はじめに

このマニュアルは,TP1/NET/XMAP3を使用した対話オンライン処理システムの概要,機能,作成方法,および操作・運用方法について説明したものです。

本文中に記載されている製品のうち,このマニュアルの対象製品ではない製品については,OpenTP1 Version 7対応製品の発行時期をご確認ください。

<はじめにの構成>
対象読者
マニュアルの構成
関連マニュアル
読書手順
図中で使用する記号
文法の記号
このマニュアルでの表記
略語一覧
常用漢字以外の漢字の使用について
KB(キロバイト)などの単位表記について
謝辞

対象読者

システム管理者,システム設計者,およびプログラマを対象としています。次のマニュアルを理解していることを前提としています。

また,XMAP3の知識をお持ちであることを前提としています。

マニュアルの構成

このマニュアルは,次に示す章と付録から構成されています。

第1章 概要
TP1/NET/XMAP3の概要について説明しています。
第2章 機能
TP1/NET/XMAP3の機能について説明しています。
第3章 C言語のライブラリ関数
TP1/NET/XMAP3で使用できる,C言語のライブラリ関数について説明しています。
第4章 COBOL-UAP作成用プログラムインタフェース
TP1/NET/XMAP3で使用できる,COBOL-UAP作成用プログラムインタフェースについて説明しています。
第5章 ユーザオウンコーディング,MCFイベントインタフェース
ユーザオウンコーディング,およびMCFイベントインタフェースについて説明しています。
第6章 OpenTP1マッピングサービス機能
OpenTP1マッピングサービス機能について説明しています。
第7章 システム定義
TP1/NET/XMAP3のシステム定義について説明しています。
第8章 運用コマンド
TP1/NET/XMAP3の運用コマンドについて説明しています。
第9章 オンラインコマンド
TP1/NET/XMAP3のオンラインコマンドについて説明しています。
第10章 組み込み方法
TP1/NET/XMAP3の組み込み方法について説明しています。
第11章 障害対策
TP1/NET/XMAP3の障害時の処理について説明しています。
付録A バージョンアップ時の変更点
各バージョンでの関数,定義およびコマンドの変更点について説明しています。
付録B 旧製品からの移行に関する注意事項
バージョン6以前からバージョン7へ移行する場合の注意事項について説明しています。
付録C MCF性能検証用トレースの取得
MCF性能検証用トレースのMCF固有情報の出力情報,取得タイミング,および取得量について説明しています。
付録D XMAP3 Serverサービス名との関係
TP1/NET/XMAP3の定義とXMAP3 Serverサービス名との関係について説明しています。
付録E 表示印刷サービスの起動でコネクション確立をするための環境設定
表示印刷サービスの起動でコネクション確立をするための環境設定について説明しています。
付録F OpenTP1マッピングサービス機能の定義例(PAGEC機能を使用する場合)
PAGEC機能を使用する場合の,OpenTP1マッピングサービス機能の定義例について説明しています。
付録G ユーザアプリケーションプログラムの作成例
TP1/NET/XMAP3のユーザアプリケーションプログラムの作成例について説明しています。
付録H オペレータインジケータ表示メッセージ一覧
オペレータインジケータ表示メッセージについて説明しています。
付録I 理由コード一覧
障害通知イベントが発生した場合の理由コードについて説明しています。
付録J マッピングサービスの障害コードの詳細
マッピングサービスの障害コードの詳細について説明しています。
付録K 用語解説
TP1/NET/XMAP3で使用する用語について説明しています。

関連マニュアル

●OpenTP1 Version 7

[図データ]

●サービスプログラム

XP/Wをご使用の場合

XMAP3 Version 4をご使用の場合

XMAP3 Version 5をご使用の場合

XMAP3/DISPLAY - Run Time SystemまたはXMAP3/PRINTER - Run Time Systemをご使用の場合

XMAP3/PRINTER UTILITY - Run Time Systemをご使用の場合

読書手順

このマニュアルは,利用目的に合わせて章を選択して読むことができます。利用目的別に,次の流れに従ってお読みいただくことをお勧めします。

[図データ]

図中で使用する記号

このマニュアルの図中で使用する記号を,次のように定義します。

[図データ]

文法の記号

このマニュアルで使用する各種の記号を説明します。

(1)文法記述記号

文法の記述形式について説明する記号です。

文法記述記号意味
〔 〕この記号で囲まれている項目は省略できることを示します。
(例)〔-s MCF通信プロセス識別子〕
-sオプションとそのオペランドを指定するか,何も指定しないことを示します。

(ストローク)
この記号で仕切られた項目は選択できることを示します。
(例)-t reply|request
-tオプションにreplyまたはrequestを指定できることを示します。
ただし,C言語のインタフェースの説明でこの記号を使用した場合は,C言語の文法規則に従います。
{ }この記号で囲まれている複数の項目のうちから一つを選択できることを示します。
(例){DCMCFESI|DCMCFEMI}
DCMCFESIとDCMCFEMIのうち,どちらかを指定できることを示します。
_
(下線)
この記号で示す項目は,オペランド,オプションまたはコマンド引数を省略した場合の省略時解釈値を示します。
(例)-i auto|manual
-iオプションを省略した場合,manualを省略時解釈値とすることを示します。
ただし,データ操作言語の説明の場合,この下線記号で示す予約語は,必要語なので省略できないことを示します。
下線がない予約語は,補助語なので書いても書かなくてもかまいません。
この記号で示す直前の一つの項目を繰り返し指定できることを示します。
ただし,項目が括弧で囲まれている場合,括弧全体が一つの項目となります。

(白三角)
空白を示します。
(例)コネクションID1△コネクションID2
コネクションID1とコネクションID2の間に,空白を1個入力することを示します。

(2)属性表示記号

ユーザ指定値の範囲などを説明する記号です。

属性表示記号意味
この記号のあとにユーザ指定値の属性を示します。
《  》ユーザが指定を省略したときの省略時解釈値を示します。
〈  〉ユーザ指定値の構文要素を示します。
((  ))ユーザ指定値の指定範囲を示します。

(3)構文要素記号

ユーザ指定値の内容を説明する記号です。

構文要素記号意味
英字アルファベット(A~Z,a~z)と_(アンダスコア)
英字記号アルファベット(A~Z,a~z)と#,@,¥
英数字英字と数字(0~9)
英数字記号英字記号と数字(0~9)
符号なし整数数字列(0~9)
10進数字数字(0~9)
16進数字数字(0~9)と(A~F,a~f)
識別子先頭がアルファベットの英数字列
記号名称先頭が英字記号の英数字記号列
文字列任意の文字の配列
パス名記号名称,/,および.(ピリオド)
(ただし,パス名は使用するOSに依存)

このマニュアルでの表記

(1)製品名

このマニュアルで使用する製品名称の略称を次に示します。

製品名称略称
AIX 5L V5.1AIX
AIX 5L V5.2
AIX 5L V5.3
AIX V6.1
COBOL2002COBOL
COBOL85
HP-UX 11iHP-UX
HP-UX 11i V2(IPF)
HP-UX 11i V2(PA-RISC)
HP-UX 11i V3(IPF)
Itanium(R) Processor FamilyIPF
Solaris 8Solaris
Solaris 9
Solaris 10
uCosminexus TP1/Message ControlTP1/Message Control
uCosminexus TP1/NET/LibraryTP1/NET/Library
uCosminexus TP1/NET/XMAP3TP1/NET/XMAP3
uCosminexus TP1/Server BaseTP1/Server Base
Microsoft(R) Windows(R) 7 Enterprise (x86)Windows 7 x86Windows 7
Microsoft(R) Windows(R) 7 Professional (x86)
Microsoft(R) Windows(R) 7 Ultimate (x86)
Microsoft(R) Windows(R) 7 Enterprise (x64)Windows 7 x64
Microsoft(R) Windows(R) 7 Professional (x64)
Microsoft(R) Windows(R) 7 Ultimate (x64)
Microsoft(R) Windows Server(R) 2003, Datacenter EditionWindows Server 2003Windows Server 2003
Microsoft(R) Windows Server(R) 2003, Enterprise Edition
Microsoft(R) Windows Server(R) 2003, Standard Edition
Microsoft(R) Windows Server(R) 2003, Datacenter x64 EditionWindows Server 2003 x64 Editions
Microsoft(R) Windows Server(R) 2003, Enterprise x64 Edition
Microsoft(R) Windows Server(R) 2003, Standard x64 Edition
Microsoft(R) Windows Server(R) 2003 R2, Enterprise EditionWindows Server 2003 R2
Microsoft(R) Windows Server(R) 2003 R2, Standard Edition
Microsoft(R) Windows Server(R) 2003 R2, Enterprise x64 EditionWindows Server 2003 R2 x64 Editions
Microsoft(R) Windows Server(R) 2003 R2, Standard x64 Edition
Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Datacenter (x86)Windows Server 2008 x86Windows Server 2008
Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Enterprise (x86)
Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Standard (x86)
Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Datacenter (x64)Windows Server 2008 x64
Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Enterprise (x64)
Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Standard (x64)
Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 R2 DatacenterWindows Server 2008 R2
Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 R2 Enterprise
Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 R2 Standard
Microsoft(R) Windows Vista(R) Business (x86)Windows Vista x86Windows Vista
Microsoft(R) Windows Vista(R) Enterprise (x86)
Microsoft(R) Windows Vista(R) Ultimate (x86)
Microsoft(R) Windows Vista(R) Business (x64)Windows Vista x64
Microsoft(R) Windows Vista(R) Enterprise (x64)
Microsoft(R) Windows Vista(R) Ultimate (x64)
Microsoft(R) Windows(R) XP Professional Operating SystemWindows XP
Extended Mapping Service 3XMAP3
Hitachi Extended Presentation Service System/WorkstationXP/W

(2)適用OSによる違いについて

Windows版の製品をご使用になる場合,マニュアルの記述を次のように読み換えてください。

項目マニュアルの表記読み換え
環境変数の表記$aaaaaa
例 $DCDIR
%aaaaaa%
例 %DCDIR%
複数のパス名を列挙するときの区切り文字:;
ディレクトリの区切り文字/¥
完全パス名ルートディレクトリから指定します。
例 /tmp
先頭にドライブ文字を付加して,ルートディレクトリから指定します。
例 C:¥tmp
実行形式ファイル名ファイル名だけを指定します。
例 mcfmngrd
ファイル名に拡張子を付加して指定します。
例 mcfmngrd.exe
makeコマンドmakenmake

(3)JISコード配列のキーボードとASCIIコード配列のキーボードとの違いについて

JISコード配列とASCIIコード配列では,次に示すコードで入力文字の違いがあります。このマニュアルの文字入力例(コーディング例)の表記は,JISコード配列(日本語のキーボード)に従った文字に統一しています。

コードJISコード配列ASCIIコード配列
(5c)16'¥'(円記号)'\'(バックスラッシュ)
(7e)16' ̄'(オーバライン)'~'(チルダ)

(4)C言語の関数とCOBOL-UAP作成用プログラムの表記について

このマニュアルでは,C言語の関数とCOBOL-UAP作成用プログラムとで説明に差異がない場合,C言語の関数名に統一して説明しています。

略語一覧

このマニュアルで使用する英略語の一覧を次に示します。

英略語英字での表記
CUICharacter User Interface
GUIGraphical User Interface
LANLocal Area Network
LRULeast Recently Used
MCFMessage Control Facility
MHPMessage Handling Program
OSOperating System
PCPersonal Computer
SPPService Providing Program
UAPUser Application Program
UOCUser Own Coding
WANWide Area Network
WSWorkstation

常用漢字以外の漢字の使用について

このマニュアルでは,常用漢字を使用することを基本としていますが,次に示す用語については,常用漢字以外の漢字を使用しています。

個所(かしょ) 個条書き(かじょうがき) 毎(ごと)

KB(キロバイト)などの単位表記について

1KB(キロバイト),1MB(メガバイト),1GB(ギガバイト),1TB(テラバイト)はそれぞれ1,024バイト,1,0242バイト,1,0243バイト,1,0244バイトです。

謝辞

COBOL言語仕様は,CODASYL(the Conference on Data Systems Languages:データシステムズ言語協議会)によって,開発された。OpenTP1のアプリケーションプログラムのインタフェース仕様のうち,データ操作言語(DML Data Manipulation Language)の仕様は,CODASYL COBOL(1981)の通信節,RECEIVE文,SEND文,COMMIT文,及びROLLBACK文を参考にし,それに日立製作所独自の解釈と仕様を追加して開発した。原開発者に対し謝意を表すとともに,CODASYLの要求に従って以下の謝辞を掲げる。なお,この文章は,COBOLの原仕様書「CODASYL COBOL JOURNAL OF DEVELOPMENT 1984」の謝辞の一部を再掲するものである。

 

いかなる組織であっても,COBOLの原仕様書とその仕様の全体又は一部分を複製すること,マニュアルその他の資料のための土台として原仕様書のアイデアを利用することは自由である。ただし,その場合には,その刊行物のまえがきの一部として,次の謝辞を掲載しなければならない。書評などに短い文章を引用するときは,"COBOL"という名称を示せば謝辞全体を掲載する必要はない。

 

COBOLは産業界の言語であり,特定の団体や組織の所有物ではない。

CODASYL COBOL委員会又は仕様変更の提案者は,このプログラミングシステムと言語の正確さや機能について,いかなる保証も与えない。さらに,それに関連する責任も負わない。

 

次に示す著作権表示付資料の著作者及び著作権者

 

FLOW-MATIC(Sperry Rand Corporationの商標),

Programming for the Univac(R)I and II,Data Automation Systems,

Sperry Rand Corporation 著作権表示1958年,1959年;

IBM Commercial Translator Form No.F 28-8013,IBM著作権表示1959年;

FACT,DSI 27A5260-2760,Minneapolis-Honeywell,著作権表示1960年

 

は,これら全体又は一部分をCOBOLの原仕様書中に利用することを許可した。この許可は,COBOL原仕様書をプログラミングマニュアルや類似の刊行物に複製したり,利用したりする場合にまで拡張される。