TP1/NET/HDLCで適用する伝送動作モードを次の表に示します。
どのモードを適用するかは,通信管理(XNF/AS)のシステム定義で指定します。
表1-1 TP1/NET/HDLCで適用する伝送動作モード
伝送動作モード | 説明 | 適用の有無 |
---|---|---|
HDLC-NRM(正規応答モード) | 1次局と2次局が通常のデータ送受信を行うモードです。2次局はコマンドを受信したときに,レスポンスを1次局に送信できます。 | ○ |
HDLC-ABM(非同期平衡モード) | 複合局は必ずこのモードで動作する必要があります。相手複合局の許可に関係なく相互にコマンド,レスポンスを送信できます。 | ○ |
HDLC-ARM(非同期応答モード) | このモードに設定された2次局は,コマンドに関係なくいつでもレスポンスを1次局に送信できます。 | × |
1次局,2次局および複合局の意味は,それぞれ次のとおりです。
TP1/NET/HDLCは,相手システムとの特殊な約束ごとの処理や,メッセージの重複,欠落などのチェックはしません。したがって,AP間通信をするときには,相手システムのUAPと自システムのUAPとの間で,これらの処理に関する規約をあらかじめ決めておく必要があります。