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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 TP1/Connector for .NET Framework 使用の手引


4.8.3 サンプルプログラムの実行手順

Connector .NETのサンプルプログラムの実行手順を説明します。

〈この項の構成〉

(1) SPP.NETのサンプルプログラムの起動

各サンプルプログラムを実行するためには,Extension .NETのサンプルプログラムのうち,各サンプルプログラムが利用するSPP.NETを起動します。各サンプルプログラムが利用するSPP.NETを次の表に示します。

SPP.NETの起動方法については,マニュアル「TP1/Extension for .NET Framework 使用の手引」を参照してください。

表4‒16 サンプルプログラムが利用するSPP.NET

サンプルプログラムの種類

利用するSPP.NET

ユーザサーバ名

C#\CSWABIN

C#\SPPBIN

CSSPPBIN

C#\CSWSCR

C#\SPPBIN

CSSPPBIN

C#\CSWAIF

C#\SPPIF

CSSPPIF

C#\CSWAXML

C#\SPPIF

CSSPPIF

J#\VJWABIN

J#\SPPBIN

VJSPPBIN

J#\VJWSCR

J#\SPPBIN

VJSPPBIN

J#\VJWAIF

J#\SPPIF

VJSPPIF

J#\VJWAXML

J#\SPPIF

VJSPPIF

VB.NET\VBWABIN

VB.NET\SPPBIN

VBSPPBIN

VB.NET\VBWSCR

VB.NET\SPPBIN

VBSPPBIN

VB.NET\VBWAIF

VB.NET\SPPIF

VBSPPIF

VB.NET\VBWAXML

VB.NET\SPPIF

VBSPPIF

COBOL.NET\CBWSBIN

COBOL.NET\SPPOBJ

CBSPPOBJ

WCF\CSWINWCF

C#\SPPBIN

CSSPPBIN

WCF\VBWINWCF

VB.NET\SPPBIN

VBSPPBIN

(2) 構成ファイルの変更

利用するOpenTP1サーバ環境に応じて,構成ファイルのClient .NET構成定義を変更します。例えば,Visual BasicのWAIFサンプルで,OpenTP1のホスト名やネームサービスのポート番号などを変更する場合は,%DCCNNDIR%\examples\VB.NET\VBWAIF\web.configファイルのtp1Server要素,rpc要素およびnameService要素を変更します。

(3) IISでの公開

ビルド済みのサンプルプログラムのディレクトリを指定して仮想ディレクトリを新規作成します。手順は次のとおりです。なお,WCF連携機能のサンプルプログラムではこの作業は不要です。

  1. 「コントロールパネル」の「管理ツール」から,「インターネットインフォメーションサービス」でIISの管理画面を表示します。

  2. 「ローカルコンピュータ」−「サイト」−「Default Web Site」を選択し,仮想ディレクトリの追加」を選択します。

  3. 「エイリアス」にサンプルプログラム名称を,「物理パス」にサンプルプログラムのディレクトリを指定します。

    【例】Visual BasicのWAIFサンプルの場合

    エイリアス:VBWAIF

    物理パス:%DCCNNDIR%\examples\VB.NET\VBWAIF

  4. 作成した仮想ディレクトリの「アクセス許可の編集」を選択し,「プロパティ」−「セキュリティ」でアクセス許可を設定します。

  5. 作成した仮想ディレクトリの「アプリケーションへの変換」を選択します。

(4) クライアントからのアクセス

クライアントを実行してアクセスします。

ASP.NET Webアプリケーションの場合

Webブラウザ(Microsoft Internet Explorer)を起動して,次のURLを入力してアクセスします。

http://<アドレス>/<仮想ディレクトリ名>/WebForm<サンプル名>.aspx
【例】Visual BasicのWAIFサンプルの場合
http://localhost/VBWAIF/WebFormVBWAIF.aspx

ASP.NET XML Webサービスの場合

  1. サンプルプログラムをビルドして起動します。

    C#,J#,およびVisual Basicの場合

    WSClientサンプルプログラムを使用します。

    【例】%DCCNNDIR%\examples\WSClient\WSClient.exe

    COBOL言語の場合

    WSCltCBサンプルプログラムを使用します。

    【例】%DCCNNDIR%\examples\WSCltCB\WSCltCB.exe

  2. 次のURLを入力してアクセスします。

    http://<アドレス>/<仮想ディレクトリ名>/CUSTOMSVWebService.asmx
    【例】Visual Basic のWSCRサンプルの場合

    http://localhost/VBWSCR/CUSTOMSVWebService.asmx

WCF連携機能のサンプルプログラムの場合

そのままWCF連携機能のサンプルプログラムを起動します。

【例】Visual BasicのWINWCFサンプルの場合
%DCCNNDIR%\examples\WCF\VBWINWCF\VBWinWCF.exe