5.1.3 出力メッセージの編集
出力メッセージの編集UOCは,応答メッセージまたは一方送信メッセージの編集をするUOCです。出力メッセージの編集UOCは,UAPが発行した送信メッセージを相手システムに実際に送信する前に処理するように位置させます。出力キューから全セグメントを読み出すと起動します。
ユーザは,MCFメイン関数でUOC関数アドレスを設定します。また,必要に応じてコネクション定義(mcftalccn -e)で,メッセージ編集用バッファグループ番号を定義します。
(1) 出力メッセージの編集
送信するメッセージが格納されている送信バッファ,およびコネクション定義で指定した編集バッファを引き渡します。UOCでは,これらのバッファを使用して,出力メッセージの編集処理ができます。
また,UOCからのリターンコードによってUAPに通知するメッセージとして送信バッファに格納されたものを使用するか,編集バッファに格納されたものを使用するかを選択できます。
(2) UOCエラーリターン処理
UOCからDCMCF_UOC_MSG_NGでリターンした場合,MCFは次に示す処理をします。
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reply型論理端末の場合
メッセージログを出力し,相手システムにUERRを送信します。相手システムからのUERRに対する応答を受信したあとに,MCFは障害通知イベント(CERREVT)を起動します。
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request型論理端末またはsend型論理端末の場合
メッセージログを出力し,該当するメッセージを破棄します。
(3) UOCパラメタ不正の場合の処理
UOCで設定した値に不正があった場合,MCFは次に示す処理をします。
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reply型論理端末の場合
メッセージログを出力し,相手システムにUERRを送信します。相手システムからのUERRに対する応答を受信したあとに,MCFは障害通知イベント(CERREVT)を起動します。
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request型論理端末またはsend型論理端末の場合
メッセージログを出力し,該当するメッセージを破棄します。
(4) OpenTP1への組み込み方法
入力メッセージ編集UOCの組み込み方法と同じです。「5.1.1(5) OpenTP1への組み込み方法」を参照してください。