2.1.4 論理端末とアプリケーションの型の関係

論理端末は,通信相手システムとの間でメッセージを送受信するためのユーザインタフェースであり,OSAS/UAプロトコルのUAに対応します。

論理端末は,送受信するメッセージの形態で次に示す四つの端末タイプがあります。論理端末の端末タイプは,MCFの論理端末属性として,構成定義ファイルで設定します。

アプリケーションは,ユーザが送受信データの中で指定したアプリケーション名をキーとして一つのUAP(MHP)プロセスで実行されます。アプリケーションには,処理形態によって二つの型があり,MCFのアプリケーション属性の一つとして,アプリケーション定義ファイルで設定します。受信メッセージによって起動するアプリケーションの型を次に示します。

注※
アプリケーション名は,メッセージの先頭から空白の手前までの1から8バイトの英数字です。先頭から9バイト目に空白がないとき,または先頭に空白がある場合はアプリケーション名を不正とします。入力メッセージ編集UOCで決定する場合は,「4.1.1 入力メッセージの編集とアプリケーション名の決定」を参照してください。

論理端末,メッセージ,アプリケーションの型,UAPインタフェース,および通信形態の関係を次の表に示します。

表2-3 論理端末,メッセージ,アプリケーションの型,UAPインタフェース,および通信形態の関係

論理端末の端末タイプメッセージの種類受信メッセージのアプリケーションの型UAPインタフェース通信形態
reply
(応答型論理端末)
問い合わせメッセージ
(UINQ)
応答型receive問い合わせ応答
応答メッセージ
(UREP)
reply
request
(問い合わせ型論理端末)
一方送信メッセージ
(UINQ)
任意send分岐送信
問い合わせメッセージ
(UINQ)
sendrecv
(セグメント送信時,先頭セグメント受信時)
同期問い合わせ応答
応答メッセージ
(UREP)
recvsync
(後続セグメント受信時)
一方送信メッセージ
(UREP)
非応答型receive一方受信
send
(送信型論理端末)
一方送信メッセージ
(UBRD)
任意send分岐送信
receive
(受信型論理端末)
非応答型receive一方受信
注※
( )内は,UAプロトコルデータ単位を示します。