UAの開局方法には,次の二つがあります。
コネクション確立時に,「個別開局」指定をした場合,または論理端末に障害があって閉局した場合,運用コマンド(mcftactle)で開局します。
MCF通信構成定義(mcftalccn)で「個別開局」指定(-k each)されている場合,該当するコネクション内の全UAに関連する論理端末を閉塞扱いします。なお,論理端末が閉塞状態であっても,該当する論理端末に対するUAPからの送信要求はできます。ただし,MCFの出力キューにキューイングするので,定義で指定した最大数を超えない範囲が限度となります。
MCF通信構成定義(mcftalccn)で「一括開局」が指定(-k together)されている場合,コネクション確立時に,全UAがメッセージ送受信可能状態になります。
UAが開局すると,該当するUAの論理端末の閉塞状態を解除します。それと同時に,MCF通信構成定義(mcftalccn)で「論理端末の閉塞解除時に状態通知イベント(COPNEVT)を起動する」が指定(-f "leopnevt=use")されている場合は,COPNEVTが起動されます。
TP1/NET/User Agentは,開局されていないUAに対して運用コマンド(mcftactle)を受け付けると,相手システムにUOPN要求を送信します。そして相手システムからUOPN応答を受信すると,UAが開局し,メッセージ送受信可能状態になります。
UAが開局すると,該当するUAの論理端末の閉塞状態を解除します。運用コマンドによるUAの個別開局の処理の流れを次の図に示します。
図2-6 運用コマンドによるUAの個別開局
UAの閉局方法には,次の三つがあります。
また,TP1/NET/User AgentはUAを閉局するとき,UERRを使用します。
TP1/NET/User Agentは,運用コマンド(mcftdctle)を受け付けると,UERRを送信します。そして相手システムからのUERR(障害処理完了)を受信し,UAが閉局します。
UAが閉局すると,TP1/NET/User Agentは関連する論理端末を閉塞すると同時に,障害通知イベント(CERREVT)を起動します。
運用コマンドによるUAの閉局の処理の流れを次の図に示します。
図2-7 運用コマンドによるUAの閉局
相手システムからUERRを受信すると,TP1/NET/User AgentではUERR(障害処理完了)を送信し,UAを閉局します。UAを閉局すると,TP1/NET/User Agentは関連する論理端末を閉塞すると同時に,障害通知イベント(CERREVT)を起動します。
相手システムからのUAの閉局の処理の流れを次の図に示します。
図2-8 相手システムからのUAの閉局
TP1/NET/User Agentは,UAP異常終了,キュー障害などを検出した場合,UERRを送信します。そして相手システムからのUERR(障害処理完了)を受信し,UAが閉局します。
UAが閉局すると,TP1/NET/User Agentは関連する論理端末を閉塞すると同時に,障害通知イベント(CERREVT)を起動します。
MCF検出障害時のUAの閉局の処理の流れを次の図に示します。
図2-9 MCF検出障害時のUAの閉局