分散トランザクション処理機能 OpenTP1 プロトコル TP1/NET/X25編

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mcftalccnコネクション定義の開始) − VC

形式

mcftalccn -c コネクションID
          -p x25
          -g "sndbuf=メッセージ送信バッファグループ番号
              rcvbuf=メッセージ受信バッファグループ番号"
        〔-e "〔msgbuf=メッセージ編集用バッファグループ番号〕"〕
        〔-i auto|manual-j vc
        〔-z "〔vslot=仮想スロット番号〕"〕
        〔-a "〔aretry=yes|no〕
              〔aretrycnt=コネクション確立時障害の確立再試行回数〕
              〔aretryint=コネクション確立時障害の確立再試行間隔〕"〕
        〔-o "〔ctlheader=use|nouse〕
              〔itdata=use|nouse〕"〕
        〔-t int|rsp-q  "snpa=相手SNPAアドレス
              〔inserv=x'INSサービス種別'〕
              〔inspeed=x'INS回線速度'〕"
        〔-f "〔kind=cerr|ccls〕"〕

機能

VCのコネクションに関する環境を定義します。

オプション

●-c コネクションID  〜〈1〜8文字の識別子〉

OpenTP1システム内で,一意となるコネクションIDを指定します。

●-p x25

プロトコルの種別を指定します。

x25
X.25プロトコル

●-g

(オペランド)

sndbuf=メッセージ送信用バッファグループ番号  〜〈符号なし整数〉((1〜512))
メッセージ送信用バッファのグループ番号を指定します。
mcftbufコマンドの-gオプションのgroupnoオペランドで指定するバッファグループ番号を指定してください。
rcvbuf=メッセージ受信用バッファグループ番号  〜〈符号なし整数〉((1〜512))
メッセージ受信用バッファのグループ番号を指定します。mcftbufコマンドの-gオプションのgroupnoオペランドで指定するバッファグループ番号を指定してください。
複数のコネクション定義を指定した場合,このオペランドの指定値は,ほかのコネクション定義と同じにしなければなりません。

●-e

(オペランド)

msgbuf=メッセージ編集用バッファグループ番号  〜〈符号なし整数〉((1〜512))
入力,出力メッセージ編集UOCの場合,メッセージ編集用として使用するバッファグループ番号を指定します。
このオペランドを省略した場合は,メッセージ編集用バッファは確保されません。mcftbufコマンドの-gオプションのgroupnoオペランドで指定するバッファグループ番号を指定してください。

●-i auto|manual  〜《manual》

MCF開始時および再開始時に,コネクションを自動的に確立するかどうかを指定します。

auto
コネクションを自動的に確立します。発呼コネクションの場合に自動的に確立します。
manual
MCF起動後,運用コマンドのmcftactcnコマンドを入力して,コネクションを確立します。

同一相手システムに対し,複数のコネクション定義を指定した場合,このオプションの指定値は,該当するコネクション定義で同じにしなければなりません。

●-j vc

接続プロトコルに,VCを示すvcを指定します。

●-z

(オペランド)

vslot=仮想スロット番号  〜〈符号なし整数〉((1〜1000))
仮想スロット番号を指定します。
このオペランドは,発呼コネクションの場合,必ず指定してください。
着呼コネクションの場合は指定を省略してください。指定しても無効となります。
通信管理の構成定義のlink文のVASSオペランドで指定した仮想スロット番号を指定してください。

●-a

(オペランド)

aretry=yes|no  〜《yes》
コネクション確立時に障害が発生した場合,コネクション確立の再試行をするかどうかを指定します。
yes
コネクション確立の再試行をします。
no
コネクション確立の再試行をしません。
aretrycnt=コネクション確立時障害の確立再試行回数0  〜〈符号なし整数〉((0〜65535))《0》
コネクション確立時に障害が発生した場合,コネクション確立の再試行をする回数を指定します。
このオペランドを省略した場合,または0を指定した場合,無限に再試行をします。aretryオペランドでnoを指定した場合,このオペランドの指定は無効です。
なお,通信管理から再試行不可能な障害が通知された場合は,再試行を中止します。
aretryint=コネクション確立時障害の確立再試行間隔0  〜〈符号なし整数〉((0〜2550))《0》(単位:秒)
コネクション確立時に障害が発生した場合,コネクション確立の再試行をする時間間隔を指定します。
このオペランドを省略した場合,または0を指定した場合,障害後直ちに再試行をします。aretryオペランドでnoを指定した場合,このオペランドの指定は無効です。

●-o

(オペランド)

ctlheader=use|nouse  〜《nouse》
UAPとTP1/NET/X25のメッセージ送受信時に制御ヘッダを使用するかどうかを指定します。
use
メッセージに制御ヘッダを付けます。
nouse
メッセージに制御ヘッダを付けません。
PADメッセージの送受信をする場合,およびitdataオペランドでuseを指定する場合,必ずuseを指定してください。また,このオペランドでuseを指定する場合,アプリケーション名を決定するために,必ず次のどちらかの処理をしてください。
  • mcftalcle定義コマンドの-vオプションの指定
  • アプリケーション名を決定する入力メッセージ編集UOCの組み込み
itdata=use|nouse  〜《nouse》
割り込みメッセージ(割り込みパケット)の受信を制御ヘッダで通知するかどうかを指定します。
use
割り込みメッセージの受信を通知します。
nouse
割り込みメッセージの受信を通知しません。割り込みメッセージのデータは破棄します。
また,このオペランドでuseを指定する場合,次の指定をしたときに有効です。
 
mcftalccn -o ctlheader=use

●-t int|rsp  〜《rsp》

コネクションの種類を指定します。

int
発呼コネクションとして使用します。
rsp
着呼コネクションとして使用します。

●-q

(オペランド)

snpa=相手SNPAアドレス  〜〈1〜30けたの数字〉
相手SNPAアドレスを指定します。
このオペランドは,必ず指定してください。
inserv=x'INSサービス種別'  〜〈4けたの16進数字〉
INSサービス種別を指定します。
通信管理が設定する値を指定してください。
このオペランドは,ISDN接続の場合,必ず指定してください。また,このオペランドを指定するときは,inspeedオペランドも必ず指定してください。
xは,16進数字で指定することを意味します。
inspeed=x'INS回線速度'  〜〈4けたの16進数字〉
INSサービスを使用するときの回線速度を指定します。
通信管理が設定する値を指定してください。xは,16進数字で指定することを意味します。
このオペランドは,inservオペランドを指定したときだけ有効です。また,ISDN接続の場合,必ず指定してください。

●-f

(オペランド)

kind=cerrccls  〜《ccls》
コネクションの切断時(自システムからのコネクション解放は除く)にVCから通知するMCFイベントの種別を指定します。
cerr
CERREVTを通知します。
ccls
CCLSEVTを通知します。

注意事項

-gオプションおよび-eオプションで指定するバッファグループ番号は,バッファグループ定義のmcftbufコマンドに対応しています。mcftbufコマンドでは,1コネクション単位に次の表に示す資源が必要です。バッファグループ定義については,マニュアル「OpenTP1 システム定義」を参照してください。

バッファ種別 mcftbufコマンド
lengthオペランド countオペランド
sndbuf 送信最大メッセージ長 1以上
rcvbuf 受信最大メッセージ長 相手システムから連続して送信されるメッセージ数
msgbuf メッセージ編集UOCで編集後の最大メッセージ長 1
注※
UOCでメッセージの編集をしない場合は,指定の必要はありません。

送受信バッファは,コネクション確立時にも使用します。

複数コネクションでバッファグループを共用する場合,バッファ数はコネクションごとの和を,バッファサイズはコネクション間で最大の値を指定してください。また,コネクション間で同一のサイズを指定してください。