論理端末画面の閉じるボタン(ウィンドウ右上隅の閉じるボタン)は,通常はクリックするとXMAP3クライアント端末側で無視されます(入力エラーとしてブザーを鳴らします)。XMAP3共通定義(mcftxp -g)のclosebuttonオペランドにonを指定することで,この閉じるボタンを有効にできます。
この機能を使用して閉じるボタンをクリックすると,ほかのキー入力と同様に,アプリケーション決定後にUAPが起動されます。閉じるボタンをクリックすると,「割込」(オンライン用キー)または「Break Ctrl+Pause」(AIX仕様キー)として通知されます。閉じるボタン有効時の送信要求の発生イベントについては,「2.4.11(1) 送信要求発生時の処理」を参照してください。
なお,この機能を使用するためには,「割込」(オンライン用キー)または「Break Ctrl+Pause」(AIX仕様キー)が通知された場合の処理を,ユーザがUAPに作り込む必要があります。
この機能を使用する場合の留意事項を次に示します。
- この機能を使用して閉じるボタンを有効化しても,TP1/NET/XMAP3が受信メッセージを破棄し,アプリケーションを起動しないことがあります。
次のアプリケーションの実行中は,端末オペレータがキーボード操作でキーボードロックを解除したあとに閉じるボタンをクリックしても,KFCA17800-EまたはKFCA13664-Eメッセージを出力して,受信メッセージを破棄します。アプリケーション起動はしません。
- noans型アプリケーション(論理端末定義(mcftalcle -K)でkeyboardオペランドにaplockを指定し,かつunlockオペランドにautoを指定または省略した場合)
- ans型アプリケーション
- cont型アプリケーション
- 閉じるボタンをクリックして論理端末画面を破棄する場合は,次の点に留意してください。
- 継続問い合わせ応答仕掛り中の場合,運用コマンド(mcftendct -fオプション指定なし),または運用コマンド(mcftdctle)を発行しても受け付けません。
- 継続問い合わせ応答仕掛り中の場合,運用コマンド(mcftendct -fオプション指定あり)を発行すると,トランザクションブランチをロールバックします。運用コマンド(mcftendct -fオプション指定あり)の発行後に,一時記憶データに関する操作やMCFロールバック関数を呼び出すとMHPが異常終了します。