MSDTC連携機能を使用すると,MSDTCを利用するほかのリソースとOpenTP1が使用するリソースとの間で分散トランザクション連携ができます。
Client .NETからMSDTC連携機能を使用する場合は,Connector .NETが必要です。Client .NET単体の場合はMSDTC機能は使用できません。詳細については,マニュアル「TP1/Connector for .NET Framework 使用の手引」のMSDTC連携機能に関する記述を参照してください。
MSDTC連携機能を使用する場合にClient .NETで使用できる機能を次の表に示します。
表2-39 MSDTC連携機能使用時にClient .NETで使用できる機能
分類 | Client .NETの機能 | 使用可否 |
---|---|---|
Client .NETの通信方式 | リモートAPI機能 | ○ |
スケジューラダイレクト機能 | × | |
ネームサービス | × | |
コネクトモード | オートコネクトモード | ○ |
非オートコネクトモード | × | |
RPCの呼び出し形態 | 同期応答型RPC | ○ |
非応答型RPC | ○ | |
連鎖型RPC | ○ | |
トランザクションを引き継がないRPC | ○ |
なお,Client .NET構成定義の<tp1Server>要素に指定できる窓口となるTP1/Serverは,プロファイルIDごとに一つだけ指定してください。複数指定した場合,トランザクションを正常に制御できません。