TP1/NET/TCP/IP固有のシステム定義の種類

OpenTP1のネットワークコミュニケーション定義のうち,TP1/NET/TCP/IPに固有の定義の一覧を次の表に示します。

表6-2 TP1/NET/TCP/IP固有の定義の一覧

定義名コマンドオプション・オペランド定義内容指定値((値範囲))《省略時解釈値》
MCFマネジャ定義mcfmuap1
(UAP共通定義)
-tsndtim同期型送信監視時間符号なし整数((0~65535))《0》(単位:秒)
sndrcvtim同期型送受信監視時間符号なし整数((0~65535))《0》(単位:秒)
recvtim同期型受信監視時間符号なし整数((0~65535))《0》(単位:秒)
MCF通信構成定義共通定義mcfttrc
(トレース環境定義)
-tmsgsizeトレース取得するメッセージのサイズ符号なし整数((0~1073741824​))《128》(単位:バイト)
プロトコル固有定義mcftalccn
(コネクション定義の開始)
指定数:1~512または1~10242
-cコネクションID1~8文字の識別子
-NmodelnameモデルコネクションID1~8文字の識別子
-pプロトコルの種別tcp
-gsndbufメッセージ送信用バッファグループ番号符号なし整数((1~512))
rcvbufメッセージ受信用バッファグループ番号符号なし整数((1~512))
-emsgbufメッセージ編集用バッファグループ番号符号なし整数((1~512))
countメッセージ編集用バッファ数符号なし整数((1~131070))
-iコネクションの確立方法auto|《manual》
-bbretryコネクション確立障害時の確立再試行するかどうかを指定《yes》|no
bretrycntコネクション確立障害時の確立再試行回数符号なし整数((0~65535))《0》(単位:回)
bretryintコネクション確立障害時の確立再試行間隔符号なし整数((0~2550))《60》(単位:秒)
concmptimコネクション確立時の監視時間符号なし整数((0~65535))《0》(単位:秒)
sndcmptimメッセージ送信完了までの監視時間符号なし整数((0~65535))《0》(単位:秒)
-wsrtimoutコネクション切断抑止をするかどうかを指定yes|《no》
-tトランスポート層のプロトコルの種別tcp
-ymodeクライアントとサーバの種別client|server
-ripaddr自システムのホストのIPアドレス符号なし整数((0~255))(nnn.nnn.nnn.nnn)
hostname自システムのホスト名1~255文字のホスト名
portno自システムのホストのポート番号符号なし整数((1024~65535))
-ooipaddr相手システムのホストのIPアドレス符号なし整数((0~255))(nnn.nnn.nnn.nnn)
ohostname相手システムのホスト名1~255文字のホスト名
oportno相手システムのホストのポート番号符号なし整数((1~65535))《free》
-kkeepaliveソケットオプション「SO_KEEPALIVE」を使用するかどうかを指定yes|《no》
nodelayソケットオプション「TCP_NODELAY」を使用するかどうかを指定yes|《no》
notrftime無通信状態監視時間符号なし整数((0~65535))《0》(単位:秒)
-fkind相手システムからのコネクション解放の通知《ccls》|cerr
cnreleaseコネクション解放形態《fin》|rst
releaselogコネクション解放時のログメッセージの形式《1》|2
cnerrlog障害によるコネクション切断時のログメッセージの形式《1》|2
-Amastercn現用コネクションID1~8文字の識別子
-umasm受信メッセージ組み立て機能を使用するかどうかを指定yes|《no》
ntimer後続セグメント受信の監視タイマ《yes》|no
ntime後続セグメント受信の監視タイマ値符号なし整数((1~2550))《30》(単位:秒)
delichkメッセージ送達確認機能を使用するかどうかを指定dccm2m|dccm2s|dccm3m|dccm3s|use|《nouse》
msghold受信メッセージを保留するかどうかを指定《nohold》|hold|uoc
holdlimit受信メッセージの最大保留数符号なし整数((0~256))《1》
-haddrchk相手アドレス情報のチェックをするかどうかを指定《yes》|no
chgconnコネクション確立要求を受け付けた場合,未確立コネクションがなかったときの動作(コネクションリプレース機能を使用するかどうかを指定)replace|《keep》
listenオンライン開始時から自動的にコネクション確立要求を受け付けるかどうかを指定《auto》|manual
-Clscnfmtmcftlscnコマンドの表示形式《1》|2
-lreplymsg問い合わせ応答形態および継続問い合わせ応答形態のメッセージ送受信を行うかどうかを指定yes|《no》
cnassign相手からのコネクション確立要求時にコネクションを割り当てる対象の選択《freeonly》|all
mcftalcle
(論理端末定義)
指定数:1~512または1~10242
-l論理端末名称1~8文字の識別子
-Nmodelnameモデル論理端末名称1~8文字の識別子
-t論理端末の端末タイプany
-mmmsgcntメモリ出力メッセージ最大格納数符号なし整数((0~65535))《0》
dmsgcntディスク出力メッセージ最大格納数符号なし整数((0~65535))《0》
-i論理端末の閉塞解除方法《auto》|manual
-kquekind出力メッセージの割り当て先《memory》|disk
quegrpidキューグループID1~8文字の識別子
-oajメッセージ送信完了ジャーナルを取得するかどうかを指定《yes》|no
-vアプリケーション名1~8文字の識別子
-dreplacemsgコネクション再確立時に未送信メッセージを送信するかどうかを指定(コネクション再確立時の未送信メッセージの送信抑止機能を使用するかどうかを指定)《send》|discard
mcftalced
(コネクション定義の終了)
指定数:mcftalccnと同数
コネクション定義の終了
MCFアプリケーション定義mcfaalcap※1
(アプリケーション属性定義)
指定数:1~4096
-nreplychk応答送信チェックをするかどうかを指定《yes》|no
(凡例)
-:該当する内容がないことを表します。
注※1
TP1/NET/TCP/IPに固有の定義だけ記載してあります。このほかにも,プロトコルで共通の定義コマンド,オプション,オペランドがあります。それらについては,マニュアル「OpenTP1 システム定義」を参照してください。
注※2
一つのMCF通信プロセス当たりで513以上のコネクション数を使用できるのは,OSがAIX,またはHP-UXの場合だけです。コネクション数の詳細については,「2.1.2 使用できるコネクション数」を参照してください。