transaction
形式
<transaction internalWatchTime
="トランザクション同期点処理時の最大通信待ち時間"
rollbackInfo="no|self|remote|all"
limitTime="トランザクションブランチ最大実行可能時間"
recoveryType="type1|type2|type3"
expireTime="トランザクションブランチ限界経過時間"
cpuTime="トランザクションブランチCPU監視時間"
expireSuspend="all|async|none"
statistics="統計情報項目"
optimize="トランザクション最適化項目"
rollbackResponse="true|false"
completionLimitTime="トランザクション完了限界時間"/>
説明
CUP.NETからトランザクションを開始する場合に指定します。
この要素は省略できます。
属性
●internalWatchTime="トランザクション同期点処理時の最大通信待ち時間" ~〈符号なし整数〉((1~65535))(単位:秒)
トランザクションの同期点処理で,トランザクションブランチ間で行う通信(プリペア,コミット,ロールバック指示,応答など)の受信待ち時間の最大値を指定します。
この属性は省略できます。省略した場合,クライアントが属しているOpenTP1のrapリスナーサービス定義のtrn_watch_timeオペランドの指定に従います。
●rollbackInfo="no|self|remote|all"
トランザクションブランチがロールバックした場合に,ロールバック要因に関する情報をログに取得するかどうかを指定します。
この属性は省略できます。省略した場合,クライアントが属しているOpenTP1のrapリスナーサービス定義のtrn_rollback_information_putオペランドの指定に従います。
●limitTime="トランザクションブランチ最大実行可能時間" ~〈符号なし整数〉((0~65535))(単位:秒)
トランザクションブランチの最大実行可能時間を指定します。
この属性は省略できます。省略した場合,クライアントが属しているOpenTP1のrapリスナーサービス定義のtrn_limit_timeオペランドの指定に従います。
●recoveryType="type1|type2|type3"
RPCがタイムアウトし,RPC発行先プロセスのアドレスが未解決の場合やトランザクション実行中のUAPがダウンした場合に,トランザクションブランチ間の連絡がスムーズにできないで,トランザクションの決着に時間が掛かることがあります。
この属性では,次に示す障害が発生した場合のトランザクション同期点処理方式を,指定値に示す三つの方式から選択して指定します。
次に示す場合,このオペランドにtype2またはtype3を指定しても,トランザクションの決着に時間が掛かることがあります。
なお,このオペランドは,ユーザサービス定義またはrapリスナーサービス定義,およびユーザサービスデフォルト定義でも指定できます。
この属性は省略できます。省略した場合,クライアントが属しているOpenTP1のrapリスナーサービス定義のtrn_partial_recovery_typeオペランドの指定に従います。
●expireTime="トランザクションブランチ限界経過時間" ~〈符号なし整数〉((0~65535))(単位:秒)
トランザクションブランチの処理時間の最大値を指定します。指定時間を超えてもトランザクションブランチが完了しない場合は,そのトランザクションブランチのプロセスを異常終了させてロールバックします。
0を指定した場合,時間監視をしません。
この属性は省略できます。省略した場合,クライアントが属しているOpenTP1のrapリスナーサービス定義のtrn_expiration_timeオペランドの指定に従います。
●cpuTime="トランザクションブランチCPU監視時間" ~〈符号なし整数〉((0~65535))(単位:秒)
トランザクションブランチが同期点処理までに使用できるCPU時間を指定します。
0を指定した場合,CPU時間を監視しません。
指定時間を超えた場合は,そのトランザクションブランチのプロセスを異常終了させてロールバックします。
この属性は省略できます。省略した場合,クライアントが属しているOpenTP1のrapリスナーサービス定義のtrn_cpu_timeオペランドの指定に従います。
●expireSuspend="all|async|none"
トランザクションブランチの処理を監視するとき,次の処理時間も監視時間に含むかどうかを指定します。
この属性は省略できます。省略した場合,クライアントが属しているOpenTP1のrapリスナーサービス定義のtrn_expiration_time_suspendオペランドの指定に従います。
●statistics="統計情報項目"
トランザクションブランチの統計情報を取得する項目を,次の文字列で指定します。
この属性は省略できます。省略した場合,クライアントが属しているOpenTP1のrapリスナーサービス定義のtrn_statistics_itemオペランドの指定に従います。
また,統計情報項目は複数指定できます。複数指定するときは,コンマ(,)で区切って指定します。
●optimize="トランザクション最適化項目"
複数のユーザサーバで構成されるグローバルトランザクションの性能を向上させるための最適化項目を,次の文字列で指定します。CUP.NETからトランザクションを開始する場合にだけ有効です。
この属性は省略できます。省略した場合,クライアントが属しているOpenTP1のrapリスナーサービス定義のtrn_optimum_itemオペランドの指定に従います。
また,最適化項目は複数指定できます。複数指定するときは,コンマ(,)で区切って指定します。
●rollbackResponse="true|false"
RPC発行先トランザクションブランチにロールバック指示を送信したあと,ロールバック完了通知を受信するかどうかを指定します。CUP.NETからトランザクションを開始する場合にだけ有効です。
この属性は省略できます。省略した場合,クライアントが属しているOpenTP1のrapリスナーサービス定義のtrn_rollback_response_receiveオペランドの指定に従います。
falseを指定した場合,RPC発行先トランザクションブランチからのロールバック完了通知を受信しないで(RPC発行先トランザクションブランチのロールバック処理の完了を待たないで)自トランザクションブランチを終了します。
●completionLimitTime="トランザクション完了限界時間" ~〈符号なし整数〉((0~65535))(単位:秒)
rapサーバで代理実行するトランザクションブランチの開始から終了までの最大実行時間を指定します。指定時間を超えた場合,rapサーバのプロセスが異常終了したあとに,トランザクションブランチが回復プロセスによってコミット,またはロールバックのどちらかに決着して終了します。
0を指定した場合は,トランザクションブランチの最大実行時間を監視しません。
この指定を省略した場合は,rapリスナーサービス定義のtrn_completion_limit_timeオペランドの指定に従います。
この属性は省略できます。
記述例
<transaction internalWatchTime="180"
rollbackInfo="all"
limitTime="0"
recoveryType="type1"
expireTime="0"
cpuTime="0"
expireSuspend="all"
statistics="base"
optimize="base"
rollbackResponse="false"
completionLimitTime="0"/>