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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 プロトコル TP1/NET/User Agent編


dc_mcf_tlsle − 論理端末の状態取得(C言語)

〈このページの構成〉

形式

ANSI C,C++の形式

#include <dcmcf.h>
int dc_mcf_tlsle (DCLONG action, dcmcf_tlsleopt *leopt,
                  char *resv01, DCLONG *resv02,
                  char *resv03, DCLONG *infcnt,
                  dcmcf_leinf2 *inf, char *resv04)

K&R版Cの形式

#include <dcmcf.h>
int dc_mcf_tlsle (action, leopt, resv01, resv02, resv03, infcnt,
                  inf, resv04)
DCLONG            action;
dcmcf_tlsleopt    *leopt;
char              *resv01;
DCLONG            *resv02;
char              *resv03;
DCLONG            *infcnt;
dcmcf_leinf2      *inf;
char              *resv04;

機能

論理端末の状態を取得します。

UAPで値を設定する引数

●action

状態を取得する論理端末の指定方法を次の形式で設定します。

DCMCFLE
DCMCFLE

状態を取得する論理端末を論理端末名称で指定するときに設定します。

●leopt

この関数の対象となった論理端末の情報を,構造体dcmcf_tlsleoptに設定します。

構造体の形式を次に示します。

typedef struct {
                DCLONG    mcfid;        …MCF通信プロセス識別子
                char      resv01[4];    …予備領域
                char      idnam[9];     …論理端末名称
                char      resv02[7];    …予備領域
                char      resv03[112];  …予備領域
                char      resv04[376];  …予備領域
                } dcmcf_tlsleopt;
  • mcfid

    処理対象の論理端末を持つMCF通信サービスのMCF通信プロセス識別子を設定します。設定できる範囲は0〜239です。

    0を指定すると,該当する論理端末名称が属するMCF通信サービスを検索します。MCF通信サービスが多い構成やUAPからこの関数を多数発行する場合は,MCF通信プロセス識別子の指定をお勧めします。

    注※

    MCF環境定義(mcftenv -s)で指定するMCF通信プロセス識別子は16進数と見なしてください。

    例えば,MCF通信プロセス識別子が10の場合,16を設定してください。

  • resv01

    領域をヌル文字で埋めます。

  • idnam

    状態を取得する論理端末の名称を設定します。論理端末名称は最大8バイトの長さです。論理端末名称の最後にはヌル文字を付けてください。

  • resv02,resv03,resv04

    領域をヌル文字で埋めます。

●resv01,resv02,resv03

NULLを設定します。

●infcnt

論理端末の状態を格納する領域dcmcf_leinf2の個数として,1を設定します。

処理終了後は,該当する論理端末の個数が返されます。

●inf

論理端末の状態を格納する領域dcmcf_leinf2を設定します。

「構造体dcmcf_leinf2のサイズ×infcnt」バイト数分の領域が必要です。

●resv04

NULLを設定します。

OpenTP1から値が返される引数

●infcnt

この関数の対象となった論理端末の個数が返されます。

●inf

この関数の対象となった論理端末の情報が構造体dcmcf_leinf2で返されます。

構造体の形式を次に示します。

typedef struct {
                char      idnam[9];     …論理端末名称
                char      resv01[7];    …予備領域
                char      resv02[4];    …予備領域
                DCLONG    status;       …論理端末状態
                char      resv03[40];   …予備領域
                } dcmcf_leinf2;
  • idnam

    要求した論理端末の名称が設定されます。論理端末名称は最大8バイトの長さです。論理端末名称の最後にはヌル文字が付けられます。

  • resv01,resv02

    領域をヌル文字で埋めます。

  • status

    要求した論理端末の状態として,次の値が設定されます。

    DCMCF_LEST_ACT

    閉塞解除状態

    DCMCF_LEST_DCT

    閉塞状態

  • resv03

    領域をヌル文字で埋めます。

リターン値

リターン値

リターン値

(数値)

意味

DCMCFRTN_00000

0

正常に終了しました。

DCMCFRTN_71001

-12001

MCFが開始処理中のため,dc_mcf_tlsle関数が受け付けられません。

DCMCFRTN_71004

-12004

dc_mcf_tlsle関数の処理中にメモリ不足が発生しました。

DCMCFRTN_71005

-12005

通信障害が発生しました。原因については,メッセージログファイルを参照してください。

DCMCFRTN_71006

-12006

内部障害が発生しました。原因については,メッセージログファイルを参照してください。

DCMCFRTN_71008

-12008

指定された論理端末名称は登録されていません。

DCMCFRTN_71009

-12009

dc_mcf_tlsle関数が,該当するMCF通信プロセスではサポートされていません。

DCMCFRTN_71010

-12010

MCF通信プロセスに論理端末の状態取得を要求しましたが,受け付けられませんでした。原因については,メッセージログファイルを参照してください。

DCMCFRTN_71011

-12011

論理端末が削除されているため,dc_mcf_tlsle関数が受け付けられません。

DCMCFRTN_72050

-13050

actionに未サポートのフラグを設定しています。

actionにDCMCFLEが指定されていません。

DCMCFRTN_72051

-13051

leoptにNULLが設定されています。

DCMCFRTN_72052

-13052

resv01にNULLが設定されていません。

DCMCFRTN_72053

-13053

resv02にNULLが設定されていません。

DCMCFRTN_72054

-13054

resv03にNULLが設定されていません。

DCMCFRTN_72055

-13055

resv04にNULLが設定されていません。

DCMCFRTN_72056

-13056

infcntにNULLが設定されています。

DCMCFRTN_72057

-13057

infにNULLが設定されています。

DCMCFRTN_72061

-13061

dcmcf_tlsleoptのmcfidに0未満または240以上の値が設定されています。

DCMCFRTN_72062

-13062

dcmcf_tlsleoptのresv01がヌル文字で埋められていません。

DCMCFRTN_72063

-13063

dcmcf_tlsleoptのidnamの先頭がヌル文字です。

DCMCFRTN_72064

-13064

dcmcf_tlsleoptのresv02がヌル文字で埋められていません。

DCMCFRTN_72065

-13065

dcmcf_tlsleoptのresv03がヌル文字で埋められていません。

DCMCFRTN_72067

-13067

dcmcf_tlsleoptのresv04がヌル文字で埋められていません。

DCMCFRTN_72073

-13073

dcmcf_tlsleoptのidnamに設定された文字数が9以上です。

DCMCFRTN_72074

-13074

dcmcf_tlsleoptのidnamに設定された文字列中に不正な文字があります。

DCMCFRTN_72076

-13076

infcntに1が設定されていません。