付録B 旧製品からの移行に関する注意事項

ここでは,旧製品からの移行に関する注意事項について説明します。

バージョン6以前からバージョン7へ移行する場合の各種ソースファイルの互換性について説明します。

C言語のUAPおよびUOC,ならびにCOBOL言語のUAPについては,そのまま使用できます。

マッピングサービス属性定義およびMCF通信構成定義については,次の表に示す省略時解釈値が変更となるため,必要に応じて定義ソースファイルを見直してください。

表B-1 バージョン6以前からバージョン7へ移行する場合の定義ファイルの互換性

定義の種類オペランド省略時解釈値説明
バージョン6以前バージョン7
マッピングサービス属性定義RETRYCNT010マッピングサービスプロセスとのデータ送受信に失敗したときの再試行回数と再試行間隔です。
バージョン6以前でこのオペランドの指定を省略すると,再試行を実行しません。バージョン7では再試行回数が10回,再試行間隔が3秒となります。
RETRYSEC03
ERRLOG4YESNO処理中にマッピングエラーが発生した場合のエラー情報取得の有無です。
バージョン6以前でこのオペランドの指定を省略するとエラー情報を取得します。バージョン7では,エラーコード4(軽いエラー)のマッピングエラーのときはエラー情報を取得しません。
MCF通信構成定義mcftxp(XMAP3共通定義)-m timeoutlognoyesXMAP3 Serverでタイムアウトが発生した場合の通知の有無です。
バージョン6以前でこのオペランドの指定を省略すると,ログメッセージを出力しません。バージョン7では,ログメッセージを出力します。
mcftalccn(コネクション定義の開始)-b bretrycnt03コネクション確立時に障害が発生した場合にMCFが行う確立再試行回数です。
バージョン6以前でこのオペランドの指定を省略すると,無限に確立再試行を繰り返します。バージョン7では,3回まで再試行を繰り返します。
mcftalcle(論理端末定義)-z remotenoyesプリンタ種別です。
バージョン6以前でこのオペランドの指定を省略すると,高機能ページプリンタとなります。バージョン7では,LAN直結プリンタとなります。

Windows版でバージョン5以前からバージョン7に移行する場合は,システムサービス共通情報定義の定義ソースファイルの見直しが必要です。

Windows版のバージョン5以前では,max_socket_descriptorsオペランドにプロトコル制御で使用するファイル記述子数(コネクション数×2)を追加する必要がありましたが,バージョン7では不要です。ただし,バージョン7ではmax_open_fdsオペランドにプロトコル制御で使用するファイル記述子を追加してください。