付録J マッピングサービスの障害コードの詳細

マッピング処理で障害が発生した場合,TP1/NET/XMAP3は,メッセージログファイルにメッセージを出力します。その際,理由コードまたは保守コード2として,マッピングに関するリターンコードを出力します。リターンコードは8けたの16進数字です。リターンコードの形式は次のとおりです。

0xaabbcccc

(凡例)
0x:16進数字を示す記号
aa:エラー発生関数
bb:エラー状態
cccc:エラー詳細

リターンコードの先頭2けた,aaの部分にはエラーが発生した関数を示すコードが設定されます。aaの値とエラー発生関数の対応を,次の表に示します。

表J-1 エラー発生関数

aaエラー発生関数ccccの意味(エラー詳細)
10XMAP3内部関数ご使用のOSごとに,次に示すマニュアルを参照してリターンコードを確認してください。
適用OSがUNIXの場合
マニュアル「画面・帳票サポートシステム XMAP3 Server」,またはマニュアル「XMAP3 Version 5 画面・帳票サポートシステム XMAP3 実行ガイド」の画面表示・帳票出力時のリターンコードの説明を参照してください。
適用OSがWindowsの場合
マニュアル「画面・帳票サポートシステム XMAP3 開発・実行ガイド」,またはマニュアル「XMAP3 Version 5 画面・帳票サポートシステム XMAP3 実行ガイド」のリターンコードと詳細コードの説明を参照してください。
11
20
21
40
60
61
62
A0
F0
B1getservbynameUNIXシステムコールのerrnoです。
B2gethostbyname
B3socket
B4connect
B5send
B6recv
B7pthread_select
B8pthread_sleep
B9shmat
BAshmdt
BBshutdown
BCsetsockopt
BDtime
BEfcntl
BFclose
C0マッピングサービス内部関数表J-3 エラー詳細」を参照してください。
C1
C2
C3
C4
C5
C6
D0XMAP3/PRINTER UTILITY内部関数マニュアル「画面・帳票サポートシステム/プリンタユティリティ XMAP3/PRINTER UTILITY 解説・手引書」のページ制御エラーのリターンコードに関する説明を参照してください。
D1
D2
D3
D4
D5
E0TP1/Server Base内部関数マッピングサービス内保守情報です。このメッセージの直前に出力されているメッセージの処置を実施してください。
E1
E2
E3
E8TP1/Message Control内部関数マッピングサービス内保守情報です。このメッセージの直前に出力されているメッセージの処置を実施してください。
E9

リターンコードのbbの部分にはエラー状態を示すコードが設定されます。bbの値とエラー状態の対応を,次の表に示します。

表J-2 エラー状態

bbエラー状態
00正常
04軽いエラーがあるがマッピングの結果は正しい
08マッピングを実行できなかった
0Cマッピングサービス未起動

リターンコードの先頭2けたがC0~C6の場合,リターンコードの末尾4けた,ccccの部分にはエラーの詳細を示すコードが設定されます。ccccの値とエラー詳細の対応を,次の表に示します。

表J-3 エラー詳細

cccc内容
0004マップ名が指定されていません。または,マップ名が不正です。1
(O):マップ名を正しく指定してください。
PAGEC名が指定されていません。またはPAGEC名が不正です。2
(O):PAGEC名を正しく指定してください。
0008機種・モデルが指定されていません。または機種・モデルが不正です。
(O):論理端末定義(mcftalcle -z)のdeviceオペランドを正しく指定してください。
000C機種・モデルが指定されていません。または機種・モデルが不正です。
(O):論理端末定義(mcftalcle -z)のdeviceオペランドを正しく指定してください。
00A5XMAP3共通定義(mcftxp)の-nオプションが正しく設定されていません。
(O):XMAP3共通定義(mcftxp)のマッピングサービス識別子を正しく指定して,OpenTP1を再起動してください。
0408論理端末定義(mcftalcle -z)のdeviceオペランドの機種・モデルが不正です。
(O):論理端末定義(mcftalcle -z)のdeviceオペランドの機種・モデルを正しく指定してください。
0428サポートされていない端末システム名が指定されました。
(O):マッピングサービス属性定義のSYSTNAMオペランドを正しく指定してください。
1418物理マップをロードするメモリが不足しました。1
(O):マッピングサービス属性定義のMAPCNT,POOLSIZオペランドを正しく指定してください。
PAGECモジュールをロードするメモリが不足しました。2
(O):マッピングサービス属性定義のPGCCNT,PGCPOLSZオペランドを正しく指定してください。
FF01一つのマッピングサービス識別子に対して16個以上の通信プロセスが接続を要求しました。
(O):マッピングサービス識別子を追加して通信プロセスを振り分け,一つのマッピングサービス識別子に対して,通信プロセスが15個以内になるように定義してください。
FF03マッピングサービス処理中にローカルメモリ不足が発生しました。
(O):データ・セグメント領域を拡張してください。
FF04マッピングサービス処理中に共有メモリ不足が発生しました。
(O):マッピングサービス属性定義のMAPNAME,MAPCNT,POOLSIZオペランドを正しく指定してください。
FF09ページ制御機能を使用できません。
(O):TP1/NET/XMAP3のmain関数内のページ制御機能使用宣言を正しく指定してください。
FF0Bページ制御機能を使用できません。
(O):マッピングサービス属性定義内のページ制御機能に関連する設定値を正しく指定してください。
FF0F論理端末閉塞解除中にdcmapchgコマンドが入力されました。
(O):dcmapchgコマンドは論理端末閉塞中に入力してください。
FF10マッピングサービス属性定義ファイル内の端末システム名称(SYSTNAM)とOpenTP1のプロトコルが一致しません。
(O):マッピングサービス属性定義ファイル内の端末システム名称を正しく指定して,OpenTP1を再起動してください。
(凡例)
(O):オペレータの対応
注※1
aaで表されたエラー発生関数が,XMAP3内部関数の場合
注※2
aaで表されたエラー発生関数が,XMAP3/PRINTER UTILITY内部関数の場合