TP1/NET/UDPは,OpenTP1プロセスサービスによって起動されます。
TP1/NET/UDPを起動するためには,ユーザがMCFメイン関数をコーディングし,コンパイル,およびリンケージを行ってTP1/NET/UDPの実行形式プログラムを作成する必要があります。リンケージには,mcfpludpコマンドを使用します。
MCFメイン関数では,スタート関数(dc_mcf_svstart)を呼び出します。UOCを使用する場合は,MCFメイン関数でUOCの関数アドレスを指定してください。UOCは,MCFメイン関数と同じ言語(ANSI C,C++またはK&R版 C)で作成してください。
MCFメイン関数のコーディング概要を図7-1,図7-2に示します。また,ディレクトリへの組み込み方法を図7-3に示します。
なお,これらのコーディング例を次のファイルで提供しています。
- 適用OSがLinuxの場合
- /opt/OpenTP1/examples/mcf/UDPIP/cmlib/ansi/com.c
- /opt/OpenTP1/examples/mcf/UDPIP/cmlib/c/com.c
- その他のOSの場合
- /BeTRAN/examples/mcf/UDPIP/cmlib/ansi/com.c
- /BeTRAN/examples/mcf/UDPIP/cmlib/c/com.c
図7-1 MCFメイン関数のコーディング概要(ANSI C,C++の場合)
![[図データ]](figure/zu070100.gif)
図7-2 MCFメイン関数のコーディング概要(K&R版 Cの場合)
![[図データ]](figure/zu070200.gif)
- TP1/NET/UDPで提供するヘッダファイルを取り込みます。
- 使用するUOC関数をextern宣言します。UOCのリターン値はDCLONG型にしてください。
UOCをまったく使用しない場合,このコーディングは必要ありません。
- UOCテーブルをextern宣言します。UOCを使用する場合,必ずこのとおりにコーディングしてください。
UOCをまったく使用しない場合,このコーディングは必要ありません。
- 各UOC関数のアドレスを,次に示すシステム提供変数に設定します。使用するUOCだけコーディングしてください。
dcmcf_uoctbl.msgrcv /*入力メッセージ編集UOCアドレス*/
dcmcf_uoctbl.msgsend /*出力メッセージ編集UOCアドレス*/
UOCをまったく使用しない場合,このコーディングは必要ありません。
- スタート関数を呼び出します。MCFメイン関数には必ずコーディングしてください。
図7-3 MCFメイン関数のディレクトリへの組み込み方法の概要
![[図データ]](figure/zu070300.gif)
- 注※1
- mcfpludpコマンドでリンケージします。
- 注※2
- TP1/NET/UDPの実行形式プログラム名は,先頭がmcfuで始まる8文字以内の名称にしてください。