TP1/NET/X25は,AP間通信をするために,自システムと相手システムとの間に論理的な通信路(コネクション)を確立します。
オンライン開始時に指定した定義オブジェクトファイルの内容,またはオンライン運用中の運用コマンドの入力によってコネクションを確立し,メッセージの送受信ができる状態になります。
TP1/NET/X25は,状態通知イベント(COPNEVT)によって,ユーザアプリケーションプログラム(以降,UAPと記述します)にコネクションの確立を通知します。
コネクション確立の流れを次の図に示します。
図2-1 コネクション確立の流れ
オンライン終了時,または運用コマンドの入力によって,TP1/NET/X25はコネクションを解放します。運用コマンドの入力でコネクションの解放が完了すると,TP1/NET/X25は,状態通知イベント(CCLSEVT)によって,UAPにコネクションの解放を通知します。ただし,オンライン終了時は,このイベントは通知されません。
コネクション解放の流れを,次の図に示します。
図2-2 コネクション解放の流れ
注※ オンライン終了時は通知されません。
TP1/NET/X25は,通信管理から回線障害の情報を受信するとコネクションを切断状態にします。コネクションが切断状態になると,TP1/NET/X25は,状態通知イベント(CERREVT)によって,障害の発生とコネクションの切断をUAPに通知します。コネクション切断時の障害対策については,「9.2 コネクション障害(PVC)」を参照してください。
コネクション切断時の流れを,次の図に示します。
図2-3 コネクション切断時の流れ
コネクション切断後,オンライン開始時に指定した定義オブジェクトファイルの内容,または運用コマンドの入力によってコネクションを再確立できます。