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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 プロトコル TP1/NET/User Agent編


9.1.4 入力キュー,スケジュールサービス,ネームサービス,またはRPCの障害

表9‒4 入力キュー,スケジュールサービス,ネームサービス,またはRPCの障害発生時の処理

障害の内容

TP1/NET/User Agentの処理

ユーザの処理

・アプリケーション閉塞

・サービス閉塞

・アプリケーション名不正※1

・入力キュー書き込み障害(メモリ含む)

  1. 入力キュー障害を通知するメッセージログ(KFCA10604-E)を出力します。

  2. 入力メッセージの種類に従って次に示す処理をします。

    通信メッセージ入力障害の場合は,ERREVT1またはERREVT2を起動します。

    ERREVT1,ERREVT2,ERREVT3,ERREVT4,またはERREVTAの場合は,メッセージを破棄します。

    CERREVT,COPNEVT,またはCCLSEVTの場合は,イベントを破棄します。

障害要因を取り除いてください。

アプリケーション名の形式不正

  1. アプリケーション不正を通知するメッセージログ(KFCA10610-E)を出力します。

  2. 相手システムにUERRを送信します。

アプリケーション名の形式を見直してください。

同期メッセージリターン時障害※2

  1. 同期エラーを通知するメッセージログ(KFCA10606-E)を出力します。

  2. UAPではタイムアウトが発生します。

  3. リターンの種類に従って次に示す処理をします。

    正常にリターンした場合は,次のように処理します。

    1. 相手システムにUERRを送信します。

    2. CERREVTを起動します。

    3. UA障害を通知するメッセージログ(KFCA13103-E),およびUA閉局を通知するメッセージログ(KFCA13115-I)を出力します。

    4. 論理端末を閉塞します。

    エラーリターンした場合は,無視して処理を続けます。

障害の要因を取り除いたあと,次のどちらかの方法で再びコネクションを確立します。

・運用コマンド(mcftactcn)を入力する

・API(dc_mcf_tactcn関数またはCBLDCMCF('TACTCN△△'))を発行する

注※1

アプリケーション名の形式が不正の場合,ERREVT1を起動します。このERREVT1に対する応答メッセージを送信しなかった場合,相手システムにUERRを送信後,CERREVTを起動します。

注※2

RPCだけで発生する障害です。