送信メッセージ通番編集UOCでは，受け取った通番を基に，ユーザ独自の処理ができます。例えば，通番を使用して編集した送信メッセージを再送要求します。

送信メッセージ通番編集UOCを起動する場合，メッセージ送信の関数で，出力通番を付けるように設定してください。UOCは，UAPがdc_mcf_send関数，dc_mcf_reply関数，またはdc_mcf_resend関数を発行したときに，MCFによって起動されます。

UAPのメイン関数の中に，UOCの関数アドレスを登録しておきます。UAPのメイン関数に登録するdc_mcf_regster関数の形式を次に示します。

(a)　形式

ANSI C，C++の場合

 
#include <dcmcf.h>
int dc_mcf_regster(DCLONG flags, DCLONG (*uoc_addr)
                  (DCLONG flags, char *termname,
                  DCLONG sendno, DCLONG sendid,
                  DCLONG dataleng, char *senddata))
 

K&R版 Cの場合

 
#include <dcmcf.h>
int dc_mcf_regster(flags, uoc_addr)
DCLONG flags;
DCLONG (*uoc_addr)();
 

(b)　ユーザが値を設定する引数

• flags
  DCMCF_SEND_UOCを指定します。
  
• uoc_addr
  flagsに対応するUOCのアドレスを指定します。
  

(c)　リターン値

dc_mcf_regster()のリターン値を次に示します。

リターン値	意味
DC_OK	正常リターン
DCMCFER_INVALID_ARGS	引数の指定誤り
DCMCFER_NOMEM	ローカルメモリ不足

(d)　メイン関数への登録例

• MHPの場合
  

  main()
  {
  extern DCLONG send_uoc();
   
  dc_rpc_open();
  dc_mcf_open();
  dc_mcf_regster(DCMCF_SEND_UOC,send_uoc);
  dc_mcf_mainloop();
  dc_mcf_close();
  dc_rpc_close();
  }

• SPPの場合
  

  main()
  {
  extern DCLONG send_uoc();
   
  dc_rpc_open();
  dc_mcf_open();
  dc_mcf_regster(DCMCF_SEND_UOC,send_uoc);
  dc_rpc_mainloop();
  dc_mcf_close();
  dc_rpc_close();
  }

メイン関数，サービス関数，およびスタブ関数にUOC関数をリンケージしてUAPの実行形式プログラムを生成します。