分散トランザクション処理機能 TP1/Client for .NET Framework 使用の手引
Client .NETのサンプルプログラムのディレクトリ構成,ビルド方法および実行手順を説明します。なお,以降の説明で,%DCCLNDIR%はClient .NETのインストールディレクトリを示します。
Client .NETのサンプルプログラムは,次の表に示すディレクトリに格納されています。
| ディレクトリ | 説明 |
|---|---|
| %DCCLNDIR%\examples | Client .NETのサンプルプログラム格納ディレクトリ |
| %DCCLNDIR%\examples\C# | C#のサンプルプログラム格納ディレクトリ |
| %DCCLNDIR%\examples\J# | J#のサンプルプログラム格納ディレクトリ |
| %DCCLNDIR%\examples\VB.NET | Visual Basicのサンプルプログラム格納ディレクトリ |
| %DCCLNDIR%\examples\COBOL.NET | COBOL言語のサンプルプログラム格納ディレクトリ |
各言語のサンプルプログラム格納ディレクトリ下は,次の表に示す名称のディレクトリで構成されます。それぞれのディレクトリの名称と,格納されているサンプルプログラムの種類について,開発言語別に次の表に示します。
表4-11 サンプルプログラムの種類(C#,J#,およびVisual Basicの場合)
| 名称 | 説明 |
|---|---|
| CUPBIN | RPC要求インタフェースとしてバイナリデータを使用したCUP.NETです。 このサンプルプログラムでは,クライアントスタブを使用しません。 |
| CUPCR | RPC要求インタフェースとしてサービス定義から生成されたクライアントスタブとカスタムレコードを使用したCUP.NETです。 |
| CUPIF | RPC要求インタフェースとして.NETインタフェース定義から生成されたクライアントスタブを使用したCUP.NETです。 |
表4-12 サンプルプログラムの種類(COBOL言語の場合)
| 名称 | 説明 |
|---|---|
| CUPBIN | RPC要求インタフェースとしてバイナリデータを使用したCUP.NETです。 このサンプルプログラムでは,クライアントスタブを使用しません。 |
Client .NETのサンプルプログラムをビルドする手順を説明します。
サンプルプログラムをまとめてビルドする方法は,どの開発言語のサンプルプログラムをビルドするかによって異なります。それぞれの場合に分けて方法を示します。
各サンプルプログラム格納ディレクトリ下のbuild.batを実行します。
Client .NETのサンプルプログラムの実行手順を説明します。
各サンプルプログラムを実行するためには,Extension .NETのサンプルプログラムのうち,各サンプルプログラムが利用するSPP.NETを起動します。各サンプルプログラムが利用するSPP.NETを次の表に示します。
表4-13 サンプルプログラムが利用するSPP.NET
| サンプルプログラムの種類 | 利用するSPP.NET | ユーザサーバ名 |
|---|---|---|
| C#\CUPBIN | C#\SPPBIN | CSSPPBIN |
| C#\CUPCR | C#\SPPBIN | CSSPPBIN |
| C#\CUPIF | C#\SPPIF | CSSPPIF |
| J#\CUPBIN | J#\SPPBIN | VJSPPBIN |
| J#\CUPCR | J#\SPPBIN | VJSPPBIN |
| J#\CUPIF | J#\SPPIF | VJSPPIF |
| VB.NET\CUPBIN | VB.NET\SPPBIN | VBSPPBIN |
| VB.NET\CUPCR | VB.NET\SPPBIN | VBSPPBIN |
| VB.NET\CUPIF | VB.NET\SPPIF | VBSPPIF |
| COBOL.NET\CUPBIN | COBOL.NET\SPPOBJ | CBSPPOBJ |
SPP.NETの起動方法については,マニュアル「TP1/Extension for .NET Framework 使用の手引」を参照してください。
利用するOpenTP1サーバ環境に応じて,構成ファイルのClient .NET構成定義を変更します。例えば,Visual BasicのCUPIFサンプルで,OpenTP1のホスト名やネームサービスのポート番号などを変更する場合は,%DCCLNDIR%\examples\VB.NET\CUPIF\VBCUPIF.exe.configファイルのtp1Server要素,rpc要素およびnameService要素を変更します。
ビルドされたCUP.NETのアセンブリを実行します。
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