2.8 TCP/IPコネクションの確立の監視機能

TCP/IPコネクションの確立の監視機能では,データ送信時のTCP/IPコネクションの確立処理に対する最大監視時間を指定し,コネクションの確立処理を監視できます。

コネクションの確立処理には,Client .NETの内部API(.NET FrameworkのAPI)であるSocket.Connectメソッド(以降「connectメソッド」と呼びます)が使用されます。connectメソッドのタイムアウト監視時間は,レジストリの設定値によって決まります。Client .NET構成定義でコネクション確立処理に対する最大監視時間を指定してコネクションの確立処理を監視すると,レジストリの設定値よりも短い時間で,Client .NETのAPIをエラーリターンさせることができます。connectメソッドでのコネクション確立処理に対する最大監視時間は,Client .NET構成定義の<socket>要素のconnectTimeout属性で指定します。

<この節の構成>
2.8.1 内部でconnectメソッドを使用するAPI
2.8.2 connectメソッドがタイムアウトした場合の例外