クライアントスタブを使用する場合は,入出力パラメタやカスタムレコードクラスと,入出力メッセージの間の変換をClient .NETが行います。ただし,送受信するユーザメッセージがRPCメッセージの最大長を超えないようにするためには,入力メッセージ長および応答メッセージ長の値を見積もっておく必要があります。
次に示す計算式を用いて,入力および出力で使用するデータ型ごとの合計値を計算してください。
計算式に代入する値を,次の表に示します。
表4-7 計算式に代入する値(.NETインタフェース定義)
パラメタのデータ型 | メッセージ上のサイズの最大値(単位:バイト) |
---|---|
System.Byte | 1 |
System.Int16 | 3 |
System.Int32 | 7 |
System.Int64 | 15 |
System.String | 格納された文字数×2+13 |
System.Byte[] | a+11 |
System.Int16[] | 2×a+11 |
System.Int32[] | 4×a+11 |
System.Int64[] | 8×a+11 |
System.String[] | Σ(格納された文字数×2+13)+11 |
TP1ユーザ構造体 | 各メンバの最大長の合計+4 |
TP1ユーザ構造体配列 | Σ(各メンバの最大長の合計+4)+11 |
Client .NETのトラブルシュート機能であるデータトレースを使用して,実際に送受信されたメッセージ長を確認できます。データトレースの詳細については,「2.9.3 データトレース」を参照してください。