分散トランザクション処理機能 OpenTP1 プロトコル TP1/NET/XMAP3編

[目次][用語][索引][前へ][次へ]

mcftstalt代行送信の開始

形式

 
mcftstalt 〔-s MCF通信プロセス識別子〕 -f 代行元論理端末名称
            -t 代行先論理端末名称
 

機能

送信先のプリンタに障害が発生していて送信ができないメッセージ(一方送信メッセージ)を,ほかのプリンタに送信します。メッセージグループ送信機能,またはページ制御機能を使用している場合,TP1/NET/XMAP3では代行送信によるプリンタ出力の結果を保証しません。また,代行先論理端末のキュー状態が閉塞中の場合は代行送信されません。論理端末のキュー状態を代行先,代行元ともに閉塞解除状態にしてください。

オプション

●-s MCF通信プロセス識別子  〜〈16進数字〉((01〜ef))

処理対象の論理端末を制御するMCF通信サービスのMCF通信プロセス識別子を指定します。代行元と代行先の端末が同じプロセスに対応していなければなりません。MCF通信プロセス識別子は複数指定できません。

このオプションの指定を省略すると,MCF通信サービスを検索するオーバヘッドが,運用コマンドの処理に加わります。

MCF通信サービスが多い構成や運用コマンドを多数入力する運用を行う場合は,-sオプションで,MCF通信プロセス識別子を指定する運用設計を行ってください。

●-f 代行元論理端末名称  〜〈1〜8文字の識別子〉

代行送信元の論理端末の名称を指定します。

指定する論理端末は,端末状態が閉塞中,またはプリンタが障害中でなければなりません。

代行元論理端末名称は複数指定できません。また,一括指定もできません。

●-t 代行先論理端末名称  〜〈1〜8文字の識別子〉

代行送信先の論理端末の名称を指定します。すでに代行先として指定されている論理端末名称は指定できません。

指定する論理端末の端末状態が閉塞している場合は,指定できません。

指定する論理端末プリンタが障害中の場合は,指定できません。

代行先論理端末名称は複数指定できません。また,一括指定もできません。

出力メッセージ

メッセージID 内容 出力先
KFCA10116-I メッセージの代行送信を開始します。 標準出力
KFCA10350-I mcftstaltコマンドが入力されました。 標準出力
KFCA10351-E MCF開始処理中です。 標準エラー出力
KFCA10352-E MCF終了処理中です。 標準エラー出力
KFCA10353-W 入力形式が誤っています。 標準エラー出力
KFCA10354-E メモリ不足です。 標準エラー出力
KFCA10355-W 引数の指定が誤っています。 標準エラー出力
KFCA10356-E プロセス間でタイムアウトが発生しました。 標準エラー出力
KFCA10357-E MCF内でタイムアウトが発生しました。 標準エラー出力
KFCA10358-E 内部関数のエラーが発生しました。 標準エラー出力
KFCA10359-W mcftstaltコマンド入力元への応答を失敗しました。 メッセージログファイル
KFCA10371-I mcftstaltコマンドを正常に受け付けました。 標準出力
KFCA10373-E mcftstaltコマンドが異常終了しました。 標準エラー出力
KFCA10380-E 相手プロセスの検索に失敗しました。 標準エラー出力
KFCA10382-E 指定した論理端末は登録されていません。 標準エラー出力
KFCA10541-I ヘルプメッセージ 標準出力
KFCA13687-W 表示サーバ下の論理端末の代行送信は,サポートしていません。 標準エラー出力
KFCA13688-E 代行送信開始処理で障害が発生しました。 標準エラー出力
KFCA13698-E 代行送信開始処理中に障害が発生しました。 標準エラー出力
KFCA16402-E RPC障害が発生しました。 標準エラー出力