TP1/NET/XMAP3では,XMAP3 Serverの機能によって論理端末画面からのキー入力サービスを提供しています。
TP1/NET/XMAP3での送信要求発生(論理端末画面からの画面確定キー入力)時の処理を,次の表に示します。
表2-6 送信要求発生時の処理
項番 | キー | TP1/NET/XMAP3の処理 | XP/Wのキーシンボル名称 (マクロ値) | |
---|---|---|---|---|
オンライン用キー | AX仕様キー | |||
1 | 実行 | Enter (テンキー部) | アプリケーション決定後UAP起動 | TX_MKLNFED |
2 | PA1 | PageUp | TX_MKPA1 | |
3 | PA2 | PageDown | TX_MKPA2 | |
4 | PA3 | Ctrl+PageDown | TX_MKPA3 | |
5 | スクリーン | Ctrl+Delete | TX_MKSCREN | |
6 | 中断 | Ctrl+S | TX_MKBREAK | |
7 | 割込 | Break Ctrl+Pause | TX_MKINTER | |
8 | 印刷 | Ctrl+P | 印刷キー処理(論理ハードコピーの出力) | TX_MKPRINT |
9 | PF1 | F1 | アプリケーション決定後UAP起動 | TX_MKF1 |
10 | PF2 | F2 | TX_MKF2 | |
11 | PF3 | F3 | TX_MKF3 | |
12 | PF4 | F4 | TX_MKF4 | |
13 | PF5 | F5 | TX_MKF5 | |
14 | PF6 | F6 | TX_MKF6 | |
15 | PF7 | F7 | TX_MKF7 | |
16 | PF8 | F8 | TX_MKF8 | |
17 | PF9 | F9 | TX_MKF9 | |
18 | PF10 | F10 | TX_MKF10 | |
19 | PF11 | F11 | TX_MKF11 | |
20 | PF12 | F12 | TX_MKF12 | |
21 | コントロール+PF1 | Shift+F1 | TX_MKF13 | |
22 | コントロール+PF2 | Shift+F2 | TX_MKF14 | |
23 | コントロール+PF3 | Shift+F3 | TX_MKF15 | |
24 | コントロール+PF4 | Shift+F4 | TX_MKF16 | |
25 | コントロール+PF5 | Shift+F5 | TX_MKF17 | |
26 | コントロール+PF6 | Shift+F6 | TX_MKF18 | |
27 | コントロール+PF7 | Shift+F7 | TX_MKF19 | |
28 | コントロール+PF8 | Shift+F8 | TX_MKF20 | |
29 | コントロール+PF9 | Shift+F9 | TX_MKF21 | |
30 | コントロール+PF10 | Shift+F10 | TX_MKF22 | |
31 | コントロール+PF11 | Shift+F11 | TX_MKF23 | |
32 | コントロール+PF12 | Shift+F12 | TX_MKF24 |
その他の画面確定キーの入力については表示印刷サービスが処理しますが,入力エラーとなってブザーが鳴ります。
次メッセージ要求キーとして使用しているキーは,UAP起動や論理ハードコピーの出力をするキーとしては使用できません。
TP1/NET/XMAP3では,表示印刷サービスから印刷キーの入力を受け付けると,表示印刷サービスに対して論理ハードコピーの要求をします。
論理ハードコピーの出力先プリンタは,XMAP3 Server表示・印刷環境ファイルの表示サービス名(DCPSNM)の指定に従います。ここで指定する表示サービス名と,コネクション定義(mcftalccn -S)のsvnameオペランドで指定する接続対象の表示印刷サービス名とは,重ならないように注意してください。二重に指定した場合,論理ハードコピーが正しく行われないことがあります。
XMAP3 Server表示・印刷環境ファイルに表示サービス名の指定がない場合は,印刷キーを入力しても論理ハードコピーは取得できません。
また,エラーなどによって論理ハードコピーの取得ができない場合は,オペレータインジケータに表示します。
論理端末からのメッセージをOpenTP1システムが受信すると,TP1/NET/XMAP3は論理端末定義(mcftalcle)とUAPの型に応じて,論理端末画面のキーボードロックを解除するかどうかを決定します。論理端末画面のキーボード状態を次の表に示します。
表2-7 論理端末画面のキーボード状態
論理端末定義(mcftalcle) | アプリケーションの型※1 | メッセージ入力時のキーボード状態 | キーボードロックを解除するタイミング | |
---|---|---|---|---|
keyboard オペランド | unlock オペランド | |||
aplock | send | cont | ロック状態 | 応答メッセージ送信時※2※3※4 |
ans | ロック状態 | 応答メッセージ送信時※2※3※4 | ||
noans(MHP) | ロック状態 | 一方送信メッセージ送信時 | ||
noans(SPP) | ロック解除状態 | - | ||
auto | cont | ロック状態 | 応答メッセージ送信時※2※3※4 | |
ans | ロック状態 | 応答メッセージ送信時※2※3※4 | ||
noans(MHP) | ロック状態 | MHP(正常,異常)終了時※5 | ||
noans(SPP) | ロック解除状態 | - | ||
aptype | 定義不可 | cont | ロック状態 | 応答メッセージ送信時※3※4 |
ans | ロック状態 | 応答メッセージ送信時※3※4 | ||
noans(MHP) | ロック解除状態 | - | ||
noans(SPP) | ロック解除状態 | - |
なお,キーボードロック解除のタイミングがメッセージ送信時の場合,ロックを解除するかどうかは,メッセージ送信時に指定したマップのマップ定義に従います。ロックを解除する場合のマップ定義には,PHSEG文のCNTRLオペランドにFRKBを指定してください。PHSEG文のCNTRLオペランドを省略した場合,またはPHSEG文のCNTRLオペランドにNOFRを指定した場合は,ロックが解除されません。
キーボードロックを[取消]キーなどで解除して,新たなメッセージを入力した場合には,入力された新たなメッセージは破棄されます。ただし,次の場合には入力された新たなメッセージは破棄されず,正常に受け付けられます。