分散トランザクション処理機能 OpenTP1 プロトコル TP1/NET/HSC編
HSC2手順(非同期モード)の場合のTP1/NET/HSC運用中の障害と対応処理について,障害の種類ごとに示します。
コネクション障害時のTP1/NET/HSCの障害処理については,「10.2 コネクション障害」を参照してください。
表10-1 通信障害発生時の処理(HSC2手順(非同期モード))
| 障害の内容 | TP1/NET/HSCの処理 | ユーザの処理 |
|---|---|---|
| コネクション確立時障害(回復不可能) |
|
障害の要因を取り除いたあと,運用コマンド(mcftactcn)を入力して,再びコネクションを確立します。 |
| 回線接続前障害(回復不可能) |
|
障害の要因を取り除いたあと,運用コマンド(mcftactcn)を入力して,再びコネクションを確立します。 |
| コネクション切断障害(全回線回復不可能) |
|
障害の要因を取り除いたあと,運用コマンド(mcftactcn)を入力して,再びコネクションを確立します。 |
| メッセージ送信時障害(回線回復不可能) |
|
障害の要因を取り除いたあと,運用コマンド(mcftactle)を入力して,論理端末の閉塞を解除します。 |
| 回線接続維持中障害(回線回復不可能) |
|
障害の要因を取り除いたあと,運用コマンド(mcftactle)を入力して,論理端末の閉塞を解除します。 |
| メッセージ受信時障害(回線回復不可能) |
|
障害の要因を取り除いたあと,運用コマンド(mcftactcn)を入力して,再びコネクションを確立します。 |
| メッセージ送信時のHSC手順エラー |
|
障害の要因を取り除いたあと,運用コマンド(mcftactle)を入力して,論理端末の閉塞を解除します。 |
| メッセージ受信時のHSC手順エラー |
|
障害の要因を取り除いたあと,運用コマンド(mcftactle)を入力して,論理端末の閉塞を解除します。 |
| 回線接続維持中のHSC手順エラー |
|
障害の要因を取り除いたあと,運用コマンド(mcftactle)を入力して,論理端末の閉塞を解除します。 |
| 回線接続処理中HSC手順エラー |
|
ありません。 |
| 発信失敗 |
|
障害の要因を取り除いたあと,運用コマンド(mcftactle)を入力して,論理端末の閉塞を解除します。 |
| メッセージ受信時の受信バッファオーバフロー |
|
構成定義を見直してください。 |
| 着信時に該当するターミナルIDがない場合 |
|
構成定義を見直してください。 |
| 発信時の相手システム接続拒否 |
|
障害の要因を取り除いたあと,運用コマンド(mcftactle)を入力して,論理端末の閉塞を解除します。 |
表10-2 HSC2手順(非同期モード)プロトコル障害発生時の処理
| 障害の内容 | TP1/NET/HSCの処理 | ユーザの処理 |
|---|---|---|
| メッセージ送信時のDLE・EOT受信 |
|
障害の要因を取り除いたあと,運用コマンド(mcftactle)を入力して,論理端末の閉塞を解除し,発信要求からします。 |
| メッセージ受信中(ETBブロック受信後)のDLE・EOT受信 |
|
障害の要因を取り除いたあと,運用コマンド(mcftactle)を入力して,論理端末の閉塞を解除し,発信要求からします。 |
| メッセージ送信中のEOT受信 |
|
障害の要因を取り除いたあと,運用コマンド(mcftactle)を入力して,論理端末の閉塞を解除し,発信要求からします。 |
| メッセージ受信中(ETBブロック受信後)のEOT受信 |
|
障害の要因を取り除いたあと,運用コマンド(mcftactle)を入力して,論理端末の閉塞を解除します。 |
| ETXブロック送受信後のDLE・EOT受信 |
|
ありません。 |
| 回線接続時の受信バッファ不足 |
|
構成定義を見直してください。 |
| メッセージ受信時の受信バッファ不足 |
|
構成定義を見直してください。 |
| 送信テキスト形態不正 |
|
UAPを見直してください。 |
| 送信最大セグメント長オーバー |
|
UAPを見直してください。 |
| 自システムからの回線接続処理中の論理端末に着信 | 回線接続処理中の回線にDLE・EOTを送信します。 | ありません。 |
| 回線接続完了後の論理端末に着信 |
|
ありません。 |
| 論理端末明示閉塞中の着信 | DLE・EOTを送信します。 | 障害の要因を取り除いたあと,運用コマンド(mcftactle)を入力して,論理端末の閉塞を解除します。 |
| メッセージ送信時の運用コマンド(mcftdctle)による論理端末明示閉塞 |
|
ありません。 |
| メッセージ受信時または回線維持中の運用コマンド(mcftdctle)による論理端末明示閉塞 |
|
ありません。 |
| 相手ダイヤル番号未定義 |
|
構成定義を見直してください。 |
入力キュー障害時の障害処理については,「10.5 入力キュー障害」を参照してください。
表10-3 受信スケジュール関係の障害発生時の処理(HSC2手順(非同期モード))
| 障害の内容 | TP1/NET/HSCの処理 | ユーザの処理 |
|---|---|---|
| アプリケーション名未定義 |
|
アプリケーション定義を見直してください。 |
| アプリケーション名形式不正 |
|
UOCを見直してください。 |
システムアプリケーション名未定義
|
メッセージ,およびMCFイベントを破棄します。 | ありません。 |
|
|
ありません。 |
| メッセージ受信時の入力メッセージ編集UOCエラーリターン |
|
ありません。 |
| メッセージ受信時の入力メッセージ編集UOCパラメタ不正 |
|
UOCを見直してください。 |
| 論理端末名称決定UOCエラーリターン |
|
論理端末名称決定UOCがエラーリターンした理由を調査してください。 |
| 論理端末名称決定UOCでリターンした論理端末名称未定義 |
|
UOCを見直してください。 |
| 論理端末名称決定UOCでリターンした論理端末名称形式不正 |
|
UOCを見直してください。 |
| 論理端末名称決定UOCで決定した論理端末名称が使用中 |
|
ありません。 |
出力キュー障害時の障害処理については,「10.6 出力キュー障害」を参照してください。
表10-4 送信スケジュール関係の障害発生時の処理(HSC2手順(非同期モード))
| 障害の内容 | TP1/NET/HSCの処理 | ユーザの処理 |
|---|---|---|
| メッセージ送信時の出力キュー読み込み障害 |
|
ありません。 |
| 出力キュー消去障害 |
|
ありません。 |
| メッセージ送信時の送信バッファオーバフロー |
|
ありません。 |
| メッセージ送信時の送信バッファ不足 |
|
構成定義を見直してください。 |
| メッセージ送信時の出力メッセージ編集UOCパラメタ不正 |
|
UOCを見直してください。 |
| メッセージ送信時の出力メッセージ編集UOCエラーリターン |
|
UOCを見直してください。 |
表10-5 UAP障害発生時の処理(HSC2手順(非同期モード))
| 障害の内容 | TP1/NET/HSCの処理 | ユーザの処理 |
|---|---|---|
| セグメント受信前のUAP異常終了 | ERREVT2を起動します。 | 相手システムにUAPの異常終了を通知(send)してください。 |
| セグメント受信後のUAP異常終了 | ERREVT3を起動します。 | 相手システムにUAPの異常終了を通知(send)してください。 |
表10-6 MCFの障害発生時の処理(HSC2手順(非同期モード))
| 障害の内容 | TP1/NET/HSCの処理 | ユーザの処理 |
|---|---|---|
|
|
ありません。 |
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