付録F.1 DCCMとのメッセージ衝突
(1) TP1/NET/TCP/IPの定義がmcftalccn -u delichk = dccm2s,またはmcftalccn -u delichk = dccm3sの場合
TP1/NET/TCP/IPの送信処理を中断し,メッセージ受信処理を継続します。メッセージ受信処理完了後,中断したメッセージを再送します。この場合の処理の流れを次の図に示します。
図F-1 メッセージ衝突時の処理の流れ(TP1/NET/TCP/IPの定義がmcftalccn -u delichk = dccm2s,またはmcftalccn -u delichk = dccm3sの場合)
![[図データ]](figure/zu0f0010.gif)
- UAPはDCCMへの一方送信メッセージを送信します。
- DCCMへ一方送信メッセージを送信する時,DCCMからUAPへの一方送信メッセージと衝突しました。
- 送信メッセージを出力キューに戻し,UAPからDCCMへの一方送信メッセージ送信処理を中断します。
- DCCMからUAPへの一方送信メッセージを受信し,UAPへ通知します。
- DCCMへ応答専用データを送信します。
- 出力キューから送信メッセージを取り出し,DCCMへ一方送信します。
(2) TP1/NET/TCP/IPの定義がmcftalccn -u delichk = dccm2mの場合
TP1/NET/TCP/IPは受信メッセージを破棄し,コネクションを解放し,コネクションレベルのCERREVTを起動します。このとき,送信メッセージは出力キューに残ります。この場合の処理の流れを次の図に示します。
図F-2 メッセージ衝突時の処理の流れ(TP1/NET/TCP/IPの定義がmcftalccn -u delichk = dccm2mの場合)
![[図データ]](figure/zu0f0020.gif)
- UAPはDCCMへの一方送信メッセージを送信します。
- DCCMへ一方送信メッセージを送信する時,DCCMからUAPへの一方送信メッセージと衝突しました。
- DCCMから受信したメッセージを破棄します。
- 送信メッセージを出力キューに戻し,コネクションを解放します。
- UAPにCERREVTを通知します。
(3) TP1/NET/TCP/IPの定義がmcftalccn -u delichk = dccm3mの場合
TP1/NET/TCP/IPは受信したメッセージを破棄し,メッセージ送信処理を継続します。この場合の処理の流れを次の図に示します。
図F-3 メッセージ衝突時の処理の流れ(TP1/NET/TCP/IPの定義がmcftalccn -u delichk = dccm3mの場合)
![[図データ]](figure/zu0f0030.gif)
- UAPはDCCMへの一方送信メッセージを送信します。
- DCCMへ一方送信メッセージを送信する時,DCCMからUAPへの一方送信メッセージと衝突しました。
- DCCMから受信したメッセージを破棄します。
- メッセージ送信処理を継続します。