2.4.6 マッピングによるメッセージの編集

表示印刷サービスからTP1/NET/XMAP3に送られるメッセージは,EBCDIK/KEISのコード体系を持つ,XPデータストリーム形式のメッセージです。XPデータストリーム形式のメッセージを物理メッセージと呼びます。一方,OpenTP1システム内のUAPではプロセスの環境に応じて,JIS8/シフトJIS,またはEUCのコード体系を持つ,論理セグメント群形式のメッセージを扱います。論理セグメント群形式とは,マップ定義に従って生成された論理マップの形式です。

TP1/NET/XMAP3では,XMAP3マッピング機能を使って,物理メッセージと論理セグメント群形式のメッセージとの相互変換,および編集をします。メッセージの形式を変換し,メッセージを編集することをマッピングと呼びます。TP1/NET/XMAP3は,表示印刷サービスからの物理メッセージを論理セグメント群形式のメッセージにマッピングして,OpenTP1システム内のUAPに渡します。同様に,OpenTP1システム内のUAPからの論理セグメント群形式のメッセージを,物理メッセージにマッピングして表示印刷サービスに渡します。

マッピングによるメッセージ編集の流れを,次の図に示します。

図2-16 マッピングによるメッセージ編集の流れ

[図データ]

注※1
入力物理メッセージ(EBCDIK/KEIS)
注※2
入力論理セグメント群(JIS8/シフトJISまたはEUC)5
注※3
出力論理セグメント群(JIS8/シフトJISまたはEUC)5
注※4
出力物理メッセージ(EBCDIK/KEIS)
注※5
マップ定義で,入力マッピング後の論理セグメント群のメッセージがなくなるようなマップを定義しないでください。定義した場合は,TP1/NET/XMAP3の動作を保証しません。したがって,入力メッセージ編集UOCでは入力マッピング後の論理セグメント群のメッセージがなくなることを意識する必要はありません。
また,UAPからのreply,またはsend関数によるメッセージなしの送信はできません。
出力メッセージ編集UOCでは出力マッピング前の論理セグメント群のメッセージがなしの場合を意識する必要はありません。