バージョン6以前からバージョン7へ移行する場合の各種ソースファイルの互換性について説明します。
バージョン6以前からバージョン7へ移行する場合,バージョン6以前で使用していたソースファイルをそのまま使用できないことがあります。ソースファイルの互換性は,次の表に示すとおりです。
表D-1 バージョン6以前で使用していたソースファイルの互換性
ソースファイルを作成した言語 | 互換性 |
---|---|
C言語(32ビット) | UAPおよびUOCのソースファイルを変更しないで使用できます。 |
COBOL言語 | UAPのソースファイルおよびMCF通信構成定義(プロトコル固有の定義)の定義ソースファイルを変更しないで使用できます。 |
バージョン6以前のHI-UX/WE2版のTP1/NET/X25から,バージョン7のAIX版のTP1/NET/X25に移行する場合,次に示す内容に差異があるため,注意してください。
UAPのインタフェースで,mcftalccnコマンドの-oオプションのctlheaderオペランドにuseを指定して,送受信データに制御ヘッダを付加する場合,制御ヘッダ内のエントリへの設定および参照方法に差異があります。
dcmx25_ctlbit.q_bit = 1 ;
dcmx25_ctlbit |= 0x80 ;
dcmx2m_ctlbit.q_bit = 1 ;
dcmx2m_ctlbit |= 0x80 ;
TP1/NET/X25上のMCFメイン関数,UOC,およびUAPで,<dcmx25c.h>または,<dcmx2m.h>を使用する場合,UAP作成時のコンパイルオプションに,-DDCMCFAIXを追加する必要があります。
UAPのオブジェクトファイルを作成するときのコマンド入力例を次に示します。
cc -c -qchars=signed -DDCMCFAIX UAPのソースファイル名 -I$DCDIR/include