4.9.1 アプリケーションの配置
アプリケーションの配置ディレクトリと,アプリケーション構成ファイルについて説明します。
なお,以降の説明の「%DCDIR%」はOpenTP1インストールディレクトリを表しています。
(1) 配置ディレクトリ
SPP.NETのアセンブリ(DLL形式),SUP.NETのアセンブリ(EXE形式)は,「%DCDIR%\aplibディレクトリ」または任意のディレクトリに配置します。
これらのアセンブリが参照しているアセンブリ(グローバルアセンブリキャッシュに登録されているものを除く)も必ずSPP.NET,およびSUP.NETのアセンブリと同じディレクトリに配置してください。
また,SPP.NET,およびSUP.NETのアセンブリはグローバルアセンブリキャッシュに登録しないでください。
(a) SPP.NETを任意のディレクトリに配置した場合
- 【TP1/Server Base】
-
njs_appbase_directoryオペランドでアプリケーションベースディレクトリの設定が必要です。ユーザサービスデフォルト定義,およびユーザサービス定義のnjs_appbase_directoryオペランドでアプリケーションベースディレクトリの設定をしない場合は,「%DCDIR%\aplib」がアプリケーションベースディレクトリとなります。ユーザサービスデフォルト定義,およびユーザサービス定義については,「3. システム定義【TP1/Server Base】」を参照してください。
- 【TP1/LiNK】
-
TP1/LiNKの実行環境設定のGUIでアプリケーションベースディレクトリの設定が必要です。アプリケーションベースディレクトリの設定をしない場合は「%DCDIR%\aplib」がアプリケーションベースディレクトリとなります。TP1/LiNKの実行環境設定のGUIについては,「5. TP1/LiNKでのユーザサーバの実行環境設定【TP1/LiNK】」を参照してください。
(b) SUP.NETを任意のディレクトリに配置した場合
- 【TP1/Server Base】
-
プロセスサービス定義のprcsvpathコマンドの設定が必要です。プロセスサービス定義については,マニュアル「OpenTP1 システム定義」を参照してください。
- 【TP1/LiNK】
-
TP1/LiNKの実行環境設定のGUIでプログラムのサーチパスの設定が必要です。TP1/LiNKの実行環境設定のGUIについては,「5. TP1/LiNKでのユーザサーバの実行環境設定【TP1/LiNK】」およびマニュアル「TP1/LiNK 使用の手引」を参照してください。
(2) アプリケーションが参照するアプリケーション構成ファイル
SPP.NET,SUP.NETの各アプリケーションからアプリケーション構成ファイルにアクセスする場合は,次のディレクトリに次に示す名称でアプリケーション構成ファイルを作成します。
(a) SPP.NETの場合
SPP.NETの場合,ディレクトリ名,ファイル名は次の表に従って指定します。
項目 |
指定値 |
---|---|
ディレクトリ |
アプリケーションベースディレクトリ (%DCDIR%\aplib,または任意のディレクトリ) |
ファイル名 |
〈ユーザサーバ名〉.config |
- 【指定例】
-
ユーザサーバ名がSERVER1,アプリケーションベースディレクトリが「%DCDIR%\aplib」の場合,次のように指定します。
%DCDIR%¥aplib¥SERVER1.config
(b) SUP.NETの場合
SUP.NETの場合,ディレクトリ名,ファイル名を次の表に従って指定します。
項目 |
指定値 |
---|---|
ディレクトリ |
SUP.NET配置ディレクトリ (%DCDIR%\aplib,または任意のディレクトリ) |
ファイル名 |
〈SUP.NETアセンブリファイル名〉.config |
- 【指定例】
-
SUP.NETアセンブリファイル名が「mysup2.exe」,SUP.NET配置ディレクトリが「D:\TP1app」の場合,次のように指定します。
D:¥TP1app¥mysup2.exe.config
- 参考
-
アプリケーション構成ファイルについては,.NET Frameworkのドキュメントを参照してください。