1.7.2 パフォーマンスカウンタへのリソース使用状況の出力

コネクションおよびバッファの使用状況をWindowsのパフォーマンスカウンタに出力することで,コネクションおよびバッファの使用状況を監視できます。パフォーマンスカウンタに出力されるコネクションおよびバッファの情報を次の表に示します。

表1-14 パフォーマンスカウンタに出力されるコネクションおよびバッファの情報

項目名称説明
カテゴリ名称TP1/Connector.NET ConnectionConnector .NETのコネクションに関するカウンタ
カウンタ名称プールされているコネクション数Pooled Connections同一アプリケーションで,現時点でプールされているコネクション数
使用中のコネクション数Active Connections同一アプリケーションで,現時点で使用中のコネクションオブジェクトの数
コネクションの取得回数GetConnection Total同一アプリケーションで発行された,TP1ConnectionManagerクラスのGetConnectionメソッドおよびGetTcpipConnectionメソッドの合計発行回数(メソッドの実行結果の成否に関係なくカウントされた結果を表示)
コネクションが解放された回数Dispose Total同一アプリケーションで発行された,TP1ConnectionクラスのDisposeメソッドおよびTcpipConnectionクラスのDisposeメソッドの合計発行回数
プールからコネクションを取得した回数Use of Pooled Connections Total同一アプリケーションで,コネクションプールからコネクションが取得された合計回数
コネクションの生成回数Created Connections同一アプリケーションで,コネクションオブジェクトが新規に生成された回数
カテゴリ名称TP1/Connector.NET BufferConnector .NETのバッファに関するカウンタ
カウンタ名称プールされているバッファ数Pooled Buffers同一アプリケーションで,現時点でプールされているバッファ数(プロファイルIDおよびバッファサイズごとに表示)
使用中のバッファ数Active Buffers同一アプリケーションで,現時点で使用中のバッファ数(プロファイルIDおよびバッファサイズごとに表示)
バッファの取得回数GetMessageBuffer Total同一アプリケーションで発行された,TP1ConnectionManagerクラスのGetMessageBufferメソッドの合計発行回数(メソッドの実行結果の成否に関係なくカウントされた結果を,プロファイルIDおよびバッファサイズごとに表示)
バッファが解放された回数ReleaseBuffer Total同一アプリケーションで発行された,MessageBufferクラスのReleaseMessageBufferメソッドの合計発行回数(プロファイルIDおよびバッファサイズごとに表示)
プールからバッファを取得した回数Use of Pooled Buffers Total同一アプリケーションで,バッファプールからバッファを取得した合計回数(プロファイルIDおよびバッファサイズごとに表示)
バッファの生成回数Created Buffers同一アプリケーションで,新規に生成されたバッファの合計回数(プロファイルIDおよびバッファサイズごとに表示)
インスタンス名称
  • コネクション:アプリケーション名
  • バッファ:アプリケーション名_プロファイルID_バッファサイズ
現時点で起動中のConnector .NETを使用するアプリケーションの名称
注※
コネクションおよびバッファに関するインスタンスは,次のメソッドが発行された時点で初期化され,アプリケーションを実行するプロセスが終了する時点で削除されます。
コネクションに関するインスタンス
バッファに関するインスタンス

パフォーマンスカウンタへのカテゴリおよびカウンタの登録・削除は,Connector .NETのインストールおよびアンインストール時に行われます。

パフォーマンスカウンタにコネクションおよびバッファの使用状況を出力するには,構成定義で<perfCounter>要素のuse属性にtrueを指定します。<perfCounter>要素は<common>要素の子要素として指定してください。構成定義での指定例を次に示します。

【指定例】

<hitachi.opentp1.connector>
<common>
 …
 <perfCounter use="true"/>
 …
</common>
</hitachi.opentp1.connector>

構成定義の詳細については,「2. 構成定義」の「perfCounter」を参照してください。