1.1 AP間通信の概要

AP間通信とは,異なるシステムにあるアプリケーションプログラム間でのメッセージの送受信をいいます。

TP1/NET/X25は,OpenTP1システムと各種コンピュータシステムをX.25プロトコルで接続し,AP間通信をするプログラムです。TP1/NET/X25を使用したAP間通信では,相手システムで発生したトランザクションを自システムで処理したり,その結果を相手システムへ送ったりできます。

TP1/NET/X25を使用したネットワーク構成の例を次の図に示します。

図1-1 TP1/NET/X25を使用したネットワーク構成の例

[図データ]

TP1/NET/X25では,X.25プロトコルの通信相手の選択方式として,PVCVCを支援しています。PVCとVCについて説明します。

PVC
通信相手を固定して通信する方式です。
VC
通信相手を固定しないで選択して通信する方式です。

このマニュアルでは,PVCとVCで違いがある場合には,分けて説明しているか,どちらかの場合に限定して説明しています。特に分けていない場合は,PVCとVCで共通の内容です。