システムサービス情報定義

MCFサービスはユーザが作るシステムサービスで,OpenTP1のシステムサービスと同じ位置づけになります。

システムサービス情報定義では,MCF通信サービスを起動するための環境を定義します。ユーザがMCFサービスを作成する場合に定義する必要があります。

システムサービス情報定義は,テキストエディタを使用して作成します。

システムサービス情報定義の完全パス名を次に示します。

$DCDIR/lib/sysconf/定義ファイル名

定義ファイル名には,システムサービス情報定義のmoduleオペランドで指定する実行形式プログラム名を指定します。この定義ファイル名を通信サービス定義(mcfmcname)に指定してください。

形式

set module="TP1/NET/XMAP3の実行形式プログラム名"
putenv TZ 時間帯情報〕
putenv XRESPONSETIME 監視時間〕
putenv XPCLOSEWAITTIME XMAP3印刷サービス監視時間〕
putenv XPW_DAEMON_PORT_NO サービス名〕

機能

プロセスサービスがMCF通信サービスを起動するための環境を定義します。

各MCF通信サービスに対して一つ,システムサービス情報定義を作成できます。また,複数のMCF通信サービスで一つのシステムサービス情報定義を共用することもできます。

オペランド

module="TP1/NET/XMAP3の実行形式プログラム名"  ~〈1~8文字の識別子〉

MCF通信サービスを起動するための実行形式プログラム名を指定します。

MCF実行形式プログラムには,MCF通信プロセスのためのものとアプリケーション起動プロセスのためのものがあります。

MCF実行形式プログラムは,MCF通信プロセス同士,アプリケーション起動プロセス同士で共有できます。

TP1/NET/XMAP3の実行形式プログラム名には,先頭4文字がmcfuで始まる最大8文字の名称を指定してください。

putenv TZ 時間帯情報タイムゾーン

MCF通信サービスが動作するプロセスの環境変数TZを指定します。省略した場合,プロセスサービスのプロセスの環境変数TZを引き継ぎます。

日本標準時の場合,JST-9を指定してください。

マッピングサービス機能は,この環境変数に従って予約項目の日付,および時刻を設定します。

putenv XRESPONSETIME 監視時間  ~((0,25~300))《25》(単位:秒)

クライアントPC/WSの応答時間を監視する場合に指定します。ただし,XMAP3印刷サービスからの応答待ち時間は,環境変数XPCLOSEWAITTIMEに指定します。

監視時間には0または25~300の値を指定してください。0を指定した場合,応答を監視しません。301以上の値が指定された場合,または値を省略した場合は,25を省略時解釈値とし,応答を監視します。TP1/NET/XMAP3を使用した対話オンライン処理システムでは,このオペランドを設定して,クライアントPC/WSの応答時間を監視することを推奨します。

ただし,タイマ値の設定によっては,運用コマンドのタイムアウトが頻発する場合がありますので注意してください。

詳細については,マニュアル「画面・帳票サポートシステム XMAP3 Server」,マニュアル「画面・帳票サポートシステム XMAP3 開発・実行ガイド」,またはマニュアル「XMAP3 Version 5 画面・帳票サポートシステム XMAP3 実行ガイド」を参照してください。

なお,XP/Wをご使用の場合,監視時間の設定範囲は((0,30~300))《0》(単位:秒)となります。値を省略した場合は,0を省略時解釈値とするため,応答を監視しません。

putenv XPCLOSEWAITTIME XMAP3印刷サービス監視時間  ~((0,25~86400))《0》(単位:秒)

XMAP3印刷サービスの応答時間を監視する場合に指定します。監視時間には0または25~86400の値を指定してください。0を指定した場合,応答を監視しません。1~24,および86401以上の値が指定された場合,または値を省略した場合は,0を省略時解釈値とし,応答を監視しません。帳票を印刷するシステムでは,このオペランドを設定して,XMAP3印刷サービスの応答時間を監視することを推奨します。

指定値は,システム環境定義のsystem_terminate_watch_timeオペランドの指定値を超えないように設定してください。

詳細については,マニュアル「XMAP3 Version 5 画面・帳票サポートシステム XMAP3 実行ガイド」を参照してください。

putenv XPW_DAEMON_PORT_NO サービス名

1台のホスト上で複数のXMAP3サーバを起動する場合,対応するXMAP3サーバのservicesファイルに定義したサービス名を指定します。

詳細については,マニュアル「画面・帳票サポートシステム XMAP3 Server」,またはマニュアル「XMAP3 Version 5 画面・帳票サポートシステム XMAP3 実行ガイド」を参照してください。