5.1.13 受信メッセージの保留判定

受信メッセージ保留判定UOCは,メッセージ受信時に呼び出され,受信したメッセージ単位で保留するかどうかを決定します。このUOCは,同期型メッセージの受信時に使用できます。

<この項の構成>
(1) 受信メッセージの保留判定
(2) UOCエラーリターン処理
(3) UOCパラメタ不正の場合の処理
(4) OpenTP1への組み込み方法

(1) 受信メッセージの保留判定

TP1/NET/TCP/IPは,受信メッセージ保留判定UOCを呼び出すときに,受信したメッセージをユーザに通知します。受信メッセージ保留判定UOCは,通知されたメッセージを基に,受信したメッセージを保留するかどうか決定します。

(2) UOCエラーリターン処理

UOCからDCTCP_UOC_MH_NGでリターンした場合,TP1/NET/TCP/IPはメッセージログを出力し,障害通知イベント(CERREVT)を通知します。該当するメッセージは破棄します。

(3) UOCパラメタ不正の場合の処理

UOCで設定した値に不正があった場合,TP1/NET/TCP/IPはメッセージログを出力し,障害通知イベント(CERREVT)を通知します。該当するメッセージは破棄します。

(4) OpenTP1への組み込み方法

入力セグメント判定UOCの組み込み方法と同じです。「5.1.1(5) OpenTP1への組み込み方法」を参照してください。また,MCFメイン関数のコーディング例は「5.1.14(7) MCFメイン関数のコーディング例」を参照してください。