このマニュアルは,TP1/NET/XMAP3を使用した対話オンライン処理システムの概要,機能,作成方法,および操作・運用方法について説明したものです。
本文中に記載されている製品のうち,このマニュアルの対象製品ではない製品については,OpenTP1 Version 7対応製品の発行時期をご確認ください。
対象読者
システム管理者,システム設計者,およびプログラマを対象としています。次のマニュアルを理解していることを前提としています。
また,XMAP3の知識をお持ちであることを前提としています。
マニュアルの構成
このマニュアルは,次に示す章と付録から構成されています。
関連マニュアル
●OpenTP1 Version 7
●サービスプログラム
XP/Wをご使用の場合
XMAP3 Version 4をご使用の場合
XMAP3 Version 5をご使用の場合
XMAP3/DISPLAY - Run Time SystemまたはXMAP3/PRINTER - Run Time Systemをご使用の場合
XMAP3/PRINTER UTILITY - Run Time Systemをご使用の場合
読書手順
このマニュアルは,利用目的に合わせて章を選択して読むことができます。利用目的別に,次の流れに従ってお読みいただくことをお勧めします。
図中で使用する記号
このマニュアルの図中で使用する記号を,次のように定義します。
文法の記号
このマニュアルで使用する各種の記号を説明します。
(1)文法記述記号
文法の記述形式について説明する記号です。
文法記述記号 | 意味 |
---|---|
〔 〕 | この記号で囲まれている項目は省略できることを示します。
|
| (ストローク) | この記号で仕切られた項目は選択できることを示します。
|
{ } | この記号で囲まれている複数の項目のうちから一つを選択できることを示します。
|
_ (下線) | この記号で示す項目は,オペランド,オプションまたはコマンド引数を省略した場合の省略時解釈値を示します。
|
… | この記号で示す直前の一つの項目を繰り返し指定できることを示します。 ただし,項目が括弧で囲まれている場合,括弧全体が一つの項目となります。 |
△ (白三角) | 空白を示します。
|
(2)属性表示記号
ユーザ指定値の範囲などを説明する記号です。
属性表示記号 | 意味 |
---|---|
~ | この記号のあとにユーザ指定値の属性を示します。 |
《 》 | ユーザが指定を省略したときの省略時解釈値を示します。 |
〈 〉 | ユーザ指定値の構文要素を示します。 |
(( )) | ユーザ指定値の指定範囲を示します。 |
(3)構文要素記号
ユーザ指定値の内容を説明する記号です。
構文要素記号 | 意味 |
---|---|
英字 | アルファベット(A~Z,a~z)と_(アンダスコア) |
英字記号 | アルファベット(A~Z,a~z)と#,@,¥ |
英数字 | 英字と数字(0~9) |
英数字記号 | 英字記号と数字(0~9) |
符号なし整数 | 数字列(0~9) |
10進数字 | 数字(0~9) |
16進数字 | 数字(0~9)と(A~F,a~f) |
識別子 | 先頭がアルファベットの英数字列 |
記号名称 | 先頭が英字記号の英数字記号列 |
文字列 | 任意の文字の配列 |
パス名 | 記号名称,/,および.(ピリオド) (ただし,パス名は使用するOSに依存) |
このマニュアルでの表記
(1)製品名
このマニュアルで使用する製品名称の略称を次に示します。
製品名称 | 略称 | |
---|---|---|
AIX 5L V5.1 | AIX | |
AIX 5L V5.2 | ||
AIX 5L V5.3 | ||
AIX V6.1 | ||
COBOL2002 | COBOL | |
COBOL85 | ||
HP-UX 11i | HP-UX | |
HP-UX 11i V2(IPF) | ||
HP-UX 11i V2(PA-RISC) | ||
HP-UX 11i V3(IPF) | ||
Itanium(R) Processor Family | IPF | |
Solaris 8 | Solaris | |
Solaris 9 | ||
Solaris 10 | ||
uCosminexus TP1/Message Control | TP1/Message Control | |
uCosminexus TP1/NET/Library | TP1/NET/Library | |
uCosminexus TP1/NET/XMAP3 | TP1/NET/XMAP3 | |
uCosminexus TP1/Server Base | TP1/Server Base | |
Microsoft(R) Windows(R) 7 Enterprise (x86) | Windows 7 x86 | Windows 7 |
Microsoft(R) Windows(R) 7 Professional (x86) | ||
Microsoft(R) Windows(R) 7 Ultimate (x86) | ||
Microsoft(R) Windows(R) 7 Enterprise (x64) | Windows 7 x64 | |
Microsoft(R) Windows(R) 7 Professional (x64) | ||
Microsoft(R) Windows(R) 7 Ultimate (x64) | ||
Microsoft(R) Windows Server(R) 2003, Datacenter Edition | Windows Server 2003 | Windows Server 2003 |
Microsoft(R) Windows Server(R) 2003, Enterprise Edition | ||
Microsoft(R) Windows Server(R) 2003, Standard Edition | ||
Microsoft(R) Windows Server(R) 2003, Datacenter x64 Edition | Windows Server 2003 x64 Editions | |
Microsoft(R) Windows Server(R) 2003, Enterprise x64 Edition | ||
Microsoft(R) Windows Server(R) 2003, Standard x64 Edition | ||
Microsoft(R) Windows Server(R) 2003 R2, Enterprise Edition | Windows Server 2003 R2 | |
Microsoft(R) Windows Server(R) 2003 R2, Standard Edition | ||
Microsoft(R) Windows Server(R) 2003 R2, Enterprise x64 Edition | Windows Server 2003 R2 x64 Editions | |
Microsoft(R) Windows Server(R) 2003 R2, Standard x64 Edition | ||
Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Datacenter (x86) | Windows Server 2008 x86 | Windows Server 2008 |
Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Enterprise (x86) | ||
Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Standard (x86) | ||
Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Datacenter (x64) | Windows Server 2008 x64 | |
Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Enterprise (x64) | ||
Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Standard (x64) | ||
Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 R2 Datacenter | Windows Server 2008 R2 | |
Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 R2 Enterprise | ||
Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 R2 Standard | ||
Microsoft(R) Windows Vista(R) Business (x86) | Windows Vista x86 | Windows Vista |
Microsoft(R) Windows Vista(R) Enterprise (x86) | ||
Microsoft(R) Windows Vista(R) Ultimate (x86) | ||
Microsoft(R) Windows Vista(R) Business (x64) | Windows Vista x64 | |
Microsoft(R) Windows Vista(R) Enterprise (x64) | ||
Microsoft(R) Windows Vista(R) Ultimate (x64) | ||
Microsoft(R) Windows(R) XP Professional Operating System | Windows XP | |
Extended Mapping Service 3 | XMAP3 | |
Hitachi Extended Presentation Service System/Workstation | XP/W |
(2)適用OSによる違いについて
Windows版の製品をご使用になる場合,マニュアルの記述を次のように読み換えてください。
項目 | マニュアルの表記 | 読み換え |
---|---|---|
環境変数の表記 | $aaaaaa 例 $DCDIR | %aaaaaa% 例 %DCDIR% |
複数のパス名を列挙するときの区切り文字 | : | ; |
ディレクトリの区切り文字 | / | ¥ |
完全パス名 | ルートディレクトリから指定します。 例 /tmp | 先頭にドライブ文字を付加して,ルートディレクトリから指定します。 例 C:¥tmp |
実行形式ファイル名 | ファイル名だけを指定します。 例 mcfmngrd | ファイル名に拡張子を付加して指定します。 例 mcfmngrd.exe |
makeコマンド | make | nmake |
(3)JISコード配列のキーボードとASCIIコード配列のキーボードとの違いについて
JISコード配列とASCIIコード配列では,次に示すコードで入力文字の違いがあります。このマニュアルの文字入力例(コーディング例)の表記は,JISコード配列(日本語のキーボード)に従った文字に統一しています。
コード | JISコード配列 | ASCIIコード配列 |
---|---|---|
(5c)16 | '¥'(円記号) | '\'(バックスラッシュ) |
(7e)16 | ' ̄'(オーバライン) | '~'(チルダ) |
(4)C言語の関数とCOBOL-UAP作成用プログラムの表記について
このマニュアルでは,C言語の関数とCOBOL-UAP作成用プログラムとで説明に差異がない場合,C言語の関数名に統一して説明しています。
略語一覧
このマニュアルで使用する英略語の一覧を次に示します。
英略語 | 英字での表記 |
---|---|
CUI | Character User Interface |
GUI | Graphical User Interface |
LAN | Local Area Network |
LRU | Least Recently Used |
MCF | Message Control Facility |
MHP | Message Handling Program |
OS | Operating System |
PC | Personal Computer |
SPP | Service Providing Program |
UAP | User Application Program |
UOC | User Own Coding |
WAN | Wide Area Network |
WS | Workstation |
常用漢字以外の漢字の使用について
このマニュアルでは,常用漢字を使用することを基本としていますが,次に示す用語については,常用漢字以外の漢字を使用しています。
個所(かしょ) 個条書き(かじょうがき) 毎(ごと)
KB(キロバイト)などの単位表記について
1KB(キロバイト),1MB(メガバイト),1GB(ギガバイト),1TB(テラバイト)はそれぞれ1,024バイト,1,0242バイト,1,0243バイト,1,0244バイトです。
謝辞
COBOL言語仕様は,CODASYL(the Conference on Data Systems Languages:データシステムズ言語協議会)によって,開発された。OpenTP1のアプリケーションプログラムのインタフェース仕様のうち,データ操作言語(DML Data Manipulation Language)の仕様は,CODASYL COBOL(1981)の通信節,RECEIVE文,SEND文,COMMIT文,及びROLLBACK文を参考にし,それに日立製作所独自の解釈と仕様を追加して開発した。原開発者に対し謝意を表すとともに,CODASYLの要求に従って以下の謝辞を掲げる。なお,この文章は,COBOLの原仕様書「CODASYL COBOL JOURNAL OF DEVELOPMENT 1984」の謝辞の一部を再掲するものである。
いかなる組織であっても,COBOLの原仕様書とその仕様の全体又は一部分を複製すること,マニュアルその他の資料のための土台として原仕様書のアイデアを利用することは自由である。ただし,その場合には,その刊行物のまえがきの一部として,次の謝辞を掲載しなければならない。書評などに短い文章を引用するときは,"COBOL"という名称を示せば謝辞全体を掲載する必要はない。
COBOLは産業界の言語であり,特定の団体や組織の所有物ではない。
CODASYL COBOL委員会又は仕様変更の提案者は,このプログラミングシステムと言語の正確さや機能について,いかなる保証も与えない。さらに,それに関連する責任も負わない。
次に示す著作権表示付資料の著作者及び著作権者
FLOW-MATIC(Sperry Rand Corporationの商標),
Programming for the Univac(R)I and II,Data Automation Systems,
Sperry Rand Corporation 著作権表示1958年,1959年;
IBM Commercial Translator Form No.F 28-8013,IBM著作権表示1959年;
FACT,DSI 27A5260-2760,Minneapolis-Honeywell,著作権表示1960年
は,これら全体又は一部分をCOBOLの原仕様書中に利用することを許可した。この許可は,COBOL原仕様書をプログラミングマニュアルや類似の刊行物に複製したり,利用したりする場合にまで拡張される。