mcftdctle論理端末の閉塞

形式

mcftdctle 〔-s MCF通信プロセス識別子〕 〔-c コネクションID〕
           -l 論理端末名称

機能

論理端末を強制的に閉塞します。

HSC1手順の場合,メッセージ送信中にこのコマンドを入力すると,メッセージ送信を中止し,送信中であったメッセージは送信前の状態に戻します。その後,論理端末の閉塞解除のmcftactleコマンドを入力すると,メッセージを再送します。

HSC2手順の場合のコマンド入力時に送信中であったメッセージの扱いについては,「10.1 障害の種類と対応処理」を参照してください。なお,論理端末が閉塞されても,UAPからの送信要求はできます。

オプション

●-s MCF通信プロセス識別子  ~〈16進数字((01~ef))

MCF通信プロセス識別子を指定します。

MCF通信プロセス識別子は複数指定できません。

このオプションの指定を省略すると,すべてのMCFに対して,mcftdctleコマンドを実行します。

●-c コネクションID  ~〈1~8文字の識別子〉

閉塞したい論理端末に対応するコネクションのコネクションIDを指定します。

コネクションIDは複数指定できません。また,一括指定もできません。

●-l 論理端末名称  ~〈1~8文字の識別子〉

閉塞する論理端末の名称を指定します。

-cオプションを指定した場合は,指定したコネクションIDに対応する論理端末の名称を指定します。

論理端末名称は,一度に8個まで指定できます。複数指定するときは,引用符(")で囲んで,論理端末名称と論理端末名称との間を空白で区切ります。

同一論理端末名称は,重複して指定できません。また,論理端末名称は,*を使って一括指定ができます。一括指定は一つだけ指定できます。一括指定と一括指定以外の論理端末名称を混在して指定できません。一括指定するときは,引用符(")で囲んで指定します。

*:すべての論理端末を閉塞します。
先行文字列*:先行文字列で始まるすべての論理端末を閉塞します。
〈複数指定の例〉 len1,len2,len3を指定する場合
-l "len1△len2△len3"
〈一括指定の例〉 lenで始まるすべての論理端末を指定する場合
-l "len*"

出力メッセージ

出力メッセージID内容出力先
KFCA10350-Imcftdctleコマンドが入力されました。標準出力
KFCA10351-EMCF開始処理中です。標準エラー出力
KFCA10352-EMCF終了処理中です。標準エラー出力
KFCA10353-W入力形式が誤っています。標準エラー出力
KFCA10354-Eメモリ不足です。標準エラー出力
KFCA10355-W引数の指定が誤っています。標準エラー出力
KFCA10356-Eプロセス間でタイムアウトが発生しました。標準エラー出力
KFCA10357-EMCF内でタイムアウトが発生しました。標準エラー出力
KFCA10358-E内部関数のエラーが発生しました。標準エラー出力
KFCA10359-Wmcftdctleコマンド入力元への応答を失敗しました。メッセージログファイル
KFCA10371-Imcftdctleコマンドを正常に受け付けました。標準出力
KFCA10373-Emcftdctleコマンドが異常終了しました。標準エラー出力
KFCA10380-E相手プロセスの検索に失敗しました。標準エラー出力
KFCA10381-E指定したコネクションは登録されていません。標準エラー出力
KFCA10382-E指定した論理端末は登録されていません。標準エラー出力
KFCA10390-E指定されたコネクションIDと論理端末名称の対応が正しくありません。標準エラー出力
KFCA10395-E指定したコネクションには未接続の論理端末名称が指定されています。標準エラー出力
KFCA10504-Iヘルプメッセージ標準出力
KFCA14016-W論理端末自動起動指定のため,運用コマンドは受け付けられません。標準エラー出力
KFCA14018-W論理端末が閉塞済みのため,運用コマンドは受け付けられません。標準エラー出力
KFCA16402-ERPC障害が発生しました。標準エラー出力

注意事項