9.1 障害の種類と対応処理

運用中に障害が発生すると,TP1/NET/TCP/IPはシステムを回復します。このとき,システム定義の指定によって,MCFイベント処理用MHPも起動できます。

TP1/NET/TCP/IP運用中の障害と対応処理について障害の種類ごとに説明します。

<この節の構成>
(1) コネクション障害
(2) 受信スケジュール関係障害(入力キュー,入力メッセージ編集UOC)
(3) 送信スケジュール関係障害(出力キュー,出力メッセージ編集UOC)
(4) メッセージ送達確認関係障害
(5) UAPの障害
(6) TP1/NET/TCP/IPの障害

(1) コネクション障害

表9-1 コネクション障害と対応処理

障害の内容TP1/NET/TCP/IPの処理ユーザの処理
コネクション確立時障害(クライアント型)
  1. コネクション確立時障害を通知するメッセージログ(KFCA14803-E)を出力します。
  2. CERREVT(コネクション確立不可能)を起動します。
10.2.2 KFCA14803-Eメッセージが出力された場合」を参照してください。
コネクション確立時障害(サーバ型)
  1. サーバ側コネクション確立時障害を通知するメッセージログ(KFCA14834-E)を出力します。
  2. 確立リトライ処理をします。
10.2.6 KFCA14834-EまたはKFCA14835-Eメッセージが出力された場合」を参照してください。
コネクション確立時リトライオーバ(サーバ型)
  1. コネクション確立リトライオーバを通知するメッセージログ(KFCA14835-E)を出力します。
コネクション切断
  1. コネクション障害を通知するメッセージログ(KFCA14802-E)を出力します。
  2. アドレス情報を通知するメッセージログ(KFCA14876-I)を出力します※1
  3. 問い合わせ応答中または継続問い合わせ応答中の場合,問い合わせ応答または継続問い合わせ応答を終了します。
  4. CERREVT(コネクション切断)を起動します。
  5. コネクション解放を通知するメッセージログ(KFCA14801-IまたはKFCA14875-I※2)を出力します。
10.2.1 KFCA14802-Eメッセージが出力された場合」を参照してください。
メッセージ送信時障害(一方送信メッセージの場合)
  1. コネクション障害を通知するメッセージログ(KFCA14802-E)を出力します。
  2. アドレス情報を通知するメッセージログ(KFCA14876-I)を出力します※1
  3. CERREVT(コネクション切断)を起動します。
  4. コネクション解放を通知するメッセージログ(KFCA14801-IまたはKFCA14875-I※2)を出力します。
  5. 送信メッセージを出力キューに戻します。
  6. メッセージの送信中断を通知するメッセージログ(KFCA10608-W)を出力します。
(応答メッセージの場合)
  1. コネクション障害を通知するメッセージログ(KFCA14802-E)を出力します。
  2. アドレス情報を通知するメッセージログ(KFCA14876-I)を出力します※1
  3. 問い合わせ応答中または継続問い合わせ応答中の場合,問い合わせ応答または継続問い合わせ応答を終了します。
  4. CERREVT(コネクション切断)を起動します。
  5. コネクション解放を通知するメッセージログ(KFCA14801-IまたはKFCA14875-I※2)を出力します。
  6. 送信メッセージを破棄します。
  7. 送信メッセージ破棄を通知するメッセージログ(KFCA10607-W)を出力します。
(同期型メッセージの場合)
  1. コネクション障害を通知するメッセージログ(KFCA14802-E)を出力します。
  2. アドレス情報を通知するメッセージログ(KFCA14876-I)を出力します※1
  3. CERREVT(コネクション切断)を起動します。
  4. コネクション解放を通知するメッセージログ(KFCA14801-IまたはKFCA14875-I※2)を出力します。
  5. UAPにエラーリターンします。
メッセージ送信完了タイムアウト(一方送信メッセージの場合)
  1. メッセージ送信失敗を通知するメッセージログ(KFCA14815-E)を出力します。
  2. 送信メッセージを出力キューに戻します。
  3. メッセージの送信中断を通知するメッセージログ(KFCA10608-W)を出力します。
  4. 論理端末を閉塞します。
  5. 論理端末閉塞を通知するメッセージログ(KFCA14809-I)を出力します。
  6. CERREVT(メッセージ送信完了タイムアウト)を起動します。
10.2.3 KFCA14815-Eメッセージが出力された場合」を参照してください。
(応答メッセージの場合)
  1. メッセージ送信失敗を通知するメッセージログ(KFCA14815-E)を出力します。
  2. 送信メッセージを破棄します。
  3. 送信メッセージ破棄を通知するメッセージログ(KFCA10607-W)を出力します。
  4. コネクションを解放します。
  5. 問い合わせ応答中または継続問い合わせ応答中の場合,問い合わせ応答または継続問い合わせ応答を終了します。
  6. CERREVT(メッセージ送信完了タイムアウト)を起動します。
  7. コネクション解放を通知するメッセージログ(KFCA14801-IまたはKFCA14875-I※2)を出力します。
(同期型メッセージの場合)
  1. メッセージ送信失敗を通知するメッセージログ(KFCA14815-E)を出力します。
  2. 送信メッセージを破棄します。
  3. UAPにエラーリターンします。
  4. 論理端末を閉塞します。
  5. 論理端末閉塞を通知するメッセージログ(KFCA14809-I)を出力します。
  6. CERREVT(メッセージ送信完了タイムアウト)を起動します。
注※1
コネクション定義(mcftalccn -f)のcnerrlogオペランドの指定によって,KFCA14876-Iを出力します。
注※2
コネクション定義(mcftalccn -f)のreleaselogオペランドの指定によって,KFCA14801-IまたはKFCA14875-Iのどちらかを出力します。

(2) 受信スケジュール関係障害(入力キュー,入力メッセージ編集UOC)

表9-2 受信スケジュール関係の障害と対応処理

障害の内容TP1/NET/TCP/IPの処理ユーザの処理
アプリケーション名未定義
  1. 入力キュー障害を通知するメッセージログ(KFCA10604-E)を出力します。
  2. ERREVT1を起動します。
システム定義を見直してください。
MCFイベント名未定義
  • ERREVT1
  • ERREVT2
  • COPNEVT
  • CCLSEVT
  • CERREVT
  • RHLDEVT
  • MDELEVT
受信メッセージおよびMCFイベントを破棄します。ありません。
MHPサービス,サービスグループ閉塞
  1. 入力キュー障害を通知するメッセージログ(KFCA10604-E)を出力します。
  2. ERREVT2を起動します。
MHPサービス,サービスグループ閉塞の要因を取り除いてください。
入力キュー書き込み障害
  1. 入力キュー障害を通知するメッセージログ(KFCA10604-E)を出力します。
  2. ERREVT2を起動します。
入力キュー書き込み障害の要因を取り除いてください。
入力メッセージ編集UOCパラメタ不正(一方送信メッセージの場合)
  1. UOCパラメタ不正を通知するメッセージログ(KFCA10620-E)を出力します。
  2. アプリケーション名取得失敗を通知するメッセージログ(KFCA10610-E)を出力します。
  3. 受信メッセージを破棄します。
  4. 論理端末を閉塞します。
  5. 論理端末閉塞を通知するメッセージログ(KFCA14809-I)を出力します。
  6. CERREVT(UOC障害)を起動します。
入力メッセージ編集UOCを見直してください。
(問い合わせメッセージの場合)
  1. UOCパラメタ不正を通知するメッセージログ(KFCA10620-E)を出力します。
  2. アプリケーション名取得失敗を通知するメッセージログ(KFCA10610-E)を出力します。
  3. 受信メッセージを破棄します。
  4. 継続問い合わせ応答中の場合,継続問い合わせ応答を終了します。
  5. 論理端末を閉塞します。
  6. 論理端末閉塞を通知するメッセージログ(KFCA14809-I)を出力します。
  7. CERREVT(UOC障害)を起動します。
(同期型メッセージの場合)
  1. UOCパラメタ不正を通知するメッセージログ(KFCA10620-E)を出力します。
  2. 受信メッセージを破棄します。
  3. UAPにエラーリターンします。
  4. 論理端末を閉塞します。
  5. 論理端末閉塞を通知するメッセージログ(KFCA14809-I)を出力します。
  6. CERREVT(UOC障害)を起動します。
入力メッセージ編集UOCエラーリターン(一方送信メッセージの場合)
  1. UOCエラーリターンを通知するメッセージログ(KFCA10611-E)を出力します。
  2. アプリケーション名取得失敗を通知するメッセージログ(KFCA10610-E)を出力します。
  3. 受信メッセージを破棄します。
  4. 論理端末を閉塞します。
  5. 論理端末閉塞を通知するメッセージログ(KFCA14809-I)を出力します。
  6. CERREVT(UOC障害)を起動します。
入力メッセージ編集UOCを見直してください。
(問い合わせメッセージの場合)
  1. UOCエラーリターンを通知するメッセージログ(KFCA10611-E)を出力します。
  2. アプリケーション名取得失敗を通知するメッセージログ(KFCA10610-E)を出力します。
  3. 受信メッセージを破棄します。
  4. 継続問い合わせ応答中の場合,継続問い合わせ応答を終了します。
  5. 論理端末を閉塞します。
  6. 論理端末閉塞を通知するメッセージログ(KFCA14809-I)を出力します。
  7. CERREVT(UOC障害)を起動します。
(同期型メッセージの場合)
  1. UOCエラーリターンを通知するメッセージログ(KFCA10611-E)を出力します。
  2. 受信メッセージを破棄します。
  3. UAPにエラーリターンします。
  4. 論理端末を閉塞します。
  5. 論理端末閉塞を通知するメッセージログ(KFCA14809-I)を出力します。
  6. CERREVT(UOC障害)を起動します。
アプリケーション名形式不正
  1. アプリケーション名取得失敗を通知するメッセージログ(KFCA10610-E)を出力します。
  2. ERREVT1を起動します。
アプリケーション名取得失敗の要因を取り除いてください。
次起動アプリケーション型不正(継続問い合わせ応答中に入力メッセージ編集UOCで設定したアプリケーション名がcont型でない)
  1. 受信メッセージ破棄を通知するメッセージログ(KFCA14806-W)を出力します。
  2. 継続問い合わせ応答を終了します。
  3. コネクションを解放します。
  4. CERREVT(次起動アプリケーション型不正)を起動します。
  5. コネクション解放を通知するメッセージログ(KFCA14801-IまたはKFCA14875-I)を出力します。
メッセージ入力編集UOCおよびシステム定義を見直してください。
受信バッファオーバフロー
  1. メッセージ受信失敗を通知するメッセージログ(KFCA14816-E)を出力します。
  2. 受信メッセージ破棄を通知するメッセージログ(KFCA14806-W)を出力します。
  3. 受信バッファオーバフローを検出したときの追加情報を通知するメッセージログ(KFCA14865-I)を出力します。
  4. コネクションを解放します。
  5. 受信メッセージを破棄します。
  6. CERREVT(受信バッファオーバフロー)を起動します。
  7. コネクション解放を通知するメッセージログ(KFCA14801-IまたはKFCA14875-I)を出力します。
10.2.4 KFCA14816-Eメッセージが出力された場合」を参照してください。
受信バッファ数不足
  1. 受信バッファの空き待ちを通知するメッセージログ(KFCA14877-I)を出力し,ほかで使用中の受信バッファの空きを待ちます。
(一定時間内に空きを検出した場合)
2.処理を続行します。
(一定時間内に空きを検出しなかった場合)
2.バッファ取得失敗を通知するメッセージログ(KFCA14847-E)を出力します。
3.コネクションを解放します。
4.受信メッセージを破棄します。
5.CERREVT(受信バッファ取得失敗)を起動します。
6.コネクション解放を通知するメッセージログ(KFCA14801-IまたはKFCA14875-I)を出力します。
10.2.7 KFCA14877-Iメッセージが出力された場合」を参照してください。
入力セグメント判定UOCパラメタ不正
  1. UOCパラメタ不正を通知するメッセージログ(KFCA14832-E)を出力します。
  2. コネクションを解放します。
  3. 受信メッセージを破棄します。
  4. CERREVT(UOC障害)を起動します。
  5. コネクション解放を通知するメッセージログ(KFCA14801-IまたはKFCA14875-I)を出力します。
入力セグメント判定UOC,または相手システムを見直してください。
入力セグメント判定UOCエラーリターン
  1. UOCエラーを通知するメッセージログ(KFCA14808-E)を出力します。
  2. コネクションを解放します。
  3. 受信メッセージを破棄します。
  4. CERREVT(UOC障害)を起動します。
  5. コネクション解放を通知するメッセージログ(KFCA14801-IまたはKFCA14875-I)を出力します。
入力セグメント判定UOCを見直してください。
後続セグメント受信監視タイムアウト
  1. 後続メッセージ監視を通知するメッセージログ(KFCA14823-W)を出力します。
  2. コネクションを解放します。
  3. 受信メッセージを破棄します。
  4. CERREVT(後続メッセージ監視タイムアウト)を起動します。
  5. コネクション解放を通知するメッセージログ(KFCA14801-IまたはKFCA14875-I)を出力します。
システム構成および運用を見直してください。
問い合わせ応答中の論理端末に対するメッセージの受信
  1. 問い合わせ応答中の論理端末がメッセージを受信したことを通知するメッセージログ(KFCA14884-W)を出力します。
  2. MDELEVTを起動します。
相手システム,または運用を見直してください。
注※
コネクション定義(mcftalccn -f)のreleaselogオペランドの指定によって,KFCA14801-IまたはKFCA14875-Iのどちらかを出力します。

(3) 送信スケジュール関係障害(出力キュー,出力メッセージ編集UOC)

表9-3 送信スケジュール関係の障害と対応処理

障害の内容TP1/NET/TCP/IPの処理ユーザの処理
出力キュー読み出し障害(一方送信メッセージの場合)
  1. 出力キュー障害を通知するメッセージログ(KFCA10605-E)を出力します。
  2. 送信メッセージを破棄します。
  3. 送信メッセージ破棄を通知するメッセージログ(KFCA10607-W)を出力します。
  4. 論理端末を閉塞します。
  5. 論理端末閉塞を通知するメッセージログ(KFCA14809-I)を出力します。
  6. CERREVT(出力キュー読み出し障害)を起動します。
10.1.1 取得情報」で示す保守情報を退避してください。
(応答メッセージの場合)
  1. 出力キュー障害を通知するメッセージログ(KFCA10605-E)を出力します。
  2. 送信メッセージを破棄します。
  3. 送信メッセージ破棄を通知するメッセージログ(KFCA10607-W)を出力します。
  4. 問い合わせ応答中または継続問い合わせ応答中の場合,問い合わせ応答または継続問い合わせ応答を終了します。
  5. 論理端末を閉塞します。
  6. 論理端末閉塞を通知するメッセージログ(KFCA14809-I)を出力します。
  7. CERREVT(出力キュー読み出し障害)を起動します。
(同期型メッセージの場合)
  1. 出力キュー障害を通知するメッセージログ(KFCA10605-E)を出力します。
  2. 送信メッセージを破棄します。
  3. UAPにエラーリターンします。
  4. 論理端末を閉塞します。
  5. 論理端末閉塞を通知するメッセージログ(KFCA14809-I)を出力します。
  6. CERREVT(出力キュー読み出し障害)を起動します。
出力メッセージ編集UOCエラーリターン(一方送信メッセージの場合)
  1. UOCエラーリターンを通知するメッセージログ(KFCA10611-E)を出力します。
  2. 出力キュー障害を通知するメッセージログ(KFCA10605-E)を出力します。
  3. 送信メッセージを破棄します。
  4. 送信メッセージ破棄を通知するメッセージログ(KFCA10607-W)を出力します。
  5. 論理端末を閉塞します。
  6. 論理端末閉塞を通知するメッセージログ(KFCA14809-I)を出力します。
  7. CERREVT(UOC障害)を起動します。
運用,または出力メッセージ編集UOCを見直してください。
(応答メッセージの場合)
  1. UOCエラーリターンを通知するメッセージログ(KFCA10611-E)を出力します。
  2. 出力キュー障害を通知するメッセージログ(KFCA10605-E)を出力します。
  3. 送信メッセージを破棄します。
  4. 送信メッセージ破棄を通知するメッセージログ(KFCA10607-W)を出力します。
  5. 問い合わせ応答中または継続問い合わせ応答中の場合,問い合わせ応答または継続問い合わせ応答を終了します。
  6. 論理端末を閉塞します。
  7. 論理端末閉塞を通知するメッセージログ(KFCA14809-I)を出力します。
  8. CERREVT(UOC障害)を起動します。
(同期型メッセージの場合)
  1. UOCエラーリターンを通知するメッセージログ(KFCA10611-E)を出力します。
  2. 出力キュー障害を通知するメッセージログ(KFCA10605-E)を出力します。
  3. 送信メッセージを破棄します。
  4. UAPにエラーリターンします。
  5. 論理端末を閉塞します。
  6. 論理端末閉塞を通知するメッセージログ(KFCA14809-I)を出力します。
  7. CERREVT(UOC障害)を起動します。
出力メッセージ編集UOCパラメタ不正(一方送信メッセージの場合)
  1. UOCパラメタ不正を通知するメッセージログ(KFCA10620-E)を出力します。
  2. 出力キュー障害を通知するメッセージログ(KFCA10605-E)を出力します。
  3. 送信メッセージを破棄します。
  4. 送信メッセージ破棄を通知するメッセージログ(KFCA10607-W)を出力します。
  5. 論理端末を閉塞します。
  6. 論理端末閉塞を通知するメッセージログ(KFCA14809-I)を出力します。
  7. CERREVT(UOC障害)を起動します。
出力メッセージ編集UOCを見直してください。
(応答メッセージの場合)
  1. UOCパラメタ不正を通知するメッセージログ(KFCA10620-E)を出力します。
  2. 出力キュー障害を通知するメッセージログ(KFCA10605-E)を出力します。
  3. 送信メッセージを破棄します。
  4. 送信メッセージ破棄を通知するメッセージログ(KFCA10607-W)を出力します。
  5. 問い合わせ応答中または継続問い合わせ応答中の場合,問い合わせ応答または継続問い合わせ応答を終了します。
  6. 論理端末を閉塞します。
  7. 論理端末閉塞を通知するメッセージログ(KFCA14809-I)を出力します。
  8. CERREVT(UOC障害)を起動します。
(同期型メッセージの場合)
  1. UOCパラメタ不正を通知するメッセージログ(KFCA10620-E)を出力します。
  2. 出力キュー障害を通知するメッセージログ(KFCA10605-E)を出力します。
  3. 送信メッセージを破棄します。
  4. UAPにエラーリターンします。
  5. 論理端末を閉塞します。
  6. 論理端末閉塞を通知するメッセージログ(KFCA14809-I)を出力します。
  7. CERREVT(UOC障害)を起動します。
メッセージ消し込み障害
  1. メッセージ送信完了障害を通知するメッセージログ(KFCA10617-E)を出力します。
  2. 処理を続行します。
10.1.1 取得情報」で示す保守情報($DCDIR/spool下)を退避してください。
送信バッファオーバフロー(一方送信メッセージの場合)
  1. 出力キュー障害を通知するメッセージログ(KFCA10605-E)を出力します。
  2. 送信メッセージを破棄します。
  3. 送信メッセージ破棄を通知するメッセージログ(KFCA10607-W)を出力します。
  4. 論理端末を閉塞します。
  5. 論理端末閉塞を通知するメッセージログ(KFCA14809-I)を出力します。
  6. CERREVT(送信バッファオーバフロー)を起動します。
システム定義,またはUAPを見直してください。
(応答メッセージの場合)
  1. 出力キュー障害を通知するメッセージログ(KFCA10605-E)を出力します。
  2. 送信メッセージを破棄します。
  3. 送信メッセージ破棄を通知するメッセージログ(KFCA10607-W)を出力します。
  4. 問い合わせ応答中または継続問い合わせ応答中の場合,問い合わせ応答または継続問い合わせ応答を終了します。
  5. 論理端末を閉塞します。
  6. 論理端末閉塞を通知するメッセージログ(KFCA14809-I)を出力します。
  7. CERREVT(送信バッファオーバフロー)を起動します。
(同期型メッセージの場合)
  1. 出力キュー障害を通知するメッセージログ(KFCA10605-E)を出力します。
  2. 送信メッセージを破棄します。
  3. UAPにエラーリターンします。
  4. 論理端末を閉塞します。
  5. 論理端末閉塞を通知するメッセージログ(KFCA14809-I)を出力します。
  6. CERREVT(送信バッファオーバフロー)を起動します。
送信バッファ数不足(一方送信メッセージの場合)
  1. バッファ取得失敗を通知するメッセージログ(KFCA10618-E)を出力します。
  2. 出力キュー障害を通知するメッセージログ(KFCA10605-E)を出力します。
  3. 送信メッセージを破棄します。
  4. 送信メッセージ破棄を通知するメッセージログ(KFCA10607-W)を出力します。
  5. 論理端末を閉塞します。
  6. 論理端末閉塞を通知するメッセージログ(KFCA14809-I)を出力します。
  7. CERREVT(送信バッファ取得失敗)を起動します。
システム定義を見直してください。
(応答メッセージの場合)
  1. バッファ取得失敗を通知するメッセージログ(KFCA10618-E)を出力します。
  2. 出力キュー障害を通知するメッセージログ(KFCA10605-E)を出力します。
  3. 送信メッセージを破棄します。
  4. 送信メッセージ破棄を通知するメッセージログ(KFCA10607-W)を出力します。
  5. 問い合わせ応答中または継続問い合わせ応答中の場合,問い合わせ応答または継続問い合わせ応答を終了します。
  6. 論理端末を閉塞します。
  7. 論理端末閉塞を通知するメッセージログ(KFCA14809-I)を出力します。
  8. CERREVT(送信バッファ取得失敗)を起動します。
(同期型メッセージの場合)
  1. バッファ取得失敗を通知するメッセージログ(KFCA10618-E)を出力します。
  2. 出力キュー障害を通知するメッセージログ(KFCA10605-E)を出力します。
  3. 送信メッセージを破棄します。
  4. UAPにエラーリターンします。
  5. 論理端末を閉塞します。
  6. 論理端末閉塞を通知するメッセージログ(KFCA14809-I)を出力します。
  7. CERREVT(送信バッファ取得失敗)を起動します。

(4) メッセージ送達確認関係障害

DCCMとのメッセージ送達確認を行う場合,および任意の相手システムとのメッセージ送達確認を行う場合に発生する可能性がある障害に対するTP1/NET/TCP/IPの処理を,以降の表に示します。

表9-4 メッセージ送達確認関係の障害と対応処理(mcftalccn -u delichk=dccm2s,dccm2m,dccm3s,dccm3mの場合)

障害の内容TP1/NET/TCP/IPの処理ユーザの処理
応答専用データ用送信バッファ数不足
  1. バッファ取得失敗を通知するメッセージログ(KFCA10618-E)を出力します。
  2. 受信メッセージを破棄します。
  3. コネクションを解放します。
  4. CERREVT(応答専用データ用送信バッファ取得失敗)を起動します。
  5. コネクション解放を通知するメッセージログ(KFCA14801-IまたはKFCA14875-I)を出力します。
定義を見直してください。
不正データ受信(11バイト未満のメッセージ受信,セグメント情報不正)
  1. 不正データ受信を通知するメッセージログ(KFCA14848-E)を出力します。
  2. 受信メッセージを破棄します。
  3. コネクションを解放します。
  4. CERREVT(不正データ受信)を起動します。
  5. コネクション解放を通知するメッセージログ(KFCA14801-IまたはKFCA14875-I)を出力します。
相手システムを見直してください。
メッセージID不一致
  1. 受信メッセージ破棄を通知するメッセージログ(KFCA14806-W)を出力します。
  2. 処理を続行します。
相手システムを見直してください。
応答を待ち合わせていないときに,応答専用データを受信
  1. 受信メッセージ破棄を通知するメッセージログ(KFCA14806-W)を出力します。
  2. 処理を続行します。
相手システムを見直してください。
送受信メッセージ衝突(dccm2s,dccm3sの場合)
  1. メッセージの送信中断を通知するメッセージログ(KFCA10608-W)を出力します。
  2. 処理を続行します。
相手システムまたは運用を見直してください。
(dccm2mの場合)
  1. 受信メッセージ破棄を通知するメッセージログ(KFCA14806-W)を出力します。
  2. 送信メッセージを出力キューに戻します。
  3. メッセージの送信中断を通知するメッセージログ(KFCA10608-W)を出力します。
  4. 受信メッセージを破棄します。
  5. コネクションを解放します。
  6. CERREVT(送受信メッセージ衝突)を起動します。
  7. コネクション解放を通知するメッセージログ(KFCA14801-IまたはKFCA14875-I)を出力します。
(dccm3mの場合)
  1. 受信メッセージ破棄を通知するメッセージログ(KFCA14806-W)を出力します。
  2. 処理を続行します。
応答専用データを待ち合わせたまま,送信完了監視タイムアウト
  1. メッセージ送信失敗を通知するメッセージログ(KFCA14815-E)を出力します。
  2. 送信メッセージを出力キューに戻します。
  3. メッセージの送信中断を通知するメッセージログ(KFCA10608-W)を出力します。
  4. コネクションを解放します。
  5. CERREVT(応答専用データ受信監視タイムアウト)を起動します。
  6. コネクション解放を通知するメッセージログ(KFCA14801-IまたはKFCA14875-I)を出力します。
定義または相手システムを見直してください。
応答専用データ送信処理中の送信完了監視タイムアウト
  1. メッセージ送信失敗を通知するメッセージログ(KFCA14815-E)を出力します。
  2. コネクションを解放します。
  3. CERREVT(応答専用データ送信完了監視タイムアウト)を起動します。
  4. コネクション解放を通知するメッセージログ(KFCA14801-IまたはKFCA14875-I)を出力します。
定義または相手システムを見直してください。
応答専用データ送信処理中の一方送信メッセージ受信
  1. メッセージ受信失敗を通知するメッセージログ(KFCA14816-E)を出力します。
  2. 受信メッセージを破棄します。
  3. コネクションを解放します。
  4. CERREVT(応答専用データ送信処理中一方送信メッセージの受信)を起動します。
  5. コネクション解放を通知するメッセージログ(KFCA14801-IまたはKFCA14875-I)を出力します。
相手システムを見直してください。
受信メッセージ通知失敗表9-6を参照してください。定義または運用を見直してください。
注※
コネクション定義(mcftalccn -f)のreleaselogオペランドの指定によって,KFCA14801-IまたはKFCA14875-Iのどちらかを出力します。

表9-5 メッセージ送達確認関係の障害と対応処理(mcftalccn -u delichk=useの場合)

障害の内容TP1/NET/TCP/IPの処理ユーザの処理
受信メッセージ判定UOC未登録
  1. UOC未登録を通知するメッセージログ(KFCA14844-E)を出力します。
  2. OpenTP1が異常終了します。
受信メッセージ判定UOCを作成し,登録してください。
送達確認メッセージ用送信バッファ数不足
  1. バッファ取得失敗を通知するメッセージログ(KFCA10618-E)を出力します。
  2. 受信メッセージを破棄します。
  3. コネクションを解放します。
  4. CERREVT(送達確認メッセージ用送信バッファ取得失敗)を起動します。
  5. コネクション解放を通知するメッセージログ(KFCA14801-IまたはKFCA14875-I)を出力します。
定義を見直してください。
送達確認メッセージを待ち合わせていないときに,受信メッセージ判定UOCにてメッセージ種別に送達確認メッセージを指定
  1. 受信メッセージ破棄を通知するメッセージログ(KFCA14806-W)を出力します。
  2. 処理を続行します。
相手システムを見直してください。
送達確認メッセージを待ち合わせたまま,送信完了監視タイムアウト
  1. メッセージ送信失敗を通知するメッセージログ(KFCA14815-E)を出力します。
  2. 送信メッセージを出力キューに戻します。
  3. メッセージの送信中断を通知するメッセージログ(KFCA10608-W)を出力します。
  4. コネクションを解放します。
  5. CERREVT(送達確認メッセージ受信監視タイムアウト)を起動します。
  6. コネクション解放を通知するメッセージログ(KFCA14801-IまたはKFCA14875-I)を出力します。
定義または相手システムを見直してください。
送達確認メッセージ送信処理中の送達確認メッセージ送信完了監視タイムアウト
  1. メッセージ送信失敗を通知するメッセージログ(KFCA14815-E)を出力します。
  2. コネクションを解放します。
  3. CERREVT(送達確認メッセージ送信完了監視タイムアウト)を起動します。
  4. コネクション解放を通知するメッセージログ(KFCA14801-IまたはKFCA14875-I)を出力します。
定義または相手システムを見直してください。
送達確認メッセージ送信処理中の一方送信メッセージ受信
  1. メッセージ受信失敗を通知するメッセージログ(KFCA14816-E)を出力します。
  2. 受信メッセージを破棄します。
  3. コネクションを解放します。
  4. CERREVT(送達確認メッセージ送信処理中一方送信メッセージの受信)を起動します。
  5. コネクション解放を通知するメッセージログ(KFCA14801-IまたはKFCA14875-I)を出力します。
相手システムを見直してください。
受信メッセージ判定UOCでメッセージ種別に破棄メッセージを指定
  1. 受信メッセージ判定UOCによる受信メッセージ破棄を通知するメッセージログ(KFCA14849-I)を出力します。
  2. MDELEVTを起動します。
  3. 処理を続行します。
なし。
受信メッセージ判定UOCでメッセージ種別にコネクション解放を指定
  1. 受信メッセージ判定UOCによるコネクション解放を通知するメッセージログ(KFCA14850-I)を出力します。
  2. 受信メッセージを破棄します。
  3. コネクションを解放します。
  4. CERREVT(受信メッセージ判定UOCでのコネクション解放指示)を起動します。
  5. コネクション解放を通知するメッセージログ(KFCA14801-IまたはKFCA14875-I)を出力します。
相手システムを見直してください。
受信メッセージ判定UOCで送信処理の継続可否に送信停止を指定
  1. 受信メッセージ判定UOCによる論理端末閉塞を通知するメッセージログ(KFCA14851-I)を出力します。
  2. 送信メッセージを出力キューに戻します。
  3. メッセージの送信中断を通知するメッセージログ(KFCA10608-W)を出力します。
  4. 論理端末を閉塞します。
  5. 論理端末閉塞を通知するメッセージログ(KFCA14809-I)を出力します。
  6. CERREVT(受信メッセージ判定UOCでの送信停止指示)を起動します。
なし。
受信メッセージ判定UOCエラーリターン
  1. UOCエラーリターンを通知するメッセージログ(KFCA14808-E)を出力します。
  2. 受信メッセージを破棄します。
  3. コネクションを解放します。
  4. CERREVT(UOC障害)を起動します。
  5. コネクション解放を通知するメッセージログ(KFCA14801-IまたはKFCA14875-I)を出力します。
受信メッセージ判定UOCを見直してください。
受信メッセージ判定UOCパラメタ不正
  1. UOCパラメタ不正を通知するメッセージログ(KFCA14852-E)を出力します。
  2. 受信メッセージを破棄します。
  3. コネクションを解放します。
  4. CERREVT(受信メッセージ判定UOCでのパラメタ不正)を起動します。
  5. コネクション解放を通知するメッセージログ(KFCA14801-IまたはKFCA14875-I)を出力します。
受信メッセージ判定UOCを見直してください。
受信メッセージ通知失敗表9-6を参照してください。定義または運用を見直してください。
注※
コネクション定義(mcftalccn -f)のreleaselogオペランドの指定によって,KFCA14801-IまたはKFCA14875-Iのどちらかを出力します。

表9-6 受信メッセージ通知失敗に対するTP1/NET/TCP/IPの処理

障害の内容ERREVT1ERREVT2TP1/NET/TCP/IPの処理
アプリケーション名未定義
  1. 送達確認メッセージを送信します。
  2. 処理を続行します。
×
  1. 受信メッセージを破棄します。
  2. コネクションを解放します。
  3. CERREVT(受信メッセージ通知失敗)を起動します。
  4. コネクション解放を通知するメッセージログ(KFCA14801-IまたはKFCA14875-I)を出力します。
未定義
スケジュール失敗
  1. 送達確認メッセージを送信します。
  2. 処理を続行します。
×
  1. 受信メッセージを破棄します。
  2. コネクションを解放します。
  3. CERREVT(受信メッセージ通知失敗)を起動します。
  4. コネクション解放を通知するメッセージログ(KFCA14801-IまたはKFCA14875-I)を出力します。
未定義
入力メッセージ編集UOCエラーリターン
  1. 受信メッセージを破棄します。
  2. コネクションを解放します。
  3. CERREVT(UOC障害)を起動します。
  4. コネクション解放を通知するメッセージログ(KFCA14801-IまたはKFCA14875-I)を出力します。
入力メッセージ編集UOCパラメタ不正
  1. 受信メッセージを破棄します。
  2. コネクションを解放します。
  3. CERREVT(UOC障害)を起動します。
  4. コネクション解放を通知するメッセージログ(KFCA14801-IまたはKFCA14875-I)を出力します。
(凡例)
○:通知成功
×:通知失敗
-:通知なし
注※
コネクション定義(mcftalccn -f)のreleaselogオペランドの指定によって,KFCA14801-IまたはKFCA14875-Iのどちらかを出力します。

(5) UAPの障害

表9-7 UAPの障害と対応処理

障害の内容TP1/NET/TCP/IPの処理ユーザの処理
メッセージ受信前のUAP異常終了ERREVT2を起動します。UAPを見直してください。
メッセージ受信後のUAP異常終了ERREVT3を起動します。

(6) TP1/NET/TCP/IPの障害

表9-8 TP1/NET/TCP/IPの障害と対応処理

障害の内容TP1/NET/TCP/IPの処理ユーザの処理
内部論理矛盾,または他プログラムプロダクトとのインタフェースエラー
  1. 論理エラーを通知するメッセージログ(KFCA14811-E)を出力します。
  2. コネクションを解放します。
  3. CERREVT(内部論理矛盾)を起動します。
  4. コネクション解放を通知するメッセージログ(KFCA14801-IまたはKFCA14875-I)を出力します。
10.1.1 取得情報」で示す保守情報($DCDIR/spool下)を退避してください。
注※
コネクション定義(mcftalccn -f)のreleaselogオペランドの指定によって,KFCA14801-IまたはKFCA14875-Iのどちらかを出力します。