8.2 MCFメイン関数の作成

TP1/NET/X25は,OpenTP1プロセスサービスによって起動されます。

TP1/NET/X25を起動するためには,ユーザがMCFメイン関数をコーディングし,翻訳(コンパイル)および結合(リンケージ)を行ってTP1/NET/X25の実行形式プログラムを作成する必要があります。リンケージには,PVCの場合はmcfplx25コマンドを,VCの場合はmcfplx25vcコマンドを使用します。

MCFメイン関数では,スタート関数(dc_mcf_svstart)を呼び出します。UOCを使用する場合は,MCFメイン関数でUOCの関数アドレスを指定してください。

UOCは,MCFメイン関数と同じ言語(ANSI C,C++,またはK&R版 C)で作成してください。

MCFメイン関数のコーディング概要を図8-1および図8-2に示します。また,ディレクトリへの組み込み方法を図8-3に示します。

なお,このコーディング例を次のファイルで提供しています。

図8-1 MCFメイン関数のコーディング概要(ANSI C,C++の場合)

[図データ]

注※
PVCの場合のコーディングです。VCの場合は,次のようにコーディングしてください。
#include <dcmx2p.h>

図8-2 MCFメイン関数のコーディング概要(K&R版 Cの場合)

[図データ]

注※
PVCの場合のコーディングです。VCの場合は,次のようにコーディングしてください。
#include <dcmx2p.h>
  1. TP1/NET/X25で提供するヘッダファイルを取り込みます。
  2. 使用するUOC関数をextern宣言します。UOCのリターン値はDCLONG型にしてください。これらのUOCを使用する場合だけ,コーディングしてください。
  3. UOCテーブルをextern宣言します。UOCを使用する場合,必ずこのとおりにコーディングしてください。2.のUOCを使用する場合だけ,コーディングしてください。
  4. 各UOC関数のアドレスを,次に示すシステム提供変数に設定します。

    dcmcf_uoctbl.msgrcv  /*入力メッセージ編集UOCアドレス*/
    dcmcf_uoctbl.msgsend /*出力メッセージ編集UOCアドレス*/

    これらのUOCを使用する場合だけ,コーディングしてください。
  5. スタート関数を呼び出します。必ずコーディングしてください。

図8-3 MCFメイン関数のディレクトリへの組み込み方法

[図データ]

注※1
PVCの場合はmcfplx25コマンド,VCの場合はmcfplx25vcコマンドでリンケージします。
注※2
TP1/NET/X25の実行形式プログラム名は,先頭がmcfuで始まる8文字以内の名称にしてください。