターン値DCMCFRTN_71001が返されたあとに,再びdc_mcf_recvsync関数を呼び出しています。 | |
DCMCFRTN_72001 | termnamに設定した論理端末名称が間違っています。 |
dc_mcf_recvsync関数を呼び出せない論理端末を設定しています。 | |
DCMCFRTN_72013 | inbuflengの指定値を超えるセグメントを受信しました。inbuflengの指定値を超えた部分は切り捨てられました。 |
DCMCFRTN_72016 | actionに設定した値が間違っています。 |
resv01に設定した値が間違っています。 | |
引数に設定した値に間違いがあります。 | |
DCMCFRTN_72024 | commformに設定した値が間違っています。 |
DCMCFRTN_72025 | actionに設定したセグメント種別(DCMCFFRSTまたはDCMCFSEG)の値が間違っています。 |
DCMCFRTN_72036 | inbuflengの指定値が不足しています。バッファ形式1の場合は9バイト以上,バッファ形式2の場合は5バイト以上の領域を確保してください。 |
DCMCFRTN_73001 | 入力元の論理端末で障害が発生しました。 |
DCMCFRTN_73002 | dc_mcf_recvsync関数の処理中に,入力元の論理端末とMCFとの間のコネクションまたは経路が切り離されました。 |
dc_mcf_recvsync関数が呼び出されるまでに,入力元の論理端末とMCFとの間のコネクションまたは経路が切り離されました。 | |
DCMCFRTN_73008 | 入力元の論理端末は,次のコマンドで停止しています。
|
DCMCFRTN_73015 | メッセージ入力元の論理端末は,ほかのUAPで仕掛り中です。 |
メッセージ入力元の論理端末は,該当するUAPと仕掛り中ではありません。 | |
DCMCFRTN_73018 | watchtimeに設定した値が間違っています。 |
DCMCFRTN_73020 | 設定した論理端末は停止しています。 |
DCMCFRTN_77900 | 同期受信要求の保留中に,回線維持モードが終了しました。 |
上記以外 | プログラムの破壊などによる,予期しないエラーが発生しました。 |