2.9.6 サービス要求の最大応答待ち時間の設定方法
WCF連携機能では,サービスを要求してからサービスの応答が返るまでの最大応答待ち時間を設定できます。Hitachi.OpenTP1.ServiceModel.TP1Integration.TP1RpcClientクラスの次のどちらかのプロパティに,最大応答待ち時間を設定したSystem.TimeSpanオブジェクトを設定します。
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Endpoint.Binding.SendTimeoutプロパティ
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InnerChannel.OperationTimeoutプロパティ
上記のプロパティに最大応答待ち時間を設定しなかった場合,最大応答待ち時間はWCFのデフォルト値となります。プロパティの詳細については,.NET Frameworkのドキュメントを参照してください。
最大応答待ち時間として設定できる値を次の表に示します。
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設定できる値 |
説明 |
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TimeSpan.MaxValue |
サービスの応答を受信するまで無限に待ちます。 |
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TimeSpan(0,0,0) |
Client.NET構成定義の<rpc>要素のwatchTime属性で指定した値に従います。Client.NET構成定義については,マニュアル「TP1/Client for .NET Framework 使用の手引」を参照してください。 |
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TimeSpan(0,0,1)からTimeSpan(0,0,65535)※ |
設定した時間(秒)までサービスの応答を待ちます。1〜65535(秒)まで指定できます。 |
- 注※
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System.TimeSpanに設定できる時間は,秒だけでなく,日,時間,分,ミリ秒単位でも設定できますが,この値は秒単位で1から65535の範囲内になるように設定してください。