3.8.3 サンプルプログラムの実行手順

Connector .NETのサンプルプログラムの実行手順を説明します。

<この項の構成>
(1) SPP.NETのサンプルプログラムの起動
(2) 構成ファイルの変更
(3) IISでの公開
(4) クライアントからのアクセス

(1) SPP.NETのサンプルプログラムの起動

各サンプルプログラムを実行するためには,Extension .NETのサンプルプログラムのうち,各サンプルプログラムが利用するSPP.NETを起動します。各サンプルプログラムが利用するSPP.NETを次の表に示します。

SPP.NETの起動方法については,マニュアル「TP1/Extension for .NET Framework 使用の手引」を参照してください。

表3-16 サンプルプログラムが利用するSPP.NET

サンプルプログラムの種類利用するSPP.NETユーザサーバ名
C#¥CSWABINC#¥SPPBINCSSPPBIN
C#¥CSWSCRC#¥SPPBINCSSPPBIN
C#¥CSWAIFC#¥SPPIFCSSPPIF
C#¥CSWAXMLC#¥SPPIFCSSPPIF
J#¥VJWABINJ#¥SPPBINVJSPPBIN
J#¥VJWSCRJ#¥SPPBINVJSPPBIN
J#¥VJWAIFJ#¥SPPIFVJSPPIF
J#¥VJWAXMLJ#¥SPPIFVJSPPIF
VB.NET¥VBWABINVB.NET¥SPPBINVBSPPBIN
VB.NET¥VBWSCRVB.NET¥SPPBINVBSPPBIN
VB.NET¥VBWAIFVB.NET¥SPPIFVBSPPIF
VB.NET¥VBWAXMLVB.NET¥SPPIFVBSPPIF
COBOL.NET¥CBWSBINCOBOL.NET¥SPPOBJCBSPPOBJ
WCF¥CSWINWCFC#¥SPPBINCSSPPBIN
WCF¥VBWINWCFVB.NET¥SPPBINVBSPPBIN

(2) 構成ファイルの変更

利用するOpenTP1サーバ環境に応じて,構成ファイルのClient .NET構成定義を変更します。例えば,Visual BasicのWAIFサンプルで,OpenTP1のホスト名やネームサービスのポート番号などを変更する場合は,%DCCNNDIR%¥examples¥VB.NET¥VBWAIF¥web.configファイルのtp1Server要素,rpc要素およびnameService要素を変更します。

(3) IISでの公開

ビルド済みのサンプルプログラムのディレクトリを指定して仮想ディレクトリを新規作成します。手順は次のとおりです。なお,WCF連携機能のサンプルプログラムではこの作業は不要です。

  1. 「コントロールパネル」の「管理ツール」から,「インターネット インフォメーション サービス」でIISの管理画面を表示します。
  2. 「ローカルコンピュータ」-「Webサイト」-「既定のWebサイト」を選択し,「新規作成」メニューの「仮想ディレクトリ」を選択します。
  3. 「エイリアス」にサンプルプログラム名称を,「ディレクトリ」にサンプルプログラムのディレクトリを指定します。
    【例】Visual BasicのWAIFサンプルの場合
    エイリアス:VBWAIF
    ディレクトリ:%DCCNNDIR%¥examples¥VB.NET¥VBWAIF
  4. 「アクセス許可」画面でアクセス許可を指定します。

(4) クライアントからのアクセス

クライアントを実行してアクセスします。

ASP.NET Webアプリケーションの場合

Webブラウザ(Microsoft Internet Explorer)を起動して,次のURLを入力してアクセスします。

http://<アドレス>/<仮想ディレクトリ名>/WebForm<サンプル名>.aspx

【例】Visual BasicのWAIFサンプルの場合

http://localhost/VBWAIF/WebFormVBWAIF.aspx

ASP.NET XML Webサービスの場合

  1. サンプルプログラムをビルドして起動します。
    C#,J#,およびVisual Basicの場合
    WSClientサンプルプログラムを使用します。
    【例】%DCCNNDIR%¥examples¥WSClient¥WSClient.exe
    COBOL言語の場合
    WSCltCBサンプルプログラムを使用します。
    【例】%DCCNNDIR%¥examples¥WSCltCB¥WSCltCB.exe
  2. 次のURLを入力してアクセスします。

    http://<アドレス>/<仮想ディレクトリ名>/CUSTOMSVWebService.asmx

    【例】Visual Basic のWSCRサンプルの場合
    http://localhost/VBWSCR/CUSTOMSVWebService.asmx

WCF連携機能のサンプルプログラムの場合

そのままWCF連携機能のサンプルプログラムを起動します。

【例】Visual BasicのWINWCFサンプルの場合

%DCCNNDIR%¥examples¥WCF¥VBWINWCF¥VBWinWCF.exe