分散トランザクション処理機能 OpenTP1 プロトコル TP1/NET/HSC編

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TP1/NET/HSC固有のシステム定義の種類−HSC1手順

MCF通信構成定義のうち,HSC1手順を使用する場合のTP1/NET/HSCに固有の定義の一覧を次の表に示します。

表6-2 TP1/NET/HSC固有の定義の一覧(HSC1手順)

定義名 コマンド オプション・オペランド 定義内容 指定値((値範囲))《省略時解釈値》
MCF通信構成定義 共通定義 プロトコル共通のコマンドだけで指定できます。共通のコマンドについては,マニュアル「OpenTP1 システム定義」を参照してください。
プロトコル固有定義 mcftalccn
(コネクション定義の開始)
指定数:1〜512
-c コネクションID 1〜8文字の識別子
-p プロトコルの種別 hsc1
-g sndbuf メッセージ送信用バッファグループ番号 符号なし整数((1〜512))
rcvbuf メッセージ受信用バッファグループ番号 符号なし整数((1〜512))
-e msgbuf メッセージ編集用バッファグループ番号 符号なし整数((1〜512))
count メッセージ編集用バッファ数 符号なし整数((1〜131070))
-i システム開始時,および再開始時に,自動的にAP間通信開始の準備をするかどうか auto|《manual》
-m mode 使用する通信管理 xnfas
-k 回線名称 1〜8文字の識別子
-y コンテンション発生時の優先,非優先の指定 《winner》|loser
-l 論理端末の閉塞解除をするかどうか auto|《manual》
-u 逆中断受信の場合の処理 《accept》|ignore
-x コネクション回復可能障害時,自動回復動作を抑止するかどうか 《auto》|manual
-B ttd TTDを送信するかどうか 《use》|nouse
wack WACKを送信するかどうか 《use》|nouse
mcftalcle(論理端末定義)
指定数:mcftalccnと同数
-l 論理端末名称 1〜8文字の識別子
-t この論理端末のタイプ any
-m mmsgcnt メモリキュー内の出力メッセージの最大格納数 符号なし整数((0〜65535))《0》
dmsgcnt ディスクキュー内の出力メッセージの最大格納数 符号なし整数((0〜65535))《0》
-k quekind 出力キューの媒体の種類 《memory》|disk
quegrpid キューグループID 1〜8文字の識別子
-o aj 送信完了時の情報を取得するかどうか 《yes》|no
-v アプリケーション名 1〜8文字の識別子
-w rowtrans 送信メッセージを列信にするかどうか use|《nouse》
mcftalced(コネクション定義の終了)
指定数:mcftalccnと同数
コネクション定義の終了

(凡例)
−:該当する内容がないことを表します。

TP1/NET/HSCに固有の定義だけ記載してあります。このほかにも,プロトコルで共通の定義コマンド,オプション,オペランドがあります。それらについては,マニュアル「OpenTP1 システム定義」を参照してください。

定義の指定順序

HSC1手順を使用する場合のTP1/NET/HSCのプロトコル固有定義コマンドの指定順序を,次の図に示します。

図6-1 TP1/NET/HDLCのプロトコル固有定義コマンドの指定順序(HSC1手順)

[図データ]