分散トランザクション処理機能 OpenTP1 プロトコル TP1/NET/HSC編
HSC1手順の場合のTP1/NET/HSC運用中の障害と対応処理について,障害の種類ごとに示します。
コネクション障害時のTP1/NET/HSCの障害処理については,「9.2 コネクション障害」を参照してください。
表9-1 コネクション障害発生時の処理(HSC1手順)
| 障害の内容 | TP1/NET/HSCの処理 | ユーザの処理 |
|---|---|---|
| コネクション確立時障害(回復不可能) |
|
障害の要因を取り除いたあと,運用コマンド(mcftactcn)を入力して,再びコネクションを確立します。 |
| コネクション切断障害(回復不可能) |
|
障害の要因を取り除いたあと,運用コマンド(mcftactcn)を入力して,再びコネクションを確立します。 |
| 受信バッファオーバフロー |
|
バッファグループ定義を修正してください。 |
| メッセージ送信時障害(回復不可能) |
|
障害の要因を取り除いたあと,運用コマンド(mcftactcn)を入力して,再びコネクションを確立します。 |
| メッセージ送信時回線上のHSC手順エラー(回復可能) |
|
|
| メッセージ受信時障害(回復不可能) |
|
障害の要因を取り除いたあと,運用コマンド(mcftactcn)を入力して,再びコネクションを確立します。 |
| メッセージ受信時回線上のHSC手順エラー(回復可能) |
|
|
入力キュー障害時の障害処理については,「9.5 入力キュー障害」を参照してください。
表9-2 受信スケジュール関係の障害発生時の処理(HSC1手順)
| 障害の内容 | TP1/NET/HSCの処理 | ユーザの処理 |
|---|---|---|
| アプリケーション名未定義 | ERREVT1を起動します。 | アプリケーション定義を修正してください。 |
MCFイベントの名称未定義
|
メッセージ,およびMCFイベントを破棄します。 | ありません。 |
|
|
ありません。 |
| 入力メッセージ編集UOCエラーリターン |
|
ありません。 |
| 入力メッセージ編集UOCパラメタ不正 |
|
UOCを見直してください。 |
| アプリケーション名形式不正 |
|
UOCを見直してください。 |
| メッセージ受信(ETB)後のEOT受信 | 受信メッセージの破棄,およびETB受信後のEOT受信を通知するメッセージログ(KFCA14300-W)を出力します。 | ありません。 |
| 受信バッファ不足 |
|
受信バッファの数を見直してください。 |
| 入力キュー書き込み後の障害 |
|
障害回復後,相手システムからメッセージが二重に送信される場合があります。 メッセージ通番で二重送信をチェックしてください。 |
出力キュー障害時の障害処理については,「9.6 出力キュー障害」を参照してください。
表9-3 送信スケジュール関係の障害発生時の処理(HSC1手順)
| 障害の内容 | TP1/NET/HSCの処理 | ユーザの処理 |
|---|---|---|
| 出力キュー読み込み障害 |
|
相手システムに出力キュー障害を通知(send)してください。 |
| 出力メッセージ編集UOCエラーリターン |
|
相手システムに出力キュー障害を通知(send)してください。 |
| 出力メッセージ編集UOCパラメタ不正 |
|
相手システムに出力キュー障害を通知(send)してください。また,UOCを見直してください。 |
| メッセージ消し込み障害 |
|
ありません。 |
| 送信バッファオーバフロー |
|
バッファグループ定義,またはUAPを修正してください。 |
| 送信バッファ不足 |
|
一定時間経過後,運用コマンド(mcftactle)を入力して論理端末の閉塞を解除し,メッセージを再送信してください。また,送信バッファの数を見直してください。 |
| 出力キュー消去前の障害 |
|
障害回復後,相手システムへメッセージが二重に送信される場合があります。 メッセージ通番で二重送信をチェックしてください。 |
| 送信テキスト形態不正 |
|
送信テキスト形態の設定を見直してください。 |
| テキスト送信時のEOT受信 |
|
一定時間経過後,運用コマンド(mcftactle)を入力して論理端末の閉塞を解除し,メッセージを再送信してください。また,該当するメッセージの内容が不正ならばmcftdlqleコマンドなどでメッセージを削除してください。 |
表9-4 UAP障害発生時の処理(HSC1手順)
| 障害の内容 | TP1/NET/HSCの処理 | ユーザの処理 |
|---|---|---|
| セグメント受信前のUAP異常終了 | ERREVT2を起動します。 | 相手システムにUAPの異常終了を通知(send)してください。また,UAPを見直してください。 |
| セグメント受信後のUAP異常終了 | ERREVT3を起動します。 | 相手システムにUAPの異常終了を通知(send)してください。また,UAPを見直してください。 |
表9-5 MCFの障害発生時の処理(HSC1手順)
| 障害の内容 | TP1/NET/HSCの処理 | ユーザの処理 |
|---|---|---|
|
|
ありません。 |
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