TP1/NET/HDLC固有のシステム定義の種類

分散トランザクション処理機能　OpenTP1 プロトコル TP1/NET/HDLC編

MCF通信構成定義のうち，TP1/NET/HDLCに固有の定義の一覧を次の表に示します。

表5-2　TP1/NET/HDLC固有の定義の一覧

定義名		コマンド	オプション・オペランド		定義内容	指定値((値範囲))《省略時解釈値》
MCF通信構成定義	共通定義	プロトコル共通のコマンドだけで指定できます。共通のコマンドについては，マニュアル「OpenTP1 システム定義」を参照してください。
	プロトコル固有定義	mcftalccn （コネクション定義の開始）指定数：1～512	-c	－	コネクションID	1～8文字の識別子
			-p	－	プロトコルの種別	hdlcs
			-g	sndbuf	メッセージ送信用バッファグループ番号	符号なし整数((1～512))
			-g	rcvbuf	メッセージ受信用バッファグループ番号	符号なし整数((1～512))
			-e	msgbuf	メッセージ編集用バッファグループ番号	符号なし整数((1～512))
			-e	count	メッセージ編集用バッファ数	符号なし整数((1～131070))
			-i	－	システム開始時，および再開始時にコネクションを自動的に確立するかどうか	auto｜《manual》
			-m	mode	使用する通信管理	xnfas
			-z	vslot	仮想スロット番号	符号なし整数((1～1000))
			-x	－	システム再開始時にコネクションを自動的に確立するかどうか	auto｜《manual》
			-a	aretrycnt	コネクションの確立再試行回数	符号なし整数((1～65535))《0》
			-a	aretryint	コネクションの確立再試行間隔	符号なし整数((1～2550))《0》（単位：秒）
			-l	－	論理端末の閉塞解除方法	auto｜《manual》
			-r	errinf	CEEREVTに切断理由コードを設定するかどうか	yes｜《no》
		mcftalcle（論理端末定義）指定数：mcftalccnと同数	-l	－	論理端末名称	1～8文字の識別子
			-t	－	この論理端末のタイプ	any
			-m	mmsgcnt	メモリキュー内の出力メッセージの最大格納数	符号なし整数((0～65535))《0》
			-m	dmsgcnt	ディスクキュー内の出力メッセージの最大格納数	符号なし整数((0～65535))《0》
			-k	quekind	出力キューの媒体の種類	《memory》｜disk
			-k	quegrpid	キューグループID	1～8文字の識別子
			-o	aj	送信完了時の情報を取得するかどうかの指定	《yes》｜no
		mcftalced（コネクション定義の終了）指定数：mcftalccnと同数	－	－	コネクション定義の終了	－

（凡例）: －：該当する内容がないことを表します。

注: TP1/NET/HDLCに固有の定義だけ記載してあります。このほかにも，プロトコルで共通の定義コマンド，オプション，オペランドがあります。それらについては，マニュアル「OpenTP1 システム定義」を参照してください。

TP1/NET/HDLCのプロトコル固有定義コマンドの指定順序を次の図に示します。

図5-1　TP1/NET/HDLCのプロトコル固有定義コマンドの指定順序

[図データ]

TP1/NET/HDLCのプロトコル固有定義の指定には次の条件があります。

mcftalccnコマンドとmcftalcleコマンドとの関係は1対1です。
mcftalcedコマンドは省略できません。
mcftalcleコマンドとmcftalcedコマンドの関係は1対1です。