3.1.4 論理端末の閉塞と閉塞解除

TP1/NET/X25は,コネクション確立後,または確立と同時に論理端末の閉塞を解除してメッセージの送受信をします。論理端末の状態について次に示します。

  1. 閉塞状態
    UAPが送信要求したメッセージを出力キューから取り出し,相手システムに送信できない状態です。UAPは該当する論理端末に対して送信要求ができ,相手システムからの受信メッセージのスケジュールもできます。
  2. 閉塞解除状態
    論理端末が持つ機能を使用できる状態です。
  3. 閉塞解除状態で,送信スケジュール抑止状態
    1と同じ内容です。コネクション未確立,または送信完了を待っている間は,この状態になります。
<この項の構成>
(1) 論理端末の閉塞
(2) 論理端末の閉塞解除

(1) 論理端末の閉塞

VCの場合,コネクションの解放または切断と同時に論理端末を自動的に閉塞します。

また,オンライン中の任意の時点で,運用コマンド(mcftdctle)を入力して閉塞できます。

(2) 論理端末の閉塞解除

VCの場合,コネクション確立と同時に,自動的に論理端末の閉塞解除をします。

また,コネクション確立状態の任意の時点で,運用コマンド(mcftactle)を入力して論理端末の閉塞解除ができます。論理端末が閉塞解除状態のときにmcftactleコマンドを入力した場合,コマンドはエラーとなります。