CUP.NETでは,Client .NETが提供するクラスライブラリやスタブ,.NET Frameworkなどから例外が発生する場合があります。これらの例外は適切に捕捉してください。
Client .NETからは,次の例外が発生する可能性があります。
表4-9 発生する可能性がある例外
名前空間 | 例外名 | 意味 |
---|---|---|
Hitachi.OpenTP1 | TP1Exception | 共通の例外基底クラス |
TP1RemoteException | サーバで発生した例外の受信 | |
TP1UserException | ユーザが任意に使用 | |
TP1MarshalException | スタブでのデータ変換エラー | |
Hitachi.OpenTP1.Client | TP1ClientException | クラスライブラリでのエラー検知 |
ErrXxxxException (TP1ClientExceptionのサブクラス) | クラスライブラリでの各種エラー検知※ |
OpenTP1のすべての例外の基底クラスです。個別の例外を補捉しないで,まとめて捕捉したい場合などにこのTP1ExceptionクラスですべてのOpenTP1の例外を捕捉できます。
クライアントスタブを使用してRPC要求をした場合に,サーバ側で例外が発生したことを示す例外です。呼び出し元のクライアント側で発生した例外とサーバ側で発生した例外を区別できます。
クライアント,およびサーバを.NETインタフェース定義を使用したOpenTP1 for .NET FrameworkのUAPで作成した場合に,RPC要求されたサービスメソッドからクライアントにこの例外を返すことができます。
この例外はUAPで任意に使用できます。また,クライアント側でもTP1RemoteExceptionには変換されません。
なお,.NETインタフェース定義を使用しない場合は,この例外を使用しないでください。使用した場合,クライアント側にRPC要求のエラーが通知されます。
クライアントスタブを使用してRPC要求をした場合に,データ変換エラーが発生したことを示す例外です。クライアントとサーバで.NETインタフェース定義が一致していない場合や,サービス定義(データ型定義)に誤りがあった場合などに発生します。
Client .NETが提供するクラスライブラリの各クラスおよびメソッドでエラーを検知した場合に発生する,すべての例外の基底クラスです。
各例外のサブクラス,および各メソッドでの発生条件や内容の詳細については,「6. クラスリファレンス」を参照してください。
その他の例外については,「6. クラスリファレンス」を参照してください(Xxxxは,例外クラス名によって異なります)。