TP1/NET/TCP/IPで扱う論理端末の端末タイプはany(任意型)です。この端末タイプを指定することで,TP1/NET/TCP/IPで使用するすべての通信形態に対応できます。
アプリケーションは,ユーザが送受信データの中に指定したアプリケーション名をキーとして,一つのUAP(MHP)プロセスで実行されます。アプリケーションは,サービスの方式によって型が異なります。この型をTP1/Message Controlのアプリケーション属性の一つとして,システム定義時に指定します。TP1/NET/TCP/IPのアプリケーションの型を次に示します。
論理端末の端末タイプ,アプリケーションの型,メッセージの種類,UAPインタフェース,および通信形態の関係を次の表に示します。
表2-4 論理端末の端末タイプ,アプリケーションの型,メッセージの種類,UAPインタフェース,および通信形態の関係
論理端末の端末タイプ | アプリケーションの型 | メッセージの種類 | UAPインタフェース | 通信形態 |
---|---|---|---|---|
any(任意型論理端末) | 非応答型(noans) | 一方送信メッセージ | dc_mcf_send dc_mcf_reply | 一方送信 |
dc_mcf_receive | 一方受信 | |||
同期型メッセージ | dc_mcf_sendsync | 同期送信 | ||
dc_mcf_recvsync | 同期受信 | |||
dc_mcf_sendrecv | 同期送受信 | |||
応答型(ans) | 問い合わせメッセージ | dc_mcf_receive | 問い合わせ応答 | |
応答メッセージ | dc_mcf_reply | |||
一方送信メッセージ | dc_mcf_send | 一方送信 | ||
継続問い合わせ応答型(cont) | 問い合わせメッセージ | dc_mcf_receive | 問い合わせ応答 | |
応答メッセージ | dc_mcf_reply | |||
一方送信メッセージ | dc_mcf_send | 一方送信 |
それぞれのアプリケーションの型での,dc_mcf_reply,dc_mcf_send呼び出しの可否を次の表に示します。
表2-5 dc_mcf_reply,dc_mcf_send呼び出しの可否
アプリケーションの型 | UAPインタフェース | 送信先の論理端末 | |
---|---|---|---|
入力元 | 入力元以外 | ||
非応答型(noans) | dc_mcf_reply | ○※ | × |
dc_mcf_send | ○ | ○ | |
応答型(ans) | dc_mcf_reply | ◎ | × |
dc_mcf_send | ○ | ○ | |
継続問い合わせ応答型(cont) | dc_mcf_reply | ◎ | × |
dc_mcf_send | ○ | ○ |