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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 TP1/Extension for .NET Framework 使用の手引


4.9.1 アプリケーションの配置

アプリケーションの配置ディレクトリと,アプリケーション構成ファイルについて説明します。

なお,以降の説明の「%DCDIR%」はOpenTP1インストールディレクトリを表しています。

〈この項の構成〉

(1) 配置ディレクトリ

SPP.NETのアセンブリ(DLL形式),SUP.NETのアセンブリ(EXE形式)は,「%DCDIR%\aplibディレクトリ」または任意のディレクトリに配置します。

これらのアセンブリが参照しているアセンブリ(グローバルアセンブリキャッシュに登録されているものを除く)も必ずSPP.NET,およびSUP.NETのアセンブリと同じディレクトリに配置してください。

また,SPP.NET,およびSUP.NETのアセンブリはグローバルアセンブリキャッシュに登録しないでください。

(a) SPP.NETを任意のディレクトリに配置した場合

【TP1/Server Base】

njs_appbase_directoryオペランドでアプリケーションベースディレクトリの設定が必要です。ユーザサービスデフォルト定義,およびユーザサービス定義のnjs_appbase_directoryオペランドでアプリケーションベースディレクトリの設定をしない場合は,「%DCDIR%\aplib」がアプリケーションベースディレクトリとなります。ユーザサービスデフォルト定義,およびユーザサービス定義については,「3. システム定義【TP1/Server Base】」を参照してください。

【TP1/LiNK】

TP1/LiNKの実行環境設定のGUIでアプリケーションベースディレクトリの設定が必要です。アプリケーションベースディレクトリの設定をしない場合は「%DCDIR%\aplib」がアプリケーションベースディレクトリとなります。TP1/LiNKの実行環境設定のGUIについては,「5. TP1/LiNKでのユーザサーバの実行環境設定【TP1/LiNK】」を参照してください。

(b) SUP.NETを任意のディレクトリに配置した場合

【TP1/Server Base】

プロセスサービス定義のprcsvpathコマンドの設定が必要です。プロセスサービス定義については,マニュアル「OpenTP1 システム定義」を参照してください。

【TP1/LiNK】

TP1/LiNKの実行環境設定のGUIでプログラムのサーチパスの設定が必要です。TP1/LiNKの実行環境設定のGUIについては,「5. TP1/LiNKでのユーザサーバの実行環境設定【TP1/LiNK】」およびマニュアル「TP1/LiNK 使用の手引」を参照してください。

(2) アプリケーションが参照するアプリケーション構成ファイル

SPP.NET,SUP.NETの各アプリケーションからアプリケーション構成ファイルにアクセスする場合は,次のディレクトリに次に示す名称でアプリケーション構成ファイルを作成します。

(a) SPP.NETの場合

SPP.NETの場合,ディレクトリ名,ファイル名は次の表に従って指定します。

項目

指定値

ディレクトリ

アプリケーションベースディレクトリ

(%DCDIR%\aplib,または任意のディレクトリ)

ファイル名

〈ユーザサーバ名〉.config

【指定例】

ユーザサーバ名がSERVER1,アプリケーションベースディレクトリが「%DCDIR%\aplib」の場合,次のように指定します。

%DCDIR%¥aplib¥SERVER1.config

(b) SUP.NETの場合

SUP.NETの場合,ディレクトリ名,ファイル名を次の表に従って指定します。

項目

指定値

ディレクトリ

SUP.NET配置ディレクトリ

(%DCDIR%\aplib,または任意のディレクトリ)

ファイル名

〈SUP.NETアセンブリファイル名〉.config

【指定例】

SUP.NETアセンブリファイル名が「mysup2.exe」,SUP.NET配置ディレクトリが「D:\TP1app」の場合,次のように指定します。

D:¥TP1app¥mysup2.exe.config

参考

アプリケーション構成ファイルについては,.NET Frameworkのドキュメントを参照してください。