2.1.3 コネクションとPSAPの関係

PSAPとは,OSI TPプロトコルを使用してメッセージを送受信するときに,相手システムとの窓口となるアクセス点です。TP1/NET/OSI-TPでは,自システムに一つ以上のPSAPを持つことができます。また,相手システムのPSAPとの間に,複数のコネクションを設定できます。

コネクションとPSAPの関係を次の図に示します。

図2-8 コネクションとPSAPの関係

[図データ]

一つのPSAPには,任意の数のコネクションを設定できます。ただし,定義で指定したコネクション数以上のコネクションは確立できません。また,一つのPSAPの中では,発呼型のコネクションと着呼型のコネクションは混在できません。

自分のPSAPと相手のPSAPが同じコネクションを複数まとめてコネクショングループとして定義できます。図2-8で自システムのPSAP1と相手システム1の相手PSAPとの間にある三つのコネクションを使って3端末から発生する業務をマルチサーバ機能で処理する場合を例に挙げます。この場合は,三つのコネクションを一つのコネクショングループとして定義することで,UAPでの処理のプロセス数を3として,3端末から発生する業務を同じUAPで処理できます。詳細は,「2.1.9 アソシエーションプール管理機能」を参照してください。